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2016.11.27 髭「YAYAYAYAYA」TOUR@梅田クラブクアトロ

11月27日、梅田クラブクアトロであった髭ちゃんのライブに行ってきました。

この日は9月から始まったツアーの最終日で、セットリストの選曲自体は
神戸や京都などツアーの序盤とそれほど変わってなかったけど、
曲の並びや曲間の繋ぎが変わる事によって印象がガラッと変化していたり
ツアー中にステージでのメンバーの立ち位置が変わったり、
次々と出来たての新曲を聴かせてくれたりと観る度に新しい発見があったツアーでした。

+++

ツアー日程が発表になった時からずっと楽しみにしてた大阪ファイナル。
なのに、ライブの2日前に突然の体調不良でダウン。。
前日まで熱もあって一度は諦めかけたけど、熱も下がって体調も回復したから
後ろでゆっくり観ようって決めてクアトロへ。開場ぎりぎりに行ったら
色んな人が声かけて心配してくれてありがたかった。。ご心配をおかけしました。

130番台で入ってもまだ結構前は開いてたけど無理しないで2階みたいになってる
上段の上手側の一番前で観る事に。小さいけどカウンターもあって快適で見やすい。
開場BGMにはずっとWilcoの曲が流れてた。誰の選曲だったのかな。

開演時間の少し前になってサウンドチェックが始まって、予定時刻より少し遅れて
BGMが止んでふっとフロアの照明が落とされるといつものSEが鳴り響く。

+++

下手側からメンバーが登場。ちなみにこの日のファッションは、
須藤さんがトムペティのTシャツ(襟切ってある)に青いてろてろ素材のパンツ、スニーカー。
斉藤さんが黒のドルマンっぽい形のトップスに黒の細身パンツ。
宮川さんが黒地にカーキとかベージュっぽい柄が入ったシャツに黒のパンツ。
コテさんが黒のバンTに黒っぽいパンツ。
謙介さんがハイジのでっかい顔の黒のツアーTに黒っぽいパンツ。

それぞれ位置につくメンバー。この日は下手から宮川さん、須藤さん、斉藤さんの並び。
須藤さんの手には仮面…ではなく紙でできた節分の鬼のお面が。1曲目はDESPERADO。
ステージの後ろから青紫の照明が射してて超かっこいいのに鬼のお面かぶってる須藤さん。
おかしい、ちょっと変、でもかっこいい…って思考がぐるぐるした。

ぐっとフロアの温度を上げる黒にそめろ。ゆったり観るつもりだったのに気付いたら手を上げてた。
それではみなさん良い旅を!で斉藤さんがギターの演奏を放棄して謙介さんをロックオンして
両腕を翼に見立てて羽ばたいてたの笑ってしまった。あれは謙介さんも笑うしかない。
須藤さん歌詞間違ってたけどそれはそれで良かった(そこ私もよく間違うから分かる…って思った)

新曲のCLASH! LAOCHU!ではツノツノ帽だったかな、扮装したコテさんが酔拳とか太極拳みたいなポーズで煽る。
この曲はワーッと盛り上がってパッと終わる潔さがいいなって。速い曲はやっぱり盛り上がる。

ギターを弾き始めた斉藤さんがイントロをミスって「今のはなかった事にしてください」って。めずらしいな。
宮川さんのコーラス用のマイクが復活してて、どの曲で使うんだろうって思ってたらGOOの時だった。
須藤さんが歌って、他の全員がGet Up!ってコーラスしてるの見たら結構ぐっと来ちゃったな。
宮川さんは割と控えめだったけど謙介さんは元気いっぱい歌ってたのが見てて嬉しくなった。
”そんな嘘通じないよ 言いたい放題のマニフェスト”って歌詞は最近のニュースにも当てはまる。

イントロからハッピーな空気がフロアいっぱいに広がるブラッディ・マリー、気をつけろ!
間奏のところの謙介さんのドラムに目が釘づけになった。
笑ってない、京都の時はコテさんの声は打ち込みだったと思うんだけどファイナルでは
「朝はむくむねーーー」生鳴き聴けた!コテさんに目が行きがちだけど斉藤さんの不穏なギターもいいな。
1曲目のDESPERADOもそうだけど、DEVIL'S ODD EYEもライブで聴く方が断然いい。
エッジの効いたカッティングのギターと歪んだベースと須藤さんのシャウトが相性ばっちり。

溺れる猿が藁をもつかむでもコテさんが前に出てきて、やっぱりグーチョキパー出してたから
ジャンケン対決を挑んだら0勝2敗1分で意外とコテさん強かった(それか私が弱すぎるのか)

