2024.2.29 フルカワユタカ×須藤寿「SEITANSAIVIII」@梅田シャングリラ
2024.2.29 フルカワユタカ×須藤寿「SEITANSAIVIII」@梅田シャングリラ
スターとストー(敬称略)の生誕祭大阪公演!
46歳を迎えたスターと47歳を迎えた須藤さんをお祝いする場なのに、むしろもてなす側は主役のふたりで、笑いっぱなしのひと時だった。
いつも通り薄れゆく記憶を基にした自分が読み返す用のレポなので、MCのタイミングとか間違ってることもあるかと思いますがご容赦ください…ほんとはこの1.5倍ぐらい喋ってたけど記憶力の限界でした。
髭のライブの日ってよく雨が降るんだけど、この日もやっぱり雨だった。
そこそこの雨が降りしきる中、隣の焼肉屋の匂いも風に乗りつつでちょっとつらい。
この日は椅子ありのライブで、50番代だったけど3列目の上手端が空いてたからそこで観ることに。
スタッフさんが開演までに飲み終わったカップを回収しに来てくれるのありがたいな。
開演時間になり、まずはふたり揃ってステージに登場。
須藤さんは白のスウェットにデニム、黒いボリューム感のあるスニーカー、ファーの帽子を被ってた。
スターはグレーっぽい開襟シャツの下にノーカラーシャツ、黒のストレートパンツ(靴は忘れた)。
「今日は誕生日でもなんでもない」(誕生日は前日の28日だからね)って話してたけど、2年前なんて大阪の生誕祭は4月にやってたし、1日ぐらい誤差の範囲では…?笑
須藤さん「フルカワくんの方が年上でしょ?48になったんでしょ?」
フルカワさん「ずっとあなたに敬語使ってるでしょ」
須藤さん「先輩でもずっと敬語の人いるじゃん」
フルカワさん「そういう人もいますけど、俺の敬語はそういうのじゃないでしょ」
生誕祭(の東京公演)は今回で8回目、生誕祭10周年の時は全国を周りたい、関西は全県でやりたいなんて話も。
この日飛び込んできた大リーグの大谷選手の結婚の話題に触れ、楽屋でその話ばっかしてたと。
フルカワさん「(大谷選手みたいな)パーフェクトヒューマンを愛でるのもいいですけど、今夜はいびつなふたりの弾き語りです」
ここで一旦フルカワさんは退席して、須藤さんの弾き語りが始まる。
曲紹介を交えながら歌い始める須藤さん。
一曲目は「僕についておいで」。
須藤さんの歌声と温かなアコギの音色を聴いていると、心がほぐれていくのが自分でも分かった。
須藤さん「母親が毎年、俺の誕生日に連絡をくれて誕生日の思い出を教えてくれるんだけど、今年もLINEをくれて、今年は生まれた時間を教えてくれて。俺が生まれたのは午後の12時31分なんだけど、これが夜遅くだったら生誕祭やってるのにまだ47歳になってないのにって思って。でも今日だったらもう47になってるから関係ないんだって今喋ってる途中で気が付きました」
「去年髭は20周年を迎えたんですけど(まばらな拍手)ちゃんと拍手貰えるまで待とうかな?(大きな拍手)21年目で20周年を超えるってなかなかないじゃん。曲作りのモチベーションが下がったとかじゃなくて。今まで弾き語りに向き合うのを避けてたんだけど、これはいいチャンスなんじゃないかと思って。弾き語りっていってもフルカワくんみたいなの(と言いながら速弾きをやる)じゃないけど」
髭と並行しながら弾き語りももっとやって行きたい、関西方面にも弾き語りで来たいとも話していて今後が楽しみになった。
「昨日ライブ終わってふたりで吉祥寺からタクシーに乗って帰ったんだけど、今日のライブのことを考えたらワクワクして寝れなくて。明日ライブなのになって」
2曲目は「サンデー・モーニング」。
青い照明がシャンデリアにきらきらと反射して綺麗だったな。
大好きな曲だから、歌い始めた途端かなり込み上げてくるものがあった。
今までは歌声で聴かせる須藤さん、ギターのテクで圧倒するフルカワさんという感じだったけれど、ここに来て須藤さんの弾き語りがかなり良くなっていて驚いた。
それは須藤さん自身に変化があったようで、今まで向き合うことを避けてきた弾き語りに向き合ってみようと、手が悴まない暖かい日に公園でギターの練習をしているそう。
「家の近くに公園があって、暖かい日はそこにギターを持って行って練習をしてて。最近は寒くて手が悴むから暖かい日じゃないと行けないんだけどね。その公園は360度木をぐるっとベンチで囲ってあるんだけど、その日は『やった誰もいない! 』って思って11時から13時ぐらいまでずっとその公園で練習をしてて。その日は次の日が寒い日で、昼過ぎからすっごく寒くなってきたから帰ろうと思ってギターを片付けてたの。そしたら反対側から男性が歩いてきたの。『やべ、ノリノリでギター弾いてたな』ってなったけどまぁいいやと思って。だんだんこっちに近付いてくるのよその男性が。大学生ぐらいかな?俺しかいないし、なにか言われると思って構えてたら『なんか良かったんで』って100円をくれようとして。『いやいやそんなただの練習なんで』って一度は断ったんだけど、もう一回くれようとしたから何度も断るのは無粋だと思って、『ありがとうコーヒーでも頂きます』ってもらったんだよね」
そんな話をして「俺、ライブやる前にもう100円稼いじゃったから!お金を入れる缶とか置いてた訳でもないのに。音楽で100円稼ぐのって大変なんだよ」って。
「次は髭の曲です。まあ大体髭の曲なんですけど」
そんな感じで歌い始めた「もっとすげーすげー」は前とアレンジ変わったのかな?
Bメロのところで音を鳴らさず弦のスクラッチ音だけ鳴らしたり、サビ前で段階的にコードが移り変わっていくのいいなって思った。
須藤さん「最初に好きになったのがユニコーンで、この曲が発売された時悲しかったなぁ。(バンドが)終わっちゃうんだと思って」
「すばらしい日々」は須藤さんの声質にもよく合ってたな。
伸びやかでいい意味で飾り気がなくて、須藤さんと一緒に口ずさみたくなった。
髭の「きみの世界に花束を」も弾き語りだとシンプルな分、よりダイレクトに響いた。
須藤さん「最近、このピックに書いてある何ミリとかって細かい文字が読めなくなってきて、これかー!って思って。今まで諸先輩方のスマホの文字でか!って思ってたんだよね。言わないよ?でも心の中で思ってたのが、今は因果応報になってる。歳を取るのって良くも悪くも変化していくことだから、それくらいのことじゃん?って。分からない人達のために説明すると、髭の曲で『それくらいのこと』って曲があるんです」
MCだと笑いを取る感じなのに、歌い始めると別人みたいになるのすごいよね。
「それくらいのこと」の曲後半のコーラスのところもファルセットで歌ってたの、前からそうだったっけ?
それまで被っていたファーの帽子を脱ぐ須藤さん。
「帽子脱ぐとこうなる(毛先が口に入る)の忘れてた。髪留めが必要だね。それか坊主にするか」って言っててすごい二択だなと思った。笑
次のカバーはTHE BLUE HEARTS。
須藤さん「ブルーハーツは怖かった。訳が分かんなくて。まあ自分も数年後に訳が分からないことになるんだけどね。笑 ブルーハーツは周りのみんなも好きだったから」
もしかしてそうかなと思ったらやっぱり「青空」のカバーで、the LOW-ATUSのことが過ぎったりした。
この曲もめっちゃいいよね、名曲だ…。
ラストは髭の「虹」。
いつもバンドで演奏する時はハンドマイクで歌ってるから、弾き語りでギターを弾いてるのが新鮮だった。
髭の楽曲は更にブラッシュアップしていたし、カバー含め、改めて須藤さんの声いいなって。
出番が終わってフルカワさんを呼び込んでもなかなか帰ろうとせず、そのままステージの上でライブを観ようとする須藤さん。
須藤さん「ここでこうやって観ちゃダメなの?拍手もするし!(両手の手の平の手首付近をくっつけた状態で指先だけパタパタさせて拍手する)」
フルカワさん「おば拍手ね」
須藤さん「喋ってる時はマイクの前で笑うから!面白かったらね」
フルカワさん「俺は面白いことしか言いませんけどね。ライブ終わった人と、これからの人とで温度差がある」
須藤さん、立ち上がるそぶりを見せてもう一回座り直して「今バウンドしてみただけだから!」とかやってたけど、結局追い出されてた(かわいい)。
ライブを終えてリラックスモードだった須藤さんとは裏腹に、スターはどこか落ち着かない様子で、「まだギター持たないよ。まだ歌わないから。BRAHMANのTOSHI-LOWさんはこうやって30分ギター持たなかったから」って言ってて、これは間違いなくロウエイタスの話だ…と思った。笑
3曲ぐらいしか歌ってないのに一時間経ってることなんてよくあるので…
フルカワさん「須藤くんは昨日と同じ話をしてましたけどね。こういうとまた100倍ぐらいになって返ってくる。ダメだこんなこと言うの、ワルカワだ、ワルカワになっちゃう!」
「昨日も楽屋から出てこないってXに書いてたけど、スタッフと打ち合わせしてたんで。須藤くんもそれを分かってるのにああいう風に書いて。シャングリラのスタッフさんにはこのふたり仲がいいって聞いてたのに全然じゃねえかと思われてるかもしれません」
「好きこそ物の上手なれって言いますけど、須藤くんは今弾き語りをやるのが楽しいみたいで今日もリハで2時間歌って、『声が嗄れちゃうよぉ』って言いながら戻ってきてて。弾き語りが不安だからやるって感じじゃなくて、楽しいんでしょうね」
話の流れでフルカワさんから「須藤くんがパワーアップして生誕祭のクオリティが上がった」という言葉が飛び出して嬉しかったし、わたしもその通りだと思った。
そんな感じのMCを挟みつつ、フルカワさんの弾き語りはゆったりとノスタルジーを呼び起こすような「fairy tale」からスタート。
リズミカルな「密林」はギターの速弾きが炸裂していて、そのテクニックに圧倒された。
ふたりとも喋ってる時は芸人さん顔負けの饒舌さなのに、歌うとガラッと空気が変わるなぁ。
フルカワさん「『どうしてそんなにギターが上手いんですか?』って訊かれたら『フルカワユタカだから』って答えてるんだけど、四六時中ギター触ってるから。食事の時も膝の上に置いてたり。…あ、外食じゃないですよ!あとお風呂も!トイレも!…トイレはたまにあるか。でもトシちゃんと俺は排泄しないんで」
トイレにギター持ち込むことはたまにあるんだ!?ってそこにびっくりした。笑
フルカワさん「次に歌うのは、僕はこう語ったった(若干噛んでる)こう語ったった…って走って行っちゃった」
「僕はこう語った」は原曲のバンドアレンジもいいけれど、この音源のアルバムを出して欲しいくらい弾き語りのアレンジも秀逸。
「夏の鉄塔」は2年前の生誕祭で聴いて好きになったんだけど、この曲もいいよね。
昨日(のフルカワさんのMC?)はすべってたという須藤さんによるdisりをいじりつつ。
フルカワさん「髭の曲をカバーしようと思って『青空』を用意してたら須藤くんがブルーハーツの『青空』を歌ってて青空被りをしました」
