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2016.2.20 Scott Murphy弾き語り@京都SOLE CAFE

2月20日、京都のSOLE CAFEであったスコット・マーフィーさんの弾き語りライブ(夜)に行ってきました。
ALLiSTER、ソロ、Scott&RiversにMONOEYESと色んな顔を持つスコットさん、
横浜での弾き語りを羨ましがっていたら京都にも来てくれました。

会場のSOLE CAFEは地下鉄北大路駅からバスで10分程、佛教大学のキャンパス近くの
バス通り沿いにある民家を改装したような小さなカフェ。お店の前はコーヒーのいい香り。
ライブ当日は小雨が降っていたこともあって開場ぎりぎりに着いたら
昼のライブを終えたスコットさんがお店の前でお客さんと記念撮影中でした。

開場前にざっくり番号順に整列して、メール予約だったからお会計して番号と名前を告げて中へ。
中は所狭しと椅子が並べてあって3列目まではチェアで4列目5列目(最後列)は長椅子だった。
番号が遅かったから4列目だったけど、それでもマイクまでの距離は3mもないぐらい。

ステージと言っても高さはなくて、小さなスペースに天井から照明が吊り下げられてて
キャビネットがあってその上に時計と昔のTVのアンテナみたいなのが置いてあって。
機材はアコースティックギター、キーボード、MacBookに打楽器用のパッド。
ライブ前にドリンク交換待ってる間にまじまじと鑑賞。床に赤いピックが落ちて?置いて?た。
ステージの横の本棚には絵本が並べられていて、懐かしい表紙の絵本も。
ドリンク交換して席に戻ろうとしたらさっきよりかなりぎゅうぎゅうの状態に。笑
レポ書きたいけどセットリストが分からないのでざっくりと。なので順番も曖昧です。

*+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++*

18時半を少し過ぎて、少し暗くなってドリンクカウンターの奥の扉からスコットさんが登場。
ボーダーの半袖Tシャツにデニム姿で、左手に白の大作戦リスバン着けてた。

「こんばんは、スコットマーフィーです!みんな元気?
(突然だったからちょっと反応が薄くて)元気そうじゃないけど元気?」

macのセッティング中、マイクにノイズが乗っちゃって「びっくりさせてごめんね!」
ケーブルを最前のお客さんに渡してもらって「ありがとう。親切だね」って。
その接続が上手くいかなくて「今度こそ…!」って。
「アメリカでは祈る時に指をこう(人差し指と中指をクロス)するんだけど日本は何かある?
拝む?アメリカでもそれはあるけど神様に祈る時で、願い事をする時はこうかな」

「昼も歌ったけど喉もウォームアップしてるしお酒も入ってるから夜の方がいいかも!
さっき何か変な気分だなと思ったら朝から何も食べてなくて。
でもさっき美味しいパスタ作ってもらって食べたからもう大丈夫!
ここ(お腹)に入ってます!美味しかったので家が近い人は今度食べに来てください」

チューニングしながら「このアコースティックギター、買ったばっかりなんだけど
すぐチューニングがずれる!」とぼやくスコットさん。笑

「初めて弾き語り観にきてくれたって人いる?結構いる!ありがとう。
前にも来てくれたって人もありがとう(笑)
京都じゃない人?ありがとう。京都の人もありがとう」

最初に歌ってくれたのはオリジナル曲なのかな、初めて聴く曲だなって思ったら
「NIRVANAのライブを観たかったっていう気持ちを歌った曲」って話してた。

ALLiSTERのSomewhere on Fullertonの弾き語り、聴いてるうちに自然と
口角が上がるようなご機嫌さでめちゃくちゃ良かった。歌メロがどこまでも気持ちいい。
この曲の歌詞、どことなく昔のELLEGARDENみたいだなあ。