須藤さん「こんばんは、髭です!」
斉藤さん「みんな楽しんでる?(イェー!)俺の方が楽しんでるから!」

須藤さん「更年期なのかな?この頃すっごい汗かくんだよね。この汗を何とか金にしたい!!
もうすぐお正月だからさ、来年になったらデアゴスティーニから『月刊汗をかく』って出そうかな?」

斉藤さん「『汗って光にかざすと綺麗だね』って」
須藤さん「『汗って時間が経つと濁ってくるんだね』ってね。創刊されたら買うって人?」

お客さんが何か須藤さんに言うも聞こえなかったみたいで。

須藤さん「何?3回聞き返したけど聞こえない!近いのに何か見えない壁があるのかもしれない」
宮川さん「腹から声出せ!」
須藤さん「そのセリフそっくりそのまま宮川くんに返すから!
どう考えてもおかしいだろ、コーラスより打ち上げの方が声が出てるとか」
宮川さん「そうだよね。何でかな?」
須藤さん「こっちが聞きたいよ!」

斉藤さん「宮川くんのそのシャツの首元はそれでいいの?(笑)」
宮川さん「ワ、ワイルドだろぉ?(空気を察して)これ次の曲まで引きずるわ」

宮川さん「これ破けちゃって戻らないんだよね」
須藤さん「そんな訳ないだろ(笑)」
宮川さん「あ、あった」

須藤さん「宮川くんはそれがかっこいいと思ってやってるんでしょ?
俺は自分がかっこいいと思ってる事しかやらないからね。
このTシャツの首元がビリビリなのもかっこいいと思って自分で破いてるからね!」


新曲のTOMATO、とっても素敵な歌詞だからいつも覚えたい…って思うんだけどすぐ忘れてしまう。
”乾いた喉にはぬるめのミルクティーをひとくち”っていう歌い出しぐらいしか覚えてない。。
この曲聴いてると普段そんなじゃないんだけど思わずキュンとしてしまう。

須藤さん「今聴いてもらった曲は『ト・マ・ト』っていう曲なんだけど…」
ってこの言い方が可愛すぎて反則だった。何あれずるい。すとーさんって女子なの?

須藤さん「髭は2014年に10周年を迎えたんだけど、10年も経つと叔父さんも亡くなるんだよね。
この間四十九日の法要があったんだけどそこで喪服を着たフィリポに会ったんだよ。
フィリポの事を知らない人のために説明すると、謙介の前のドラム。
少し太ってて髪も短くなってて、おでこも少し広くなってて。フィリポ久しぶり!って
喋ってたら犬歯のあたりの歯が2.3本なくなってて。前だったらちゃんと歯ぐらい入れろよ!って
言えたんだけど、一年半の間に言いづらくなっちゃってて、歯がないのだって最悪喧嘩とかでしょ?
フィリポ歯…って言ったら、ああ!みたいな感じで遮ってくるから触れられたくないのかなって思って、
それが時間が経つって事なのかなって。10年って長いようで短い、短いけど長いよね。
10年の間に色んな人と出会って別れて、また出会って…そんな事を思いながら書いた曲です」

そんなMCから闇をひとつまみ。話の途中からたまらなくなってしまってダメだった。
曲を聴いたらもっと泣けてきて、カウンターに突っ伏して真っ暗闇の中にいたら
耳から入ってくる演奏と歌声が今まで以上に優しく響いた。

斉藤さんのレスポールの音色が堪能できるスターマイン。
この曲を聴いた時、須藤さんの声ほんとに好きだなあってまた改めて思った。
少しかすれてるけど温かくて優しい声に癒された。人柄って声に出るのかな。

ingは歌詞の内容が割と真面目だから真面目に聴いてしまうんだけど、須藤さんはいつも
笑顔で歌っていて、そこに救われてる部分も大きいなって思った。
相変わらず謙介さんのスティックさばきが素敵で見とれてしまった。

須藤さん「各地でコテが昔飼ってた犬みたいに俺のアンプの上に物を載せて増えてって。
今日も一休さんみたいな被り物が増えてたんだけど(舞踏会みたいな仮面とかもあった)」

コテさん「いいですね鬼と一休さん!」

須藤さん「闇をひとつまみとかスターマインとかing聴いて、ああ良かったわで帰らせないからな!
俺、みんなの事本気でぶっ殺しにかかるから!まだ30代だからこんなもんだけど、
40歳になったらこんなもんじゃないから!ぶっっっ殺す!(鬼のお面かぶりながら)」

