2014.3.22 LOVE FOR NIPPON(山田将司/細美武士弾き語り)@NU茶屋町レポ

3月22日、NU茶屋町であったTHE BACK HORNの山田将司さんと
the HIATUSの細美武士さんの弾き語りライブに行ってきました。

LOVE FOR NIPPONの写真展のイベントとして開かれていたライブで、
優先エリアの抽選は外れてしまったので当日朝5時起きで
7時半から並んで先着順で配られる当日券で入ることができました。
着いた時にはすでにざっと100人以上並んでてびっくりした。
ぎりぎりまで行くかどうか迷ってたけど行って良かった。素敵なライブでした。
いつも通り、あくまでも個人の日記なのでMCのタイミングとか色々曖昧なのでご了承を。

*+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++*

整理券をもらって昼過ぎまで梅田をぶらぶらして、まずは石井麻木さんの写真展に。
東日本大震災直後の東北の写真、それから月日が経った今をありのまま伝える写真、
音楽の力を信じてそこで歌い続けるミュージシャンの写真、反原発のデモを空撮した写真。
現実を直視して写真に収めるのは大変な作業だったと思う。この写真展は多くの人に見てほしい。

写真展を見終わって店内を見て回ってたら、何やら外が見えるガラス窓にくっつく人の姿が。
これは…と思って近づいてみるとリハの音漏れが。細美さんの声。
LUKA、LET IT BE、涙そうそうを軽く流して終わり。
弾き語りだから普段のライブではやらない曲も歌うとは思ってたけどドキドキした。
スタッフさんと一緒に階段を上がってる姿が見えたと思ったら、
同じ階の通路にアコギを抱えて歩く細美さんの姿が。すぐ関係者用の通路に消えてったけど。

整理券の集合時刻の16時半に並んで3階のイベントスペースに入場。小さなステージがあって、
ステージの壁面にLOVE FOR NIPPONの幕が掲げられてる。ステージ正面で待機。
ちょうどマイクが見える位置が空いてたからそこに行ったんだけど、
スタンバイでマイク下げられて見えなくなった…。
3階でしか見れないのかと思ったら4階の通路も解放されてました。

予定時刻になった頃、MCの女性が出てきて注意事項のアナウンスなど。
しばらくして、4階の通路を通って階段を降りてくる山田さんと細美さん。
…え、細美さん!ってなった。人垣で見失ったけどその後細美さんどこにいたんだろ。

マイクが見えなくなったのは、座って歌うからだったみたい。
山田さん、イメージと違って髪が短かった。
まず、BACK HORNの初期の頃の曲だと紹介して「冬のミルク」。

前日の時点では山田さんの弾き語りも観れるって分からなかったから予習できなかった…。
「冬のミルク」は憂いを帯びたメロディーが波打つ感情を表現してるようで曲の世界観に引き込まれた。
「キズナソング」はシンプルでストレートなメッセージ性の強い曲。バンドでのライブも聴いてみたいな。

MCでは日本のメディアの偏った報道に触れて、何が正しいかは
ちゃんと自分で判断しないと、といった感じの事を話してた。
知り合いの子供が白血病になったけど、日本で使える薬は偉い人の金儲けをする為の
道具のようだって話してる時に遠くで救急車のサイレンが鳴ってて何とも言えない気持ちになった。

「言霊ってあると思うんだよね」って真面目な話をしてたかと思ったら、
急に「…パンツ見えちゃう。股間が寒いと思ったら」って(チャックでも開いてたの…?)。

つらい事や嫌な事を起爆剤にしてた頃の曲です、と「さみしさに明け暮れて」と「タブー」。
爪弾くギターで繰り返されるフレーズが耳に焼き付いてる。最初間違えてやり直してた。
深く暗い心の底からの叫びのような、少し近寄りがたい空気すら漂う歌い方だった。
どことなく歌謡曲的でもあって、流しのギター弾きみたいにも見えた。