「音楽を聴かない、トークラジオしか聴かないような父親が昔、唯一聴いてた曲」のカバーを。
「アメリカでも全然売れてないポピュラーじゃない曲だから日本でもみんな知らないと思うけど、
英語分からない人もゆっくり歌うから聴いてください」って。途中で息子が10歳になって、とか
説明を挟みながら歌ってくれて、歌い終わった後に「英語分かった?」って聞かれたんだけど
微妙な反応だったから改めてちゃんと説明してくれて優しいなって。
父親と息子の関係を歌った曲なんだけど、息子が産まれた時は父親の仕事が忙しくて
遊んであげられなくて、父親が仕事をリタイアした時には今度は息子が忙しくなって
あまり話す事もできないっていうような歌詞だったみたい。
歌の中の父子に自分の姿を重ねたりしてたのかなって思ったりもした。

ステージドリンクは日本酒の小さいボトルだったんだけど、
それを飲む度に客席から笑いが起こるから「何で飲む度に笑うの!」って。
スコットさんにとって日本酒は「ジャパニーズ水」だそう。笑

BEGINの島んちゅぬ宝のカバーでは「いーやーさーさーって合いの手入れてね!」って。
10年前、ELLEGARDENと一緒にツアー回った時に泊まってたホテルの前に
沖縄料理の屋台があって、毎晩泡盛飲んでたんだって思い出話も。
3か月間日本にいるから日本語で曲を書きたいと思って3日ぐらいで曲作ったんだけど
今その曲を聴いたら腹が立つって。笑 それぐらい日本語が堪能になったって事だよね。
それも日本語は独学で勉強したっていうのがまたすごい。

MONOEYESの曲、Run Runも歌ってくれた。
細美さんが前にラジオで歌ってた時みたいなバラードっぽいアレンジで。
同じ曲でもがらっと印象が変わって、儚げなメロディに聴こえた。

スコリバのカリフォルニア、バラードもこういうアッパーな曲もどっちも似合うスコットさんの声。
この曲だったか忘れてしまったけど日本語の歌詞はリヴァースさんが書いた歌詞をスコットさんが
日本語にして、最後の部分はリヴァースさんが書いた英語のところを残してあるって話してた。
先週はロスって言ってたかな、そこで5曲レコーディングしてきたみたいで。

「スケジュールがぎりぎりに決まったからスタジオがどこも空いてなくて
何回も色んな所に電話してやっと空いてるスタジオが見つかって。
それで行ってみたらすごいボロいスタジオだったんだけど、壁にアデルの
ゴールドディスクが飾ってあって、まさかこんな所で録音してないでしょ?って聞いたら
このスタジオでデモを録って、その後にオーケストラ入れてアレンジし直して
別のスタジオで録ったんだけど最初のテイクの方が良かったから
CDで使われてるのはこのスタジオで録ったデモの音源だって
言われてびっくりした。こんなボロいスタジオで!?って(笑)」
アデルの曲にコードが似てるって気付いたっていう曲もさらっと歌ってくれたり。

ちなみにスコリバの新曲は「リヴァースくんのいないところで歌ったらヤキモチ焼くから…」って。
二人ともかわいすぎか…涙がちょちょぎれるわ…笑
Weezerのアルバムが4月に出て、忙しくなっちゃうからスコリバのアルバムを
完成させるためにはそれまでに残りの曲を書かないと!って。
夏前にアルバム出せたら夏か冬にツアーやりたいって言ってたけど、
秋はMONOEYES期待してもいいのかな…そわそわ…

スコットさんがWeezerの新譜のトラックリストを見た時に
一曲目はスコリバの曲の英語バージョンだ!って思ったそう。
California Kidsってタイトルなんだけど、曲の中でもCalifornia Kidsって歌ってたからって。

エンジニアさんだったかプロデューサーさんだったか忘れてしまったけど
その方の紹介で日本語の曲に興味のあった女性シンガーと最近コラボしたらしくその曲も。
「彼女の声はこいつ(mac)が歌ってくれる。僕はこんなに歌上手くない…」って。
彼女は元々オペラやってたそうで、声の強さが印象的だった。