「男に生まれたからには120点目指すよ!あ、これ男尊女卑?
だったらロマンティックに、120点目指すよ!」

ボニー&クライドからハリキリ坊やのブリティッシュ・ジョークの流れはフロアの熱気がすごくて
下からの熱気が直撃して暑かったしクアトロが冗談抜きで揺れてた。

王様のその後の途中、おもむろに須藤さんがコテさんに耳打ちをして、コテさんが前に出てきて
須藤さんが代わりにコテさんのドラムを叩いてて、その間にコテさんがフロアにダイブしてた。
ダイブと言ってもゆるい感じで前の方をゆっくりと漂流してたんだけど、
その間にも演奏はどんどん白熱していってて謙介さんと須藤さんのビートが最強だったし
これぞ髭ちゃん!っていう感じが凝縮されてて「髭ちゃん優勝ーーー!」って心の中で叫んだし、
どの曲だったか忘れたけど斉藤さんが誰もいない壁に向かってギター弾いてたのもだいぶアツかったわ。。笑

そのままの流れで須藤さんの語りが始まって、その間もずっと謙介さんはビートを刻んでるから
コテさんが袖にいるスタッフさんを手招きしてドリンク持ってきてもらってストローで飲ませてもらってた。
名古屋で脱水気味になってしまったらしくて大変だなって思ったけど謙介さんのドラムあっての流れだなって。

須藤さん「俺がAre You Ready?って言ったら2拍置いて『…イェー!』って返してね。OK?
2拍が分からない?簡単だよ、息をウン、ウン、って2回飲みこむだけ!音楽って簡単だね!」

須藤さん「ライブが終わったら大阪の夜の街に繰り出すんだけど、
もし街で出会ったらその時はお酒でも奢るよ。テキーラなんてどう?
でも午前2時ぐらいになったら俺の財布も空っぽだよ、その時は俺に一杯奢ってね」

須藤さん「Are You Ready?(イェー!)誰だ今すぐにイェーイって言った奴は!!!
Are You Ready?の後2拍置けって言っただろ!!!俺がちょっと喋ったらすぐに忘れやがって!!!」

須藤さん「Are You Ready?(…イェー!)ここには音楽の天才が集まってるね!」

間奏でクアトロのミラーボールが回り出したの粋な演出だったな。
テキーラ!テキーラ!の間奏明け、須藤さんが歌詞間違えて「間違えた!」って。笑

須藤さん「あと一曲で終わりです。『あと一曲で終わりです』って言って
各地で色んな反応があったんだよ。シーンと静まり返ったりさ。
そんな時、心の中でウン、ウンって息を2回飲み込んで。俺はこのツアーで2拍を学んだ!」

「今回のツアーで全国各地回ってきたけど他の地方はアレだったね…アレ。
今日はほんとに最高だったよ!大団円。今日ここに来てくれたみんなの事、
ひとり残らず連れて行くよ!アルバム作って、次はもっと大きくなって帰ってくるよ!
その時はみんなの事がちっぽけに見えちゃうかもしれないからみんなも大きくなっててね。
ごめん、さっき今日が最高だって言ったけどいつも最高だったよ。
…ちょっと感極まっちゃって上手く言えない、変な事言ってる」

そんな事を言った後にワーッってなっててはぐらかしたのかなって思ったけど、
ほんとに須藤さん自身ぐっときてたみたいで、その気持ちが十分すぎるぐらい伝わってきた。

ラストはイノセント (What’s going on?)この曲はライブで演奏されるごとに大きな曲になっていってて、
ライブのラストによく似合う曲だなあって。フロアでゆらゆら揺れてるお客さんの姿越しに
ステージにいるメンバーを見ていたら素敵な光景だなって思ってまたまたぐっと来てしまった。

演奏を終えたメンバーがステージを後にする。

+++
 
しばらくしてアンコールに応えてメンバー登場。

須藤さん「アンコールありがとう!」

「僕の人生がアンコールを貰える人生だとは思わなかったよ!
みんな『私はアンコール貰えないわ』『僕はアンコール貰えないよ』って思ってるかもしれないけど、
みんなもアンコール貰えるよ!忘年会でピコ太郎やった時とか!」

須藤さん「新曲やります!今回のツアーでも東名阪でしかやらない新曲で
ファイナルだから初めてやる曲だったら良かったんだけど、
気が利かなくてね。でも3回目という初めてだよ!屁理屈じゃない!
4回目では無理だよ、上手くなってきちゃうから。こういう時GLAYだったら
まだどこでも演奏してない曲をやるんだろうけどね。まだ曲名はない、無題」

