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2014.6.3 the HIATUS Keeper Of The Flame Tour 2014@京都MUSEレポ

6月3日、京都MUSEであったthe HIATUSのライブに行ってきました。

奈良とあんまり日にち開いてなかったから行かないつもりだったけど、
ライブを観たらまたすぐに観たくなってしまって。
どうしても諦めきれず、運よくチケットを譲って貰える事になりまして。
完全に予定外だったけど行って良かった。楽しかった!

楽しかった!だけで終わってもいいんだけど、やっぱり書き残しておきたい。
でも最近、レポ書くのどうしようって思う事があって。
時間がかかるっていうのもあるけど、やっぱり文字だけで表現するのは
どうしても限界があるし、MCなんか間違ってたりする所もあるだろうしなって。

なので、もしこんなレポでも読んで少しでも興味が湧いたらライブに行ってみてください。
そこにあるものこそが本物だし、自分の目と耳と心で実際に体感してもらいたいです。

*+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++*

MUSEのキャパは350って聞いてたけど整理番号は365番。勿論ソールドアウト。
SNSという便利なもののお蔭で行けたライブ。譲ってくれた方に感謝。

開場の頃には小雨が降ってて、中に入れたのは開演の15分ぐらい前でした。
どこで観るか迷いつつ、どうせ始まったら動くよねって思ってセンターの後ろ目に待機。
BGMでは細美さんが最近ラジオで流してた曲たちが流れてた。
ちょっとダークなビヨークっぽいのは誰の曲だったんだろ。気になる。
照明のスモークが焚かれたり、サウンドチェックが忙しくなってくるとそわそわ。

開演時間を少し過ぎた頃、ふっと照明が落とされて歓声が起きる。
Guardian Alienの「Mirror」が流れる中、ステージにメンバーの影が。
歓声が拍手に変わり、それに応えるように細美さんが拳を突き上げる。ベースを抱くウエノさん。
ピンと張りつめた空気に触れたのは穏やかな一葉さんのピアノの音色。

すっと息を吸い込んで歌い始める細美さん。Roller Coaster Ride Memories。
いつもライブの一曲目はメンバーの集中力が伝わってきて鼓動が速くなる。
細美さんがハンドマイクで歌う姿もやっとこのツアーで見慣れてきた。


細美さん「こんばんはthe HIATUSです!」

「びっくりした、このイヤモニすげぇディレイかかってる」
と、ディレイ具合をマイクテストの要領で確かめる。


アコギのしなやかで強いタッチのイントロからDeerhounds。
早くもフロアで合唱が起こる。後半のピアノのフレーズがアレンジされてた。

Storm Racersでたまらなくなってウエノさん側の前線に。
細美さんの1.2.3.4!を合図にダイバーが転がってくる。

じっくりと聴かせるSomething Ever Afterのイントロ。と思ったら、
いつものタイミングで細美さんが歌い始めなくて、わざとかな?と思ったら
「間違えた!さっきの所で入るんだった」って。柏倉さんもちょっと戸惑いながらも笑ってた。
一旦演奏を止めて「いつもはここで喋らないんだけどせっかくだから」って話しはじめる。
笑いながら演奏を止めた細美さんにフロアから野次っぽい声が飛んだみたいで、
「胡散臭ぇ?何?胡散臭くないよ。胡散臭ぇのはお前の方だろ」って。

「この曲は友達の…東北の友達なんだけど、そいつは震災で嫁さん亡くしてて。
それでその友達から夜中に泣きながら眠れねぇよって電話とかメールが来るんだよね。
…その友達の事を思っていたらこういう歌詞になりました」

喋ってる時、細美さんの目がだんだん赤く潤んできてるように見えて胸がつまった。
大好きな曲だけどいつもみたいに聴けないなって思って周りがリズムに跳ねてる中で
じっと立ちすくんで聴いてたけど、細美さんが明るい表情で歌ってて少し心が救われた。
でもこの時に感じた気持ちはパンデモツアーの時のOn Your Way Homeみたいに、
いつまでも心の中に残って曲を聴く度によみがえってくるんだろうな。