ずっと須藤さんから「フルカワくんは48歳になった」っていじられてたお返しとばかりに「僕から49歳になった須藤くんへの誕生日プレゼント」と、髭の「青空」をカバーしてくれた。
なんだかそれにすごく愛情を感じて、ぐっときちゃったな。
「ここからの3曲はコンセプチュアルにやります。歌詞に注目してください」と、「Crazy」「too young to die」「この幸福に僕は名前をつけた」の3曲を解説も挟みつつ連続で演奏。
「Crazy」のことを「やってやんぜロック」だって自称していて、似たようなことを歌っているバンドとしてかわいい後輩(忘◯らんねえよとf◯ad)の名前を出してた。笑
あいつら(かわいい後輩たち)と自分が違うのは、自己肯定感の高さだとかなんだとか。
「SNSに書くなよ?お前ら文章下手くそなんだから」って言ってたけど書いちゃったごめんなさい!(後にこのくだりも威圧的だったみたいなニュアンスで須藤さんにいじられてた)。
「有頂天だった頃」の「Crazy」、アッパーなのリズムの取り方とか緩急の付け方、すごかったな。
“思うように走れないなら倒れ込んでしまえばいい”という歌い出しは、解散してソロになってからの「too young to die」。
この曲は(ソロで活動を始めるまでの)数年間の不遇を歌っていると。
「昨日BPMが速い、BPMって分かる?beats per minuteの略ね。Crazyの歌詞飛んで全部1番の歌詞で歌ってた。デジャヴ!」って言ってたのに、「この幸福に僕は名前をつけた」で「こんばんはフルカワユタカです!」って言ったら歌詞全部飛んだって言ってて笑ってしまった(これこそデジャヴ…?)。
でも、そんなパーフェクトヒューマンじゃなくいびつ(本人談)な部分も魅力だなって。
このくだりだっけ?「みんなが甘やかすからこうなるって渡邊忍に言われた」って言ってたのは。
色々あってもまたフルカワさんが「この幸福に僕は名前をつけた」みたいな曲を歌えるようになって良かった。
フルカワさん「次はバンアパのマーちゃんとの曲。マーちゃんは原昌和かマルシアかだから。『マーちゃんごめん!』…大鶴義丹が不倫して謝罪会見した時のマルシアに向けたセリフね。お前らも知ってるだろ?あの頃は良かった、今は色々厳しい!」
マルシアと大鶴義丹のネタは35歳以上じゃないと伝わらないと思った。笑
マーちゃんごめん!って言った時、お客さんの頭の上に「?」が浮かんでたもん…
そんなバンアパ原さんとのコラボ曲「ドナルドとウォルター」。
爽やかでキラキラしていて、そういえば髭の曲ってあまりそういうテイストの曲はないなーって思った(全くない訳でもないけど)。
今度、京都と大阪でバンアパの荒井さんとアスパラのしのっぴさんと一緒にやるライブの告知も挟みつつ。
フルカワさんの弾き語りラストは「Yesterday Today tomorrow」。
この曲ではコーラス部分のシンガロングも起きてた。
セトリの起承転結感というか、構成とかその辺りも上手かったな。
ここで再び須藤さんが呼び込まれる。
自分の出番を終えてすでにお酒を飲んでいたのか、心なしかさっきよりテンションが高い。笑
須藤さん「さっきずっとファルセットばっかだったじゃん、もう名前ファルカワユタカにしなよ!」
フルカワさん「須藤くんはもう飲んでますけど、俺は飲んでないんで。乾杯しましょうか。ビールください!」
須藤さん「ビール持ってきてくださいってやな感じだよね!俺は偉いんだ!みたいな」
須藤さん、紙をぺらぺらとさせて出てきたから歌詞のカンペかな?と思ってたら。
須藤さん「さっきスタッフさんに肩トントンってされて『宮川さんから電報が届いてます』って。読ませて頂きます」
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お祝い
梅田シャングリラ様方 須藤寿様
スト様、フルカー様
お誕生日、おめでとう御座います。
素敵な打ち上げになるよう、東京よりお祈りしてオリマス。
オレノンデル、コンドノモウ
東京都 ベース 宮川トモユキ
(SNSにアップされてた原文まま)
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フルカワさん「何で今日なの?誕生日じゃないじゃない」
須藤さん「今日の指定なんだよ。ファイナルだからじゃない?」
フルカワさん「うちのタロティは?タロティは来てないの?ハヤトでもいいよ」
タロティの物真似をする須藤さん(気のいい大男がゆっくり喋ってるみたいな感じ)。
フルカワさん「タロティの真似をする人はみんなそんな感じになる。まあ、ティってついてるのは全部かわいいんですよ、キティとか、パン…(言いかけてやめる)」
須藤さん「え、何?パ◯ティって言った?パ◯ティってかわいいものなの?Xでアンケート取る?パ◯ティはかわいいですか?って。ビールやっぱいいです!…いや冗談です!笑」
わちゃわちゃしている間に、グラスに注がれたビールを店長さん?がステージまで持ってきてくれる。
フルカワさん「乾杯しましょうか」
須藤さん「やだよ!」
フルカワさん「何で。笑」
須藤さん「そういう予定調和嫌だ!」
フルカワさん「乾杯しましょう、持ってない人はエアで!」
お客さん&主役のふたりで乾杯。
フルカワさん「藤須くん」
須藤さん「須藤です」
フルカワさん「(チッッ)」
須藤さん「うわ、舌打ちした?今ビクッ!てなったよ。怖!」
フルカワさん「須藤くんと一緒にいるとどんどん嫌な人間になっていく」
宮川さんからの電報で幼馴染コンビの愛の深さを感じて結構じーんとしてたのに、その後のMCで爆笑して笑い泣きしたよね。
須藤さん「またみんなとも飲みたいよね。去年(の対バンの時)は打ち上げできなかったし」
フルカワさん「俺は休止中に斉藤くんと仲良くなったけど、他のメンバーとはそれほど仲良い訳でもないし」
須藤さん「ドーパンが解散する前、フルカワくんはタロティを閉じ込めてたよね(檻の柵を両手で握るジェスチャー)。俺にはタロティの頭の上に昔のピーチ姫みたいに『HELP!』って出てるのが見えてたよ。昔のピーチ姫がどんなだったか知らないけど」
フルカワさん「最初時間を取ってたのが今になってどうなってるのか分からないですけど。大阪は都会だから大丈夫?そろそろ曲やりますか」
須藤さん「じゃあ次は『farewell』やります」
フルカワさん「先に言っちゃう?一音目の感動を奪うの?」
須藤さん「farewellやるYO!こんな時代だって言っちゃってる!(嵐?)」
フルカワさん「何それ?」
須藤さん「ストラップ!」
フルカワさん「これは?(ギターのストラップを指差す)」
須藤さん「ストラップ!」
きれいにオチたところで。
「farewell」は元々フルカワさんが須藤さんに楽曲提供(GATALI名義のアルバムに収録)して、その後フルカワさん自身も歌っていた曲。
セッションでは須藤さんがメインでボーカル、フルカワさんはギターを弾きながらコーラスを担当(メインで歌ってるパートもあったはず)。
ふたりのハーモニーが聴けるのはここだけで贅沢だった。
フルカワさん「(生誕祭)来年もやりますか?」
須藤さん「何を?髭はずっと続けていくつもりだよ?」
フルカワさん「もう俺も髭みたいなもんでしょ?笑」
須藤さんさらっと嬉しいこと言ってくれてて、これだけで来て良かったって思った(ちょろオタ)。
ラストは髭の「テキーラ!テキーラ!」。
Stand Up!というスターの掛け声でフロアはスタンディングに。
須藤さんが歌いながら自由に動き回って、スターに絡みにいってたの良かったな。
それに対してやりづらそうながら嬉しそうだったフルカワさんも。
須藤さんがピュアな眼差しで「ギター弾きながら歌えるのすごいね!」って言ってたのは笑ったけれど(須藤さんもね)。
最後、はける前に須藤さんが「フルカワくん、いい歳の取り方してね!」って。
それはふたりともだし、来年も再来年も、ふたりともおじいちゃんになってもこうして仲良く歌っててほしいなって心の底から思った。
と、過去最長レベルで長くなってしまったけれど、2024年のストスタ生誕祭大阪編はこんな感じでした!
ライブの感想としてどうかとも思うけど、とにかく面白かったっていうのがいちばんの気持ち。
最後に改めてもう一度、お誕生日おめでとうございます!
(セトリはフォロワーさんとネットからの情報です)
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2024.2.29 フルカワユタカ×須藤寿「SEITANSAIVIII」@梅田シャングリラ
---須藤寿 セットリスト
01.僕についておいで(髭)
02.サンデー・モーニング(髭)
03.もっとすげーすげー(髭)
04.すばらしい日々(ユニコーン)
05.きみの世界に花束を(髭)
06.それくらいのこと(髭)
07.青空(THE BLUE HEARTS)
08.虹(髭)
---フルカワユタカ セットリスト
01.fairy tale
02.密林
03.僕はこう語った
04.夏の鉄塔
05.青空(髭のカバー)
06.Crazy
07.too young to die
08.この幸福に僕は名前をつけた
09.ドナルドとウォルター
10.Yesterday Today tomorrow
セッション
01.farewell(フルカワユタカ)
02.テキーラ!テキーラ!(髭)
2024.2.10「SLOPE ROCK!」@クラブ月世界 Newdums/ペペッターズ/w.o.d.
2024.2.10「SLOPE ROCK!」@クラブ月世界
Newdums/ペペッターズ/w.o.d.
ほぼ5年ぶりの月世界!かつて神戸にあったSLOPE(旧ウィンターランド)の店長井上さんが今は月世界の店長をされているという縁もあって実現した、神戸出身のバンド3組によるスリーマン。
昼には北野町広場でフリーライブがあって、各バンドのボーカルによる弾き語りも。
いつも通り、自分が後から読み返すために書いているようなレポで、記憶が不確かな部分や偏りもあるのでご了承を。
場所がよく分からなくて迷わず行けるか不安だったし、ガチ勢の皆さんは早くから来てるのかと思って余裕を持って向かったら10時半頃に着いちゃって、さすがにまだ誰もいなかった。笑
せっかくだから少し周辺を歩いて異人館街を見て周ったり、北野天満神社にも行ってみたり。
異人館街を訪れたのは小学生の頃ぶりで、その時は車で近くまで行ったはずだったから、こんなに坂がきついと思わなかった。
特に、うろこの家に向かう坂道がすごい傾斜で、しかもそこは入場料を払って中に入らないと外からは見えないようになっていて。
一回行ったことあるし時間もなかったから最初から中に入るつもりはなかったんだけど、それなら先に教えてよっていう。
しんどい思いをしたんだし入ろうかって思わせる作戦?