「さっきから暗いですね」って少し気にした様子で明るい曲を、と「小さな瞳から」。
打って変わって優しくて柔らかい雰囲気で、シンガーとしての魅力を感じました。

ラストは喜納昌吉さんの「花」のカバー。
山田さんの声でこういう曲って想像しづらかったんだけど、すごく良かった。
しなやかで強く咲き誇る花という印象でした。今度はBACK HORNのライブも観てみたいな。

*+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++*

山田さんがステージを去るやいなや、後ろから軽く押しが…。

しばらくして細美さんのファンだというMCの女性に一通り経歴を紹介された後に
「カピバラに似たおじさん!」と呼び込まれて出てくるなり、
「違う!『キラキラの』が抜けてる!」と細美さん。
カピバラに似たキラキラのおじさんとは…?

黒のキャップにスタジャン、その下にレンガ色のパーカ、
東北ライブハウス大作戦の前掛け姿でアコギを抱えた細美さん。
立って歌ってたお陰でよく見えた。出てきてすぐギターのチューニングを始める。

細美さん「出てくる前にやっとけって話だよね。寒いと弦が硬くなってチューニングが狂うの。
で、これぐらいでいいかって思って歌い始めると『やっぱこれじゃなかった!』ってなるし、
合わせてしばらく弾いてるとあったまって、また狂ってくるんだよね」

「…昨日、NHK-FMの収録をTOSHI-LOWとやってきて。最近の◯◯◯◯事情はどうなんだって話になって。
俺は最近◯◯◯◯支援グッズの自動◯◯舐めマシンっていうのを導入して、
それがあると永久に◯◯を舐めてくれてる感覚になれるっていう素晴らしいグッズで、
昨日の収録でその話が俺の中で一番きた!って思ってて、そこはカットしないで下さいねって
スタッフの人に言ったんだけど『さっきのパート全部カットですよ』って言われて(笑)
それでもあなたはNHKという会社に入ったジャーナリズムを持つ人間ですか?って
言ったんだけど…放送でどうなってるかお楽しみに!」

そんないきなりの下系MCからおもむろに歌い始めたのは「涙そうそう」。
去年はハイエイタスのライブも観れなくて、Afterglowツアー振りに聴く細美さんの生歌。
あぁ、やっぱり細美さんの声が好きだなって思った。じんわりと広がる優しくて温かい声。

「ELLEGARDENの頃の曲です」って言葉に心臓が跳ねた。「金星」歌ってくれた。
あの当時より広がりのある細美さんの声、今も色褪せずまっすぐに届く言葉。
曲の途中、音のバランスが気になったのか「俺の声ぐっと下げてもらっていいです」とPAに指示を飛ばす。

風で楽譜が飛びそうになって「何か留めるものないですか?それか止める魔法とか」って
言いながらスタッフさんに留めるものを借りるまで譜面に両手でパワーを送る細美さん。

「Little Wing」もずっと聴きたかったカバー。歌声の力強さと深みに圧倒された。
上から目線みたいになってしまうけど、細美さんの歌の進化を感じた。
技巧的になってると言うより、表現力が増していて胸を打たれた。

歌い終えて「アコギの音が割れる。山田くん、ギター貸して!」と細美さん。
山田さんが慌ててギターを持ってくる間「もう一曲アルペジオでできる曲を」と
Weezerの「Butterfly」のカバー。アコギの音色と儚げな歌声が空に吸い込まれていくよう。
ステージの後ろに広がるビルの隙間から見える空には飛行機や鳥が飛んでいて、
都会の一角なのにここだけゆったりとした時間が流れているようだった。

曲が終わって、山田さんが細美さんに自分のギターを渡す。
ギターのストラップを片方外した状態でギターを抱えてからストラップの端を留めようとしてて、
「順番がおかしくなってる」って笑う細美さん。譜面台もうどけてもらっていいです、と。
山田さんのギターを借りて「このギターすっげぇいい音する!」って細美さん。