新曲はオルタナとかグランジ寄りのテイストでNIRVANAを彷彿とさせるサウンドで、
90年代の王道ギターロックっていう雰囲気で、聴いた瞬間「これJIROさん好きそう!」って。
まあJIROさんが好き=私が好きなんだけど。気の抜けたコーラなんてどう?みたいな歌詞があって、
そう言えば髭ちゃんの歌詞にコーラって今までありそうでなかった気がするなって。

言わずもがな盛り上がるMR.アメリカ、間奏のところで須藤さんの一挙手一投足可愛すぎ問題勃発。
あのあざとくてでも可愛い感じ、嫌いじゃない(いや嫌いじゃないどころか大好きです)

須藤さん「ダーティーな世界に続く扉、少しだけ開けとくから入ってきて」

怪しげな語りからダーティーな世界 (Put your head)の流れはやばい。
理性とか思考とか全部どっかに飛んでワープして、まっさらになった脳内に音楽が広がる感覚。
この曲に関しては演奏がどうとかって言うよりすごく感覚的に聴いてる。

+++

ダブルアンコールの声に応えて再びメンバー登場。

須藤さん「俺の人生がアンコールもらえる人生だと思ってなかったよ!(天を見上げて)
お父さんとお母さんに感謝しないとね!別に空の上にいるんじゃないんだけど(笑)
ダーティーまでは正直決め打ちでみんなが物販に行ったりそそくさと
駅に帰って行って10人しか残ってなくても、俺はその10人のために歌う。
でもここからは本当のアンコールだからフィーリングでやるよ!あの曲やろう!…どの曲だ!?」

ラストは虹。この曲のイントロが来た時、やったーーー!って思わず両手上げちゃった。
ハンドマイクで笑顔で歌う須藤さん、胸の前でハートを作って飛ばしてたっけ。
この曲もまあぐっと来たんだけど、それよりライブハウスいっぱいに満ちてるハッピーな
空気感が嬉しくて、最終的には楽しい気持ちが勝ったな。

演奏が終わった後、須藤さんが突然メンバー紹介を始めて「ベース・宮川トモユキ!」って
いきなり呼ばれた宮川さんがびっくりしてたし須藤さん若干噛み気味だったから怒ってた。笑
謙介さんは「ドラム・佐藤謙介!ほぼ髭!」って紹介されてた。
自分の名前紹介する時だけ「…ボーカル・須藤寿」って渋く言ってたのかっこ良すぎてずるかった。

メンバーが笑顔でステージを後にしてお客さんがロビーに向かってる時も
フロアには高揚感がまだ残っていて、いいライブだったなあって。
ライブの後もフォロワーさんと色々お喋りできて楽しかった。
本当に良いファイナルだった。アルバムが待ち遠しいな。

最初に髭ちゃんのライブを観たのが2008年の11月、ちょうど8年ぐらい前で
それから今までずっとライブを観てきて、髭ちゃんの事はもう底なしに好きだから
これ以上好きになれないって思ってたけど、この日のライブ観たらもっと好きになった。
好きって言うのも少し違うかな、もはや愛おしいって言った方が近いかな。
楽しそうに演奏するメンバーと音に揺られるお客さんの姿を見てるだけで幸せだった。
涙もろくなったのは年のせいかな、それとも思い出が増えたからかな。
もっと気の利いた事とか言えたらいいんだけど、この言葉しか出てこない。

いつもありがとう!

+++

2016.11/27(日)『YAYAYAYAYA』ツアー・ファイナル
梅田CLUB QUATTRO セットリスト
 
1.DESPERADO
2.黒にそめろ
3.それではみなさん良い旅を!
4.CLASH! LAOCHU! (新曲)
5.GOO
6.ブラッディ・マリー、気をつけろ!
7.笑ってない
8.DEVIL'S ODD EYE
9.溺れる猿が藁をもつかむ
10.TOMATO (新曲)
11.闇をひとつまみ
12.スターマイン
13.ing
14.ボニー&クライド
15.ハリキリ坊やのブリティッシュ・ジョーク
16.王様のその後
17.テキーラ!テキーラ!
18.*イノセント (What’s going on?)*
 
en.1
1. (新曲)
2.MR.アメリカ
3.ダーティーな世界 (Put your head)
 
en.2
1.虹



by pochi-17 | 2016-12-04 23:38 | Live

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