2023.12.10 ART-SCHOOL ACOUSTIC TOUR 2023「NOSTALGIE」@紫明会館
2023.12.10 ART-SCHOOL ACOUSTIC TOUR 2023「NOSTALGIE」@紫明会館
ART-SCHOOL約5年ぶりの弾き語りツアー!
こうしてまたギターを持って2人でライブしてくれる日をずっと待ってた。
会場は京都の鞍馬口にある紫明会館、夏前にスコットさんのライブで足を運んだ時は気に留めていなかったけれど大きな銀杏の木があって、ちょうど色付いていて綺麗だった。
少し早めに着いてしまったから近くにある公園でぶらぶらしていて、会場側から出ようとしたら柵の切れ目がなくて(横断歩道がなさそうだったから渡らないようにしてあるのだと推測)謎に一周してしまった。
雪虫が飛んでいて、関西にもいるのかと思ったのと、とりラジで雪虫情報(人の体温で溶けちゃうらしい)を得ていたから結構怖かった。
開場時間になって案内されて、ぎしぎしと軋む階段を上がるのはまだ慣れなくてそわそわする。
番号が早かったから余裕で最前が取れて、ステージとの距離の近さで更にそわそわ感が増してしまった。
2列目3列目だとひとに埋もれるから大丈夫なんだけど、最前でライブを観るのって観る側も結構緊張するのよね。
ただの客なのにね、その緊張感が演者さんに伝わってなきゃいいんだけど…
あ、このレポは零れ落ちる記憶を何とか堰き止めて書いてるので多少の間違いはお許しを。
一回疑われたことあるけど、密録なんてしてないので…(それは犯罪、ダメ絶対)
開演前のBGMはEels(イールズ)というバンドのアルバム「Daisies of the Galaxy」が流れてた。
開演は少し早めの17時半、いつの間にかとっぷりと日も暮れて窓の外は真っ暗。
下手側の扉から木下さん、戸高さんが現れて拍手が起きる。
これはARTに限らず、どのバンドのブログでも書いてるから今回も書きますよのお衣装メモ。
木下さんは黒のキャップにグレー(グレージュ?)っぽい色味のもこもこしたセーター(よく見るセーターかな?袖口を内側に折り返してるのか丸くなっててかわいかった)黒のセンタープレスのパンツ、黒のスニーカー。
戸高さんは髪色は緑のメッシュ(毛先が緑になってる)、濃いベージュと赤の模様のニット?、薄茶のコーデュロイのパンツにadidasのスニーカー、左手に大作戦の白いラババンを着けてた。
出てきてすぐ木下さんが「こんにちはART-SCHOOLです」と挨拶するも、間髪入れず戸高さんが「こんばんはやろ」って。
この感じすら懐かしくて、もうこの時点で今日は楽しい時間を過ごせそうだなって。
「余計緊張するわ」と戸高さん。
やや緊張した面持ちの木下さん、指先を温めるためなのか、ギターを弾く前に手をぶらぶらと振る戸高さん。
最初に演奏されたのは「君は僕の物だった」。
木下さんの声がいつもよりハスキーな感じで、前日の疲れもあるのかなって思ったけれど、声の調子はライブが進むにつれてどんどん良くなっていってたな。
今回は「Requiem For Innocence」と「LOVE/HATE」がアナログ盤でリリースされたことを記念してのツアーで、再現ツアーっぽくなるのかと思っていたから、いきなり別のアルバムの曲が演奏されて違ったんだ?ってなった。
木下さんは立った状態でフライングVを弾き、戸高さんは座って真新しい青いアメリカン・アコスタソニック・ジャズマスター(ですよね?)を弾いてた。
その新しいギターの暖かく優しい音色がまた良くて、ずっと聴いていたい心地良さだった。
ちなみにピックはMONOEYESの時に使ってた白いオリジナルデザインのもの。
歌い終わってギターを置く木下さん、次の曲からは戸高さんがギターを弾き、木下さんは歌に専念する模様。
木下さんは曲によってギターを弾いたり弾かなかったりだった。
映画のような世界観の歌詞の「1965」。
個人的にART-SCHOOLの楽曲って木々が落葉して冬を迎える今の時期にいちばん似合うと思ってるんだけど、だからこそこの時期にツアーをやってくれて嬉しかったな。
少し前に過去のアルバムを聴き返していて、ライブで聴いてみたいなって思ってた「リグレット」も聴けた。
これはバンドセットでも聴いてみたい…
「それは愛じゃない」は戸高さんがコーラスをしてたんだったかな。
じっと座って聴いていられなくて足でリズムを取ってたら、戸高さんもギターを弾きながら足でリズムを取ってた。
戸高さん「木下さん、弾き語りなのにまたフライングV持ってきて…Vじゃないのも持ってるのに。(膝に置いたら)滑るから立たないと歌えないじゃないですか」
木下さん「俺はこいつ(フライングV)を信頼してるんだ!!…俺の足が限界を迎えるまでは立ってます」
戸高さん「限界迎えたらどうすんの?限界なんで座りますって言うの?」
木下さん「限界を迎えたら…ちょっと休む」
会場に入った時フライングVが立てかけてあるのが目に入って、また持って来てるし突っ込まれるやんと思ったら案の定。
座ったらフライングV股に挟んで歌うしかないからかっこ悪いとか何とか言ってた。笑
戸高さん「昨日マネージャーさんが録っててくれてた岡山の音源を聴きながら車で来たんですけど、喋りすぎてました。途中で木下理樹が立つか座るかの話ばっかりしてて早送りした。今日は8曲目ぐらいからノーMCになるかもしれない」
木下さん「そんな話ばっかりしてた?」
戸高さん「してましたよ」
戸高さん「これは言っておかないといけないことなんですが、今回弾き語りをやるにあたってキーを下げてます。ART-SCHOOLはキーが高い曲が多くて、そのままのキーだと木下理樹を岡山から京都に連れてこれなかったんで。またこの後仙台にも連れて行かないといけないから下げて歌ってます。年末なのに100曲ぐらいある中から弾き語りに合いそうな曲をピックアップしてアレンジして。キーを下げるっていうのがどういうことかっていうと、コードも変わるんで今まで何も考えずに弾いてたのがパズルみたいに頭を使わないといけなくなって。…その間、木下さんはポケモンしてたそうですね」
木下さん「あ、そうポケモンこの間始めて…」
戸高さん「何ポケモンやってるんですか?スカーレットとバイオレットとかあるみたいですけど、この間お客さんに何のポケモンやってるんですかって訊かれて、何て答えたんでしたっけ?」
木下さん「バイオレット…」
戸高さん「あろうことか、スカーレットって曲あるのにバイオレットやってんの?」
木下さん「ペンギンみたいなポケモンと旅してて。『みずのこうげき!』とかってやってる」
昨日移動中にやり過ぎて充電切らしてたぐらいやり込んでるみたい。
いやそこはスカーレットでしょ!って誰もが思ったはず。笑
木下さん「いつもはSOLE CAFEでやっててここは初めて来たんですけど、洋館みたいな…」
戸高さん「洋館なんですかね?まあ和か洋で言ったら洋か」
木下さん「ちょっと学校みたいな感じもあって」
戸高さん「ああ、そうですね」
木下さん「和と洋のミックスみたいな…」
戸高さん「俺らの楽屋が座敷だったからそれに引っ張られてるんじゃないですか?見てないお客さんには伝わらないでしょ」
木下さん「昔、シガーロスのライブに行ったら美しすぎて眠くなったことがあって」
戸高さん「リラックスして床に寝転がっててもらっても大丈夫なんで」
木下さん「寝てもらってもいいですよ」
戸高さん「不安で寝れねえだろ」
相変わらず弾き語りはMCと演奏のギャップがすごい(そこがいい)。
大好きなFloraからずっと聴きたかった「影待ち」、こんな曲までやってくれるんだ!聴かせてくれてありがとう…
がらりとアレンジが変わっている曲も多くて、歌い始めるまでどの曲なのか分からないこともあったけれど、それも今回のライブならではで良かった。
アルバム「BABY ACID BABY」に収録されている「Love will found you, in the end」。
当時はかなり声が掠れていたから、ずっとこのアルバムの曲を今の木下さんの声で聴きたいって思ってた。
やっぱり、今の声の方がずっといい。
「Butterfly Kiss」は前回の弾き語りツアーでも披露されていたから、その時のことも思い出しながら聴いてた。
柔らかくて美しくて、儚さもあってART-SCHOOLらしい曲だな。
木下さん「すみません、もうちょっと足元の音上げてもらってもいいですか?」
戸高さん「木下さんすぐ音量上げたがるけど、返しの音がデカすぎて割れてガビガビになっててミッシェルガンエレファントみたいになってる。ミッドナイト・クラクション・ベイビーですよ。さっきの『トゥナイ!』のところとかすげえ割れてジャリ!ってなってた。もう俺のとこ木下さんの声しか聞こえてないし。音が割れるっていうのはこれ以上大きくできないってことですからね。『もう僕無理ですー!』ってスピーカーが言ってるから。…俺はリハーサルで作った音を壊したくないから上げないですけど。これで俺も上げたらカオスなことになるから」
木下さん「…ほら、上げないと細かいニュアンスとか分からないから」
戸高さん「細かいニュアンスを分かろうとしたら尚更上げない方がいいじゃないですか」
木下さん「そっか…じゃあ下げてください」
戸高さん「昔だったらこういうのですぐピリついてたけど、長年一緒にいるとやんわり伝えられるようになるんですよ(ヒソヒソと小声で)」
戸高さん「これは俺たちの緊張をほぐすためのMCなんで。アコースティックライブとかARTの大事なライブは緊張するんですよ。エレキギター弾きながら頭振ったりしてるのも緊張をほぐそうとしてやってる」
木下さん「まあ、いくつになっても緊張はするもんなんですよ」
戸高さん「無理やり終わらそうとするから話通じない人みたいになってるじゃないですか」
最初の方、戸高さんが少し険しめな表情で演奏していたように見えて照明が眩しいのかと思ったんだけど、緊張のせいもあったのかな。
木下さん「今何分ぐらい経ってます?」
マネージャーさん「40分ぐらいです」
木下さん「昨日、8曲ぐらいやったのにまだ10分しか経ってないって勘違いして。18時半スタートだったのに19時スタートだと思ってて、8曲やってまだ10分しか経ってないのって言ったらみんな引いてた」
戸高さん「そりゃそうですよ、心配になるでしょ。笑 思ったことをすぐ口に出さないで、咀嚼してから言ってください」
木下さん「この間、北野武監督の『首』を観て来たんですよ。『首』観た人います?(ちらほらと手が挙がる)」
戸高さん「…どうでした?」
木下さん「うーん……うーん…………」
戸高さん「そんな言葉に詰まる感じだったの?」
木下さん「加瀬亮がカッコよかった」
戸高さん「加瀬亮いいですよね」
木下さん「なんかBLみたいなシーンがあって…エンケンさんが『かわいいのう』ってやってて、どこがかわいいんだと思いながら観てました。北野武監督の作品は『ソナチネ』とか『アウトレイジ』、『その男、凶暴につき』とかが好きなんですよね」
戸高さん「たけし映画からの?」
木下さん「えっ?」
戸高さん「なんかモノマネしてくれるかと思って」
座頭市の博打でサイコロを振るシーン(?)の再現で木下さんが「音が違うなぁ」ってたけしさんのモノマネをするも微妙な空気に。
戸高さん「さも俺のモノマネは似てるんだみたいな言い方してますけど」
木下さん「俺だった?笑」
戸高さん「俺でもない。たけしのモノマネって言ったら『何だこのヤロー』ぐらいはできないと(クオリティ高めなモノマネ)」
木下さん「それができないんだよね」
戸高さん「それもできないのにやろうとするのがすごいわ」
木下さん「『音が違うなぁ』(もう一度チャレンジしてる)」
戸高さん「ハート強えな。笑(舌打ち&ため息で)…今日も反省会ですね。こういう時、他のミュージシャンはどうやって切り替えてるのか。チャンネルを…」
木下さん「たけしのチャンネル?」
戸高さん「たけしのチャンネルじゃない。笑
さっきのたけしが頭をよぎって集中できない…」
じぃさんぽを彷彿とさせるMC?漫談?が面白すぎて涙が出た。笑
気を取り直して(?)曲へ。
「クロエ」の弾き語りアレンジめちゃくちゃ良かったな。
この音源で一枚アルバム作ってほしいぐらい、どの曲のアレンジも洗練されてた。
去年のクリスマスにあった大阪ワンマンでは聴けなかった「アパシーズ・ラスト・ナイト」も聴かせてくれた。
クリスマス前のこの時期にもよく似合う曲。
さっきは結局音量を上げずに終わったのに、数曲歌って木下さんが「やっぱり気持ち音量上げてもらっていいですか?」って言うから笑ってしまった。
あれはオチに向かうための前振りだったの…?