***

一旦15分ぐらいかな?休憩を挟んで再びスコットさん登場。

先週ウィークリーマンションでアレンジしてきたというユーミンの「春よ、来い」のカバー。
歌い始めた所でMacの不調で音が止まってしまうトラブルが。
お客さんが「(パソコンの調子が悪いのは)雨だから?」って話しかけたら
「もしここ(PCの上)に雨が降ってたらそうかもしれないけど」って。笑
すかさずさっきの指クロスのお祈りポーズをするスコットさん。
無事にMacの機嫌が直って仕切り直しの春よ、来い。
スコットさんの手にかかるとポップで力強い歌に。

「この間37歳になりました。もうおじさんだよ…。でもMONOEYESでは
下から2番目だからまだいける!」ってかわいすぎるんですけど…。
「僕は結婚もしてないし子供もいないからリバースくんの事を想像して歌詞を書きました」とスコリバの曲。

「僕は村上春樹が好きで、日本語のタイトルは何て言うのか分からないけど、たまたま街で
すれ違った女の子がパーフェクトな女の子でって話があって、僕が前に付き合ってた彼女とは
街で出会って声をかけて付き合うことになったからその話みたいだなと思って。
その彼女から昨日、今度結婚する事になったってメッセージがきて、衝撃…」
昨日とはまたまたすごいタイミングで…って思ったけど、だからなのかと言うべきなのか、
その彼女との出会いを綴った曲を披露してくれたのでした。

「チューリップの心の旅かなごり雪どっちがいい?汽車つながりで」と、イルカさんのなごり雪。
スコリバのほどけていたんだ、歌詞がいいな。弾き語りで聴くと余計ぐっとくる。

「ウィークリーマンションから賃貸に引っ越したんだけど、家具がないから不便で今Amazonで
色々買ってて。床で寝たりしてるんだけど(布団は?って聞かれて)マットを敷いて寝たりして。
アメリカから帰ってきて時差ボケで寝れなくて。一昨日MONOEYESのライブだったから
前の日に寝なきゃ、寝なきゃって思って、やっと朝の8時に寝たら1時間ぐらいして
ピンポーン♪って鳴って、何…?何だ?って思って開けたらAmazonで頼んだお風呂のフタだった」
ジェスチャーから開ける時に巻き取るタイプかな?と推測。笑

「お母さんの方のおばあちゃんが去年亡くなって、その前の一昨年におじいちゃんも亡くなって。
おじいちゃんとおばあちゃんはアイルランドの人だから、僕も半分アイルランド人なんだけど、
アイルランドの音を意識して曲を作ってみました。ふたりはティーンエイジャーの頃から
一緒にいたから、おばあちゃんが亡くなって悲しいけど、天国でおじいちゃんに会えて良かったねって」
スコットさんの優しい気持ちが伝わってくるような歌で、最後がforever togetherっていう歌詞だった。

「僕が10代の時に両親が離婚して、お母さんはすぐ離婚したんだけど…再婚?
日本語難しいよねー(って頭の後ろをかく)その義理のお父さんといつもバトルしていたんだけど、
ある日ギターを買ってもらって、部屋に引きこもってギターばっかり弾いてて
三つコードを覚えたの。その最初に覚えたコードを使って書いた曲です」と
10代の頃に書いたという曲も聴かせてくれた。

ALLiSTERのツアー中、メンバーの彼女の妊娠が分かってバンドが休止する事になって、
スコットさんはバンドをずっとやるつもりだったから戸惑って、
「海を泳いでるけど島に辿り着いてもどうなるのか不安だった」と
その頃の心情をリアルに書いたダークな曲も。

