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◆矢野顕子リサイタル BREEZE 3Days with GUEST(細美武士)レポ◆

◆矢野顕子リサイタル BREEZE 3Days with GUEST(細美武士)レポ◆_a0041964_23161075.jpg

2月14日、サンケイホールブリーゼで行われた矢野顕子さんのコンサートに行ってきました。
BREEZE 3DAYS withGUESTと題された今回のリサイタルは初日が岡林信康さん、
2日目のこの日は活動休止中のELLEGARDENの細美さんがゲストで、
最終日は清水ミチコさんでした。最終日もどんなのか観たかったなぁ。

去年秋に完成したばかりの新しい会場だったのですが、まず足を踏み入れて驚いたのがその内装。
壁や床はもちろん、座席に至るまで目に入るもの全てが真っ黒で暗室みたいでした。

ステージの向かって左にグランドピアノと小さなサイドテーブルが、
右寄りに細美さん用のマーシャルのアンプがセッティングされていました。
高さはあっても奥行きはあまりないので、2階席の後ろの方でもステージが案外近くに感じました。

ここがアリーナやライブハウスではないんだなぁと実感したのが開演前のブザー。
小さい頃、エレクトーンの発表会に出た時の事を思い出しました。懐かしい音。


*+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++*


ふっと客席の明かりが消える。拍手に包まれて、ぺこりとお辞儀をして矢野さんがステージへ。
シルバーのスパンコールがついたグレーのノースリーブに黒のパンツ、
足元はシルバーラメのパンプス(サンダル?)という割とカジュアルないでたちでした。


静寂の中、聴こえてきたのは「はじめてのやのあきこ」に収録されていた「PRESTO」。
時折にっこりと笑みを浮かべて客席を見渡しながら演奏する矢野さん。

美しいピアノの音色と「あいたかったんだ ずっと あいたかったんだ今日も」という歌詞が
今の気持ちと相まって、思いがけずいきなり涙腺が緩む。
まだ一曲目なんだから泣くな!と自分に言い聞かせて何とか踏ん張る。


曲が終わってMC。
あまりの静けさに「今日は昨日にもまして…皆大丈夫!?息してる!?
私がこうやって喋ってる間は咳したり鼻すすったりするチャンスよ!」と(笑)
この一言にピンと張っていた空気が和やかになりました。

「さっき二階席の後ろまで上がってきたんだけど、高いよね!最前列の人とか怖くない?
もし落っこちそうな人がいたら下の人は助けてあげてね」と。


矢野さんはとにかく自由で飾らなくて自然体で、すっぴんな人。それがすごく素敵。
ピアノを弾き始めてすぐ手を止めて「この曲はさっきの曲とキーが似てるから違うのにしよう」と
急遽変更。楽譜をぺらぺらとめくりながら、「これにしよう!」と選んだのが「へびのなく夜」。
えっ?と思うようなタイトルですが、ストーリー性のある優しい歌でした。

演奏が終わった後、「へびってどんな鳴き方するんだろうね」と矢野さん。

「この曲の作詞は糸井重里…今は『ほぼ日』でお馴染みの糸井重里なんですが、
昔はコピーライターとか文筆家とか色々やってらっしゃったんですが、作詞業は廃業されたので
今は私専属の作詞家です。困った時の糸井頼み(笑)」といたずらっぽく微笑む矢野さん。
何でも「もう68年くらい?(笑)の付き合いだからやりたい放題できる」そうです(笑)


「次にやる曲はさっき決めたばっかりだから照明のスタッフも誰も知らないの」と演奏し始めたり、
かと思えば演奏し始めてすぐにため息をついて「キーが違う…」と呟いてみたり。
探るようにして「…これだ」と何事もなかったかのように演奏されていたのはさすがでした。


型に捕らわれずに全身を使って音を表現する矢野さんのスタイルはとても新鮮。
ベースもドラムもない中、リズムを刻むのは矢野さんが床を踏み締める靴音。
それがとても力強くてリズミカルなのでびっくりしてしまいました。

普段スタンディングのライブばかり行くので座ったまま耳を傾けるのは久々だったのですが、
たまにはこんな大人な雰囲気に浸るのもいいなぁって思いました。


「今回はサンケイホールブリーゼの開場記念でゲストを招いてやらせていただいてるんですが、
昨日ゲストで来ていただいた岡林信康さん…って言っても若い方は知らないかなぁ?
ほんとにすごい方で…えーと、すごいオジサン(笑)昔、サンケイホールの…昔、サンケイホールで…
私、何が言いたいんだろう?えっと、昔の(前の場所の)、サンケイホールで、だ。
やぁねぇ、歳を取るとひとり言が多くなって(笑)」