北野町広場や風見鶏の館よりも高い場所にある北野天満神社の境内からはポートタワーも一望できて見晴らしも良かったな。
最初は12時スタート予定だったんだけど機材到着の都合?で20分遅れのスタートになって、その隙に待っているお客さんに近くのカレー屋のおじさま、おそらくインド人の方がビラを配りに来ていてとても良かった(商売上手)。
フリーライブの一番手はペペッターズの広村さん。
広村さんは持ち歌3曲(jezeroを歌ってたのは覚えてるけど、あとは曲名分からず…)と、もうすぐバレンタインだからとチャーリーとチョコレート工場の曲を歌ってくれた。
最初は椅子に座って歌ってたものの、弾きにくいから立って歌います!と。
リズムを取るために手拍子をしてたらお客さんも真似して、そんなつもりじゃなかったんです!って焦ってたの面白かったな。
広村さんのライブ中、後ろからサイトウさんの声が聞こえた気がして振り返ったら数段上の斜め後ろにいてびっくりした(ケンさんも一緒に来てた)。
二番手のNewdumsの伊井さんも持ち歌4曲(Fool、Daydreaming、Octopus、Mercyとのこと)。
シンプルな弾き語りだと声の良さが引き立つな。
だんだんと雲から陽が射すことも増えてきて、今日は暖かいですねって。
高台にあって開けた場所で太陽の温かさを感じながら聴く弾き語りは心地良すぎた。
最後に出てきたサイトウさんは、w.o.d.とHours両方の「オレンジ」を歌ってくれた。
寒さで上手くペグが回らなくて、合わせようとする程ギターのチューニングが狂っていくのは笑いそうになってしまったけれど。
間奏のギターをミスりそうになったり、声が裏返りかけた時に自分でも笑っちゃってたのがリラックス感あってむしろ良かった。
途中で近くに置いてあったPCがスクリーンセーバーになってしまったらしく、広村さんを呼んで対処してもらう一幕も。
広村さんがジョークで椅子に座って膝の上にPCを乗っけてサイトウさんの方を見たら、気付いたサイトウさんがめっちゃ笑ってた。
w.o.d.のオレンジも、Hoursのオレンジも両方いい曲だな。
心なしかいつになく多幸感があって、幸せのお裾分けをしてもらった気分。
広村さんが進行役みたいな感じで司会っぽいこともされていたんだけど、伊井さんが「また夜に会いましょう」って話していたことを拾って、「彼だけ夜もここで歌ってる可能性がある」って言ってたのは笑った。
サイトウさんとKenさんはライブが終わってからファンサまでしてくれてたし(膝から崩れ落ちて道端に座り込んでるひともいて、その気持ち解る、解るよ…って思いながら見てた)、帰る時もKenさんが車の窓を開けてみんなに手を振ってくれてめちゃくちゃ手厚かった…。
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その後、時間があったから元町中華街まで足を伸ばして、春節ですごいひとだったからもうそのまま帰ろうかと思ったけど30分並んで焼き小籠包を食べたり、街をぶらぶら散歩したり。
月世界の近くにかる生田神社にも寄って、元良さんの首が早く治りますようにってお願いしてきた。
境内からは月世界の看板的なネオンも見えるのね。
今まで何度も行ったことあるのに初めて気が付いた。
月世界に足を運ぶのは5年ぶりぐらいかな?前は髭の須藤さんのGATALIだった。
お店脇の路地みたいなところに整列するのもちょっと懐かしかった。
早めに着いたんだけど会場前に出演者さんどなたかのご家族なのかなと思われる方たちもいらっしゃっていて、さすが地元だなと。
整理番号は50番代、中に入るとステージにサイトウさんのギター2本が立てかけてあるのが見えて、w.o.d.が最初なんだ!?って驚いた。
下手のKenさん側は埋まってたけれど、迷いながらも上手に行ってみると端の方なら最前が取れた!最前で観れるの初めてだ。
しばらく来ない間にステージの上部、幕の前に「月世界」って電飾で光る看板(看板?)が設置されたのね。
ちなみに今回のイベントは2階は関係者席になっててお客さんには開放されてなかった。
開演は10分近く押してたけど、ずっとBGMとしてHoursのアルバムが流れていて退屈はしなかった。
Vanilla Fudgeバージョンの「Ticket to Ride」が流れる中、プロレス形式でフロアの間に設けられた通路を通って、お客さんとハイタッチを交わしながらメンバーがステージへ。
月世界のステージは半円形で前方が丸い形で足元には照明が埋め込まれていて、その先に踊り子さんが踊るためなのか四角くて小さなステージが繋がっているような不思議な形状。
ステージ自体は狭いから、ドラムが中央前方に出ていて3人がほぼ横並びになるというめずらしい立ち位置で、クロックスを履いてる元良さんの足元まで見えるのは貴重だったな。
サイトウさんがPAさんに向けて手を上げるとSEが鳴り止んで。
ライブが始まるとき、サイトウさんとアイコンタクトをして頷こうとした元良さん、コルセットが邪魔で上手く頷けなくて、ふたりで顔を見合わせて笑っていて。
最近「STARS」から始まるライブが多かったからこの日もそうかな?って思ったら、息を吸い込んだサイトウさんが「リビド」を歌い出して、その声の強さに一気に引き込まれた。
首を痛めて全治4ヶ月とは思えない元良さんのドラミングとコーラスも気合いを感じたな。
そのまま「イカロス」に繋がると、力強いビートに負けんばかりにフロアでは拳を突き上げる人が続出。
一転してゴリゴリなのに流れるように軽やかな「Kill your idols, Kiss me baby」。
「lala」の前には短いドラムソロもあって、思わず変な声が出てしまったよね。
それに、曲後半の掻き鳴らすようなギターソロがカッコ良すぎてキャパオーバーになりかけた。
元良さんはドラムを叩きながら曲を口ずさんでることも結構あったな。
MCでサイトウさんが「w.o.d.です、よろしく」と挨拶すると、フロアから「(結婚)おめでとう!」の声が飛んで、ありがとうって笑顔を浮かべてた。
続いて「元良くんお大事に!」って言われて、はーいって返事をする元良さん。
サイトウさん「今日の主催なんかな?分からんけど、昔SLOPEっていうライブハウスがあって、そこの店長さんは何もせんねんけど、何もせんのが仕事みたいな人で。はみ出てても許してくれる懐の広いライブハウスだったんで、閉店する時は泣きながら浴びるように酒を飲んだんですけど」
普段は後ろにいる元良さんが横を見るといるから、サイトウさんはそれが変な感じだった様子で。
サイトウさん「横見て(コルセットを着けた元良さんがいるから)すごいなと思って。今日めっちゃ歌う曲多いしYOSHIKIみたい」
元良さん「YOSHIKI歌わんけどね」
サイトウさんに「次の曲のカウントだけしてもらって…」って振られた元良さんがものすごいしかめっ面になって、思わずみんな笑ってしまうっていう(お大事に!)。
MCは和やかな感じだったのに、次の曲が大好きな「サニー」で、またここでも変な声が出かけた。
いつも元良さんって今にも泣き出しそうな表情で叩いてるから分かりづらいけど、やっぱり首痛いんだろうなって思うところが度々あったな。
サイトウさんが軽くギターのフレーズを確かめるように軽く弾いてから「煙たい部屋」。
こういうダークだったり気怠い曲もまた似合うバンドなんだ。
イントロ終わりのKenさんのベースのアレンジもいいよね。
サイトウさんが「夏の曲です」と言って演奏された「陽炎」。
再び序盤の熱を取り戻すには充分過ぎるほどの勢いと加速力。
いつもこの曲は元良さんのドラムに合わせて手を挙げてしまうんだけど、それがめっちゃ気持ちいい。
この日のサイトウさんは陽炎のMVと同じ衣装だった気がする(スマパンの黒Tに黒っぽい柄シャツ)。
そのまま「1994」に行くから元良さん大丈夫かな?ってちょっと思ってしまった。
そんなことも感じさせない圧巻の演奏だったのがせめてもの救い。
サイトウさん「昼のフリーライブにお邪魔したんですけど、ペペッターズのボーカルの広村さんが『わ〜!!(子供みたいにおどける)』みたいな感じでめっちゃ良かったです。変わった、変わらないの話じゃなくてね」
「あの頃はアンプの上に、安いワインって開けた後にキャップできるんですけど、アンプにこぼれないようにそういうキャップができる安いワインを置いてたから、今振り返って水が置いてあって訳わからんくなった」
この日のサイトウさんのステージドリンクはお水(たぶん常温でストローが挿してあった)、元良さんはスポドリかな?
「今日は友達とか先輩ばっかりやし、あとは酒飲みながら友達のライブ観るだけやからめっちゃ楽しい。まぁもう飲んでるんですけど。笑」
MC中のサイトウさんに何か言いたげだった元良さん(でも喋らず、Kenさん前には毎回マイクなし)。
暑いのかサーキュレーターの風を送って涼んでた。
ライブはラストスパート、「STARS」のAメロ元良さんがサイトウさんの方をじっと見てリズムキープしてたの良かったな。
横並びだったから余計にそう感じたのかもだけど、元良さんってドラム叩きながらサイトウさんのことよく見てるんだなって思った(Kenさんもね)。
力強いビートと乾いたギターのリフから「楽園」。
バキバキで骨太な曲なのに踊れるのが不思議。
まさにサイトウさんの「自由に楽しんで」という言葉を体現したようなフロア。
w.o.d.のメンバーはライブ中に煽ったりすることもないんだけど、それがとても居心地がいい。
「踊る阿呆に見る阿呆」で元良さんが黒いカウベルかな?パーカッションを叩いてるの、あんなところ(真ん中辺りタムの横)にあるんだなって今更。
お客さんもテンション高くてKenさんがせり出したステージに降りた時、すごい歓声が上がってた。
かと思えばKenさん2番のAメロBメロで首を傾げるような角度で左右に振っててお茶目だったな。
ラストは「My Generation」。
元良さんのヘッドホンチャレンジ(勝手に命名、最後までヘッドホンを落とさず演奏できるかの意)成功してた…!