細美さん「今日でツアー何本目?(14本目!の声)…お前らは俺たちの
記憶装置じゃないんだからそんなさっと答えなくていいんだよ」

「昨日、久しぶりにお風呂に入って、(フロアがざわざわする)
いやお風呂に入ったのが久しぶりなんじゃなくて久しぶりっていうのは
この後の話の事で、お風呂はちゃんと入ってるよ。…さっきケンカ売ってごめんね。
エルレの頃、千葉に住んでるバイク乗ってた頃の先輩から電話がかかって来て、
それで『うちの嫁がこのエルなんとかっていうバンドのボーカルが
オメェだって言うんだけどさぁ、違うよな?』って言われて。
千葉だから訛ってんのね。それで『そうです俺です』って言ったら
『お前丸くなったな。昔は写真撮っても全然笑わなかったのにな』って言われて。
『たまには帰って来いよ』って言うからその後千葉に帰ったの。
その先輩は結婚して奥さんと子供も二人いて。当時のアルバムを見せてもらったら
俺はどの写真もぶすっとしてて笑ってる写真なんかなかったの。
昔は楽しくなかったし。でもバイク乗ってた時は楽しかったし、
ヘルメットの中では笑ってたんだよ。昨日お風呂でそんな事を思い出してて。
俺が今笑えてるのはHIATUSのメンバーや皆のお蔭だと思ってます」

「この間初めて何の引っ掛かりもなく挙動不審にもならずにライブを
一本やる事ができたんだけど、ふとそのライブを振り返った時に
『これってHIATUSらしくないよな』って思って。
完璧なライブじゃなくて、こんな感じなのがHIATUSなんだよなって」

細美さんの言葉に一葉さんが笑いながら頷く。
それを見た時、HIATUSというバンドがどんなバンドなのかちょっと垣間見れた気がした。

細美さん「ツアー中、福岡の前乗りでROTTENGRAFFTYとニアミスだったんだよね。
ライブの前日は飲めないから合流できなかったんだけど。
(大作戦出てー!の声)俺が出るって言って出るようなもんでもないからさ。
俺らの力がなくてもやっていける時は出なくていいと思うし。
(関西のバンドの話になって)大作戦、今2ステージでやってんのか。
あんな暑い時に暑いところでやらなくていいのに」

細美さん「この間飲みに行って、ずっとボクシングの右ストレートの事
ばっかり考えてたんだよ。右ストレート、右ストレート…って。
その後ミュージシャンが集まるバーに行ったらたまたま10-FEETのNAOKIがいて、
NAOKIの顔を見た瞬間になぜか右ストレート!って思っちゃって、
出会い頭に思いっきりバコーン!って殴っちゃったの。
そしたらNAOKIが『テメェ何すんだよ…!』って目をしながら『ほ、細美くん…』って。
翌朝酔いが冷めて自己嫌悪に陥ってNAOKIに謝ろうって思って電話したら、
絶対忘れてないはずなのに『何の事っすかー?』って言ってくれて。
あいつマジでいい奴だから信用していいよ」

masaさん「殴られ損やな(笑)」


「歌詞分かる人は一緒に歌って下さい」とHorse Riding。
ドコドコと弾む柏倉さんのドラムが砂を巻き上げて走る馬の足音のよう。
フロアの皆もステージの細美さんもゆらゆらと心地良さそうに歌ってた。

柏倉さんのキックのリズムに繊細なアコギ、ウエノさんの歪んだベースの音が重なる
間奏がたまらないSuperblock。独特のグルーヴに身体が突き動かされたように跳ねる。
ミラーボールが回って、光の粒が壁一面にきらきらしてた。

ライブで演奏されるSilver Birchはいつにも増して輝いて聴こえる。
メロディーを変化させて歌うところ、すごくぐっときたな。
一葉さんの透明感のあるピアノの音色が綺麗だった。

The Flareのサビのドラムの連打に合わせて照明が雷光みたいに瞬く。
転調する所、それまでせき止められてた感情が水が流れるように動いていくのを感じた。

masaさんのイントロのギターでフロアの温度がぐっと上がるMonkeys。
もうぐちゃぐちゃでダイバーも転がってきて蹴られそうになったけど楽しくて仕方ない。


細美さん「…言わないでおこうと思ったんだけど、この間、反則切符切られたの。
高速で二車線の所を走ってて、前にトロトロ走る軽がいて。
追い越し車線からその軽の前に出て数メートルのとこで切られて。
そりゃあ80キロからきっかり測ってたらオーバーするよ。
それで免許証見せて『お名前はほそみたけしさんってお読みするんですか?』って聞かれても
無言でこう(¬_¬)『東京まで急いでたんだと思いますが気をつけて下さいね』って
言われても(¬_¬)だんだん警察の人もテンパってきて早めに帰してくれて。
それでその後『トロトロ走るんじゃねぇ!』って文句でも言えたら楽なんだけど、
喉休ませる為にマスクもして何も喋れないからずっとイライライライラして」