やたら音量を上げるから戸高さんに「傍若無人なカラオケやな」って言われてたし(ワードセンスが秀逸すぎる)。
戸高さん「フローズンガールって曲を」
「フローズン ガール」って音源だと透明感のあるギターの音色が印象的だけど、アコスタソニックの優しい感じの音で聴くのもまた良かった。
こういうアップテンポな曲だと座って聴いてるとうずうずしてしまう。
木下さん、歌う時リズムを取るのに右手で太ももをぽんぽんしてたの子供みたいでかわいかったな。
ここで一旦休憩タイム。
お手洗いとか今のうちにどうぞって。
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しばらくして、再びふたりがステージへ。
「あれ?水がない…楽屋に置いてきたかな…」って水を探す戸高さんに飲みかけの水をあげようとする木下さん。
マネージャーさんが新しいお水を持ってきてくれて無事解決。
客席を見渡して「あの辺まだ(椅子が)空いてる」と、ギターを爪弾きながら中座したお客さんが戻ってくるのを待つ戸高さん。
ひと通り皆さん戻ってきたところでライブが再開。
戸高さん「木下さん、京都はどうですか?」
木下しん「京都は大好きな街で、Twitterのプロフィールにも京都好きって書いてて」
戸高さん「Xですね」
木下さん「ああ、旧Twitter。京都はプライベートでも旅行に来たことがあって。川床で湯豆腐を食べたのをまだ覚えてますね」
戸高さん「京都のクリスマスってどんな感じなんですか?(反応が薄くて)みなさん知らない?それとも俺らなんかに教えてやるかって感じ?…俺は京都といえば、京都でARTのライブをした後にファミレスで反省会やることになって、ナカケンさんとかもいて、今日はきっちりダメ出ししようってなってたのに、木下さんがドリンクバーに行って水を持って帰ってきて…笑 今でもまだあれは俺の笑えるbotに入ってます」
木下さん「緊張してたんですかね…」
バンドセットもいいけれど、語りかけるような優しさのある弾き語りの「BOY MEETS GIRL」も好き。
「SKIRT」から「LOVE/HATE」の流れは胸に迫ってくるフレーズが沢山あって刺さり過ぎてしまった。
次のだっけ、別の曲だったっけ?
ふたりでギターを弾きながら歌う曲で歌に入るところが上手くいかず、いきなり歌から始めずにひと回しイントロを付けてやろうって戸高さんが提案するシーンもあったり。
「SWAN DIVE」のギターが本当に心地よくて、目を閉じたらそのまま眠ってしまいそうだった(退屈だった訳ではなくてね)。
この辺りだったか、ARTのレコーディングでシカゴに行った時の話をしていて。
戸高さん「それ俺も行った。そういう時って木下さん何食べてるんですか?木下理樹の生態系って謎じゃないですか」
木下さん「レコーディングスタジオでチャイばっかり飲んでた」
戸高さん「ラテですね。笑」
木下さん「スタジオのエンジニアさん(?)がトールサイズよりもでかいグランデのラテを出してくれて、飲んだらおかわりいるか?って訊かれて、ああ、って言ってたらまた新しいのが出てきて」
戸高さん「木下理樹のシカゴでの主食、ラテ。俺はエフェクターを作ってるって言ったらデスメタルのバンドのメンバーがいる部屋に連れて行かれて、もやしっ子なのに首根っこつかまれて。バンドの人達に囲まれてて…これ以上この話盛り上がりませんけど、続けます?」
木下さん「ファンの人達はへぇっていう話が聞きたいのかなと思って」
ギターを爪弾いていた戸高さん、ピンポンパンポーンみたいな音が鳴って。
戸高さん「今お知らせみたいな音鳴った。木下理樹様、木下理樹様ー」
呼び出されてる木下さん。笑
戸高さん「…こんな感じで全国周ろうと思ってます。もう終わるみたいな感じなったけど、まだありますんで」
カポタストで手が痛くなってきたって話しながら、もう一本のギター(フェンダーのストラトキャスターかな?)に持ち替える戸高さん。
シンプルなギターだけの演奏がより曲の魅力を引き立ててた「LUCY」。
「カノン」は木下さんの療養中にRopesのライブで戸高さんが歌っていたから、木下さんが歌っていたのはかなりぐっとくるものがあったな。
木下さんの歌は後半に向けてどんどん良くなっていってて、「ステート オブ グレース」は今まで聴いた中でもいちばん良かったんじゃないかな。
メンバー自信気に入っているのか、演奏される機会も多い「しとやかな獣」だけど、何度聴いても歌詞に胸を締め付けられる。
戸高さん「ARTの曲は弾き語りにしても映える曲が多くていいなと改めて思いましたね」
木下さん「え?」
聞いてなかったんかいって感じで苦笑いする戸高さん。
木下さん「…ありがとうございます」
戸高さん「新しいアルバムの曲はあまり弾き語りに合わなかったんでまた。今年行けなかったところも行きたいし、京都また来年も来ます。言いましたよ、来年も来ます!(断言)」
お客さんから拍手が起きる。
わーい!また会えるのを楽しみにしてます◎
最後の曲を歌う前、ふたりとも喋ろうとしてタイミングが被って、じゃあどうぞどうぞって譲り合ったのにまたもう一回被るっていう。笑
戸高さん「(ギターを弾いて)助走してたのにそこに入ってくるから。笑」
戸高さん「次に会うまでみなさん病気も怪我もせず元気でいてください。また会えるのを楽しみにしています」
チバさんのことがあったばかりなだけにいつも以上にこんな言葉が心に響いて仕方なかったし、ふたりにもそのままこの言葉を伝えたかった。
戸高さんが再びギターをアコスタソニックに持ち替えて、本編ラストは「Bug」。
バンドセットの演奏もすごく良かったけど、弾き語りも気持ちがこもった演奏でたまらなくてもう少しで泣くところだった。
音源だとギターの音を長く伸ばす感じで弾いてるけど、弾き語りだと掻き鳴らす感じになってた(と思う)。
演奏を終えてステージを後にするふたりに温かい拍手が贈られる。
拍手がそのままアンコールの手拍子に変わっていく。
しばらくして、再びステージに戻ってきてくれた。
アンコールありがとうございます、と最後に歌ってくれたのは「斜陽」。
初期の曲だけど、再び歩みを進めている今のART-SCHOOLにも似合っていると思った。
お客さんにお礼をして、ふたりがステージを後にする。
戸高さん、隅々までお客さんに目を配って手を合わせて感謝を伝えてた。
しばらく拍手が続いていたのがいいライブだった証拠だと思う。
ART-SCHOOLの曲って孤独に寄り添ってくれたり、そのままの自分を肯定してくれる曲が多いんだけど、そういう部分に沢山救われてきたのを改めて感じたし、楽曲の美しさや儚さも繊細な弾き語りだとより一層際立ってた。
木下さんの歌もライブが進むにつれてどんどん良くなっていって後半はファルセットも綺麗に出ていたし、戸高さんの新しいギターの音色も素敵で演奏も緩急の付け方や余韻の残し方も含め、引き出しの多さや巧さを感じたな。
時々リズムを取って打楽器的にボディを軽く叩いて鳴らしたり、そういうのもあったり。
何より、前回の弾き語りツアーよりずっと良かった。
ふたりともずっと元気でいてほしいし、反省会なんてしなくていいから2人ともずっとこのままでいてほしいな。
どの曲だったか忘れたけど、最後明るく終わるはずが木下さんがマイナー調の暗いコードを間違えて弾いちゃって、戸高さんと顔を見合わせて笑ってるシーンがあって、ふたりの間を流れる空気感がとても良かった。
長くなったけど、楽しい時間をありがとうございました!また来年も京都に来てくれることが決まってるみたいな口ぶりだったから、それも楽しみにしています。
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セットリスト
01.君は僕の物だった
02.1965
03.リグレット
04.それは愛じゃない
05.影待ち
06.Love will found you, in the end
07.Butterfly Kiss
08.クロエ
09.アパシーズ・ラスト・ナイト
10.フローズン ガール
--休憩--
11.BOY MEETS GIRL
12.SKIRT
13.LOVE/HATE
14.SWAN DIVE
15.LUCY
16.カノン
17.ステート オブ グレース
18.しとやかな獣
19.Bug
EN.
01.斜陽
2023.12.2 髭 20th Anniversary 「XX」@心斎橋JANUS
2023.12.2 髭 20th Anniversary 「XX」@心斎橋JANUS
二週間ぶりの髭ちゃん!今回のツアーは関西だけ行くって決めて(振りではない)、磔磔とJANUSに行ったけど、お世辞抜きで磔磔よりパワーアップしてた。
JANUSを初めて訪れたのはいつだったかな?髭ちゃんがParty Mustacheをやっていた頃だった気がする。
それから何度も足を運んで、地図を見なくても行けるいくつかのハコのひとつになった。
ロッカーに荷物を入れたいしと思って早めに行ったらまだ誰もいなくて、ちょっと早すぎた。
屋内で開場待ちできて、ロッカーもお手洗いも先に使えるハコって冬場は特にありがたい。
荷物をロッカーに押し込んで待機してたら、フォロワーさんが通りすがりの中国人カップルに日本の文化を体験してみたい(?)って声をかけられたらしく、スマホの翻訳を使いながら案内してあげていて。
当日券で無事に入れたみたいで二人でライブを観てくれていて、終演後は見つけられなかったんだけど、楽しんでくれてたらいいな。
話は逸れたけど、この日は番号遅めで70番近かったからどこで観ようか入ってから悩んでしまって、結局めずらしく?真ん中付近で観ることに。
磔磔の時よりも男性のお客さんが多めだったような?最前にも仕事帰りっぽい男性がいたし、ご夫婦?で来られてるっぽいメンバーと同世代か少し上ぐらいかなって感じの方もいた(後ろ姿しか見てないから正確な年齢は分からないけどね)。
この間と同じようにひとりでサウンドチェックをするローディーのジロウさん、社長?はメンバーが飲む用の水を置きにきてた。
いつも開演前に流れてる曲いいなって思ったらShazamしてるけど、周りが騒がしいと聞き取れないことがあるから、ツアー後でもいいからプレイリストを教えてもらえるとありがたいんだけどな。
この日は10分ぐらい押して開演。
いつものSEに乗って上手からメンバーが登場。
立ち位置の関係だと思うんだけど、最初に出てきた宮川さんが白シャツ姿で爆イケだったから動揺してしまった。
これが磔磔だったら目の前すぎて凝視できないところだったから命拾いしたわ…(?)