「岡林さんが初めて人前でお歌いになった『チューリップのアップリケ』って曲があって、
ずっと岡林さんが一人で歌ってこられた曲なんだけど、昨日初めて私がご一緒させていただきました」

「普段こういうライブは東京でやる事が多いんだけど、今回は皆に大阪まで来てもらいました。
今回は大阪だけだから、東京の人たちは観れないのよ♪(にっこりしながら)
あ、でも私が特別だとか私に注目して!とかそういう意味じゃなくて…勘違いしないでね」

「服でもさぁ、お店で見てすごく素敵で可愛い!って思って買って家で見てみたら、可愛いんだけど
どれに合わせる?みたいなのってあるじゃない。かと思えば寒いから買っちゃえ!みたいにして
買ったジャージを何年も着たりするじゃない?私もそんなジャージのようになりたいの。
何年も着て、最後は雑巾にもできる…私、ジャージ女です(笑)」

「この会場は音もいいし、買い取りたかったんだけど手持ち金が足りなくて(笑)
内装真っ黒でしょ?だから終わって外に出ると(真っ白だから)クラクラするよ。
ブリーゼって『そよ風』って意味らしいけど、窓はありません(笑)」


聴き覚えのあるイントロは、ELLEGARDENの「右手」のカバーでした。
会場にはエルレファンも多かったので、微妙に空気が変わったのが感じ取れた。すすり泣く声。

まるで朗読するかのように、矢野さんの口からぽろぽろとこぼれ落ちる歌詞。
「僕らの両手はどこまで伸ばせば誰かに触れるかって 僕らの右手はどこまで上げれば誰かに見えるかって」
幾度となく繰り返されるこのフレーズが、誰かが発している心の叫びのようで胸が詰まった。


*+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++*


「この素晴らしい曲の作者である、細美武士さんです!」と呼ばれて細美さんがステージへ。
アンプの前に細美さんのギター(アコギと赤茶色のレスポール)が立てかけられる。

細美さんはVネックの襟元が黒い(重ね着?)グレーの長袖にデニム、足元は裸足でした(!)
見るからに緊張している細美さん、ぺこりと一礼して「今晩は、細美武士です」。

実は細美さんが出てきた時にキャーって騒いじゃう人がいるんじゃない?なんて
密かに心配してたりしたけど、さすがに空気を読んでいるのかそういう人はいなかったです。


矢野さん「さっきの『右手』は細美くんが作った曲だけど、ライブではやってなかったよね?」
細美さん「『右手』はねぇ…『それだけ♪』が恥ずかしくて、やってなかったですね(笑)」

…そうだったんだ。初耳(笑)

矢野さん「右手は私が勝手に歌ったんだけど、後ろは振り返らない、前だけを見る(タイプ)?」
「今も引きずってますねぇ…」と何とも言えない表情で答える細美さん。


矢野さん「細美くんはさぁ、前のバンドがなくなって半年ぐらい経つけど、今はどんな気分?」


何気なく矢野さんが言った「なくなって」にいちいち反応してしまう自分。
話の腰を折りたくなかったのか、細美さんはそれを否定しませんでした。
ほんとは細美さんに「いや、なくなってはないです」って言ってほしかった。


「このライブのオファーを頂いて、それを受けた時は『何て大それた事をしてしまったんだろう』って。
ずっとリハーサルしてきて、このライブが終わるともうこうして矢野さんと二人で歌う機会なんて
当分ないじゃないですか。多分。だから終わってしまうのが寂しいですね。バンドをやってる時は
こういう場には出れないので、今のうちにボーカリストとして色々吸収したいとは思ってます」


矢野さん「人前で歌うのも半年ぶり?なんだよね。新しいバンドはどう?楽しい?」
細美さん「楽しいですねぇ。でも理性で押さえてないとテンション上がりすぎて
猿みたいにウヮー!ってなっちゃうのでここで(胸の前で立てた親指を塞いで)グッと抑えてます」
「細美くんってよく『楽しい!』って言うけど、全然楽しそうじゃないよね」と矢野さん(笑)