「この間、日比谷野音で反原発系のライブイベントに出たんだけど、
その日はハイスタの難波さんとLUNA SEAのSUGIZOさんが一緒にライブやってて。
一昔前では考えられなかった組み合わせだよね。
震災以降、色んな人と人との繋がりがどんどん広がってって、
スペシャでやってた東北ジャムの特番でナレーションをやってくれてた
MIGHTYGROWN先輩とか湘南乃風の若旦那とか、前だったら考えられない人達とも繋がったし。
他のアーティストのファンの人達の中には『細美なんか全然好きじゃない』って
人もいると思うんだけど、俺はそれでいいって思ってて」

「ドルジュンとも震災の後に知り合って。ドルジュンから電話がかかってきてさ。
『細美さん歌って下さい』って。その電話を取り次いだマネージャーが
『キャンドルさんから電話です!』って俺に渡してきたんだけど、
キャンドルさんっていうのも違うような気がするからドルジュンって呼んでて。
…前だったら『何だこいつ?』って思ってた人とこれから繋がるかもしれないじゃん。
もしかしたら今後きゃりーぱみゅぱみゅと繋がる事もあるかもしれないよ?(笑いが起きて)
…きゃりーぱみゅぱみゅの事を『何だこいつ』って言ってる訳じゃないよ?…言ってるか(笑)」

「…さっきの自動○○舐めマシン、何かの形に似てるなと思って。
何だろうなって思ってたら甘食でした。甘食にUSBが刺さったみたいな形してんの」
せっかく忘れかけた頃にまたその話蒸し返すのって笑った。

「スローバラード」の歌声の強さったらない。強いんだけどすごく繊細な部分もあって。
瞬きするのも惜しくてこの声を耳に、心に焼き付けたいって思った。

細美さん「…ありがとう。聴いていただいたのは忌野清志郎さんのスローバラードでした」

言わずと知れたビートルズの「LET IT BE」のカバーはかなり細美さんの色に染まってた。
きっと東北での弾き語りでも何度も歌ってきたんだろうな。

エルレのカバーを歌うとやっぱりと言うかどうしてもと言うか、お客さんの空気が変わる。
「風の日」を聴いてる時、今までこの曲にたくさん助けてもらったなって思ってじんわりした。
細美さん、ひとりひとりの目をまっすぐ見て歌うから泣くに泣けなかった。

細美さん「今でこそ将司のギター借りて弾いたりシーマサ(ダーマサだったかな?)とか
呼んでるけどBACK HORNはエルレがデビューするより前にタワレコの店内のラジカセで
たまたま流れてたのを聴いて『すげぇカッコいい!』って思ってファンになって。
『風の日』の歌詞の一部はBACK HORNの曲の詞をパクってます。
“そんなもんだ”ってとこなんだけど、そういうところも感じてもらえれば。
この頃酒を飲むと9割方記憶なくすから控えてるんだけど、今日は将司もいるし飲もうかな」

震災があった直後、最初に東北に入ったのはLOVE FOR NIPPONの皆と一緒で、
荒浜に行ったという話をしていて、それから少し経った頃の話だったかな、
書家の方の家の片付けを手伝っていて、まだまだ大きい余震もあって、
それまで気丈に話していたそこのお母さんが余震があった時に震えてたのを見た、と…。

細美さん「石井麻木とは震災の後に仲良くなって。
見た目と違って『細美さん、私戦場カメラマンです!』って言った五秒後に
でかい石につまづいてこけるような奴なんだけど。
今回写真展を開くにあたって震災の写真をもう一度全部見返して、
毎晩泣き狂ってセレクトした写真が展示されているので、是非見に行ってください」

「…俺、頭悪いからレパートリーとか忘れちゃうんだわ。何があったかなぁ…そうだ」

「LUKA」はシリアスな歌詞の曲だけど、メロディーが美しくて思わずリズムに揺られてしまった。
ヘッジホッグの弾き語りで初めて聴いてすぐに好きになった曲。

細美さん「今歌った『LUKA』の歌詞は、実は虐待の事を歌った歌で。
“真夜中に何か聞こえてもどうしたのって聞かないで”
“ボクが泣くまで叩くんだ、叩かれても逆らっちゃいけないんだ”」