あ、ついでにここでお衣装メモを。
須藤さんは緑と黒のブロックチェックのロングシャツ?を羽織った中に白地に黒ロゴのDKNYのTシャツ、最近よく履いてるデニム、黒い靴。
斉藤さんはグレーのキャップにくすみブルーのカーディガン、中はグレーで柄の入ったTシャツ?、黒っぽいパンツ。
宮川さんは黒で手描きっぽい文字と絵?が入った白い長袖シャツ(後ろにも文字が入ってた)に黒のパンツ、髪はあまりセットしてないナチュラルな感じ。
コテさんは赤いヨラテンゴのTシャツにデニム?、勇さんは黒のバンドTシャツでこちらも髪はナチュラルな感じだった。
Jackson SistersのSEが鳴り止んで、今までの髭の音源をサンプリング、ミックスしたようなSEから「Birthday」に繋がっていく。
あのSEは斉藤さん辺りが作ったのかな?具体的にどんな曲が使われてたとかまでは分からなかったものの、ハコライブでこういう始まり方をするのってあまりない気がする。
2回目だから今度はちゃんと「D.I.Y.H.i.G.E.」だって分かったけど、相変わらずアレンジ力が凄まじい。
こんなことされたらぶち上がるしかない…
序盤に配置された「ロックンロールと五人の囚人」もフロアを温めるには十分な熱量だった。
ベースやドラムの重低音が足の裏から伝わってくる木の床のフロアっていいよね。
MCの第一声で笑顔の須藤さんに「よく来たねぇ!」って言われて、夏休みにおばあちゃん家に行った時みたいな気持ちになった。笑
「UGOKE」の後半、斉藤さんのギターめちゃくちゃいいな。
あんなに色んなことやってたんだって今更気付いた…磔磔で何観てたんだ??
磔磔ではここで化けの皮をやってたんだけど、なぜか「ドーナツに死す」に変わってた。
ここは初期レア曲枠じゃなかったんか…?
化けの皮なんて次いつ聴けるか分からないし、もう一回ぐらい聴きたかったんだけどなぁ。
ドーナツもラスサビ前の勇さんのカウントとかカッコいいし好きだけども!そこは変えないで頂けますか…?笑
「ブラッディ・マリー、気をつけろ!」を聴くと反射的に楽しくなっちゃうね。
ライブ前に歩き過ぎて(13000歩over)足が痛かったのも忘れて飛び跳ねてしまった。
須藤さん「今年髭は20周年で、今日は新しいアルバムの曲も、みんなが聴きたい曲も沢山やろうと思ってます。ここまででも結構聴けてると思うけど!」
20周年にちなんで各地の思い出話をするMCコーナー大阪編はここで話してたんだっけ?
須藤さん「コテは大阪の思い出何かある?」
コテさん「初めて(地方で)宝くじを買ったのが大阪だった!」
須藤さん「それはどこで買ったの?梅田?(いつもの「花火」的なイントネーションで)」
コテさん「いや、ビックカメラがあってその並びにパチンコ123があるところで買った。東京で買うのと大阪で買うのとでは番号が全然違うから当たる確率が上がるって雑誌に書いてあって」
須藤さん「この人が面白いのは、抽選日が来るのが嫌だっていうの。買ってワクワクしてるうちはいいんだけど、抽選日が来ると夢がなくなるからって」
コテさん「当たんないんだもん!」
須藤さん「当たったことないの?」
コテさん「1万円はあるけどそんな当たらない!」
須藤さん「7億当たったら俺にも5000万ちょうだい!」
コテさん「あげるあげる!」
コテさんが宝くじを買ったのは千日前かな?ちゃっかり7億当たったら5000万もらえる約束を取り付けてる須藤さん。笑
須藤さん「斉藤くんは何か大阪の思い出話ある?」
斉藤さん「ライブをやるために初めて東京から大阪に来る時、自分達で車の運転をしなきゃいけなくて、高速に乗るのが怖いって言ったら社長に『バンドは自分達の足で全国を周らなきゃいけない』ってすげぇ怒られて。笑」
須藤さん「まだコテがいなかった頃ね。俺は運転できないから一歩下がって背の高い二人が怒られて相談してるのを腕組みしながら聞いてたんだけどね。笑」
斉藤さん「真夜中で真っ暗な高速道路で、後ろからトラックが迫ってきてバックミラーいっぱいに写ってるの、今もたまに夢に出てくるんだよね。朝焼けが天使(天使の梯子?)みたいだったこととか。高速慣れてなくて必死なのに、須藤がシートをわざわざ前にスライドさせて近付いてきて『お菓子食べる?』って言ってくるんだよね。笑 でも大阪に来てみたらベイサイドジェニーっていう大きい箱でライブさせてもらえて嬉しかったなぁ」
宮川さん「俺も高速に乗るために練習させてもらったんだよ。社長の車で左ハンドルだったのを右にした車だったから、ウインカー出そうと思ったらワイパーが作動してパニックになってうわー!!ってなって首都高に乗っちゃって。笑」
須藤さん「ひとつ言えるのは今もまだ夢の途中ってこと!昨日の大阪も最高だったよ」
今もまだ、東京から福岡でも車移動みたいだったけど、この須藤さんの言葉でバンドっていいなって思った。
とはいえ大変だろうし、くれぐれも安全運転で頑張ってほしい。
個人的にアルバムの中でも特にライブで聴くといいなって思うのが「無人島」。
お得意のトリップ感とはまた違った入り込み方ができる曲で、現実がマーブル状になって溶けていく感覚になる。
「兎」では須藤さんが最近見かける新しいギターを弾いてた。
ブラッディ・マリーみたいな明るい曲もあればこういう影のある曲もあって、そのどちらにも髭らしさを感じる。
「This is 諸行無常」は須藤さんがハンドマイクで歌うんだけど、この日はキョンシーみたいな踊りをしてた(アラフォー以降にしか伝わらないネタ)。
ふわふわゆらゆら踊りたくなるのは分かる。
須藤さん「(宮川さんの方を見て)何なの?そんな白いシャツなんか着ちゃって!」
自分じゃないぞって感じで下手の壁の方を振り返る宮川さん(もちろん誰もいない)。
須藤さん「落書きしてあるじゃん!笑」
宮川さん「これ?ライブがあるからと思って…ネットで買ったのぉ!」
お客さん「かっこいい!」
宮川さん「ありがとう!」
須藤さん「宮川くんに大阪の思い出聞くの忘れてた。ね!みっきゅん?」
宮川さん「(声高くしてミッキー風に)みっきゅん?みっきゅんはなかなか会えないんだぞ!」
みっきゅんはレアキャラなのか…?笑
宮川さん「さっき話してた初めて大阪に来た頃、フィリポと俺が後部座席に乗ってくだらない話ばっかりしてて。犬を連れて畑に農作業に行った人がさあ帰ろう!つって車に乗って走り出したら、今でいう煽り運転みたいに後ろから車がつけてきて、隣に停まっていよいよダメだと思ったら『犬忘れてますよ!!』って言われた話とか。笑 犬が遠くの方で繋がれてワンワン!って(紐を引っ張ってる感じのアクション付き)あと、ネッシーが寝てる間に湖の水を全部抜いたら『んっ?』(きょとん顔)ってなるのかなとかさ」
須藤さん「半分寝て半分起きてる状態でその話が聞こえてて、うるさいよ!って言うんだけど、本当はその話に入れて欲しかったんだもん。宮川くんとはその頃、稲川淳二のビデオばっかり見てたよね。ライブ終わったあと、夜中にビデオ見たりしてさ。そりゃバンドも売れないっての。笑 観てて宮川くんが寝そうになったら叩いて起こして」
宮川さん「一度須藤を懲らしめてやろうと思って、須藤が夜中起きてトイレに行った隙に壁際でそっと立ってみたんだよね(直立不動のポーズ)」
須藤さん「当時はブレアウィッチプロジェクトとか流行ってた頃でね」
宮川さん「そしたら戻ってきて、そのまま布団に入ったんだけど、しばらくして『宮川くん!?宮川くん!?』って。笑」
須藤さん「布団に入ってすぐはムニャムニャしてたんだけど、宮川くん!!って思って」
宮川さん「須藤のガチギレエピソードはまだまだあるんだけどね。笑」
須藤さん「今だと車の移動中になるべく体力使わないようにしようとしてるけど、今度しりとりとかしようよ!」
宮川さん「俺すぐ終わらせるよ?メロン!あー!ちょっと寝るわって」
須藤さんがしりとりしたいって言った時、斉藤さんは笑ってたけど、宮川さんは渋めの顔してたのが面白かったな。
しりとりしながら移動してるバンドマンかわいすぎやしませんか…
必死で運転してる斉藤さんにドライブ気分でお菓子を勧めてた須藤さんもかわいい。
宮川さんとフィリポの話に混ざりたかったのももっとかわいい。
「もっとすげーすげー」の肩肘張らないリラックス感、いつもこの曲はメンバーも楽しそうで(特に斉藤さん)観ていて和む。
須藤さんが煽りに煽って「ボニー&クライド」のイントロを掻き鳴らす。
最前だと何だか照れが入るんだけど、3列目4列目ぐらいだと心置きなく叫べていいな(周りの方ごめんない、ちゃんとマスクはしてるよ)。
「じゃあ行きますか」って須藤さんが煽ってたのは「ダーティーな世界 (Put your head)」。
これぞ髭ちゃんという独特の世界観に連れて行ってくれる曲。
「髭は赤、ベートーヴェンは黒」の1サビ前、ベースの音が全然聴こえない!って須藤さんが演奏をストップさせてやり直し。
大好きなベース始まりのイントロを2回聴けてラッキー。
イントロだけじゃなく、曲全体を通してベースがバッキバキでかっこいい。
須藤さん「今歌った曲、2分以上ベートーヴェンしか言ってない曲で、前に『カラオケで歌いました』ってラジオに送ってきてくれてた人がいたんだけど、友達の反応大丈夫だったのかな?もっと彩りのある歌詞にすれば良かったよね。でも、あの頃も今も誠実に、大切に、同じ人が作ってきたんだよね。そういう意味では20年前も今も同じかもしれない」
そこそこ真面目な感じで話してる時にコテさんのパーカッションの楽器(吊るしてあるトライアングルとか)が賑やかな音を立てて落ちちゃって、須藤さんに「あなたそのトライアングルとか鳴らしてることあります?倉庫の中で結構場所取ってるんですけど」って詰められてて笑った。
コテさんは「この一角はドリフの仲本工事といかりや長介の部屋をイメージしてる」って言ってたんだけど、世代じゃないからよく分からず。笑
須藤さんっていつもあんな感じだけど、真面目なところもあるし、本当はとても繊細なひとなんだろうなって思う。
そうでなきゃ「パンデミック」みたいな曲は作れないよ。
透明感と光を感じる「青い透明」の美しさ。
斉藤さんが弾くリッケンバッカーの音色も素敵だったな。
須藤さん「初日の京都も福岡も最高だったけど、それを超えてる!最高到達点!でも明日の名古屋は今日のライブを超える!仙台もそれを超えてファイナルの東京も超える!でもまた大阪に戻ってきた時のライブではそれをも超えて1000万点のライブをやるから!」
髭ちゃんのライブってほんとにその通りで毎回最高を更新し続けていて、だからこそ何度でも行きたくなるんだよね。
最後に向けてもう一段ギアを上げるような「彼、どんな顔して鎮座しておられるんでしょうね」。
新譜の中でも特にライブ映えする曲で、やばいぐらいかっこいい。
マイクがある時は「黒にそめろ」でも宮川さんがコーラスに加わってるのね。
一時期(というか割と)宮川さんの前にマイクないこと多かったけど、これからは毎回立ててほしい…!