「あと2曲歌ってもいいですか?(\えー!/)何でえーなの(笑)」

「次に歌うのはMONOEYESの曲、My Instant Songなんだけど、
いつもはコーラスだからメインのキー歌うの頭使う。
MONOEYESのライブでオオ♪オオ♪オーオ♪ってハモってたら、
みーちゃんが気に入って急にハモりの方を歌うようになってびっくりした(笑)
横浜の時はみーちゃんが観に来てくれてたんだけど、
MONOEYESの時は歌ってないからみーちゃんの前で歌うの恥ずかしかった」

そのシンガロングの部分、お客さんの歌に合わせてハモってくれた。
2番のBメロ、途中でギター間違えそうになってshit!って。笑

本編最後は日本に来て一番最初に好きになったバンドの曲を、とスピッツの楓。
声の強さと迫力に圧倒された。かっこよかったなあ。

***

ステージを後にするとすぐアンコールの手拍子。
音止めの時間があるから割とすぐに出てきてくれた。

「あざーす!」って今度は日本酒じゃなくて水を飲むスコットさん。
あざーす!いいなあって笑ってたら、
「 酒飲んでも水飲んでも笑うってどういうこと!?」って。笑

「さっきのロシアの女性シンガーとの曲どうだった?良かった?もう一曲やってもいい?
…Cメロのところで僕のダサい台詞があるから、そこはみんな下向いて、見ないで!(笑)」

見ないで!って言われたら余計に見たくなる。
例のセリフの部分、歌いながら目の前で手をひらひらさせて見ないでって
ジェスチャーしてて笑いが起きてた。ああかわいい。
しかもアウトロ長いねって途中で止めてた。笑

ラストはスコリバのHOMELY GIRL。めっちゃ盛り上がってた!
みんな思い思いに楽しんで、笑顔になれるハッピー感。

「ありがとうございましたスコットマーフィーでした!店長さんにも拍手!」

こんな感じで21時を少し過ぎてライブが終了。
とてもアットホームで温かいライブでした。楽しかった!
ライブが終わってすぐ「最後に握手でも!」って出てきてくれて。

ひとりひとりちゃんと握手してサインしてお話して、写真まで撮ってくれて(しかも自撮り)
スコットさんの優しい人柄が心に沁みた。。
サインしてもらうようなものを持ってなかったから、失礼だとは思いつつICOCA渡したら
ものめずらしかったらしく「ICOCAって関西でいうSuicaみたいな感じ?」って聞かれた。笑

あと、奈良にも来てくださいって言ったら「行ったことなかったっけ?」って。ないです!笑
奈良町のカナカナは町屋で目と鼻の先に酒蔵あるしスコットさんにぴったりだと思うんだけどなあ。
いつか奈良にも来てくれるといいな。その日を楽しみにしてます:)
素敵な時間をありがとうございました!
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by pochi-17 | 2016-03-06 00:42 | Live | Trackback | Comments(0)

2016.2.27 “Keishi Tanaka × Ropes”@奈良カナカナ

スコットさん弾き語りのレポ書きかけてたのに先に書いてしまった。

2月27日奈良町にあるカフェ、カナカナであったKeishi Tanaka×Ropesの
スプリットツアーの奈良公演に行ってきました。
この日のゲストはLOSTAGEの五味岳久さん。

開場10分前ぐらいに着いたらまだリハが終わってなかったみたいで、
五味さんの歌が外に聴こえていて、地図を見るまでもなく場所が分かった。
カナカナは路地裏にひっそりと佇む町屋を改装したカフェで、
土間と畳のスペースになっていて、演奏スペースも畳だった。
一段高くなった畳スペースの下手端っこに着席。
開演前も普通に出演者の皆さんがその辺りを行き来してた。

*+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++*

まず最初に登場したのはLOSTAGEの五味岳久さん。
アコースティックギターの弾き語りなのが新鮮。
五味さんの声ってやわらかくて温かさも冷たさもあって独特だなあって思う。
なんとなんと、Ropesのカバーやりますってパノラマ歌ってくれた。
…なんだけど、歌い始めでいきなり間違えてその場が和んだ。
五味さんが歌うパノラマ、ちゃんと五味さんの歌になってたなあ。
1オクターブ下げて歌ってて、ほんのり哀愁が漂っててよかった。
Flowersはバンドアレンジも弾き語りもどっちもいいな。