masaさんもこの話は知らなかったみたい。
移動時間長いだろうけどくれぐれも安全運転でね…。

細美さん「前に京都に来た時、東の寺って書いてなんて読むの?とうじ?
そこの前をタクシーで通ったんだけど、ライトアップされた東寺が
あまりに綺麗だったから俺、少年のような心になって(キラキラした上目遣いで)
『運転手さん、ここ何ていうお寺なんですか?』って聞いたの。少年のような心で。
そしたら運転手さんに『あぁ、そこの標識に書いてあるでしょ』って言われて、
『それを説明すんのがお前の仕事やろがぁぁ!!!』って運転席思いっきり蹴ったら
『お客さん、蹴らないで下さいー!!』って。
それで京都はあんまいいイメージがなかったんだけど昨日京都着いて、
ホテルの駐車場の入口の高さが2.1メートルまでで、機材車が2.8メートルだったの。
だからいいですよ、コインパ入れますよって言ったら『僕見てるので入れてみて下さい』って
言って、しまいには消火栓の上に登って『大丈夫です!行けます!!』って誘導してくれて。
こんないい人がいるんだ…!って感動しちゃってそれで全部帳消しになったの」

蹴ってやろうかと思ったって話かと思いきや実際蹴ったみたいで笑った。
京都の信頼を回復してくれたホテルマンさんありがとう。


ウエノさんが椅子に座ってアコベを弾く。温もりのある音。Tales Of Sorrow Street。
細美さんの歌声も優しくて、柔らかい毛布にすっぽりと包まれてるみたいな安心感。
思わず目を閉じてじっと聴き入ってしまう。幸せなひととき。

Unhurtも聴くとじっとしてられなくなるタイプの曲。軽やかなタッチの柏倉さんのドラムが癖になる。
細美さんが触ってたのはシーケンサーなのかな?パッドとかつまみが付いてた。

masaさんのギターにウエノさんのベースが重なり柏倉さんのドラムが静かに始まりを告げるThirst。
エレクトロな要素もあるけどライブで聴くとごつごつしてて男っぽい曲。
サビの細美さんの歌が心の叫びのようにも宣誓のようにも聞こえる。

どこか懐かしさを感じる一葉さんのピアノの旋律。Lone Train Running。
歌い始め、Rising like lazarusの所から一オクターブ上げてサビと同じキーで歌ってて、
より力強さと明るさが増してた。音が弾けると同時にモッシュの波が押し寄せる。

Sunset Off The Coastlineのイントロ、息を飲むほど美しかった。
感情が歌声に表れててその揺らぎに耳を奪われた。
細美さんの作る歌が、歌う声が改めて好きだなぁって心の底から実感した。


細美さん「今日のライブが終わったらこのまま福井に行くんだけど、
ウエノさんがミッシェル時代も含めて明日の福井で47都道府県を制覇します。
…ウエノさん、何で今まで福井でライブやらなかったんですか?嫌いな奴でもいたんですか?
それともやらせてもらえなかったんですか?天井とか壁とか壊すから」
(とベースのネックを突き出すジェスチャーをしながらウエノさんを見る)

ウエノさん「…明日福井のどこだっけ?」
細美さん「響のホールですね。福井が日本地図のどこにあるかよく分かってないけど。
…お前らも秋田と岩手どっちがどっちだか分かんねぇだろ?…岩手は分かるか」

「この間、大分に行くのに全部車だときついから神戸まで陸路で行って、
そこから大分までフェリーで行ったの。フェリーの楽しみってお風呂しかなくて。
ゲーセンとかもあるんだけどお風呂だけが楽しみで。…その話は置いといて、
フェリーの中のゲーセンに昔のパチスロが置いてあってメダル3000枚出たの。
普通のパチスロだったら5、6万になるぐらい。それでカプセルがポコン、ポコン…って出て。
…フェリーのお風呂って波で船が傾いたりするとお湯がザァーって流れてくるんだよね。
お風呂の淵にもたれて、はぁぁーって油断してると船が傾いて顔がザブンってなるし、
腰まで浸かってると急にザバーってなって○○○丸出しになるし。…なりますよね?ウエノさん」

ウエノさん「……まぁ、なりますね」

細美さん「その時、昔バンドで路上ライブやってた時の事を思い出して。
ライブハウスでライブやっても人が入んなくて赤字になるから路上でライブやってたの。
警察に追いかけ回されながら。路上でやってると観てくれてる人が3人でも
どんな時でも必ずCDは一枚は売れてたの。ある時帯広に行って若者なんて
全然いないけどせっかく来たからやろうって言って演奏してたら朝までやってる居酒屋の、
魚河岸の人みたいな大作戦の前掛けみたいなのをしたおじさんが買ってくれたりして。
でもある時、とうとう一枚もCDが売れない日があって、その日フェリーのお風呂に入りながら
『今日の事はこの先どんなにCDが売れるようになったとしても絶対に忘れないようにしよう』って
心に刻みつけたの。一人の人がCDを買ってくれるのはどれだけ大変な事なのか忘れないようにしようって。
だから今でもCDを手に取ってくれるのは当たり前の事じゃないと思ってるし」