コテさんがトラメガを片手に賑々しく煽る「ギルティーは罪な奴」。
途中、コテさんが視界から消えたと思ったら背後から現れてびっくりした。
斉藤さんも前に出てギターを弾いていると思えば、宮川さんはフロアのお客さんにもたれかかりながら間奏を弾いていて。
ステージに戻りたそうなコテさん、斉藤さんが手を伸ばして引き上げるのかと思ったら握手しただけで、ジロウさんが横から入れてあげてた。笑
斉藤さんは下手に行って宮川さんのマイクで歌ったり、ライブのハイライトがぎゅっと凝縮されてたな。
盛り上がりも最高潮のまま「テキーラ!テキーラ!」。
速い曲が続いていたからか、間奏のテンポが若干遅かったような…?
めちゃくちゃノリノリだった最前のお兄さんは須藤さんにがっちり手を掴まれてたし、メンバーと同年代から上ぐらいの男性もちらほらいたのも、ステージから見てて嬉しかっただろうなって。
最後の曲を歌う前、須藤さんが「ライブに来てくれるみんなの気持ちを受け止めたいと思ってる」「終わらないよ!まだ続いていくよ!」という風に話をしてくれて、かなりぐっときてしまった。
本編ラストは「アイタイシタイ」。
聴くごとにどんどんこの曲が愛おしくなってくる。
ずっとこんな幸せが続けばいいのになって思うぐらい、温かくて優しい時間が流れてた。
須藤さん「サンキュー大阪!またすぐに戻ってきます!」
ステージを後にするメンバー。
拍手が自然とアンコールの手拍子に変わっていく。
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しばらくして、メンバーが再びステージに。
須藤さんの手にはビールの缶。
須藤さん「アンコールありがとう!」
須藤さん「さっき話すの忘れてたんだけど、この間から髭のライブはスマホで撮っていいよっていうことにしていて。ファンの人が公式アカウントのDMに送ってきてくれた『ライブを撮って拡散したい、それで髭を知って観に来てくれる人が増えて欲しい』っていう言葉に自分もしっくりきて。拡散しなくても、後で自分で見返す用でもいいし、今回に限らず今後の髭のライブでは撮影OKにしようと思って。ただ、2時間回しっぱなしで『この人髭のブートレグ作る気だな?』みたいなのはやめてね。それと、眩しくて目を閉じても点で残像が残っちゃってるとかも!笑 あと、俺たちがいないところで揉めないでね?」
斉藤さん「ライブの楽しみ方は自由だからね。俺もライブ見に行くけど、楽しくなってくるとステージとは別の方を向いて踊ってるし。笑」
この話をしてたのがアンコールだったから、あまりJANUSでは撮ってる人はいなかったけど、今後の(主催)ライブでも撮影OKなのか…って、嬉しいようなちょっと戸惑うような気持ちもあって。
でも、拡散しなくても自分で見返す用に撮ってもいいよっていうのは優しいなと思った。
さっそくライト点けて撮影しようとしてたひとが近くにいて、後ろのひとに注意されて撮るのをやめてたり(揉めてなかったからセーフ)。
アンコール一曲目は「それではみなさん良い旅を!」。
“大阪の時間ですよー!”に変えて歌ってくれるところ、普通の歌詞で歌いかけて(多分そういうふりをしてる)違う違う!って言ってたのちょっと笑ってしまった。
ギターソロのところで斉藤さん須藤さん宮川さんが揃って前に出てたのも良かったな。
宮川さんが最前柵に足をかけてたのもかっこよかった。
須藤さん「ねえみんな、虹見たことある?」
「虹」の最初の歌詞が違和感あるなって思って動画を見返したらやっぱり間違ってた。笑
須藤さんが缶を持ったまま両手を突き上げた時、4列目までビールの匂いが漂ってくるぐらい派手にビールがこぼれたんだけど、足元の機材とか宮川さんのエフェクターボードとか大丈夫だったかな?
虹を歌ってる時の須藤さん、ぺっかぺかの笑顔だし無邪気でほんとかわいいな。
愛してるよ!って投げキスまでしてくれてた(もしやアイドルなのか?)。
拍手の中、ステージを後にするメンバー。
拍手が贈られて、しばらくしてそれがダブルアンコールを求める手拍子に変わっていく。
わたしを含め、SNSで福岡はダブルアンコールがあったって知ってた(もしくは福岡にも行ってた)ひとも多かったんじゃないかな。
そしたら、ジロウさんが須藤さんのマイクスタンドを持って出てきて大きな歓声が上がって、それに続いてメンバーが戻ってきてくれた。
須藤さん「みんな楽しんでる?今日楽しかった?今日一日楽しかった?俺はみんなのお陰で楽しかった!」
磔磔ではなかったダブルアンコール、「この曲をやりたいと思った」と演奏されたのがJANUSでの沢山の思い出を呼び起こすような「闇をひとつまみ」。
一緒に朝までライブを観たり、その翌日にタワレコのインストアに行ったこととか、昨日のことのように思い出せるのに遠い昔のことのようでもあって。
今はもう自由になって、一緒にライブも観てたかなって思ったら彼女の声が聞こえてきたような気がしてたまらなくなって、思わず涙がこぼれた。
今も思い出しながら書いてるだけで泣けてくるし、結構肩が震えるぐらい本気で泣いてしまって、顔を上げた時に斉藤さんと目が合った気がして一方的に気まずかった(多分そんな見てないだろうけど)。
でも、この曲を演奏してくれたから存在を感じることができたよ、ありがとう。
須藤さん「今日はほんとにありがとう!みんなのお陰でめっちゃいいライブになった!ありがとう!」
宮川さん「またすぐに大阪来ます!」
楽しかったのと、色んな言葉を貰ったのと、最後に泣いてしまったのとで終わったあとしばらくぼーっとしてしまった。
新譜の曲とベスト盤的なセトリを織り交ぜた髭ちゃんらしい、温かくて最高なライブだったな。
わたしのXXツアーはこれにて終了!年内ラストの髭ちゃんでした。
また来年も沢山髭ちゃんのライブに足を運んで、みんなに会えたらいいな。
いつもありがとう!
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セットリスト
01.Birthday
02.D.I.Y.H.i.G.E.
03.ロックンロールと五人の囚人
04.UGOKE
05.ドーナツに死す
06.ブラッディ・マリー、気をつけろ!
07.無人島
08.兎
09.This is 諸行無常
10.もっとすげーすげー
11.ボニー&クライド
12.ダーティーな世界 (Put your head)
13.髭は赤、ベートーヴェンは黒
14.パンデミック
15.青い透明
16.彼、どんな顔して鎮座しておられるんでしょうね
17.黒にそめろ
18.ギルティーは罪な奴
19.テキーラ!テキーラ!
20.アイタイシタイ
EN1
01.それではみなさん良い旅を!
02.虹
EN2
01.闇をひとつまみ
2023.11.18 髭 20th Anniversary 「XX」@京都磔磔
2023.11.18 髭 20th Anniversary 「XX」@京都磔磔
髭ちゃんの20周年ツアー初日は磔磔!
初日に京都を選んでくれてありがとう。
いつも通りネタバレありの覚え書きなのでご注意を。
須藤さんいい話も沢山してたのに、そういう話ほど忘れがちな現象に名前をつけてほしい。
朧げな記憶を基に書いてるので間違ってることもあるかと。
どこで誰が喋ってるとかパズルみたいに当てはめて書いてるので…
セトリはにゃんこてさん提供です!
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晴れ時々曇り予報のはずが14時過ぎに小雨が降ってきて、さすが髭ちゃんのライブだなーって。
ヘルシンキのライブの時に橋本さんが行ったって話してた近くの佛光寺にも足を伸ばしてみた。
磔磔には数え切れないほど来ていて毎回お寺の横は通ってるのに初めて中に入った。
御神木みたいな幹が太い銀杏の木があって(お寺だから御神木とは言わないのかな?)、お茶屋さんっぽいカフェ?もあって、思ったより広かったな。
ライブ前にはフォロワーさん達とお茶をしに近くの町屋カフェへ。
こういうのもコロナ禍になってから全然やってなかったから懐かしかった。
2時間ぐらいいたけどまだまだいれそうだったし、また近いうちに集まれたらいいな。
17時過ぎに磔磔に着いて、この日は特別寒かったから上着をクロークに預けるのはぎりぎりまで粘った。
物販が開場後だと後ろの段差は使えなくしてるのすっかり忘れてたな。
今回はめずらしく?番号早かったから端の方だけど最前に行けた。
前まではステージとフロアの間にビールケースを並べて仕切ってたけど、この日は木製のテーブル?台?で仕切られていて。
磔磔でモッシュありのライブは観ないから分からないんだけど、そういう時は頑丈な柵が設置されるのかな。
手際よくひとりで機材のセッティングとサウンドチェックをするローディーのジロウさん。
磔磔は入場時にドリンクを持って入るシステム、でも空き缶や空のボトルは店長さんが開演前に何回か周ってきて回収してくれるようになってて親切よね。
客入れBGMは知らない曲だったけど、Louis Philippeの「Endless September」って曲がよかった(Shazamした)。
髭ちゃんのライブって少し前なら10分とか15分とか普通に押すから油断してたらサウンドチェックも終わって、ライブが始まりそうな雰囲気に。
BGMが止まってフロアが暗くなって、いつものSEに乗ってメンバーが後ろの階段から登場。
一応覚えてる限りのお衣装メモ。
須藤さんはグレーのファーの帽子に赤とオレンジの柄(トランプとか絵画みたいに人の肖像画が沢山描かれてる)のシャツ、中はテレ東の番組に出てた時に着てたTシャツ、デニムのパンツ、黒い靴。
宮川さんはグレーっぽい大きなチェック柄のシャツ、やや細身の黒いパンツ、黒の革靴。
斉藤さんは黒のキャップ、黒とグレーっぽい紫?のチェック柄のシャツ、黒のパンツ、スリッポンみたいな紐のない黒の靴。
コテさんと勇さんは黒のバンTがお揃い感あって良かった。
…急に雑になったのは気のせいってことで。
いつもより早めにSEを止める須藤さん。
ライブは5分押しでスタート。
今夏リリースされた新譜の「XX」の一曲目でもある「Birthday」。
宮川さんの前にもちゃんとマイクが立っていて、ベースを指弾きしながらコーラスも頑張ってた(何目線)。
コーラスワークが印象的な曲だけど、やっぱり重なる声が多いほど奥行きと幅が出て綺麗なコーラスになるよね。
7月のリキッドでのライブを思い出して、一曲目なのに結構感極まりそうになってしまった。
次に来たのが聴いたことない、何これ新曲?っていうアレンジになってた「D.I.Y.H.i.G.E.」。
前半全然違ったからほんとに何の曲なのかお馴染みのフレーズが出てくるまで気付かなかった。
髭ちゃんって突然定番曲のアレンジをガラッと変えてくるから面白い。
ラスサビ前、ストロボの照明で目の前の景色がスローモーションに見えて、時空が歪んだみたいな不思議な感覚に陥った。
磔磔ってハコの雰囲気はもちろん、照明さんもいいんだよね。
この曲の宮川さんはピック弾きで次の曲はまた指弾きになってて、半々ぐらいの割合だった。
2曲目か3曲目のあたりで早々と須藤さんは帽子を吹っ飛ばす。笑
イントロのギターを掻き鳴らす前にフロアを煽る須藤さん。
「ロックンロールと五人の囚人」の時、勇さんがサビのフレーズを口ずさんでいてそれがとても良かった。
最初の頃は譜面を置きながら叩いていたのが楽しむ余裕も出てきたのかなって。
須藤さん「こんばんは、髭です!20周年のアレです!」
ん??って思ったんだけど、アレってアレのこと?ってなった。
少し前のw.o.d.のライブでもアレの話してたし、さてはみんな関西人のハートを掴みにきてるな?