コーレスも手の挙がり具合もワンマンさながらで熱いライブだったな。
近過ぎて終始夢の中にいるみたいな、現実の光景じゃないみたいな感覚になったな。
w.o.d. セットリスト
01.リビド
02.イカロス
03.Kill your idols, Kiss me baby
04.lala
05.サニー
06.煙たい部屋
07.陽炎
08.1994
09.STARS
10.楽園
11.踊る阿呆に見る阿呆
12.My Generation
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転換の後、二番手で登場したのはNewdums。
一曲目(「Dim Room」という曲)いいなって思ったらライブが終わった後に近くのお客さんがギターの林さんに曲名を尋ねていて、ライブの翌週に配信された新曲だったみたい。
軽やかにコーラスが重なる「Behind the door」、音の広がりが心地良い「Another one」。
こういう曲を聴くとギタリストがいる4人組のバンドっていいなと思う。
「Restart」だって大人の魅力と妖艶さがすごくて、こんなバンドが日本にいたんだって衝撃だったな。
4人組だとステージが狭いからかボーカルの伊井さんはサブステージで歌っていて「バンドを従えてるみたい」って。
ギターの林さんは元々w.o.d.のサイトウさんと一緒にHoursというバンドをやっていたんだけど、この林さんが弾くギターがめちゃくちゃ良くて。
音色に色気もあるし引き出しも多くて、またいいバンドとギタリストに出会ってしまった…という気持ち。
「Your sorrow」ではそんな林さんのギターソロが繊細なのに前面に出ていてとても良かった。
「And I see the same ground」は長尺の間奏があるんだけど、演奏力もインストバンド顔負け。
しっとりと、どこか懐かしさもある「Myself」や「Stand by me」は月世界の雰囲気にぴったりだったな。
ライブの告知をしていた伊井さんが「サイトウさんはMCでみんなのことを話してたのに自分のことばっかりで…」って言ってたら、林さんから「そうか?終わったら酒飲んで楽しむしか言ってなかったけど」と突っ込みが。笑
伊井さんが喋ってるとき、二階にいるサイトウさんが「声が小さい!」とか「カッコいいよ」とかヤジってる声が聞こえてきてたの、気心知れた仲間達とやる地元のライブって感じがしてよかったな。
思わず体が揺れる高揚感を与えてくれる「Ghost」と「Anytime」。
Anytimeのカラフルなギターソロはワクワクした。
どの曲も全部英詞で洋楽っぽいのに、いかにもアメリカやイギリスのバンドという感じではなく、奥行きと広がりのあるサウンドに伊井さんの柔らかい声がよく合っていて素敵だった。
伊井さん、昼は犬柄のニットだったのに夜は着崩した白シャツにジャケットでそのギャップは反則では…?とかインスタに好き勝手書いてたらストーリーの方に伊井さんの足跡がついていて、やってもうた…と思いました(でも書くのはやめない。笑)。
Nemduws セットリスト
01.Dim room
02.Behind the door
03.Another one
04.Restart
05.Your sorrow
06.And I see the same ground
07.Myself
08.Stand by me
09.Drag up
10.Ghost
11. Anytime
12.Dry
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トリで登場したのはペペッターズ。
お昼のフリーライブでも歌われていた「jezero」からライブが始まる。
こちらも初見だったけど、3秒先のメロディーやアレンジも読めないぐらい遊び心に溢れていて、難しいことをいとも簡単そうにやってのけるタイプのバンドだった。
曲中にボーカルの広村さんが「最後まで残って頂いてありがとうございます!皆さんご存知の?」とフロアにマイクを向けて、みんなから「ペペッターズ!」って帰ってきたら、「知っててくれた!」って喜んでいて、ドラムの箕浦さんも驚いたような笑顔を浮かべてた。
広村さん「僕もタクヤくんみたいに飲みながらやりたいんですけど、以前お酒飲みながらライブやったら全く声が出なくなって金返せ!って言われたことがあるので飲まずにやります!これだけの人数に金返せって言われたら自己破産?何破産?(ベースの中西さん「倒産じゃない?」)会社やってないからなぁ…まぁ破産するので」
女性並みのハイトーンを自在に操りながら、フライングVでそれアドリブじゃないんだよね?って思うような難解なフレーズを弾きこなすボーカルの広村さんがすごい。
ドラムの箕浦さんがすごく楽しそうに叩くひとで、それも観ていて気持ちよかったな。
予習のために初めて聴いた時にペトロールズっぽさを感じて、インタビューを読んでみると影響を受けたアーティストとして名前を挙げていてなるほどなと。
広村さんとドラムの箕浦さん、サイトウさんとKenさんが新宿でばったり会って、4人で鰻を食べに行った話でベースの中西さんが「俺行ってない!鰻…??」ってなってたり(用事があって先に帰ってたらしい)、SNSの運用を巡ってメンバー間で揉めたとか話してたけど、どうか仲良くやってほしい…笑
Kenさん広村さんにマッカイくんって呼ばれてたの新鮮だったな。
一時期サイトウさんと中西さんの間でとある映画のセリフが流行ったって話もしてたっけ(グルーヴィーだぜ?みたいなセリフだった気がするけど、ここはうろ覚え)。
二階席で観ているw.o.d.とNewdumsのメンバーがこっから見たら逆光になって黒い影が沢山あるから、もののけ姫の猩々たちみたいに見えるって広村さん。
「メガネを拭いてたら、ただ拭いてただけなのに真ん中のところがパキッと折れて。すごい物を壊すタイプなんですけど、w.o.d.とNewdumsとの仲は壊しませんので!」とも。
ちなみにペペッターズの時も「(MCが?)良くなってきた!」とかサイトウさんのヤジが飛んでた。笑
サイトウさん「もっとギター弾いて!」
(ギターを弾き始める広村さん)
サイトウさん「あんま知らん曲やらんといて!」のくだりも笑った。
「今日はありがとうございました」って言おうとして「お疲れさまでした」って言っちゃうの、広村さんのお人柄が伝わってきたな。
本編最後の時点で21時半ぐらいになってたから、演奏が終わっても引っ込まずそのままアンコールに突入。
翌日、SNSを見てたら「跳ぶ」で爆上がりしてる二階関係者席の動画が上がってて笑った。
最後の曲は割とゴリっとしたロックサウンドでそれも意外性があってよかったな。
持ち時間は各バンド35分ぐらいかなって思ってたら、まだある、まだやるんだ?の連続で、まさかの各50分(トリは+アンコール)もあって、チケット代2,000円で大丈夫なんですか?ってぐらい太っ腹なイベントだった。
やっぱり新しいバンドと出会えるイベントって面白い。
丸一日、神戸の街を満喫できて楽しかった!皆さんお疲れさまでした、そしてありがとうございました!
SLOPE ROCK!第二弾もやってほしいなー!
ペペッターズ セットリスト
01.jezero
02.空間色
03.Claromeco
04.furniture
05.シネマトグラビテ
06.louve
07.新曲
08.アザラシ
09.PLOT
10.Dynamo
11.Mirabel
EN.
01.跳ぶ
02.格納庫
2023.12.29 RADIO CRAZY 2023
2023.12.29 RADIO CRAZY 2023
2023年もライブ納めはレディクレ!今年はTHE BACK HORN、w.o.d.、OKAMOTO'S、Chilli Beans.、ストレイテナー、Saucy Dog、ELLEGARDENと色々観た。
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前日の18時にエルレの新作グッズの販売情報がアップされて、Tシャツがどうしても欲しくて気合いで朝9時過ぎに現地着、その時間でもインテックスの入口前の敷地いっぱい並んでたけど並んでなんとか買えた。
午前中の時点でサイズ欠けも出てたし、みんなこういう時は本気だから早い。
802のDJさんがSNSに2号館でハーゲンダッツの無料配布があるって書いてくれてたお陰で恩恵に預かれた。
ここでも一瞬にして待機列ができてたし、ライブでも始まるんか?っていう人口密度で熾烈な戦いであった…
最初に観たのはRステージのトップバッターだったTHE BACK HORN。
お馴染みのクレイジーマンのアニメによる出囃子にも「ARE」の文字があって今年っぽかった。
開演待ちの時にユニコーンの雪が降る町が流れていて、年末なんだなぁってぼんやりと実感が湧いてきた。
バクホンは久しぶりに観たけど、メンバーの雰囲気も全然変わらないし、気合い十分で熱かった。
曲あんまり知らないのに3曲知ってたから初心者向けのセトリだったのかな?
マツさんが「ライブを観て生きてることを感じてほしい」という風に話していたんだけど、まさにバクホンのライブって生命力に満ち溢れてるなと。
下手の袖でw.o.d.のケンさん観てたのが見えた(サイトウさんと元良さんもいたのかな?)。
昂りすぎて(?)5分巻きで終わったって山田さんが話してたのに、そのまま終わるっていう。笑
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続いてそのままRステージ二番手のw.o.d.のライブ。
w.o.d.は去年のレディクレで初めてライブを観て今年はワンマンにも行ったし、自分の中で年々存在が大きくなってるバンド。
Rステージはメンバーによるサウンドチェックがあるから早めに入っておくのが吉。
Zステージは暑いぐらいだけどRステージは肌寒いからか、リハではケンさんはパーカーを羽織ってた。
サイトウさんは白いTシャツにバドワイザー柄のシャツを羽織って、元良さんはいつもの黒いTシャツ姿だった。
サイトウさんのところに置いてあったストローを挿したボトルの黄色っぽい飲み物は何なんだろう?スロートコートティーとかなのかな。
近くにいた初見と思しき女子が「真ん中の人かっこいい!」って言ってるのが聞こえてきて、元良さんよかったね…!って心の中でにやにやしてた。
転換が終わるとすぐにサウンドチェックが始まるんだけど、大きい会場だと尚更、音も声も強い。
サイトウさんはあの華奢で小柄な体のどこからそんな声が出るんだ?って思うし、ケンさんのベースも意味わかんないぐらい歪んでてどよめきが起きてた。
元良さんはSTARSのコーラスでマイクチェックをして(ソロボーカリストっぽい)、二人のスタッフさんの名前を呼んで調整をお願いしてた。
リハでは最初から聴きたかった「丸い真理を蹴り上げて、マリー。」が演奏されて、少し前ならライブの定番だった曲も本編でやらないんだなって思った。
ラスサビ前のドラムがめちゃくちゃカッコよくて痺れる。
「よろしくお願いします」とサイトウさんが言い残して、メンバーは一旦退出。
ほぼ定刻でクレイジーマンの出囃子が鳴って、続けていつものSE(Vanilla Fudgeバージョンの「Ticket to Ride」)が流れる。
下手からメンバーが登場、元良さんがステージ中央で両手を上げて歓声に応える。
それぞれ定位置につき、サイトウさんがSEを止めるように合図を送ってライブがスタート。
一曲目はツアーを思い起こさせる「STARS」。
助走ゼロの状態でいきなり全速力まで持っていく凄みを感じた。
2023年のw.o.d.を代表する曲でもあって、そういう意味でもセトリの最初に置いてきたのかなと。
続いて、802のヘビロでもあった「馬鹿と虎馬」。
狭いライブハウスで聴くのも最高だけど、広い会場だとドラムの音に抜け感が出てそれも気持ちいい。
次は何が来るんだろうと思ったら「1994」。
フロア前方は小箱みたいな盛り上がり。
どのタイミングだったかな、曲間でサイトウさんがギターを持ち替えてる時だったと思うんだけど、男性が「元良くんお誕生日(12月23日)おめでとうー!」って叫んで、元良さんが嬉しそうに「ありがとうー!」って返してた。
サイトウさん「今年作った新曲です。聴いてください『陽炎』」
2023年はw.o.d.にとってのキラーチューンが一気に増えた一年で、陽炎もすでにライブに欠かせない曲になっていて頼もしい。
そういえばこの曲でサイトウさんのギタートラブルがあったらしいんだけど、前のひと達の腕で視界が遮られがちだったから気付かなかった(曲中に直ったみたいでよかった)。
サイトウさん「RADIO CRAZY、みんな楽しんでますか?年末になると何で年末って感じがしてくるんですかね」
元良さん「めっちゃ分かる!外出た時とかに感じるよね」
サイトウさん「10日ぐらいになったら年末って感じがしてきて、今ぐらいになってくるともう疲れてきてる」
サイトウさん「皆さん今年どうでした?俺は今年めっちゃ楽しかった。ライブの制限とかもなくなって。色々制限あったでしょ?俺らもそういうライブもやったし。でも今年になって声を出せるようになって、そういうライブもやったり観にも行ったし」
ライブの制限がなくなったことに触れたサイトウさんの「俺は今年めっちゃ楽しかった」という言葉に同意を示すように、胸をトントン叩くケンさん(ケンさんの前にはマイクがない)。
サイトウさん「今こう(体の前でフロアに気を送るかのように手をふわふわさせる)なってるからもっと爆発していきましょう。楽しんで、自由に楽しんで遊びましょう」
足の裏からビリビリと感電しそうな「イカロス」のベース。
ケンさんとか中尾さんみたいな歪み系のベースが大好物だからこれはたまらない。
「Mayday」の時、テンションぶち上がったお姉様が右側から現れて目の前に割り込んできたんだけど、シンプルに邪魔で萎えた。
最高の演奏でぶち上がるのは分かるよ、でもさぁ…自分も気を付けよう。
サイトウさん「チバユウスケに捧げます」
え、と思ったらミッシェルのカバーで「SMOKIN’ BILLY」。
少し前のライブのリハの時?にちらっとやってたって話は知っていたものの、ここで聴けるとは。
w.o.d.を初めて聴いたときからチバさんのDNAを感じていたんだけど、この日はサイトウさんの声にチバさんが憑依していたし、熱狂の渦と化したフロアからは次々とダイバーが出てた。
ラストは「My Generation 」。
サビ前のカメラに抜かれた元良さんの懸命な表情がすごく良かった。
ちなみにこの日のヘッドホンチャレンジ(勝手に命名)は後半まで着けてたけど、最後に見えた時にはなくなってたからあと少しのところで落ちた模様。
去年よりお客さんも増えてたし、熱量も高くてそれもファンとして嬉しかった。
フェスって好きなバンドを客観的に観れる貴重な場なのよね。
来年もRADIO CRAZYにw.o.d.を呼んでください!!