「俺が奈良でばっかりライブとかやっててええんかな、一旦外に出て
持って帰ってくる方がええんちゃうかなって最近思ってて。でもやり続けます」と。

「さっき来たばっかりやねんけど、予約のリスト…皆電話したん?メール?メールか。
そのリスト見たら99%女性の名前やって。ひとりぐらい男の人の名前やったかな」って。
そしたらステージ横の控室にいたKeishiさんと戸高さんが曇りガラスの上に
身を乗り出すようにしてふたりで客席を覗き込んでた。男子中学生みたい。笑

「RopesのdialogueはTHROAT RECORDSからリリースしているんですが、
完売していたLPも追加分が入って今日持ってきてるので是非」

夏にGEZANとのスプリット7インチをリリースするそうで、
お互い「青」をテーマにした曲を作っているらしく、その新曲もひと足早く。
「My Favorite Blue」というその曲がすごく良かったからまた聴きたい。

スプリット盤の話をしてる時、お客さんの反応の薄さを感じ取ったのか、
「GEZAN知ってる?知らないよね、山を下りる下山って書くんだけど。
この話みんな興味ないね」って。私はもうちょっと聞きたかったんだけどその話…笑
最後はNAGISA。この曲の歌詞の世界観いいなあって。


***


ライブが終わって転換。戸高さん自ら機材をセッティングして2番手はRopes。
そろそろ始まるかな?っていうタイミングでアチコさんがいなかったから
五味さんが「相方どこ行った?」って。笑
声が後ろから聞こえるから振り向いたら知らない間に五味さんがいてびっくり。

アチコさんもステージに現れて、BGMに合わせて即興でスキャットを歌い出す。
顔は完全に笑わせにかかってるんだけどスキャットはめちゃくちゃ素敵で、
ギャップがすごかった。しょっぱなからアチコさんのキュートさにやられた。

この日はアチコさんも戸高さんも黒い衣装で、
アチコさんの前髪ピン留めしてたのかわいかった。
戸高さんは左手に大作戦の白のラババン着けてた。
ライブ直前に至近距離から戸高さんを激写するアチコさん。

アチコさんが「お水頂けますか?」って言ったらお店の方がお盆に乗せて
運んでこられて、それを正座して戸高さんにそっとお上品に差し出すアチコさん。

ライブはパノラマから。本物見したって!と五味さん。笑
一音目からすっと音の世界に惹き込まれる。
戸高さんが爪弾くギターの透明な音色とアチコさんのふわりと儚げな歌声。

アチコさん「この頃どんどん自分の中で性別がなくなってきてると思っていて…
神戸から移動してくる時は気をつけてたんですけど、みんなキラキラしてて羨ましいです」

Driveを歌う前、アチコさんが「この建物をひとつの乗り物だと思って…」って言ったら
戸高さんが「無理だろ」って容赦なくばっさり。笑
子供も来てたから「小さい子は乗り物好きだもんね」ってアチコさん。
「今日散歩しましたか?その時に見た景色や窓の外を流れる景色を想像しながら聴いて下さい」
流れるようなDriveのイントロ。ふくよかで包容力のある歌声が心地いい。
身を乗り出して歌うアチコさんの歌声は曲ごとに色んな表情を見せてくれる。
1番のフレーズをループさせて2番で違うフレーズを重ねる、職人みたいな戸高さんのギター。
黒のジャズマスターを弾く足元にはたくさんのエフェクターが。
最後のランランラン♪のところ、アチコさんが先導してみんなで歌った。