w.o.d.のメンバーは阪神ガチ勢だから分かるとして、須藤さんのこれは確信犯とみた。
気に入ったのか何回かアレって言ってたし。笑
「UGOKE」ってコテさんのパーカッション?の音がすごいポップなのにベースがやたらグルーヴィーでカッコいい。
斉藤さんのギターの音色も遊び心があって楽しい気分になる。
今回のセトリでいちばん意外で驚いたのが「化けの皮はがしましょう」。
初期曲やるんだ?っていう驚きと、いや選曲よ…っていう驚きと(いい意味でね)。
この曲の勇さんのドラミングがめちゃくちゃ良くて目を奪われた。
底なしにハッピーで多幸感溢れる「ブラッディ・マリー、気をつけろ!」。
間奏でベースを弾いてる宮川さんの肩越しに須藤さんがひょこっと覗いてたのがかわいすぎた。
須藤さん「ツアー初日にしてすでに最高じゃない?京都めちゃくちゃ寒いって聞いててビビってたんだけど、寒そうに見えます!?」
そう話す須藤さん、すでに汗だく滝状態で笑ってしまった(新陳代謝がすごい)。
須藤さん「せっかくだからみんなで喋りたいんだけど、京都の思い出とかある?」
斉藤さん「京都はね、ボロフェスタに出たり、くるりの人に呼んでもらったりして昔からよく来てたし、最近だと夜の本気ダンスっていう、あのイカれた奴らともよくやってます。髭のメンバーと清水寺にも行ったし」
須藤さん「コテは何かある?京都の思い出」
コテさん「京都ねー。京都に来てもパチンコ行ったりしてたから。4号機!」
須藤さんが「4号機ってエヴァ?」
コテさん「パチスロの4台目!」
ディープなパチスロ話が分からなくて苦笑いする須藤さん。
京都の思い出話のはずがいつの間にかパチスロの話になってるの、ふたりで千ちゃぷやってた頃のままで懐かしかったな。
須藤さん「コテの話は内容が薄いんだよ!ちゃんとみんなで喋るから京都の思い出話考えといてね!って先に言ってたのにないの!?」
コテさん「清水寺は学生の頃にも行ったよね」
須藤さん「コテは清水の舞台から飛び降りたの?」
コテさん「飛び降りてない!笑」
須藤さん「学生の頃に清水寺行ったよねって言われても同じ高校じゃないから知らないし、同じ高校だったとしても年が離れてるから俺が高校生の頃にはあなた二十歳ぐらいでしょ?年功序列だったらあなたが先に死んじゃうから!笑」
コテさん「ああーそうかー」
須藤さん「でも長生きしてね!」
コテさんの何とも言えない返しがおかしくてつい笑ってしまった。
いやいや、みんな健康で長生きしてもらわないと。
宮川さん「俺の京都の思い出といえば長楽っていう旅館なんだけど、そこでみんなで雑魚寝したことで」
須藤さん「違う違う、長楽は名古屋!」
宮川さん「そうだったっけ?まあいいや。旅館の名前言っちゃっていいのかな?」
須藤さん「大丈夫じゃない?名古屋に長楽っていう旅館があって、そこに昔ライブの時に泊まったことがあるんだけど、みんな同じ部屋で雑魚寝なの」
宮川さん「それで部屋のふすまを開けたら隣の部屋にファンの女の子が泊まってて。須藤ファンとコテファンだったよね」
コテさん「まあめずらしい!」
須藤さん「みんな雑魚寝で、手伝いに来てくれてた友達のスタッフは押入れの上下で寝ててドラえもんの漫画みたいだったんだよね。これ、京都の思い出のはずが名古屋の思い出になってない?」
宮川さん「じゃあこの続きは名古屋で!」
須藤さん「長楽って今でもあるのかな?」
お客さん「長楽潰れた!」
須藤さん「潰れたんだ?さっき話しても大丈夫じゃない?って言ったのはきっとそうなんじゃないかなって思ったからなんだよ。あれで潰れてなかったらおかしいよ。笑」
須藤さん「(斉藤さんに向かって)この人もおかしいんだけど。この間斉藤くんとコテと俺で大手町から浅草まで4時間かけて歩いたんだよね」
斉藤さん「大手町から浅草までって京都でいうと京都駅から比叡山ぐらい?」
須藤さん「何を思ったのか斉藤くんが『Googleマップ開くの禁止』って言い出して、スカイツリーの方に歩いてたら浅草に着くから!って歩いてたんだけど、昼の3時から歩き始めて浅草に着いたのが夜の7時だからね。着いた頃には俺も貧血みたいになってフラフラで、コテなんてあなたそんな座り方するの?って思うぐらい、あぐらかいて座ってたでしょ。やっとの思いで浅草に着いたのに、コテが『この近くに吉原炎上で焼け残った有名な木(?)があるんですよ』って言い出して。浅草を通り過ぎて更に先にあるらしいんだけど、疲れてるから行きましょうとは言わなくて。それでGoogleマップ開くの禁止だったのに、ふと見たら斉藤くんがGoogleマップ開いてんの!!」
斉藤さん「Googleマップでポチッとやったらすぐ出てきてめちゃくちゃ便利だった!笑」
宮川さん「Googleマップ見なかったから4時間もかかったんじゃない?」
斉藤さん「髭山岳部、次は比叡山ですよ。僕は比叡山は何回か登ったことあって。あ、今回じゃないよ?」
須藤さん「今回だったら怖いわ!笑 コテがあれから『また次はどこ行きます!?』って言ってくるんだよね
斉藤さん「大丈夫?山崎ま◯よしさんみたいになってない?」
思わず笑いに包まれるフロア。
宮川さんのど正論な突っ込み良かったな。
珍道中の予感しかしないけど、比叡山に登る時はJIROさんや井澤さんと登山してた宮川さんもぜひ一緒に…
ちなみに長楽は名古屋というか今池の某ハコのすぐ近くにあって、バンドマン御用達の旅館だったらしい。
「無人島」のイントロのギターや歌い出しにいつも和の侘び寂び的なものを感じてしまう。
何だろう、漂ってる孤独感なのかな。
宮川さんは勇さんを見ながら弾いていて、コテさんの後半のコーラスが印象的だった。
前半はギターの音色に耳を奪われるのに、後半はリズム隊が前に出てくるのもいい。
その後が「兎」だったのもいい流れだったな。
形容し難いんだけど、こういう音楽をやってるバンドも少ないだろうし、髭らしさを感じる。
怪しさ満点のムードな「This is 諸行無常」、斉藤さんの足元に膝をついて、今にも抱きつきそうな勢いで踊る須藤さん。
MCでライブの撮影OKという告知が。
須藤さん「ライブの撮影をOKにしようと思って。SNSのDMでそういう要望が何通か届いてて、それもいいんじゃないかって思ったんだよね。ただ、目の前で撮られると邪魔だって気持ちも分かるから、高い位置でスマホをずっと掲げたりはやめてほしいんだけど。俺は人の名前を思い出せない時、3回までは聞いていいってことにしてるんだけど、3回ぐらいまでは(肩をトントンしながら)ちょっとちょっと眩しいんですけど、って注意してもいいんで」
お客さん「演奏中の動画も?」
須藤さん「当たり前だろぉ!!そんな『バナナはおやつですか?』みたいなこと聞くなよ!」
宮川さん「(腕まくりしながら)俺たちがこんなしてるとこ撮ってどうするんだよ。笑」
突然のことで驚いたけど、たまにはそういうのもアリかもね。
ただ、撮影可だと撮りたい気持ちと肉眼で観たい気持ちのせめぎ合いになったり、集中できないのも知ってる…(ヘルシンキのライブがそうだった)
話の中で須藤さんが色々うるさく注意事項を言わなくても分かってくれるでしょ?っていうニュアンスで、みんなのことは仲間だと思ってるっていう風に言ってくれていて、長い間かけて築いてきた信頼関係を感じた。
かと言って撮っていいよ!って言われても戸惑ってしまうのか、そんなに急にみんな撮影する訳でもなく。
「もっとすげーすげー」もいつも通りの盛り上がりで楽しかった。
そこから「ボニー&クライド」への流れももはや鉄板。
何度見ても後半の宮川さんのペースめちゃくちゃかっこいいな。
そろそろ動画撮ろうかな、と思ったところで「ダーティーな世界 (Put your head)」が来たから、いやいや撮ってる場合じゃないなって。
「髭は赤、ベートーヴェンは黒」は途中から動画撮って見返したんだけど、宮川さんマイクある時はコーラスしてるのね?
この曲も後半のベースがやばくて、これだから下手で観るのやめられないなと思った。
須藤さん「自分で言うのもなんだけど、俺って誠実だと思うんだよね。その時々でアルバムの色は違うんだけど、その時作りたいものを全力で作ってきたから。新曲2曲やります」
やっぱり「パンデミック」を聴くと切なくなるというか、コロナ禍がなければこの曲は生まれてなかったんだろうなっていう出来事が浮かんでしまう。
コーラスも綺麗で穏やかで優しくて、ひとや世界もそんな風だったらいいのになって。
海の底にいるみたいに、澄んだブルーの照明が美しかった「青い透明」。
斉藤さんがリッケンバッカーを弾いてるの初めて見た気が。
個人的にはリッケンバッカーといえばLOSTAGEの拓人さんのイメージなんだけど、音色も含め斉藤さんが弾いてるのも良かった。
須藤さんが弾いてた真新しそうなギター(フェンダーのテレキャス?)もあまり見ないギターだった。
暗くなると手描き看板にスパッタリングされた蓄光塗料が星のように光って、それもいい雰囲気だったな。
須藤さん「最高のツアーが始まってるよね!?」
と、各メンバーに聞いて回って、勇さんも「始まってる!」って。
勇さんが喋るのはめずらしいから、口を開くと未だに喋った!って思っちゃう。
「彼、どんな顔して鎮座しておられるんでしょうね」は髭の新しいライブのキラーチューンになっていきそうな(というかすでになりかけてる)曲。
この曲こそ動画撮ってる場合じゃないんだけど、この熱量をシェアしたい!と思って後半だけ頑張ってブレないように構えて撮ってみた。
終盤に向けて勢いそのままに「黒にそめろ」。
はい最高!かっこいい!