矢野さん「ELLEGARDENの時はいっぱいライブやってたよね」
細美さん「年間80本ぐらいはやってましたね」
矢野さん「でもあれよ、森山良子さんは150回ぐらいやってるらしいわよ」
やられたぁって顔をする細美さん。段々和やかな空気になってくるのが分かる。


矢野さん「大丈夫?緊張してる?」
細美さん「歯医者の待合室にいるような気分です。早く終わってほしいけど始まってほしくないみたいな」
矢野さん「それいい例え!」
細美さん「でもライブは終わってほしくはないですけどね」

矢野さん「歯医者の帰りにアイスクリーム買って帰ろうとか思わない?」
細美さん「それ小学生じゃないですか(笑)矢野さんと喋ってると、
どこまで突っ込んでいいのか分からない…怒ってたらどうしようと思って」

矢野さん「笑ってると思って気付いたら泣いてたりね(笑)」


矢野さん「次に聴いていただく曲は細美くんも私も好きなWeezerっていうバンドの曲です」
細美さん「Weezerのカバーをやりたいって話になって、お互いやりたい曲をいくつか
ピックアップして、つき合わせた中で被った曲がこれでした。電話で決めたんでしたっけ?」
矢野さん「確か、ニューヨーク~東京間で電話しながら決めたんだよね?」

細美さん「…熊本?(唐突、笑)いや、やめておきます。ソースが不確定な事は言わないようにしよう」


矢野さん「まだ緊張してる?」
細美さん「緊張…してますねぇ。でも歌ったら楽になると思います」
矢野さん「じゃあそろそろ歌でも歌おっか」


そんなやり取りの後に細美さんがアコギを演奏し始めたのはWeezerの「Say It Ain't So」。

ずっと、この声を電波に乗っからなくても届くところで聴きたかった。
細美さんって本当はこんな声をしてたんだって思った。深くて体の底から響くような声。
今まで音源も含めて聴いた中でもいちばん綺麗な声で喉の調子がいいように思えた。
細美さんの何が好きかって、この声が好きだったんだって改めて気付いた。
そう言えばアコギを弾いてる姿も初めて見るんだった。


曲が終わってMC。

細美さん「あの…紙が2枚しかないんですけど…あ!全然大丈夫です。何でもないです!」
慌てて走ってきたスタッフさん、ステージをあっさり横断(笑)
矢野さん「何か可哀想な感じになっちゃったね(笑)」


細美さん「こうやって脚組んで更に脚を引っ掛けると安心しません?
部屋で寝る時も、部屋の隅っこで壁とベッドの間で90度になって寝ると落ち着く」
矢野さん「…そのポーズ、ヘビみたいね。その足、何か巻き貝みたいじゃない?
あの巻き貝みたいなのってなんだっけ?タニシ?お弁当とかに入ってくるの」

…矢野さんを除く全員の頭上に「?」が浮かんだ瞬間(笑)

矢野さん「でも体ねじるとあんまり良くないらしいよ。そうだ、試しに男座りしてみなさいよ!」
言われた通りに足を広げて男座りをする細美さん「落ち着かないですねぇ…」
矢野さん「じゃあ女だ!(笑)」

矢野さん「今日細美くん裸足なんだよね」
細美さん「裸足でやりたいってお願いして」

矢野さん「私も昔、裸足でやりたいって言ったんだけど、釘とか落ちてるかもしれないし、
漏電したら危ないからってスタッフに止められたの。でも細美くんはどうしても裸足で
やりたいって言うから『分かった、後でその辺掃除しておくね』って言って」

細美さん「はい」

矢野さん「忍者みたいに撒き菱撒いちゃおうかなぁって思ったんだけど(笑)
忍者ってあんな衣装のどこに武器を隠し持ってるんだろうね?(足を触りながら)この辺?
でも手裏剣とか鉄だと重いからチタンとかでできてるのかなぁ?」


細美さん「すごい印象に残ってる事があるんですけど、『さとがえるコンサート』でしたっけ?
矢野さんがMCで『どうにもならない事はない』みたいな事を言ってたの」

矢野さん「あぁ、『取り返しのつかない事はない』って言ったの。
そうだ、この間TVを見てたら八代亜紀さんが女子刑務所の慰問をされてたのね。
うさぎ追いし…♪って一緒に歌われたりしててね。それで一人一人に『あなたはどうされたの?』って
お優しく聞かれて。そしたら『窃盗です』って言って『あなたは?』って言ったら
『もう出られないんです。無期です』って言われて『まぁ、どうされたの?』って聞いたら
『強盗殺人です…』って。細美くんはまだ強盗殺人やってないでしょ?だったら大丈夫よぉ!
失敗した~!とか自分では思ってても、人生取り返しのつかない事なんてないのよ!」