「ツアーやってると楽しみがライブしかないんだよね。歌うたう事だけが楽しみで、
○○○○もあんまやってないし。差し入れで酒とか貰っても
ぶっちゃけ荷物になるだけだけどエッグ○○○はいくつあっても困らないので下さい。
でも女の子がドン・キホーテとかでエッグ○○○下さいとか言えないか。
…あれ?京都ってこんな感じ?東北ではもっとエグい下ネタ言ってるよ俺。
前も東北にワンオクのTakaを連れてきてくれって言われて連れてって、
市民ホールみたいな場所借りて弾き語りやったんだけどTakaが出てきた瞬間、
すごいの女子高生の歓声が。それで負けてらんねぇ!って下ネタ言って
東北の女子高生引くだけ引かせてきた。おじさんだから。
…俺Sだからさ。拘束されてて解かれた時の快感がたまらないんだよね。
(フロアから女子高生!って声)女子高生?知らねぇよ女子高生と繋がる事ないし」

細美さん「masa今日の髪型いいね。masa昨日風呂入らなかったんだよね?」
masaさん「地方に来ると風呂に入るより外に出てやりたい事があるから」

チューニング?をしようとして何かおかしくなったみたいで、
細美さんが「今日は機械に嫌われてる」って。

細美さん「皆には自分の中に何かいっこ『これがあれば俺は無敵だ』って
思えるものを持ってて欲しいなと思ってて。昔の俺にとってはそれがバイクで、
今の俺にとってはこの大作戦のリストバンドで(と左手の白と黒のリストバンドに触れる)。
TOSHI-LOWは『ずっと車に積んでたんだけど』ってミドリ安全の安全靴をくれて、
masaはこのネックレスくれたよね(masaさんが照れたように笑う)。
皆からもらったものを身に着ける事で背中を押されてて。
今日、ライブ前に鴨川を走ってたのね。そしたらTrash We’d LoveのTシャツ着てる奴がいて、
追い越して走ってた時にこいつはHIATUSってバンドがどうなるか
分からなかった時から5年間ずっと応援してくれてんだなって思って」


身を乗り出してサビで拳をフロアに向けてまっすぐ伸ばす細美さん。Burn To Shine。
Your big smileのところ、フロアの皆の事を指してた。
最後の一葉さんのピアノの余韻に拍手するのを忘れそうだった。

柏倉さんのドラムに歓声が起きる。Insomnia。本当にこの曲は聴く度に力強さが増してる。
サビ前、細美さんが行こうぜー!って叫ぶとフロアの皆がエネルギーの塊をステージにぶつける。
その光景が生命力に満ち溢れていて気分が高揚する。
ウエノさん、最初はピックくわえて指弾きでサビでピック弾きに変えてた。

更に気持ちが高ぶるようなmasaさんのギターのフレーズ。紺碧の夜に。
時折フロアに向かって伸ばす細美さんの腕は汗で光ってる。
モッシュで前方の視界がゼロになってもそれでも楽しい!って思えた。

演奏を終え、ステージを後にするメンバー。ウエノさんがボトルの水をフロアに投げ込む。
メンバーがはけてすぐにアンコールを促す手拍子が起こる。

*+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++*

しばらくして、最初に姿を見せたのは細美さん。
「皆なかなか降りてきてくれない」って。楽屋は上の階にあるのかな?
それが聞こえたのか柏倉さんが小走りでステージに。一葉さんの手にはスーパードライの缶。


masaさんが行くぜー!ってベテルギウスの灯のイントロ弾き始めるから、
もうそれだけでたまらなくなって皆前のめりになって手拍子。
気付いたら最前の柵の土台に乗っかってた。細美さん、幸せそうな顔して歌ってたな。

曲が終わっても温かい空気が漂ってて細美さんが「楽しいね」って。

「答えなくていいけど、確認してみたくなってさ。…答えなくていいよ」
言葉ではない何かを受け取ったし、ステージにも届いてるといいなって。
「ありがとう。幸せな人生です」って。

フロアから男子の声で「たけしさん!」って声が飛ぶ。
それに続いて女子から「みーちゃん!」って。

細美さん「みーちゃんはしのっぴが名付け親なんだよね。
先輩はみーって呼び捨てにしたりするんだけど。しのっぴとはそれ程
親しくなかったんだけど、しのっぴにみーちゃんって呼ばれた時、
それまでのお前はどうでもいいって言ってくれたように思えて嬉しかったんだよね」