Quietはリズムトラックを流しながらの演奏。イントロのフレーズの刺すような冷たさと
悲しみを内に秘めたような歌声に心を奪われた。

アチコさん「今日でツアーも6本目で、折り返しを奈良で迎えることができて嬉しいです。
Ropesは奈良で五味くんがやってるTHROAT RECORDSから
レコードを出している事もあって何度か来ているんですけど。
今回のツアーでは先攻と後攻を交互にやってるんですが、
今日はRopesが先攻で良かったです。後攻だと…ね」
…と言いながらそっとお腹をさするアチコさん。
「時間通り進んでますか?」と控室のふたりに尋ねる。

「エモい曲を」とメトロ。アイコンタクトを交わしながら曲を織りなすふたりの間に流れる
空気感がたまらなく素敵で、それを見ているだけで幸せな気持ちになる。
それと同時に心の奥のほうまですっと入ってきてたまらなくなって涙をぐっとこらえた。

今日も今日とて、とアチコさんがメンバー紹介。
戸高さんもアチコさんもヒューヒュー歓声が上がって笑顔。

アチコさんは以前、下北沢のライブハウスで観たバンドがマイクスタンドを荒っぽく
動かしてまっすぐにして帰って行ったのを見てやってみたい!と思ったんだけど、
いつもマイクスタンドを使いこなせず、お客さんが見えない!ってなるんだそう。笑

「今日はこの曲をKeishiくんと一緒に歌いたいと思います」とアチコさんが紹介して
KeishiさんがRopesのライブに飛び入り。
歌詞が分からないKeishiさんはスマホ持参で。

アチコさんが「良かったら水でも…」ってKeishiさんに勧めたら
「それだとアチコさんと間接キスになっちゃうんで」って。笑

コラボ曲はdialogue。会場も沸いて、いつもとはひと味違う雰囲気に。
アチコさんが前で立って歌ってる隙に後ろの椅子に座るKeishiさん。笑

Keishiさん「アチコさんがすごい見てくる(笑)」
アチコさん「トディも嫌がるもんね」
(無言でこくこくと頷く戸高さん)
アチコさん「今日は今までにない、ひょうきんなdialogueになったと思います」

またふたりのRopesに戻って見えない窓。
深いリバーブがかかった低音のギターの音色が幻想的で、
そこに乗るアチコさんの澄んだ歌声の艶やかさが際立ってた。

聴きたかった大好きなLast Day、ライブで聴いてもっと大好きになった。
サビ前の一瞬の間の後、アチコさんがとんとんとん、って床を3回踏み鳴らして
それを合図に戸高さんがギターを弾き始めるのが素敵だなあって。
ギターとボーカルだけなのに、こんなに美しい風景を描けるなんて。
会場いっぱいに多幸感が満ちていて、うっかり涙がこぼれそうになった。

アチコさん「最後の曲はチューリップという曲なんですけど、
チューリップの生態を調べたらチューリップっていうのは夜閉じて朝開く、
その度に大きくなっていくって書いてあって。皆さんもぜひ調べてみて下さい」

ラストはチューリップ。ギターの音の重なりがどんどん増していって迫ってくるよう。
前後左右、音の渦の中にすっぽりと入りこんだような不思議な感覚だった。
戸高さんのギターも、アチコさんの歌声も、どこまでも優しくて温かかった。

戸高さん自身も話していたけどMONOEYESの時とは全然違う、
だけどMONOEYESとRopes、それぞれの世界観を引き出す
ギターの存在感はいつも心を奪われる。
アチコさんの歌声は尊くて手の届かない、触れられないと感じたり、
かと思えばすぐそばで歌ってくれているように感じたり不思議だ。
そして何より、ふたりが醸す空気感がたまらなく好き。

演奏を終えてステージを後にするふたり。
戸高さんは最後に客席に向かって手を合わせてぺこりとお辞儀。
THROAT大忘年会の後、ずっと毎日のようにRopesばかり聴いてたから、
ほんとうに至福のひと時だった…。もっと聴きたい曲があるからまたライブ観たいな。