細美さん「…すごい勇気付けられました(笑)」


矢野さんらしい大胆な話だなぁって思ったけど、あながち間違ってない気がした。
「まだ」っていうのに思わず噴き出しそうになっちゃったけど(笑)


続いて演奏されたのは矢野さんの曲である「When I Die」。
向かって左にピアノを弾きながら歌う矢野さん、右手にギターを弾き歌う細美さん。
自分が思っている以上にこの光景は凄いんじゃないかという気がしてきて全身がざわざわする。


ギターを置き、マイクスタンドの前に立つ細美さん。


矢野さん「細美くんは今レコーディングしてるんだよね?」
細美さん「いや、レコーディングは3月からですね」
矢野さん「いつぐらいに出るの?」

細美さん「(片足立ちで舞台袖を覗き込み、しかめっ面に×印のジェスチャー付きで)
マネージャーがダメダメ!ってやってるのでやめておきます(笑)
まあ春と呼べるぐらいの時期には出せると思います」

まだ言えない事が多いのか、「切れが悪いんです」とこぼす細美さん。
客席からの「待ってます」に「ありがとう!」と答える。

細美さん「アルバムを作っていて10曲ほどできて、その中に入るかもしれないし
入らないかもしれない余ってる曲があるんですけど、今日はその曲をやりたいと思います。
もしアルバムに入ったら、『あの時の曲だ』って思って下さい」

矢野さん「入れたらいいのに!皆そう思わない?ねぇ!(客席から拍手)
みんな後で細美くんにメールとか…投書とかすればいいんじゃない?(笑)」

細美さん「…油断すると大多数の意見にヒュッ!って流されそうになるから気を付けないと(笑)」


「…譜面に囲まれてます」と細美さん。
矢野さんに「そういうの初めてだよね?」と訊かれて、
「譜面に囲まれるのも、こうやって座って歌うのも初めてです」と。


矢野さんのピアノの伴奏だけで歌っていた新曲の「odyssey」は、久しぶりのバラード。
マイクスタンドをゆらゆらと前後に揺らし、身体を反らして文字通りの熱唱でした。

エルレでは最近こういうタイプの曲はなかったけど、細美さんらしいメロディーだと思った。
サビの高音の伸びも気持ちがいいぐらいしっかり声が出ていました。
北海道で曲作りをしていた時に生まれた「大きい雰囲気の曲」の中にこの曲も含まれてるのかな?
怪しい記憶だけど、確か最後の歌詞が「~How my story ends」だったと思う。
「space ship」とか「star」という単語も入ってたような。
「odyssey」の意味、今の細美さんにぴったりはまるなって思いました。


「本日のゲスト、細美武士さんでした!」


矢野さんと握手を交わし、大きな拍手を背にステージ袖へと戻っていく細美さん。
再び矢野さんひとりのステージが展開される。


*+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++*


あ、「変わるし」だ。と思ったけど、さっきまでの細美さんの姿が、歌声が
ぐるぐると頭の中でリフレインしていて集中できなかった。
軽快で楽しげなメロディー鳴り響く中、からっぽになってしまったような気がした。


次に演奏されたユニコーンのカバーである「すばらしい日々」でようやく我に返る。
こういう企画もの的な曲はやらないのかと思ってたから聴けて嬉しかったです。
原曲とは全く違うアレンジで、まるで別の曲のよう。まさに矢野さんマジック。
矢野さんの足元から照明があてられ、スクリーンに影絵みたいに映って綺麗でした。


その後の「ROSE GARDEN」でも薔薇の花がスクリーン一面に広がっていました。
どことなくオリエンタルな香り漂うメロディーと、ひらりひらりと舞う矢野さんの歌声。
本当に軽々と、すごーく高いキーまで到達するのに驚きました。
この曲は特に後奏のピアノが素晴らしくて、瞬きするのも惜しいぐらいでした。
身体全体をめいっぱい使って演奏する矢野さんに惜しみない拍手が贈られる。