【セットリスト】
リハ 丸い真理を蹴り上げて、マリー。
1. STARS
2. 馬鹿と虎馬
3. 1994
4. 陽炎
5. イカロス
6. Mayday
7. SMOKIN’ BILLY (THEE MICHELLE GUN ELEPHANTカバー)
8. My Generation
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そのあと休憩して、途中からOKAMOTO'Sを観に行ったらちょうどTHE BAWDIESのROYくんとコラボしてるところだった。
ライブが進むにつれてショウくんが服を脱ぎ出して、最終的に上裸になってた。笑
OKAMOTO'Sは初年度からレディクレ皆勤賞なのすごい!相変わらず渋くて踊れるカッコいいバンド。
お腹が痛くて壁にもたれながらでしか観れなかったのが心残り。
終わってから中島ヒロトさんがMCやってて、眩しくて前が見えないって言ってたのは覚えてる。
今年はミナホでもヒロトさん見たけど相変わらず面白いな。
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気になってたChilli Beans.は最初の数曲だけ。
見た目は今時の女の子って雰囲気で曲もお洒落なんだけど、一本筋が通っていてファンクな感じもある。
「rose」のベースのグルーヴも心地よくて、時間があればもっと聴きたかったな。
「Raise」が好きで聴きたかったものの、出てからやってたみたいで無念…まぁフェスなんてそんなものよね。
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Lステージに移動してストレイテナー。
2023年はテナー25周年のアニバーサリーイヤーで、地元でもワンマンを観ることができて嬉しかったな。
いつものSEが鳴って、メンバーが拍手に迎えられて登場。
最初は「ROCKSTEADY」、細美さん飛び入りしないかな、袖でw.o.d.のメンバーも観てるのかなとかって、まだこの時は呑気に観てた(MONOEYESで出てた年は飛び入りしてたし)。
二曲目は「TRAIN」で、ぶち上げ系のいいセトリだ!ってめちゃくちゃテンション上がって、でも何となくホリエさんの声がお疲れ気味かな?と。
昨日もセッションのゲストボーカルとして出てたから?でも数曲歌っただけでそんな風になる?ってぐるぐるしてきて…
ここで一旦MC。
ホリエさん「プロモーションで802に行った時、オフィスで仕事してる人とかいるのにカトマキちゃん(802DJの加藤真樹子さん)がケーキ持って来て『ストレイテナー25周年おめでとう!』って言ってくれて。居合わせた他のレコード会社の人とかにも『あ…おめでとうございます』って言われて、嬉しい半分、恥ずかしい半分…より恥ずかしいが勝ってたけど、今日は嬉しいが勝ってます!」
(ビジョンに笑顔のホリエさんとひなっちが映る)
明らかにおかしいと思ったのがMCに続いて「彩雲」を歌ったときだった。
いつものような伸びやかさ艶やかさがなくて声が途切れ途切れで苦しそうで。
それでも何とか歌いきってイントロのピアノを弾いて「灯り」を歌い出したものの全然声が出なくて、ホリエさん自ら「ダメだ、Melodic Stormにしよう」って風に他のメンバーに提案して。
「大切なステージに穴を開けたくなくて点滴もしてもらった」と、悔し涙を滲ませ声を震わせるホリエさん。
「今日は仲間もいるし、この3人がいれば大丈夫だと思った」と話すホリエさんに、シンペイさんが「そんな日もあるよ」って返していて。
涙も乾かぬまま笑顔を作って「みんなも歌ってくれるんでしょ?」なんて言うから、もらい泣きしてしまった。
お客さんから「俺達が歌うから大丈夫!」って声が飛んで、演奏された「Melodic Storm」と「シーグラス」。
ひなっちが笑顔で煽ると今までのテナーのどのライブよりも大きなシンガロングが起きて、シンペイさんやOJさんも普段歌わないところも歌ってカバーしている姿に泣きながら声の限りに歌った。
ほんとに喉潰してもいいやって思って子供みたいな大声で歌ってたら次の日、声がガサガサになってて笑ったよね。
ホリエさんもどうかお大事に。
後日談としてシンペイさんがYouTubeの配信で話してたんだけど、ホリエさんの声がここまで出なくなったのは25年間で初めてのことで(これもすごい話だ…)、「よしここは俺が!」と意気込んだものの、シンペイさんもOJさんも歌詞をよく覚えていなかったらしい。笑
シンペイさん自身もホリエさんの体が温まってきたらもう少し声が出ると思ってたって話してたな。
ちなみに3人の中でいちばん歌が上手いのはひなっちだそう。
かくいうわたしも朧げだったし、GLAYさん方式で歌詞がビジョンに出てたらもっとすごいシンガロングが起きてたんじゃないかな。
もしこれが2022年の出来事ならまだ制限があって大声を出すのは憚られたし、制限がなくなったライブでこういうことになったのは唯一の救いだったと思う。
そんなアクシデントがあったものの、むしろメンバーとお客さんの一体感と気持ちの繋がりはより強固なものになっていて、このライブはずっと忘れられないだろうなと思った。
ホリエさん「年明けにまた大阪に来ますんで、会いに来てください。日本のロックをカッコ良くしてくれたバンドの曲を」
と、演奏が始まって歌い始めたんだけどキーが高いって一旦止めて、ちょっと低くしてやり直し。
そう言ってラストに演奏されたミッシェルの「ダニー・ゴー」は偶然だけど掠れた声がチバさんみたいで余計にぐっときたし、かつてチバさんが立ったこのステージで演奏することにメンバー自身も意味を感じていたんだろうな。
演奏を終えて、ドラムセットを跨いで前に出てくるシンペイさん。
最後4人揃って肩を組む頃にはホリエさんに笑顔が戻っていて安心した。
25周年の締めくくりは万全じゃなくても、みんなの記憶に残るいいライブだったと思う。
【セットリスト】
01.ROCKSTEADY
02.TRAIN
03.彩雲
04.Melodic Storm
05.シーグラス
06.ダニー・ゴー(THEE MICHELLE GUN ELEPHANTカバー)
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その後ZステージでSaucy Dog。
コロナ禍にオンライン配信されていたビバラを観て気になってたのがようやく観れた。
カッコ付けすぎてない、自然体な3人が奏でる音楽は等身大ですっと入ってくる感じがあって温かかった。
予習してなくて、まともに分かるのが「シンデレラボーイ」ぐらいだったけど(ごめんなさい)ビジョンに歌詞のフレーズを映す演出も含め良かったな。
せとさんが「皆さん2023年どうでしたか?」って言おうとして2013年って言ってしまって、お客さんにかわいい!って言われて、石原さん(だったかな?)が「かわいいか?」ってばっさり斬ってた。笑
最後に時間が足りなくなってセトリを変えたって話していて、レディクレのタイテが押さなくなったのは運営側が時間に厳しくなったからなのかなと思ったり。
初年度とか機材トラブルもあったのか、Lステージのトリ(当時はZステージもアンテナもなくて、LRの2ステージ制だった)のユニコーンがかなり押してた記憶があるけど、近年はほぼタイテ通りの進行だしね。
石原さんの「サウシーの音楽で元気になったり楽しい気持ちになったり、温かくなったりしてくれたら嬉しい」というようなMCも音楽に対する誠実さを感じられた。
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今年のライブ納めは、Zステージで3日間の大トリを飾ったELLEGARDEN。
Zステージは開演前にどんどん人が増えてきて、真ん中の方はかなり密集してた。
下手の出口近くの前方はKind areaといって子供連れで楽しめるスペースが設けてある関係なのか、ダイブするなら柱より真ん中(中央寄り)に行ってくださいとスタッフさん。
ロキノン系のフェスは表向きだけじゃなくダイブ禁止で厳しいけど、レディクレは自己責任なのかな。
大抜卓人さんの前説でもライブの楽しみ方に関する注意喚起があって、「ELLEGARDENは100人のお客さんがいて98人が楽しくてもあとの2人がつらかったり悲しい思いをしているならそれはいいライブじゃないっていうバンドなので、くれぐれも怪我はしないように!」と。
エルレの休止前、南港にあったZeppで開催されたライブの楽屋で初めて細美さんと会ったこと、今年のバンドの活動、SUMMER PARTY全公演のMCを託されたこと。
並々ならぬ愛情と熱意をもって伝えてくれる卓人さんしか、このステージでELLEGARDENの呼び込みはできない。
レディクレの出囃子とエルレのSE(Silver PandaのSoul Connection)が鳴ってメンバーが登場するや否や、大歓声に包まれる。
今この瞬間のバンドのタフさを見せつけるかのような「Breathing」からライブが始まり、夏の日の青空を思い起こさせる「Supernova」。
2022年のRADIO CRAZYではSupernovaの入りで高橋さんが間違えて一年経ってもまだラジオでいじられるっていうエピソードがあったけれど、今回は完璧だった。
ベスト盤と新譜を合体させたような鉄壁のセトリを次々と全力で放っていく。
前回はまだ新譜が出たばかりで旧譜の曲との温度差を感じたけれど、この場所でのライブ初披露から一年経った「チーズケーキ・ファクトリー」は数々のライブを積み重ねてみんなの思い出の曲となって、今年はもっと大きな声で夢が続くための祈りが捧げられてた。
2018年のZOZOマリンぶりに聴けた「Red Hot」は最初の音が聴こえた瞬間、思わず小さく悲鳴を上げてしまったし、今でも全部歌えるぐらい自分の中に刻まれている曲。
続く「Salamander」ではレーザービームを使った見応えある光の演出があって、屋内の大会場の良さも感じたな。
打って変わって「Missing」では夕陽みたいなオレンジ色の光に辺り一面包まれ、曲の世界観を引き立ててた。
ライブの声出し制限もなくなって、みんな歌える曲は全部歌う感じになっていてZステージが巨大なライブハウスみたいだった。
何度救われたか分からない「ジターバグ」や「風の日」は曲の中に過去の自分の存在を感じて、それだけ長い月日を共に過ごしてきたんだなって。
なかなか肉眼でステージを見ることは難しかったんだけど、細美さんがジターバグのサビ前で人差し指を高く掲げてたのは見えた。
風の日のギターソロでいつも細美さんが「ウブ行ってこーい!」って言うの、どこか誇らしげでぐっとくる。
曲が終わって細美さんのMCがあったんだけど、前線から離脱してきたひとがヤバい…って言いながらすぐ近くで倒れちゃって、スタッフさんを呼ぼうとあたふたしててちゃんと聞けなかった(倒れたひとは起き上がって自分で歩いて行ったから多分大丈夫。みんな気を付けて!)。
細美さんも息が荒くなるぐらい熱くなっていて、めっちゃいい顔して気持ちいい!って言ってたの、ほんとにライブをするのが、歌うのが楽しくて仕方ないって様子だったな。
より一層、みんなの声が大きくなった「Make A Wish」。
細美さんがライブで叫ぶ「やっちまおうぜー!」って言葉は理性を飛ばすには十分すぎる。
本編ラストは「Strawberry Margarita」。
ひと足早く新年を迎えたかのような祝祭感でライブを締めくくる。
演奏を終えてステージを後にするメンバー。
レディクレは時間厳守だけどトリのアーティストはアンコールができるから、すぐにアンコールを求める手拍子が起きて。
しばらくして、再びメンバーがステージへ。
この辺りで終電の関係なのか、遠征組らしき人たちが結構帰り始めていて、それを横目に細美さんが「遠くから来てる人は終電なくなっちゃうのかもしれないけど、人生でどうにもならないことなんてそうそうないんだから」と。
わたしもレディクレで終電を逃した過去があるくせに日帰りだったから時間が気になって、でもこの言葉を聞いてどうにでもなれって気分になっちゃったな。
まぁ、ちゃんと帰れるように出口の近くで観てたし、終演後即退出して電車に飛び乗って事なきを得たんだけど。
最後は「もう一曲歌わせてください」と「スターフィッシュ」。
もう終わりだしと思って残り数十秒ぐらいのところでイヤープロテクターを外したらめちゃくちゃ音が大きくて、すぐに耳が痛くなってびっくりした(今更)。
全国の箱ツアーと大規模ライブを経て更にタフになったELLEGARDENは最強でカッコよかった。
ステージに立ち歌う細美さんは本当に楽しそうで、いつも両手いっぱい抱えきれないほどの力をくれる太陽みたいなひと。
どうかこんな幸せな時間が来年も、これからもできるだけ長く、叶うならずっと続きますように。
2023年も大好きなバンドや友達のお陰で最高のライブ納めができました。
来年もRADIO CRAZYでライブ納めできたらいいな!