セットリストは多分こんな感じ(間違ってたらごめんなさい)

パノラマ
Drive
Quiet
メトロ
dialogue
見えない窓
Last Day
チューリップ


***

この日のトリを務めたのはKeishiさん。

「五味さんとRopesが作ってくれた空気を壊さないように頑張ります」って。

最初は座って歌ってたけど「僕にはまだ座って歌うのは早かったみたいです、
一曲と少ししか持ちませんでした」って立って歌うスタイルに変更。笑
お腹の底から声を出してる感じが気持ちいいKeishiさんの歌声。
この日は「半袖のニットっていう、暑いのか寒いのか分からない格好」。
シンプルな服でもさらっと着こなしててモデルさんみたいに顔がちっちゃかった。。

「今回のツアーはRopesのdialogueと僕のHello, New Kicksのリリースツアーなんですが、
40何個あるんだっけ都道府県。その中で奈良だけ今までライブをやった事がなくて。
奈良でもしライブをやるんだったら五味さんと一緒にやりたいっていうのがずっとあって、
何年か前から話はあったんですけど、やっとそれが実現できて嬉しいです。
ライブハウスじゃなく、僕が思う奈良のイメージにぴったりな場所で演奏できて嬉しいです。
僕が言う事じゃないですが、僕の事もRopesの事も五味さんの事もこれからもよろしくお願いします」

ライブ中、何度も笑顔で五味さんと一緒にやれて嬉しいって話してた。
こんな素敵なライブを地元で観れるのも五味さんのお陰です。感謝。

「皆さん五味アイコンって知ってますか?僕もTwitterで五味アイコンを使ってるんですけど…
奈良の人はみんな知ってると思いますが。こんな偉そうに言うことじゃないですけど(笑)」と。
奈良の終電の時間をお客さんに聞いて、あと2時間ぐらいは大丈夫ですね!って。
奈良から他府県の終電の時間が思ったより早かった。隠しきれない田舎感。笑

「この間、打ち上げのお店を探してる時にアチコさんが『これがツアーの夜だね!』って…
(肩を揺らしながら意気揚々と歩く真似)これはイメージですけど(笑)
トディとは同い年で前から仲は良かったんだけど、一緒にツアー廻るようになって
打ち上げとかでご飯を食べてる時、表情だけでこのお肉は美味しいんだなって
いうのが分かるようになりました。鶏皮が好きなんだなとか(笑)」

「アチコさん何も大事な事喋ってない。物販の紹介した?今回のグッズは
いつもRopesのグッズのデザインをしている方にお願いして作って頂いたんですが、
トートバッグが2種類あって、一つは僕、田中啓史って言うんですけど
田中の田の字とRopesのRをデザインしてあって、もうひとつの田んぼのトートは
田んぼは僕、そこにいる女の子はアチコさん、それでRのUFOは
トディくんって事になってるんですがトディくんは嫌がってます(笑)」
トディさん、まさかのUFO…笑いのツボにはまってしまって苦しかった。笑

ライブ中盤「後ろが暗くてよく見えない。もしかしたら睨んでるかもしれないし、
前の方との温度差もなくした方がいいね」ってステージを飛び出し客席を歩いて
シールドの限界点、客席の真ん中まで行ってマイクも使わず一曲歌ってくれた。
近いどころじゃない程近くにいたお客さん、びっくりしながらも嬉しそうだったなあ。
歌い終わって「距離感間違えた、近すぎた。3D!」って。笑

さっきの逆、Keishiさんのライブに今度はRopesが飛び入り。
Keishiさん曰く「数々のライブに飛び入りしてきたけどさっきのは緊張した。
TOSHI-LOWさんのライブに飛び入りするぐらい緊張した」って。そんなに!?笑
この飛び入り企画は移動中の車内の会話がきっかけだったんだって。