「また近くに来た際にはお越しください。新しい曲や、面白い曲もやると思います」と矢野さん。


矢野さんの姿が見えなくなっても鳴り止まない拍手。
そのままテンポの早い手拍子になって、エルレファンの多さを意識しつつアンコールへ。


*+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++*


細美さんのギターが再び運び込まれ、ふたりが仲良く手を繋いで登場。

「さすがに二回目は緊張しないですね(笑)」と細美さん。


矢野さん「せっかくだから一緒に曲作っちゃう?って今日のために曲を作っちゃいました。
細美くんは普段ラブソングを書かないらしいんだけど、せっかくだからラブソングにしようって」

細美さん「ラブソングを作るのも初めてだし、他の人と一緒に曲書くの初めてなんですよ」
矢野さん「面白いよね。ふたりで作ると脳が混じったみたいな曲になるの」

細美さん「一応仮タイトルっていうのがあるんですけど…」
矢野さん「仮タイトルってすごいの多いよね」

細美さん「昔スタジオが一緒だったバンドの先輩なんですけど、一曲目が『サティーに行こうかな』
二曲目が『サティーブルース』三曲目が『サティーに行きたい』ってのがありました(笑)」

矢野さん「CDになった時、『え!あの曲が!?』ってなるよね(笑)」


細美さん「この曲の仮タイトルなんですが…『やさぐれラブ』と言います(笑)」


矢野さん「細美くんは『やさぐれらぶ』って全部ひらがなが良かったみたいなんだけど、
私は『やさぐれ』までがひらがなで、『ラブ』はアルファベットの大文字にしたいって言って」


お客さんから拍手。いつの間にか多数決?(笑)


「大文字で『LOVE』だと何か危ない感じがするんですよね…」という細美さんをよそに、
矢野さん「じゃあ『やさぐれLOVE』に決まりね。おしりにハートマークびっ!て付けて(笑)」


そろそろかな、という時に「確認したい事があるんだけど…」と矢野さんが細美さんの元に。
「急に舞台裏みたいになってるけど、見なかった事にしてね」と(笑)


この日のために作られた歌が聴けるなんて贅沢。来てよかった。
「僕はやさぐれたい だって君に会いたい」というフレーズが繰り返される。
活字にすると笑ってしまいそうになるけど、メロディーはいたって真面目で素敵な歌でした。
歌い始めの詞は細美さんかなと思ったり、でもここは矢野さんかな?とか思いながら聴いてました。
サビのキーが結構高かったけど、音程を外す事もなく完璧な歌声を聴かせてくれました。


帰り際、鳴りやまない拍手に応えて手を繋いで何度もお辞儀。
この日はバレンタインデーだという事もあってか花束やプレゼントを手渡しする人も。
チョコらしきプレゼントをもらった細美さん、それを頭上に掲げる(笑)

細美さんはプレゼントを渡そうと舞台に駆け寄ってきた男の子の頭をくしゃくしゃと撫ぜてました。
その時ようやく素の笑顔が見れて、緊張が解けたんだなぁって思った。

最後も、仲良く手を繋いでステージを後にするふたり。
その姿がとても微笑ましかったです。


*+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++*


実はこのライブが決まった時は矢野さんの曲をほぼ知らず(それこそ春咲小紅しか知らなかった)
ゲスト目当てで行くのは申し訳ないし…とためらっていたのですが、
自分なりに予習もして足を運んだライブはとても特別で素晴らしいものでした。

何より驚いたのが、矢野さんがほとんど楽譜を見ないで演奏していたこと。
大人の良いところと子供の良いところを併せ持った素敵な方でした♪
あの細美さんが緊張していてすごく好青年っぽく見えたのも含めて(笑)特別なひと時でした。

話が前後してたり、尾ひれが付いちゃってる部分もあるかと思いますが、
なにぶん素人の感想文なので多目に見てやってください(^^;)
ちなみにセットリストはいただきものです。


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2009.02.14
矢野顕子リサイタル BREEZE 3Days with GUEST(細美武士)
@サンケイホールブリーゼ セットリスト


1.Presto
2.ニューヨークコンフィデンシャル
3.へびのなく夜
4.Evacuation Plan
5.My Love
6.右手
7.Say It Ain't So(Weezerカバー with 細美武士/G &Vo)
8.When I Die(with 細美武士/G &Vo)
9.Odyssey(with 細美武士/Vo)
10.変わるし
11.すばらしい日々
12.ROSE GARDEN

ENCORE
13.やさぐれらぶLOVE(仮)



by pochi-17 | 2009-02-20 00:16 | Live

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