【セットリスト】
01. Breathing
02. Supernova
03. チーズケーキ・ファクトリー
04. Red Hot
05. Salamander
06. Missing
07. ジターバグ
08. 風の日
09. Make A Wish
10. Strawberry Margarita
EN.
01.スターフィッシュ
2023.12.14 GLAY「HIGHCOMMUNICATIONS TOUR 2023 - The Ghost Hunter -」@大阪城ホール
2023.12.14 GLAY「HIGHCOMMUNICATIONS TOUR 2023 - The Ghost Hunter -」@大阪城ホール
大阪城ホールでGLAYのライブを観るのは何度目だろう。
この場所でGLAYのライブを初めて観たのは2000年、そこから23年経ってもまだGLAYのライブに行ってるなんてあの頃の自分は想像してたのかな?
ホールツアーのGhostというモチーフはそのままに、今回はハイコミツアーのアリーナツアー編でスケールアップしたライブが観れた。
昔だったら豪華なステージセットを組んでいたけど、今回は本数が少ないこともあってかステージからアリーナの端まで延びる花道(の先にはミニステージ的な部分)があって、ミラーボールが10個ほど吊られていたぐらいのシンプルなものだった。
平日にも関わらずチケットは完売、満員のお客さんが入っていたのもファンとしては嬉しかったところ。
会場の中に飾られた、フォトスポット的なサイン入りポスターを撮影して早めに着席。
この日の座席はアリーナ25列目のほぼセンター(一応S席だからね)。
開演15分ぐらい前にサウンドチェックが始まる。
TAKUROさんのギターアンプは6台、HISASHIさんとJIROさんのアンプは2台ずつ。
注意事項のアナウンスが終わり、跳ねたビートのBGMが流れてくると自然と手拍子が起きる。
ライブはほぼ定刻スタート、会場内が暗転すると歓声が。
荘厳な音楽をバックにEPのアートワークをモチーフとした映像が大型ビジョンに映し出される。
ビジョンは左右に中ぐらいのサイズのものがひとつずつと、ステージのバック一面に大型ビジョンが設置されてた。
暗がりの中、下手側奥からメンバーがステージへ。
スタンバイする時にJIROさんがTERUさんの進行方向に立ち塞がって通せんぼしてたように見てたんだけど、偶然なのかな?
セトリも見ず、どんな曲から始まるのかと思ったら「3年後」で驚かされた。
何度もアンケートに書いてた曲がいきなり聴けるとは。
青い光に包まれたステージにはメンバーのシルエットが浮かび上がっていて、曲調も相まって幻想的な雰囲気。
HISASHIさんがノイジーなギターを鳴らしていると思えばTAKUROさんは艶っぽく大人な音色を奏でていて、サウンド面での棲み分けを感じた。
JIROさんはマット調のシルバーのベースで全部弾いてたのかな?
明るくなってカメラがメンバーを捉えるとひときわ大きな歓声が上がる。
「棘」の“GOD'S BREAKAWAY”の部分をオーディエンスに振ってくるTERUさん、信頼が厚いな…と思ったらちゃんと両サイドのビジョンに歌詞も曲名も出てる親切仕様だった。
この曲なんだっけ…ってもやもやすることがなくなってありがたい。
黒のグレッチを弾きながら歌い始めるTERUさんが観れるのは「デストピア」。
大型ビジョンには退廃した街の映像が映し出され、映画やゲームの世界のよう。
最初からここまではHISASHIさんがサンバーストみたいな黄色っぽい色味のフライングVを弾いてた。
TERUさん「大阪に帰ってきました!ただいま!」
みんなが「お帰りなさい!」と応え、声出しのコール&レスポンス。
きっちりスタンドや後方も煽って温めるTERUさん。
「海峡の街にて」ではJIROさんがピックを咥えながら指で弾いて、またピック弾きに戻してた(多分)。
指弾きが増えたり、ベースを持つ位置が高くなったりしてるのは尊敬するベーシストの影響だったりするのかな。
大型ビジョン一面に海の底のような映像が映し出されていて、まるで自分も海の中にいるみたいだった。
ステージの両サイドに火が灯って「Missing You」。
風の冷たさが日に日に身に染みる季節に聴くこの曲は一段とリアルに響く。
思えばこの曲も初めてGLAYのライブを観た日にも演奏されていたな。
HISASHIさんとTAKUROさんが向かい合ってギターを弾き、その間からTERUさんが出て来て歌い始める。
今回聴けていちばん嬉しかった曲が「生きがい」。
聴きたい曲アンケートには時々書いてたけど、滅多にやってくれないから…大人になっても聴くと泣きそうになるよね。
途中、TERUさんがHISASHIさんの肩に手を回して歌っていたのも印象的なシーンだった。
曲の後半でHISASHIさんがGuns N’ Roses の「Sweet Child O’ Mine」の有名なフレーズを弾いてたのも粋だなと。
TERUさんの「これからも僕たちの生きがいでいてください」という言葉、それを伝えたいのはこっちの方だよ。
TERUさんの伸びやかな歌声が堪能できる「刻は波のように」。
GLAYの曲を聴くと家族や大切なひとの顔が浮かぶな。
すごくGLAYらしい曲だと思うし、王道とも言えるナンバー。
黒いヘッドレスタンバリンを手にしたTERUさんが髪をかき上げてオールバックになっていた「Lock on you」。
投げキスしてたのもこの曲だっけ?(他の曲でもしてた)通常運転だからまたやってるぐらいの感じになってしまってるけど、昔はそれなりに歓声を上げてたのよ…
自分から始めたコール&レスポンスで「収拾がつかなくなった!」って言っちゃうTERUさんがTERUさん過ぎて笑った。
今回はレーザーを使った演出も沢山あって、どれも視覚的にも楽しめて良かった。
「Beautiful like you」のオーロラと星空、流星の映像、綺麗だったな。
ライブハウスだと照明で世界観を表現するしかないから限界があるけど、大型ビジョンを使えるっていうのはこういうとき強い。
艶のあるTERUさんの歌声ともよく合ってた。
始めからセッティングされていたTAKUROさんのアコギは「軌跡の果て」の為だったのね。
GLAYの歴史を感じる曲だし、思い入れがあるひとも多いのか、あちらこちらで啜り泣く声が漏れていた。
スピード感とスケール感のある「Pianista」はアリーナツアーによく映える曲。
今回のツアーでは小型のドローンカメラがステージ上を飛び回ってメンバーの映像をビジョンに映し出していたんだけど、これがかなり良かった。
普通のカメラでは不可能なアングルから撮れるのはもちろん、メンバーに接近しての映像も見応えがあって、次回のライブでも導入してほしいところ。
TERUさんが差し出した手のひらに着陸してまた飛んでいったり、操縦技術もすごかった。
HISASHIさんが前に出てゆっくりとギターリフを奏でる。
黒のラメ?グリッター?みたいなあまり見ないギターだったな。
一瞬「ACID HEAD」かな!?って思ったけど「ALL I WANT」だった。
セクシーさを売りにしてる曲(?)はTERUさんの髪かき上げからのオールバック率が高い気がする。
年単位でライブで聴いてないんじゃないかっていう曲でも即レスできるのって骨の髄までグレオタだからなのよ…
アッパーな曲だとメンバーが左右に散らばって煽ることが多いんだけど、どの曲だったかTAKUROさんが花道先のステージでスタンドの手すりに寄りかかって演奏してて、最前のお客さんがあまりの近さにのけぞってた(分かる)。
ここでリーダーによるMC。
TAKUROさん「もういくつ寝るとGLAYは30周年を迎えます。笑顔の多い日ばかりじゃなかったけど皆さんに支えられています。ありがとう!感謝の気持ちが溢れてます。英語で言うとサンキューサンキューサンキュー!みんなとは親密かつ、ただならぬ関係で赤い糸、絆で繋がっています。令和っぽくいうならWi-Fi?無線LAN?Bluetooth?笑 アーティストとファンを超えて、俺たちはBuddyだ!」
そんなMC?曲振り?から始まった「Buddy」。
この曲と次の曲はTAKUROさんはレスポールを弾いてた(次の曲はまた別のレスポールっぽかった)。
他の曲ではファイヤーバードも使ってたっけ。
大型ビジョンにはロスの直線道路の映像が映っていて、ロードムービーのよう。
ラララ…で手振りをするところ、大黒摩季さんのパクリみたいってバギクラで言われてたのは笑った(感動的だったよ!)。
TAKUROさんがバズーカ飛ばしてたのってこの曲だっけ?割と近くに落ちてたからアリーナ中程までは軽く飛ぶ模様。
桜色の照明できらきらとした多幸感が溢れていた「SEVEN DAYS FANTASY」。
これも王道のGLAYナンバーといった雰囲気。
個人的にセトリに入っていて嬉しかったのが「Young oh! oh! 」。
ギターキッズみたいなHISASHIさんのギターは聴いてるとワクワクする。
Winter,againのカップリング曲で、中学生の頃にめちゃくちゃ聴いて励まされてたな。
そこから「Chelsea」への流れも完璧じゃない?