「最後に歌う曲はエジプトに行った時に誰もいない砂漠に朝日が射し込んできた時の曲です。
一人旅に行くのも日本が大丈夫だって思えないうちは日本を離れたくないなって思ってて。
東北の仮設住宅の最後の仮設が閉鎖になるまでは日本にいようと思って、
閉鎖になったって聞いて東北に行ってみたら何だなんにも変わってないじゃんって思って。
でも世界に行くと違う文化や価値観があって、それに触れて吸収して
視野を広げて帰ってくる。行って帰って行って帰って。絶対に帰ってくるから」

「俺は毎回これが最後のライブだって思いながら歌ってる。
ライブやらないとか辞めるとかじゃなくて、震災以降明日がどうなるか分からなくなったじゃん。
最近も憲法改正とかできな臭い感じになってどんどん戦争に向かって行ってるし。
『また来るよ』って言って守れなかった約束も沢山見てきたし、
『じゃあな』って言ったっきり会えなくなった人もいて。
3月11日にmasaと別れる時『じゃあな』って言った時の重みがそれまでと違って。
…ありがとう京都。また帰ってくるよ。ありがとうございました、the HIATUSでした」


Waiting For The Sun、ライブだとより自由度が増してて開放的。
間奏で脳がぶわーってなってワープしそう!って思ったら、
多分細美さんだと思うんだけど同じタイミングで声にならない声で
マイクを通さず雄叫びを上げてた。ピックをくわえてDJみたいに
体を揺らしながらつまみをひねったりしてプレイしてた。
この曲でコール&レスポンスが起きたのはなかなか新鮮だったな。

ステージを後にするメンバー。
またすぐにアンコールを求める手拍子。

*+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++*

しばらくして、再びステージにメンバーが出てきてくれた。


ShimmerのAメロBメロのウエノさんのベース、音数は少ないけど存在感がある。
masaさんのギターは優しさと芯の強さを合わせ持っていて
柏倉さんのドラムはふわふわと草原に舞う粉雪のような繊細さ。
一葉さんのピアノは穏やかな川のせせらぎみたいに耳にすっと滑り込んできて、
細美さんの歌声は少し甘くて伸びやかで、そのどれもが心地良かった。

the HIATUSというバンドはどこまで輝きを増し続けるんだろう。
Afterglowツアーから一年半もライブに行けなかった事を後悔した。
演奏を終え、5人がステージを去っていく。

フロアが明るくなって皆が少しずつ出口に向かって歩き始めた時、
balmorheaのsan solomonが流れてきて、心地よい余韻に重なった。
ふわふわしたまま撤収が始まったステージをぼんやり眺めてた。
ローディーさんが投げたピック、近くに飛んできたけど取れなくて
床に落ちて争奪戦になってるのをぼーっと見てた。

その後ドリンクを引き換えてグッズを買って、
階段の踊り場に貼ってあったポスターを写真に収めて。
このポスターも機材車に乗って一緒に旅してるんだなぁって。
いい感じにしわしわになってて、年輪みたいだったな。
ちゃんと今日はアンケート書こう!って思ったのは良かったんだけど
やたら時間かかった割にありきたりな事しか書けなかった。それでも届くといいな。

それで帰ろうとしたら出待ちの人が注意したスタッフさんに逆ぎれしてて。
こんなに素敵なライブを観た後にスタッフさんに対してどうしてあんな態度が取れるんだろう…
なんて思いながら電車の中でまた余韻にひたひたになりながら帰宅したのでした。

ライブを観る度、これまで以上にthe HIATUSというバンドが
かけがえのない大切な存在になっていってる。

細美さんが言ってた「これがあれば無敵だって思えるもの」、
私にとってそれはthe HIATUSの音楽です。いつも支えてくれてありがとう。


*+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++*

2014.6.3 the HIATUS Keeper Of The Flame Tour 2014@京都MUSEセットリスト

01.Roller Coaster Ride Memories
02.Deerhounds
03.Storm Racers
04.Something Ever After
05.Horse Riding
06.Superblock
07.Silver Birch
08.The Flare
09.Monkeys
10.Tales Of Sorrow Street
11.Unhurt
12.Thirst
13.Lone Train Running
14.Sunset Off The Coastline
15.Burn To Shine
16.Insomnia
17.紺碧の夜に

EN1.ベテルギウスの灯
EN2.Waiting For The Sun

EN2-1.Shimmer



by pochi-17 | 2014-06-14 00:33 | Live

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