「ギルティーは罪な奴」でコテさんが大丈夫そうか確認して慎重にテーブル(?)に登って煽ってたんだけど結構ぐらついてて、その上に間奏で宮川さんも来て片足をかけるから壊れないか肝を冷やした。笑
「テキーラ!テキーラ!」は髭の20年を語る上で欠かせない一曲。
動画を撮りながら観てたんだけど、須藤さんが何回も煽りに来てくれてて撮ってる場合か!?って自問自答した。
曲終盤の宮川さんの荒ぶり方がカッコ良すぎてやばかった…
須藤さんの「京都!大好きです!!」も頂きました◎
須藤さん「次が最後の曲です!(えー!)俺も同じ気持ちだよ。今、みんなが帰ったらまだ演奏してるのに!ってなっちゃう。でも、20年分の曲やったら5、6時間かかるから!(ふー!)途中でみんな帰っちゃうでしょ?ふー!って言ってた奴ほど先に帰るから!笑」
須藤さん「ギターを始めてユニコーンのコピーをしたのが40年前?あれ、違うな30年前か。こういう計算弱いところが須藤のウィークポイントだから。宮川くんとは14歳の頃から一緒にいるし、斉藤くんやコテとも20年以上一緒にいる。結成日を覚えてないから最初のアルバムのリリース日を記念日にしてて。バンドで初めて音を鳴らして、うん!って思った日を覚えてないんだよね」
斉藤さん「20年も経ったらありがとうしか言うことなくなるね。出てきてみんなの顔を見た瞬間に泣きそうになった」
須藤さん「今でも曲作ってるとき自分でもおかしいんじゃないかって思うほどワクワクしてるんだよね。昔はみんなが(ライブで)ワーってやってくれるのもいやいや嘘でしょって思ってた。でも20年経って、マトリックスみたいに自分を信じられるようになった」
須藤さん「…上手いこと曲に行く道筋はできてたのにユニコーンの話してたら分からなくなった!最後に演奏するのは、こういう行為のことを書いた曲です(笑いが起きて)そんなに面白い?笑うようなとこだった?」
斉藤さん「行為って言うから性的な意味に取られたんじゃない?」
須藤さん「そんなに面白いかな?俺M-1出れる?あ、R-1か」
そんなこんなで本編ラストはアルバム最後のトラックでもある「アイタイシタイ」。
斉藤さんが泣きそうになってた頃、わたしも泣きそうになってたので大丈夫です(?)。
ほんとに髭ちゃんのライブはあったかいよね、曲にもそれが滲み出てる。
演奏を終えてステージを後にするメンバー。
みんなの拍手がそのままアンコールの手拍子に変わっていく。
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しばらくして、再びメンバーがステージに。
須藤さんの手にはスーパードライの缶。
須藤さん「アンコールありがとう!バンドやってたら普段できないこともできていいよね。『大好きです!』って大声で叫んだり、ダブルピースしたりさ。みんな道端でダブルピースとかしたことある?朝、家族に行ってきますって軽くピースするとかじゃないからね?」
「この曲やるとすぐ声が嗄れるんだよ!声嗄らしの曲!」って言いながら肩慣らし的にシャウトして、またビールを飲んで喉を潤してる須藤さん(嗄らしすぎたん…?笑)。
アンコール1曲目は「白い薔薇が白い薔薇であるように」。
何回聴いてもほんとかっこいいよねこの曲。
須藤さんの足元のビール缶を倒さないようにローディーのジロウさんが素早くどける(プロの仕事)。
ハンドマイクの曲でマイクスタンドを回収したり、ギターを交換したり、回収したギターのチューニングを直したり(?)、たまにスマホで動画を撮ったり忙しそうだったな。
須藤さんが「虹だー!」だったか「虹だぜー!」だったか、そんな風に叫んでラストの「虹 」。
須藤さんが真ん中のお客さん達とハイタッチしてて、端っこには来てくれないだろうなーと思いつつ手を振ってみたら、こっちにも来てハイタッチしてくれた。
油断しきってたら後ろからめっちゃ押されてつんのめったけど…(ライブ中唯一の押しがそこかいっていう。笑)。
どの曲だったか忘れたけど宮川さんのベースも触らせて頂きました。
すごい!弦が振動してる!って新鮮に感動した(フレットを触ってしまったがゆえ)。
曲の最後の辺りでコテさんが唇を突き出した顔してたら勇さんも真似し返してにらめっこみたいになって、それを見た宮川さんも笑ってたのが平和すぎた。
須藤さん「サンキュー京都!来年も再来年も磔磔に来ます!次はJANUSで!その時までみんな元気でいてください」
ステージを降りるメンバー。
軽く会釈して帰ってく勇さん。
宮川さんは少しバランスを崩したのかテーブルに手をついて?いて、ちょっとヒヤッとした。
ライブが終わったのは20時20分頃だったかな?
磔磔で観る髭ちゃんはいつだって最高で、それは沢山の友達と一緒に観れるからなんだろうな。
最近色んなニュースがあったから、須藤さんの次に会えるまで元気でいて下さいって言葉にいつになく重みを感じた。
髭ちゃんとみんなの20年間を感じさせるようなセトリやMCも良かったな。
今回のツアーは関西だけ行こうって決めたから(振りではない)JANUSも楽しむ!
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セットリスト
01.Birthday
02.D.I.Y.H.i.G.E.
03.ロックンロールと五人の囚人
04.UGOKE
05.化けの皮はがしましょう
06.ブラッディ・マリー、気をつけろ!
07.無人島
08.兎
09.This is 諸行無常
10.もっとすげーすげー
11.ボニー&クライド
12.ダーティーな世界 (Put your head)
13.髭は赤、ベートーヴェンは黒
14.パンデミック
15.青い透明
16.彼、どんな顔して鎮座しておられるんでしょうね
17.黒にそめろ
18.ギルティーは罪な奴
19.テキーラ!テキーラ!
20.アイタイシタイ
EN
01.白い薔薇が白い薔薇であるように
02.虹
2023.11.7 w.o.d.「ONE MAN TOUR "バック・トゥー・ザ・フューチャーⅥ"」@太陽と虎
2023.11.7 w.o.d.「ONE MAN TOUR "バック・トゥー・ザ・フューチャーⅥ"」@太陽と虎
(ネタバレあり注意!)
ツアー初日、w.o.d.の地元太虎ワンマン!
コロナ禍に入る直前にあったMONOEYESとGOOD 4 NOTHINGとの対バン以来、3年8ヶ月ぶりぐらいに太虎に行けた。
いつもながら抜けてるところとか、話を要約してるところもあるのでニュアンスで感じ取ってください…
ライブ中はよし覚えた!って思ってるのに、終わると全部飛んでる。
先行物販に並んでたら中からリハの音漏れが聴こえてきて、壁に耳をくっつけたくなった。
並んでた間はバニラ・スカイとオレンジを一番だけさらっと流す感じでやってたのかな。
お店の入口で物販やってて、タオルとかロンTとかぶら下げてある棒がよく見たらマイクスタンドだった。
今後のスケジュールも前はホワイトボードみたいな所に書いてあったのが今は動物の白抜きのシルエットのところに書いてる(それをラミネートしてある?)ものに変わってた。
SiMとおとぼけビ〜バ〜の対バンはかなり熱そうだし太虎のキャパじゃ足りなくないか…?
無事に欲しかったグッズを入手して、滞留禁止なので時間までその辺をぶらついて再び太虎へ。
太虎の前ってバスとかも通る道路だから2列にしか並べなくて、番号が遅いとかなり遠くに並ばないといけないから、スタッフさんも後方まで移動しながら案内してて大変そうだったな。
列に並んでたら前のひとがGLAYの話(それもバギクラ公録の話)してて、まさかここにグレオタさんがいると思わなかったからびっくりした。
わたしはギリ100番代(ほぼ200番)な整番だったんだけど、入った時はバーカンの前まで人が溢れ返っていて軽く絶望した。笑
とりあえずドリンク引き換えたら、いろはすのミニボトルが600円?って今度は困惑したり…重いし飲みきれないから小さい方がまぁいいんだけど。
始まれば詰まってステージが観える場所まで行けるかなーと思ってたら、スタッフさんが「あと40人ぐらい入るので詰めてください!!」と。
どう見ても40人も入るスペースはなかったんだけど、このひと声でフロアに空間ができてありがたく上手の壁際まで行けた(太虎は壁際で観るのがすき)。
でも、最後の方に入るともう見えない場所しか残ってなかっただろうから、200番以降だと視界の確保が難しい箱だと思う。
一応バーカン前の柱の後ろにモニターがあってステージの様子は映るようになってるけど、不鮮明だしそんなに大きく映らないからあまり見ないな。
入場に時間がかかってたのか、開演は5分ぐらい押してたのかな?
他のバンドだと(誰とは言わんよ)15分ぐらい押すこともあるから全然許容範囲内。
ステージの後ろにはバンドロゴが入った黒い幕が張られてた。
BGMが大きくなって暗転して静かになり、いつものSE(Vanilla Fudgeバージョンの「Ticket to Ride」)が鳴って、下手からメンバーが登場。
最初に出てきたのは元良さんで、拍手が起きるフロアに応えて手を上げてた。
続いてケンさん、サイトウさんが出てきてそれぞれ位置について、サイトウさんがPAさんにSEを止めるための合図を送る。
そんな気はしてたけど、ステージが低いから元良さんは座ると見えなくて無念。
レコ発ツアーじゃないし、何が一曲目に来るんだろうと思っていたらまさかの「STARS」始まりで、いきなりそれやるんだ!?って軽々と期待を飛び越えてきた。
完全に予想外だけど、いい選曲だったな。
こういうアッパーな曲を最初に持ってくるとお客さんの反応もいいし、フロアが分かりやすく盛り上がって温まるしいいよね。
小箱だしもっと耳が痛くなるかなと思って一応イヤープロテクター着けてたものの、外しても大丈夫そうなぐらい耳に優しい爆音(矛盾)だった。
姿は見えなくても、「何も見えない空」のところで元良さんのコーラスもばっちり聴こえた。
ステージが赤と青の照明に彩られてたのは「楽園」だったはず。
この曲って歌詞はメンタルきつそうなところの淵を彷徨ってる感じなんだけど、踊れてしまうから不思議なのよね。
サイトウさんが書く曲ってそういうのが結構多い気がする。
ケンさんの歪んだベースから「Fullface」。
サビのコード展開に強烈なNIRVANAイズムを感じるんだけど、もはやそれを自分のものにしてる。
スリーピースとは思えない音の密度、気付いたらすっかりフロアは温まってた。
「QUADROPHENIA」でサイトウさんがイントロのギターを掻き鳴らすと歓声が上がる。
声出しができて制限がないツアーは(コロナ禍になってから)初めてだという話をラジオでしていたけれど、ライブって本来こうでしょ?っていう感じだったし、何なら自分も歓声を上げていた。
「PIRAMIDS」ってロックなんだけど、どこか民族音楽的なリズムもあって面白い。
ベースの音も笑っちゃうぐらい歪んでるし強すぎる。
ずっとライブで聴きたかった「THE CHAIR」が来たときは声にならない悲鳴が漏れそうになった。
元良さんの精密機械みたいに正確なのに力強くて速いビートがめちゃくちゃかっこ良かった…
今度はドラムが見える位置でもう一度ちゃんと聴きたいな。
“不安と憂鬱で動けない”と歌うサイトウさんの声の揺れというか震え方に気持ちがこもっていて、すごくリアルでゾクっとした。
速い曲の後に「煙たい部屋」が演奏されたのは緩急のつけ方がにくいなーと思ったけど、息を整える意味もあったりするのかな?