曲中のJIROさんの煽りがオラオラ感たっぷりでとても良かった。
銀テープ発射されてたのこの曲のイントロだっけ?
微妙に届きそうで届かないような座席の位置だったんだけど、お隣の方が銀テをシェアしてくださって、GLAYファンの温かさを感じた。
TERUさん「大阪は最初にやることが多かったけど今回は終盤で、みんなセットリストを見ずに我慢してくれてたことと思います。今回平日だけど大阪城ホールをパンパンにしてくれてありがとう。来年はライブでシングル曲も沢山やります。年末あたりに来年のお知らせがあるので。ラストナンバー、HIGHCOMMUNICATIONS!」
いつの間にかアンプの裏?の高いところに上っているTAKUROさんがギターを掻き鳴らす。
ラストは「HIGHCOMMUNICATIONS 」。
手をクロスさせる振りをしているTERUさんの後ろで、 TOSHIさんもドラムスティックをクロスさせてた。
炎の演出もさっきより迫力が増していて、本編ラストに相応しい雰囲気。
HISASHIさんがタルボを弾いてるのを観るとテンション上がるな。
演奏を終えたメンバー達がステージを後にする。
ステージと客席が暗くなってアンコール待機タイムに突入。
座るのはいいとして、手拍子すらしないひとが多かったのは残念だったな(声を張り上げてるひとはごく少数)。
アンコールが当たり前、予定調和みたいになってる弊害だと思う。
せめて袖にいるメンバーにも聞こえるぐらいの大きな手拍子はしないと…
しばらくしてメンバーが登場する映像が流れて、その後にJIROさんが先陣を切って出てきてくれた。
TAKUROさん以外のメンバーはTシャツ(ツアーT?、HISASHIさんはスパイクのコラボT?)に着替えてた。
TAKUROさんはジャケットを脱いで白シャツに赤のパンツ姿になっててこれまた眩しかった…
TERUさん「アンコールありがとうございます。すごい声の人がいたね。声楽でもやってるの?」
TOSHIさんと村潤さんのMCもここで。
TOSHIさんは来年で還暦でドラマーになって40周年、村潤さんはBreezeの頃から一緒にやっていて、今年40周年を迎えた大阪城ホールとタメだそう。
TERUさん「今回のセットリストを考えてくれたJIRO!」
JIROさん「今、スタッフの合図より早く出て来たんだけど、お前ら座ってただろ!?体力やばいんとちゃうん?来年に向けて体力付けとけよ?さっきファンレター読んでたら昔のバギクラのFAX、当時はメールがなかったからFAXサービスっていうのがあったんだけど、それのコピー入れてきやがって。恥ずかしい!…ところで、TOSHIはモジャモジャになって何年?」
TOSHIさん(何かを察して指を2と4にしてJIROさんに見せる)
JIROさん「俺、バギクラ25周年!!(ドヤ!)」
JIROさん「TOSHIは誰よりも元気だからね。GLAYは来年30周年ですけど、10年、20年先も一緒にいてください」
JIROさんが「カモン、TOSHI!!」って言うから誘惑かと思ったら「SPECIAL THANKS」で、みんな戸惑ってちょっと笑いが起きてた。
SPECIAL THANKSも何度も聴きたい曲アンケートに書いててようやく聴けた。
この曲でのJIROさんは指弾きベース。
柔らかい音を出したいときは指、強めの音を出したいときはピックなのかな?
HISASHIさん「こんばんはHISASHIです!今年はアレもアレしてもう思い残すことはありません!昨日は曲のことをアレって言ってたらSNSで怒られてました!みんなで歌うアレです、SOUL アレ!」
HISASHIさんのMCは笑える感じだったけど、みんなで歌えるようになるまで本当に長かったなって思ったら沁みた。
ライブの後半でコロナ禍の活動、YouTube配信やマスクしてのレコーディング作業、ライブの本番前に距離をとって円陣を組んでいるシーンがビジョンに映し出されていたから尚更だった。
もっと歌え!みたいな感じでお客さんを煽るJIROさん(片腕伸ばしてTERUさんみたいなポーズ)、イヤモニを外してみんなの声を聴いて嬉しそうに笑ってる姿に目頭が熱くなっちゃったな。
やると思ってなかった曲のひとつが「KISSIN’ NOISE」。
今聴いてもというか、今の方がカッコ良く聴こえる不思議。
TERUさんのハイトーンボイス、麗しのギター、骨太なベース。
ラストは「THE GHOST(80KIDZ Remix)」。
まさか原曲より好きな(と言ったら怒られるけど)80KIDZのRemixバージョンが聴けるとは。
ビジョンにはメンバーのシルエットの躍動感ある映像が映し出されてたんだけど、2004年のエクストリームツアーだっけ?あのオープニング映像を思い出したり。
(書いてて19年前…!?って怖くなってる)
曲終わりで3人揃ってギターやベースを掲げてたのかわいかったな。
最後は花道でメンバー紹介。
HISASHIさんは黒いステッキを持ってた。
TOSHIさんがJIROさんにフーディーを被せようとするも上手く被れなくて、JIROさんは自分で着てた。
お客さんとスタッフさんに対してもありがとうと伝えるTERUさん。
TERUさんの「行って来まーーーす!!」に「いってらっしゃーーーい!!」って応えるお客さん。
これでもか!というぐらいテンション高く煽りまくって帰っていくJIROさん。
最後両手の親指で背中のlifetimeロゴを指してはけてった。
エンドロールの最後はメッセージ付きのメンバーの写真。
拍手の中、ライブは終演。
外に出たら小雨が降っていたけれど、そんなの気にならないぐらい温かい気持ちで満たされてた。
やっぱりGLAYのライブの安心感?安定感?はすごい。
それに、近頃色んな悲しいニュースがあっただけに、メンバーが笑顔でステージに立ってくれるありがたみをいつも以上に感じたし、それが何よりのファンサービスだなって。
どうかこんな時間が長く長く続きますように。
来年はGLAYデビュー30周年、ますますの活躍を期待しています!
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セットリスト
01.3年後
02.棘
03.デストピア
04.海峡の街にて
05.Missing You
06.生きがい
07.刻は波のように
08.Lock on you
09.Beautiful like you
10.軌跡の果て
11.Pianista
12.ALL I WANT
13.Buddy
14.SEVEN DAYS FANTASY
15.Young oh! oh!
16.Chelsea
17.HIGHCOMMUNICATIONS
EN
01.SPECIAL THANKS
02.SOUL LOVE
03.KISSIN’ NOISE
04.THE GHOST(80KIDZ Remix)
2023.12.14 GLAY「HIGHCOMMUNICATIONS TOUR 2023 - The Ghost Hunter -」@大阪城ホール
2023.12.14 GLAY「HIGHCOMMUNICATIONS TOUR 2023 - The Ghost Hunter -」@大阪城ホール
大阪城ホールでGLAYのライブを観るのは何度目だろう。
この場所でGLAYのライブを初めて観たのは2000年、そこから23年経ってもまだGLAYのライブに行ってるなんてあの頃の自分は想像してたのかな?
ホールツアーのGhostというモチーフはそのままに、今回はハイコミツアーのアリーナツアー編でスケールアップしたライブが観れた。
昔だったら豪華なステージセットを組んでいたけど、今回は本数が少ないこともあってかステージからアリーナの端まで延びる花道(の先にはミニステージ的な部分)があって、ミラーボールが10個ほど吊られていたぐらいのシンプルなものだった。
平日にも関わらずチケットは完売、満員のお客さんが入っていたのもファンとしては嬉しかったところ。
会場の中に飾られた、フォトスポット的なサイン入りポスターを撮影して早めに着席。
この日の座席はアリーナ25列目のほぼセンター(一応S席だからね)。
開演15分ぐらい前にサウンドチェックが始まる。
TAKUROさんのギターアンプは6台、HISASHIさんとJIROさんのアンプは2台ずつ。
注意事項のアナウンスが終わり、跳ねたビートのBGMが流れてくると自然と手拍子が起きる。
ライブはほぼ定刻スタート、会場内が暗転すると歓声が。
荘厳な音楽をバックにEPのアートワークをモチーフとした映像が大型ビジョンに映し出される。
ビジョンは左右に中ぐらいのサイズのものがひとつずつと、ステージのバック一面に大型ビジョンが設置されてた。
暗がりの中、下手側奥からメンバーがステージへ。
スタンバイする時にJIROさんがTERUさんの進行方向に立ち塞がって通せんぼしてたように見てたんだけど、偶然なのかな?
セトリも見ず、どんな曲から始まるのかと思ったら「3年後」で驚かされた。
何度もアンケートに書いてた曲がいきなり聴けるとは。
青い光に包まれたステージにはメンバーのシルエットが浮かび上がっていて、曲調も相まって幻想的な雰囲気。
HISASHIさんがノイジーなギターを鳴らしていると思えばTAKUROさんは艶っぽく大人な音色を奏でていて、サウンド面での棲み分けを感じた。
JIROさんはマット調のシルバーのベースで全部弾いてたのかな?