「アチコさんにコーラスに参加してもらったアルバムがあるんですけど、
アチコさんが参加してない曲をやります」と。
戸高さんが譜面を手にKeishiさんにコードと流れを確認。
めずらしく不安を口にする戸高さん、一カ所だけ間違ってたけど、
それも場の空気を和ませてKeishiさんのアコギと戸高さんのジャズマスターの
音色の重なりにアチコさんのコーラス。贅沢な瞬間だった…。

「ツアー中に曲を書いて、ツアーが終わるまでに完成させようと思っていて、
最初はAメロBメロだけとかだったんだけど、歌わせてもらってもいいですか?」と
歌詞をダッシュで二階に取りに行く。その間に子供が泣いちゃって、
戻ってきたKeishiさんが「ごめんね泣いちゃうよね」って。
もうずいぶんと完成形に近づいていて、ぱっと聴いてKeishiさんの曲だ!って
分かるような、Keishiさんのメロディーセンスが光る曲だった。
「奈良で初めて手拍子が起きました!」って。嬉しいな、こういうの。
アンコールもすぐそこにいたからって本当にすぐ出てきて笑った。

はずかしながらKeishiさんの曲はあまり知らなかったのだけど、
それでも分かる曲、Floatin' GrooveとかHello, New Kicks、夜の終わりも聴けた。
ハンドクラップにシンガロング、みんなでライブを作り上げてく感じが温かかった。
今度はgomesさんもいるバンドセットでのライブも観たいな。


***

静かな住宅街という事もあって音出しは21時まで。
生まれ育った街でこんな素敵なライブが観れるなんて幸せ。
五味さんやRopes、Keishiさんのお陰で奈良のことがまた好きになった。

ライブが終わった後に戸高さんとお話することができたんだけど、
緊張のあまり自分でも引くぐらい噛み倒しすし日本語喋れてないしへこむ。

「年末のTHROAT大忘年会で初めてRopesのライブ観たんですけど、
そこから大好きになって毎日アルバム聴いてます」ってお伝えしたら、
「じゃあLOSTAGEとかから入ってくれたって事?」って聞かれて、
(期待に沿えなくて申し訳ないっていう気持ちでいっぱいになりながら)
「いや、MONOEYESからなんですけど…」って言ったら
「あんまりライブハウスの前の方とかで観てる感じに見えないけど後ろの方で観てるの?」
と言われたから「前の方も行きますよ、端っこですけど…」って答えたら
「いつも端っこの方とか見れてないんだけど大丈夫かな?ちゃんと届いてる?」って。

「そんな事ないですよ、大丈夫ですめっちゃかっこいいです!」って
勢い余って返球で暴投して軽く笑われてしまった…つい本音が…
でも戸高さん、MONOEYESのライブの時難しいフレーズ弾きながらも
端っこの方までちゃんと見ててすごいなあっていつも思ってたから、
それでもそんな風に思ってたんだって意外だったし、何かちょっとぐっときてしまった。
こんな挙動不審なファン相手に2回も丁寧に握手してして頂いてありがとうございました。。

帰り際アチコさんとも少しお話できて、地元に来てくださってありがとうございました、
Last Day大好きな曲なので聴けて嬉しかったですってお伝えしたら
奈良が地元で羨ましいって言ってくださって、Last Dayは私も好きな曲なんですって。
お話しできた事も、そう言っていただけた事もとてもとても嬉しくて
ほかほかと温かい気持ちでカナカナを後にしたのでした。

(外に出て写真撮ったりしてたら戸高さんが出てきて、焦ってぺこぺこ
会釈だけして逃げるように帰ったのは消したい記憶。笑)

このツアー、関西は姫路と奈良だけだったから奈良だけ行く事にしたけど、
他にも行きたくなってしまうぐらい良いライブだった。またRopesのライブ観に行こっと!
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by pochi-17 | 2016-03-03 00:49 | Live | Trackback | Comments(0)

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