ケンさんが二番に入る直前のベースのフレーズをアレンジしていて、こういうのってライブならではでいいなぁと思った。
「relay」の抑えたトーンの序盤からサビで一気に音が分厚くなって、エモーショナルになっていくのがたまらない。
確かこの曲だったと思うんだけど、サイトウさんが始めの方で右耳を手で押さえながら歌っていて、イヤモニ着けてたっけ?それとも演奏の音が聴こえにくい?って気になった。
それまでの重々しい空気を変えたのは「バニラ・スカイ」のイントロ。
薄暗いライブハウスなのに目の前には青空が広がっていくような開放感があった。
夕陽みたいな色の照明がステージを照らしていた「オレンジ」。
歌い始める前、息を吸い込んだサイトウさんのブレスの音まで拾ってくれてたマイクにお歳暮を贈りたい。
マイクはなくとも、ケンさんが“スタンドバイミー”のところでベースを弾きながら一緒に口ずさんでたの良かったな。
落ち込むことがあってライブ中も少しそれを引きずっていたから、この曲がいつも以上に沁みた。
この辺りで最初のMC。
他のバンドと比べると少ないとはいえ、初期はMCなかったらしいし喋ってくれるのは嬉しい。
サイトウさん「みんな調子どう?」
お客さん「最高!」
サイトウさん「俺らも色々と最高で」
お客さん「おめでとう!」
サイトウさん「ありがとう 笑 この話せんとこって思ってたのに。何がとは言わんけど、太陽と『虎』でねぇ」
ボロフェスタ終わり、ツアーの前乗り(とラジオも出てたよね)で関西にいて、ケンさんと共にアレの夜に街に繰り出して道ゆく阪神ファンとグータッチしたらしいんだけど、w.o.d.のファンにも会ったそう。
そのファンの人が中日ファンだった(?)とかで「立浪(監督)代われよ、って言っても分からないですよね」とか何とか言ってた。笑
サイトウさん「(一緒に野球観てたとき)俺うるさかったやろ?声量っていうより内容が」
元良さんが「内容も文字数も声量もうるさかった。笑 それも含めて楽しかった!おめでとう!」
サイトウさん、翌朝起きた瞬間にも「嬉しい…!」って喜びを噛みしめたんだとか(そんな話をしながらまた思い出してめっちゃいい顔してた)。
そんな話を挟みながらライブは後半に突入。
「モーニング・グローリー」の“古くなった脳をどうぞ撃ち抜いて”のところでサイトウさんがこめかみにピストルを模した人差し指を当ててたの、めちゃくちゃ絵になってたな。
ケンさんはケンさんで髪を振り乱してベース弾いてるの美しすぎるし、ステージのメンバー達が眩しすぎるんよ(元良さんのことは心の目で凝視してた)。
それにしてもこの曲も最高の歌詞だな。
「Kill your idols, Kiss me baby」のうねるようなベースライン、かっこ良すぎません?
いや、もちろんギターもドラムもかっこいいんだけど、自然と身体が揺れるしお酒飲んでないのに酔っ払ってるみたいな没入感がある。
Sing it "lala lalala"のところをみんなで歌うのも楽しかったな。
「lala」、改めて聴き返したらすっかり歌詞に胸を打たれてしまった。
“聴こえてるか分からないし 届いていたって何も無いし ただそこに想いがあって 音があって”
このフレーズのまっすぐさよ。
間奏のわしゃー!ってなってる感じ(サイトウさんが5月の弾き語りのときにw.o.d.の音をそう表現してた)も良い。
この曲もみんなに歌わせてくれてたな。
8月のワンマンとかミナホでは1曲目に演奏されてた「1994」。
この頃にはサイトウさんの髪に汗が滲んでた。
最初と比べるとちょっと歌のピッチが甘くなってる感じがして、ここまでのライブの熱量がそうさせたのかなって。
サイトウさん「まだツアータイトル言ってなかった。『バック・トゥー・ザ・フューチャーⅥ』へようこそ!原作超えてます。原作の倍ぐらいいってる。作者の人がいたら怒られるな」
いつだったかサイトウさんが喋ってる後ろで電車の音が聴こえてきて、太虎っぽいなーってなった。
サイトウさん「ボロフェスタとか学園祭とかやってたから、ツアー初日やけど3日目ぐらいの感じで。大阪BIGCATもあるんで、来てくれる方もいると思いますけど。また遊ぼう」
「…もう終わるみたいな言い方してるけど、まだまだ曲やるんで。一緒に遊ぼう」
後半(特にラスト6曲)の畳み掛け方がすごくて、ここで演奏されたのが「イカロス」だったのも痺れた。
むしろここから加速していくライブ序盤みたいなテンションで、フロアもそれに応えていて文字通り熱かった。
換気はされているのかサウナ状態になることはなかったけれど、後ろで観てても汗が滲んで、前方やステージの上はもっと暑かっただろうなって。
ラストスパートの口火を切ったのは「Mayday」。
頭にこびりつく苦々しい感情を全部洗い流してくれるような爆音。
「踊る阿呆に見る阿呆」のパーカッションっぽいドラムの音、それまでのバキバキのドラムと違って肩の力が抜けていい感じのリラックス感で踊れていいよね。
後半のどこの場面だったか、ケンさんの髪が後ろに流れてオールバックっぽくなってていつもの雰囲気とまた違って見えた。
元良さんのヘッドホンチャレンジ(勝手に命名)を見届けたかった「My Generation」、今回は見えなくて残念。
でも曲の後半で人垣の間から元良さんの伸ばした手とスティックだけが見えてテンション上がった。
たまにおでこの辺りだけはチラチラと見えてて、終盤の曲で立ち上がったのも見えた。
ぶち上がりすぎて今回も酸欠になりかけたよね…iPhoneの歩数計見たらライブ中だけで3,000歩ぐらいカウントしてて笑った。
みんなで歌える曲があるのってやっぱりいいよね。
サイトウさん「新曲、『陽炎』って言うんですけど、陽炎って憧れとか希望みたいに遠くの方には見えてるのに近付いたら消えてしまうし、手を伸ばしても触れない。『陽炎』の歌詞にはポジティブじゃない言葉も入ってるけど、希望の歌です」
「あと一曲聴いて帰ってください。w.o.d.でした、ありがとうございました」
ラストは新曲の「陽炎」。
サイトウさんの話を聴いて、陽炎に希望の光を感じたのは間違いじゃなかったんだなって。
何より、演奏も歌も力強くて頼もしさすら感じた。
ドラムのビートに合わせて拳を上げてしまうから周りとずれてたかも?でも自由に楽しめばいいやって思った。
演奏を終えて楽器を置くケンさんとサイトウさん。
元良さんはステージを後にする時も手を振ってくれてた。
ケンさんもサイトウさんもフロアを隅々までよく見ていて、後ろにいても目が合ったような気がする(気のせい?)。
バンドの地元でのライブなんて盛り上がらない訳がないでしょっていう感じだけど、セトリの戦闘力が高くてフロアも熱くていいライブだったな。
ツアー初日とは思えないほど仕上がっていて、終盤もう一本ぐらい行きたい…けど12月これ以上増やせないから次はレディクレかな?エルレやテナーとタイテが被りませんように!そして無事にツアーも完走できますように!
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2023.11.7 w.o.d.「ONE MAN TOUR "バック・トゥー・ザ・フューチャーⅥ"」
@太陽と虎 セットリスト
01.STARS
02.楽園
03.Fullface
04.QUADROPHENIA
05.PIRAMIDS
06.THE CHAIR
07.煙たい部屋
08.relay
09.バニラ・スカイ
10.オレンジ
11.モーニング・グローリー
12.Kill your idols, Kiss me baby
13.lala
14.1994
15.イカロス
16.Mayday
17.踊る阿呆に見る阿呆
18.My Generation
19.陽炎
2023.10.9 「FM802 MINAMI WHEEL 2023 25th ANNIVERSARY」
2023.10.9 「FM802 MINAMI WHEEL 2023 25th ANNIVERSARY」
大阪・ミナミ一帯のライブハウスで開催されるMINAMI WHEEL、25周年にして初参加!
元々w.o.d.観たいな〜と思ってたところに髭ちゃんが追加されて、タイテも被ってなかったしじゃあ行くわ!って。
スキマスイッチ、山本彩、UEBO、髭、w.o.d.と5組のライブを楽しんだ。
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当日はやる気を出して11時前に現地着、ダメ元で覗きに行ったらまだそんなに並んでなくてキャパ500(本当にそんなに入るん…??)のSUNHALLでスキマスイッチを観れた。
あのハコって段差が少なくてステージが低いから前方と段差以外はほぼ見えないんだけど、ダジャレではなく隙間から大橋さんだけチラチラと見えた。
前説で出てきた802DJの中島ヒロトさん、この優先エリアに当たった人は今年はもういい事ないって言ってて笑った。
ミナホへの出演は20年ぶりだそうで、20年前のミナホも観たというお客さんがいたのにはびっくり。
でも、初めてライブを観た人!で挙手する人もかなりいて「あと10年ぐらいは頑張らないと!」って。笑
最後の曲ですって言った時だったかな、えー!ってなって大橋さんが「(トップバッターだから)僕らが押したら大変なことになる」と。
「全力少年」とか「奏」とか、みんなが聴きたいであろう曲もやってくれたし、歌も演奏もさすがだった!アリーナクラスの会場でライブをやってるアーティストをこの規模感で観られるのはミナホならではだなと。
「全力少年」はともかく、「奏」でシンガロングを煽ってたのは意外だったけど「View」も懐かしかったなぁ。
ライブの告知もしてたんだけど、大橋さんが城ホールのことを武道館って素で間違えてた。笑
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BIGCATに移動して、こんな機会でもないと観れなそうな山本彩ちゃんのライブ。
まあそうだろうなとは思ってたけど、男ばっかりで8割9割は男性だったんじゃないかな?