明るくなってカメラがメンバーを捉えるとひときわ大きな歓声が上がる。
「棘」の“GOD'S BREAKAWAY”の部分をオーディエンスに振ってくるTERUさん、信頼が厚いな…と思ったらちゃんと両サイドのビジョンに歌詞も曲名も出てる親切仕様だった。
この曲なんだっけ…ってもやもやすることがなくなってありがたい。
黒のグレッチを弾きながら歌い始めるTERUさんが観れるのは「デストピア」。
大型ビジョンには退廃した街の映像が映し出され、映画やゲームの世界のよう。
最初からここまではHISASHIさんがサンバーストみたいな黄色っぽい色味のフライングVを弾いてた。
TERUさん「大阪に帰ってきました!ただいま!」
みんなが「お帰りなさい!」と応え、声出しのコール&レスポンス。
きっちりスタンドや後方も煽って温めるTERUさん。
「海峡の街にて」ではJIROさんがピックを咥えながら指で弾いて、またピック弾きに戻してた(多分)。
指弾きが増えたり、ベースを持つ位置が高くなったりしてるのは尊敬するベーシストの影響だったりするのかな。
大型ビジョン一面に海の底のような映像が映し出されていて、まるで自分も海の中にいるみたいだった。
ステージの両サイドに火が灯って「Missing You」。
風の冷たさが日に日に身に染みる季節に聴くこの曲は一段とリアルに響く。
思えばこの曲も初めてGLAYのライブを観た日にも演奏されていたな。
HISASHIさんとTAKUROさんが向かい合ってギターを弾き、その間からTERUさんが出て来て歌い始める。
今回聴けていちばん嬉しかった曲が「生きがい」。
聴きたい曲アンケートには時々書いてたけど、滅多にやってくれないから…大人になっても聴くと泣きそうになるよね。
途中、TERUさんがHISASHIさんの肩に手を回して歌っていたのも印象的なシーンだった。
曲の後半でHISASHIさんがGuns N’ Roses の「Sweet Child O’ Mine」の有名なフレーズを弾いてたのも粋だなと。
TERUさんの「これからも僕たちの生きがいでいてください」という言葉、それを伝えたいのはこっちの方だよ。
TERUさんの伸びやかな歌声が堪能できる「刻は波のように」。
GLAYの曲を聴くと家族や大切なひとの顔が浮かぶな。
すごくGLAYらしい曲だと思うし、王道とも言えるナンバー。
黒いヘッドレスタンバリンを手にしたTERUさんが髪をかき上げてオールバックになっていた「Lock on you」。
投げキスしてたのもこの曲だっけ?(他の曲でもしてた)通常運転だからまたやってるぐらいの感じになってしまってるけど、昔はそれなりに歓声を上げてたのよ…
自分から始めたコール&レスポンスで「収拾がつかなくなった!」って言っちゃうTERUさんがTERUさん過ぎて笑った。
今回はレーザーを使った演出も沢山あって、どれも視覚的にも楽しめて良かった。
「Beautiful like you」のオーロラと星空、流星の映像、綺麗だったな。
ライブハウスだと照明で世界観を表現するしかないから限界があるけど、大型ビジョンを使えるっていうのはこういうとき強い。
艶のあるTERUさんの歌声ともよく合ってた。
始めからセッティングされていたTAKUROさんのアコギは「軌跡の果て」の為だったのね。
GLAYの歴史を感じる曲だし、思い入れがあるひとも多いのか、あちらこちらで啜り泣く声が漏れていた。
スピード感とスケール感のある「Pianista」はアリーナツアーによく映える曲。
今回のツアーでは小型のドローンカメラがステージ上を飛び回ってメンバーの映像をビジョンに映し出していたんだけど、これがかなり良かった。
普通のカメラでは不可能なアングルから撮れるのはもちろん、メンバーに接近しての映像も見応えがあって、次回のライブでも導入してほしいところ。
TERUさんが差し出した手のひらに着陸してまた飛んでいったり、操縦技術もすごかった。
HISASHIさんが前に出てゆっくりとギターリフを奏でる。
黒のラメ?グリッター?みたいなあまり見ないギターだったな。
一瞬「ACID HEAD」かな!?って思ったけど「ALL I WANT」だった。
セクシーさを売りにしてる曲(?)はTERUさんの髪かき上げからのオールバック率が高い気がする。
年単位でライブで聴いてないんじゃないかっていう曲でも即レスできるのって骨の髄までグレオタだからなのよ…
アッパーな曲だとメンバーが左右に散らばって煽ることが多いんだけど、どの曲だったかTAKUROさんが花道先のステージでスタンドの手すりに寄りかかって演奏してて、最前のお客さんがあまりの近さにのけぞってた(分かる)。
ここでリーダーによるMC。
TAKUROさん「もういくつ寝るとGLAYは30周年を迎えます。笑顔の多い日ばかりじゃなかったけど皆さんに支えられています。ありがとう!感謝の気持ちが溢れてます。英語で言うとサンキューサンキューサンキュー!みんなとは親密かつ、ただならぬ関係で赤い糸、絆で繋がっています。令和っぽくいうならWi-Fi?無線LAN?Bluetooth?笑 アーティストとファンを超えて、俺たちはBuddyだ!」
そんなMC?曲振り?から始まった「Buddy」。
この曲と次の曲はTAKUROさんはレスポールを弾いてた(次の曲はまた別のレスポールっぽかった)。
他の曲ではファイヤーバードも使ってたっけ。
大型ビジョンにはロスの直線道路の映像が映っていて、ロードムービーのよう。
ラララ…で手振りをするところ、大黒摩季さんのパクリみたいってバギクラで言われてたのは笑った(感動的だったよ!)。
TAKUROさんがバズーカ飛ばしてたのってこの曲だっけ?割と近くに落ちてたからアリーナ中程までは軽く飛ぶ模様。
桜色の照明できらきらとした多幸感が溢れていた「SEVEN DAYS FANTASY」。
これも王道のGLAYナンバーといった雰囲気。
個人的にセトリに入っていて嬉しかったのが「Young oh! oh! 」。
ギターキッズみたいなHISASHIさんのギターは聴いてるとワクワクする。
Winter,againのカップリング曲で、中学生の頃にめちゃくちゃ聴いて励まされてたな。
そこから「Chelsea」への流れも完璧じゃない?
曲中のJIROさんの煽りがオラオラ感たっぷりでとても良かった。
銀テープ発射されてたのこの曲のイントロだっけ?
微妙に届きそうで届かないような座席の位置だったんだけど、お隣の方が銀テをシェアしてくださって、GLAYファンの温かさを感じた。
TERUさん「大阪は最初にやることが多かったけど今回は終盤で、みんなセットリストを見ずに我慢してくれてたことと思います。今回平日だけど大阪城ホールをパンパンにしてくれてありがとう。来年はライブでシングル曲も沢山やります。年末あたりに来年のお知らせがあるので。ラストナンバー、HIGHCOMMUNICATIONS!」
いつの間にかアンプの裏?の高いところに上っているTAKUROさんがギターを掻き鳴らす。
ラストは「HIGHCOMMUNICATIONS 」。
手をクロスさせる振りをしているTERUさんの後ろで、 TOSHIさんもドラムスティックをクロスさせてた。
炎の演出もさっきより迫力が増していて、本編ラストに相応しい雰囲気。
HISASHIさんがタルボを弾いてるのを観るとテンション上がるな。
演奏を終えたメンバー達がステージを後にする。
ステージと客席が暗くなってアンコール待機タイムに突入。
座るのはいいとして、手拍子すらしないひとが多かったのは残念だったな(声を張り上げてるひとはごく少数)。
アンコールが当たり前、予定調和みたいになってる弊害だと思う。
せめて袖にいるメンバーにも聞こえるぐらいの大きな手拍子はしないと…
しばらくしてメンバーが登場する映像が流れて、その後にJIROさんが先陣を切って出てきてくれた。
TAKUROさん以外のメンバーはTシャツ(ツアーT?、HISASHIさんはスパイクのコラボT?)に着替えてた。
TAKUROさんはジャケットを脱いで白シャツに赤のパンツ姿になっててこれまた眩しかった…
TERUさん「アンコールありがとうございます。すごい声の人がいたね。声楽でもやってるの?」
TOSHIさんと村潤さんのMCもここで。
TOSHIさんは来年で還暦でドラマーになって40周年、村潤さんはBreezeの頃から一緒にやっていて、今年40周年を迎えた大阪城ホールとタメだそう。
TERUさん「今回のセットリストを考えてくれたJIRO!」
JIROさん「今、スタッフの合図より早く出て来たんだけど、お前ら座ってただろ!?体力やばいんとちゃうん?来年に向けて体力付けとけよ?さっきファンレター読んでたら昔のバギクラのFAX、当時はメールがなかったからFAXサービスっていうのがあったんだけど、それのコピー入れてきやがって。恥ずかしい!…ところで、TOSHIはモジャモジャになって何年?」
TOSHIさん(何かを察して指を2と4にしてJIROさんに見せる)
JIROさん「俺、バギクラ25周年!!(ドヤ!)」
JIROさん「TOSHIは誰よりも元気だからね。GLAYは来年30周年ですけど、10年、20年先も一緒にいてください」
JIROさんが「カモン、TOSHI!!」って言うから誘惑かと思ったら「SPECIAL THANKS」で、みんな戸惑ってちょっと笑いが起きてた。
SPECIAL THANKSも何度も聴きたい曲アンケートに書いててようやく聴けた。
この曲でのJIROさんは指弾きベース。
柔らかい音を出したいときは指、強めの音を出したいときはピックなのかな?
HISASHIさん「こんばんはHISASHIです!今年はアレもアレしてもう思い残すことはありません!昨日は曲のことをアレって言ってたらSNSで怒られてました!みんなで歌うアレです、SOUL アレ!」
HISASHIさんのMCは笑える感じだったけど、みんなで歌えるようになるまで本当に長かったなって思ったら沁みた。
ライブの後半でコロナ禍の活動、YouTube配信やマスクしてのレコーディング作業、ライブの本番前に距離をとって円陣を組んでいるシーンがビジョンに映し出されていたから尚更だった。
もっと歌え!みたいな感じでお客さんを煽るJIROさん(片腕伸ばしてTERUさんみたいなポーズ)、イヤモニを外してみんなの声を聴いて嬉しそうに笑ってる姿に目頭が熱くなっちゃったな。
やると思ってなかった曲のひとつが「KISSIN’ NOISE」。
今聴いてもというか、今の方がカッコ良く聴こえる不思議。
TERUさんのハイトーンボイス、麗しのギター、骨太なベース。
ラストは「THE GHOST(80KIDZ Remix)」。
まさか原曲より好きな(と言ったら怒られるけど)80KIDZのRemixバージョンが聴けるとは。
ビジョンにはメンバーのシルエットの躍動感ある映像が映し出されてたんだけど、2004年のエクストリームツアーだっけ?あのオープニング映像を思い出したり。
(書いてて19年前…!?って怖くなってる)
曲終わりで3人揃ってギターやベースを掲げてたのかわいかったな。
最後は花道でメンバー紹介。
HISASHIさんは黒いステッキを持ってた。
TOSHIさんがJIROさんにフーディーを被せようとするも上手く被れなくて、JIROさんは自分で着てた。
お客さんとスタッフさんに対してもありがとうと伝えるTERUさん。
TERUさんの「行って来まーーーす!!」に「いってらっしゃーーーい!!」って応えるお客さん。
これでもか!というぐらいテンション高く煽りまくって帰っていくJIROさん。
最後両手の親指で背中のlifetimeロゴを指してはけてった。
エンドロールの最後はメッセージ付きのメンバーの写真。
拍手の中、ライブは終演。
外に出たら小雨が降っていたけれど、そんなの気にならないぐらい温かい気持ちで満たされてた。
やっぱりGLAYのライブの安心感?安定感?はすごい。
それに、近頃色んな悲しいニュースがあっただけに、メンバーが笑顔でステージに立ってくれるありがたみをいつも以上に感じたし、それが何よりのファンサービスだなって。
どうかこんな時間が長く長く続きますように。
来年はGLAYデビュー30周年、ますますの活躍を期待しています!
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セットリスト
01.3年後
02.棘
03.デストピア
04.海峡の街にて
05.Missing You
06.生きがい
07.刻は波のように
08.Lock on you
09.Beautiful like you
10.軌跡の果て
11.Pianista
12.ALL I WANT
13.Buddy
14.SEVEN DAYS FANTASY
15.Young oh! oh!
16.Chelsea
17.HIGHCOMMUNICATIONS
EN
01.SPECIAL THANKS
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