「“ひとりでいられたらいいなと思う 何も壊れたり、投げつけたりしない場所で”
…もしかしたら東北の人もこんな風に思ってるかもしれないなって」

「被災地に歌いに行くようになって友達もできたけど、奥さんとか子供を亡くしてる奴らもいて。
それなのに俺が行くと『細美さん歌いにきてくれてありがとう!』って言ってくれて。
俺がその立場だったら同じ事を言えるのかなって。
…だから『来てくれてありがとう』じゃなくて『お帰り』って
言ってもらえるようになるまで行こうって」

ところどころ言葉に詰まりながら話す細美さんの目が潤んで見えた。

「…俺が60ぐらいのじいちゃんになった頃にライブハウスで
そこの人達と飲み明かしてて『もう20年、あんたの事見てるよ』って
言われた時に『あぁ、側に居れたんだなぁ』って思えると思うんだ」

「関西に住んでると東北まで行くのは1000キロ以上あるしさすがに日帰りも無理だから、
それは東京にいる、東北に近い俺達が行くから、関西の人達はLOVE FOR NIPPONの活動とか
東北ライブハウス大作戦とかの活動をちょっと後ろから押してほしいんだよね」

「あと一曲ぐらいだと思うんだけど…時計見てないけど腹の減り具合で何となく分かる(笑)
次に歌うのはELLEGARDENの頃の曲で『Make A Wish』って曲で、
震災直後に、活動を休止してからずっと歌ってなかったELLEGARDENの曲を被災地で
歌ってきてもいいかってエルレのメンバーにメールしたら『歌ってきて下さい』って返ってきて。
『細美さんに歌ってきてほしい』って。俺が歌う事によって少しでも
喜んでくれる人がいるんだったら、歌いたいと思って。
『Make A Wish』は簡単に言うと“願い事をしよう、あなたと歩く道すがら”って
曲なんだけど、良かったら一緒に歌ってください。
皆で下の道路歩いてる奴に『何だこれは?』って思わせてやろうぜ。
…歌いたい奴が歌いたい音量で歌えばいいから(とテンション上がった男子をなだめる)」

ラストは「Make a Wish」。1サビ終わり、細美さんが「Along the paths you walk」って
歌いかけて「間違えた!」最後「Along the paths“we”walk」って歌ってくれた。
アコギを掻き鳴らして曲を締めるとすぐに歓声が起こる。

ライブが終わって、帰り際にMCの人に「下でも合唱が起きてましたよ」って
教えられて、下を覗き込んで手を振る細美さん。
階段を上って行く時、近くにいた人達とハイタッチを交わす。
細美さんの弾き語りライブが終了。終わったのは18時40分ぐらいだったかな?

その後、もう一度写真展を見て、タワレコをふらふらして帰宅する間も
ずっとふわふわしっぱなしだった。心持ってかれたまんまだった。
山田さんや細美さんの言葉と歌声がすごく力強くて、その熱にあてられた。

行くか迷ってたけど、ほんとに行ってよかった。
すばらしい時間をありがとう。また関西でも弾き語り観たいなぁ。

*+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++*

LOVE FOR NIPPON LOVE FOR NIPPON stage@NU茶屋町セットリスト

【山田将司】

1.冬のミルク(THE BACK HORN)
2.キズナソング(THE BACK HORN)
3.さみしさに明け暮れて
4.タブー
5.小さな瞳から
6.花(喜納昌吉カバー)


【細美武士】

涙そうそう(BIGINカバー)
金星(ELLEGARDEN)
Little Wing(Jimi Hendrixカバー)
Butterfly(Weezerカバー)
スローバラード(忌野清志郎カバー)
Let It Be(The Beatlesカバー)
風の日(ELLEGARDEN)
Luka(Suzanne Vegaカバー)
Make a Wish(ELLEGARDEN)
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by pochi-17 | 2014-03-29 16:09 | Live | Trackback | Comments(0)
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