規制はかかってなかったけど後ろまで入ってたから上手のドア付近で観ることに。
ELLEGARDENトリビュートに収録されていた「風の日」を歌ってくれて、エルレの楽曲に昔から助けられていたという話もしていて親近感が。
トリビュート音源と同じなのかな?ウブさんのギターソロもアレンジされてたな。
脳内で細美さんの「ウブ行ってこーい!」が再生されてたのは内緒。
彩ちゃんも14年前にミナホに出演していたらしいんだけど、初めてライブを観るというお客さんも結構いて、挙手したお客さんに「大好き!」って(大好きいただきました◎)。
曲間になると名前を呼ぶ声があちこちから上がるんだけど、さやかー!とかさや姉ー!に混じって山本さーん!って声が上がって笑いが起きてた。
彩ちゃんも「山本さんって呼ばれると誰!?ってなる」って反応してた。
バンドメンバーを従えて、細美さんとお揃いのサンバーストのレスポールを掻き鳴らして歌う姿も様になっていてカッコ良かったな。
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規制がかからないとも限らないし早めにANIMAに移動して、シンガーソングライターのUEBOさんのライブも始めから観た。
ANIMAってどこにあるのかよく分かってなかったんだけど、SUNHALLの斜め前のローストビーフ丼屋さん(?)の地下にあるのね。
階段にw.o.d.の「LIFE IS TOO LONG」のポスターが貼ってあった。
お手洗いに入ったら今度はそこにHelsinki Lambda Clubと羊文学のポスターも発見。
個室じゃないところの壁だったけど何となく気が引けて写真はやめといた。
UEBOさん、音出しの時に森山直太朗さんの「夏の終わり」を歌ってたからどんなジャンル…?って思ってたら、サーフとかシティポップっぽい感じもありつつ、チルで心地良い雰囲気もあるし、ゲストを迎えた盛り上がる曲もあって楽しかった。
バンドセットでのライブだったから勝手にバンドだと思っていたのだけど違って、でもバンドメンバーさんが醸す空気感も良かったな。
沢山ある中でこのライブを選んでくれてありがとうって話されていて、アーティストさんにとってサーキットイベントって真剣勝負なんだろうなって思った。
ずっと後ろで観てたけど、ステージが結構高いから観やすくて良かった。
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その次はお待ちかねの髭ちゃん!
お呼ばれされた時の髭ちゃんはギラついててかなりいい(わたし調べ)。
最前取れそうだったから前に行こうとしたら、それまで最前にいた人に「次までに戻ってくるから荷物みててもらえませんか?(その代わり最前どうぞ)」って言われて、荷物踏んだり盗まれたりしても知らんよ…と思いながら断る理由もないから引き受けて、色んな人がいるもんだなと。
それで宮川さん前の最前で観れた(結果オーライ)。
スタッフさんに混じって先に勇さんやコテさんが出てきてセッティングして、後から宮川さん斉藤さん、最後に須藤さんが出てきて音出しが始まって。
斉藤さんがドラムのセッティングをしてる時に自分のアンプにもたれて(顎乗せポーズみたいな格好で)眺めてた。
需要あるか知らんけど、この日のお衣装メモ。
須藤さんはミッキーマウスのTシャツ(目がビニールっぽい素材で立体的に見える)の首回りをざっくり切って肩出しスタイル、CA4LAのファーの帽子、青いチェックの巻きスカートっぽいワイドパンツ、黒いレザーのハイカット(ブーツ?スニーカー?)。
宮川さんは赤っぽい柄のシャツ、黒いパンツ、革靴。
斉藤さんは襟が立ってるシャツ(一番上だけ黒いボタンで半袖)、黒っぽいパンツ、帽子。
コテさんはいつもの感じ(記憶力…)、勇さんはTシャツの上に半袖のシャツを羽織ってたと思う。
音出しでは「ブラッディ・マリー、気をつけろ!」を流す感じで軽く演奏。
曲のゆるふわ感も相まって、肩の力が抜けたリラックスムードに。
そうこうしているうちに出番の時間が来てミナホのジングルは鳴ってたけど、いつものSEは流れてなかったな。
須藤さん「時間なんで始めよ!」
一曲目が「黒にそめろ」だったから、このライブの盛り上がりを確信したし、本気度が伝わってきた。
のっけから宮川さん斉藤さんがグイグイ前に出てきてくれて気持ち良く盛り上がれた。
ANIMAはステージとフロアの距離が近くて手を伸ばすと届きそう(昔だったら触ってたけど自重)。
須藤さんがボニクラの前に歓声を煽ってて、2回「フゥゥーーー!」って応えてたんだけど、更にもう一回煽られて、めっちゃ欲しがるやん…って笑ってしまった。
何だろう、明らかに目が合ってますよね?みたいな状況だと照れて笑ってしまうんよ…須藤さんごめん!
盛り上がる曲だからという理由もあると思うけど、802のヘビロだった「ボニー&クライド」をちゃんとセトリに入れるあたり、髭ちゃんの律儀さが出てるよね。
かと思えば、新譜からぶち上がり曲の「彼、どんな顔して鎮座しておられるんでしょうね」が投下されて無事昇天…
あの曲やばくない?頭が真っ白になる系の上がり方をする危険な曲だ…
コテさんがドラム椅子に登って立ち上がり、アジテートしてるのを見ると髭ちゃんのライブだなーって感じがする!
勇さんのドラミングもカッコ良かった。
セトリ覚えたいのにテンション上げすぎて記憶が飛びそうだったから、正気を取り戻す為にここでMCを挟んでくれて助かった。笑
須藤さん「MINAMI WHEEL25周年おめでとうございます!僕たちも20周年です!」
フロアから拍手が起きる。
須藤さん「タイムテーブル見てびっくりしちゃった。僕どこ!?って。あんなにいっぱい出るんだね。今日は髭の20年の歴史から色んな曲をやりたいと思います」
そう言って演奏されたのは「GOO」。
緩やかな始まり方だけど、徐々に熱を帯びていって最後は須藤さんのシャウトするような歌い方で終わるっていう髭ちゃんらしさに溢れた一曲。
確かこの曲は宮川さんもコーラスしてたはず(マイク立ってた)。
そのシャウトが須藤さんさすがだなって思うぐらい良かった。
コテさんがドラム叩いてるときの表情も味わい深くて良き。
ボニクラの前にあった歓声煽りのくだり(歓声を上げてもなお煽り続けられるあれ)が「ロックンロールと五人の囚人」の前にもあって、また同じように笑ってしまった…笑
この日のラスサビ前は音源通り普通に歌うバージョンだったけど、ダーリン!って2回叫んでたような。
続けて「それではみなさん良い旅を!」までやられたら盛り上がるしかないよね。
この曲の間奏でも斉藤さんと宮川さんが前に出て演奏していて、下から見上げる景色が良過ぎた。
この曲だったか囚人だったと思うんだけど、斉藤さんがサビ前、謎にぐるっと一周腕を回していて思わず笑いそうになった(調子がいい時のあれ…!)。
斉藤さんめちゃくちゃ上機嫌で最高の笑顔だったし、ワンマン並みに盛り上がってるフロアにピックをくわえて拍手してくれてた。
ラストは「テキーラ!テキーラ!」。
持ち時間が短い(30分〜35分ぐらい?)からMCも最小限で、ツアーの告知はテキーラの前奏でやっていて。
須藤さん「今日はありがとう!ツアーでまた大阪に来ます!最後の曲です!」
お客さん「えー!」
須藤さん「これがMINAMI WHEELの流儀だから!今『えー!』って言った人は全員ツアーに来てくれるんでしょ?」
わたしはいいぞいいぞ!って思いながらニヤニヤして観てたんだけど、ドキッとした人もいたはず。笑
須藤さんの言葉っていつもユーモアがあっていいよね。
いつもの二拍置いてイェーイも完璧だった!
須藤さん「バンドが俺たちについて来れるかが問題だから!」
宮川さんの方をちらりと見る須藤さん。
須藤さん「…ちょっと待ったちょっと待った!!なんでミュートしてるんだよぉ!!」
どうやら宮川さんのベースがミュートになってた模様。笑
勇さんも笑ってたし、斉藤さんも宮川さんのエフェクターを覗き込んで笑ってた。
宮川さんが頭を下げて謝って、テキーラやり直し!
久しぶりに須藤さんとお客さんがE.T.やってるの見た気がする(そうでもないか?)。
須藤さんもかなりテンション上がっててファーの帽子がすっ飛んでた。
「FM802も、MINAMI WHEELも、僕たちも、みんなも永遠に続いていけばいいなって思います。それだけ!」ってマイクを床に置いて去って行く須藤さんが粋だったな。
ライブが終わると慌ただしく転換が入るんだけど、ドラムをばらしに出てきた勇さんがフロアに残ってたお客さんに会釈してくれてた。
尺の短いライブだったのに情報量が多いな!楽しかった!
【セットリスト】
SC.ブラッディ・マリー、気をつけろ!
01.黒にそめろ
02.ボニー&クライド
03.彼、どんな顔して鎮座しておられるんでしょうね
04.GOO
05.ロックンロールと五人の囚人
06.それではみなさん良い旅を!
07.テキーラ!テキーラ!
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ずっとミナホの大トリがシークレットでタイテもTBA表記になっていたんだけど、それがMrs. GREEN APPLEだと当日の夕方発表になって、ちゃっかり抽選エントリーしたけど外れました!(ですよね〜)
そんな訳でシメはw.o.d.!
前方エリアの抽選に当たったお陰でど真ん中3列目で観れた◎
前方エリアは30分前集合なんだけど、入場するのに結構時間かかってたから入ったらすでに元良さんがドラムのチェック中だった。
マイクのチェックをする時、あーとかえーとかじゃなく「なーにも見えないー空ーっ」って歌ってて、STARSだ!ってなった。
後からサイトウさんとケンさんも出てきてサウンドチェック。
思えばw.o.d.も3人ステージの真ん中にギュッと寄ったセッティングよね。
MONOEYESもかなりギュッとしてるけどあれに近いものがある。
サウンドチェックではラフなセッションから「Mayday」をゆるっと流しながら確認していて、リハを観れるのもイベントの良さだなと。
声出しでサイトウさんが歌ってた英詞の曲は何て曲だったんだろう?お腹の底から声が出てて、3日連続ライブの最終日とは思えないコンディションだった。
サイトウさん、小柄で華奢なのにどこからあんな声が出るんだろう。
サイトウさん「w.o.d.です、よろしく!」
メンバーは一旦ステージを後にして、ミナホのジングルに続いてバンドのSEも流れる。
3人がそれぞれの位置について、サイトウさんが元良さんの方を見てアイコンタクト。
元良さんがドラムスティックを掲げカウントしてライブが始まる瞬間、それまで硬かった表情に情熱が宿るように、みるみる表情が変化していったのは感情の発露を目の当たりにした感じがしてかなりグッときた…
いきなりトップスピードな「1994」から始まって、フロアの熱が上がっていく。
今年の夏がフラッシュバックしたし、クアトロのライブも蘇ってきた。
ワンマンみたいに世界観に惹き込む曲が続いて「イカロス」。
イカロスのケンさんは歌舞伎の獅子っぽくて(個人的な見解です)荘厳な雰囲気がある。
歪んだベースとドラムのイントロから「Fullface」。
音圧とか重厚感とか、もはやスリーピースバンドの域を超えてる。
サイトウさん「w.o.d.ですよろしく。MINAMI WHEEL調子どうっすか?新曲持ってきたんでやります」
SNSで告知されていた通り、新曲の「陽炎」も聴かせてくれた。
まっすぐな歌詞とサビのドラムの連打がよかったな。
まさにいま、羽ばたいていくバンドの姿と重なるものもあった。
「オレンジ」はサイトウさんのしなやかな歌声を堪能できる曲。
叫ぶように歌う曲もカッコいいけど、こういう歌い上げる曲もまたいいんだよなぁ。
ノスタルジーを感じる間奏のギターの音色も相まってぐっと入り込んだ。
サイトウさん「元気ですか。雨降ってましたか?(降ってました!って返ってきて)そうですよね。嫌っすよね」
元良さん「なんかもうすぐ秋終わりそうじゃない?(ものすごく嫌そうな顔しながら)」
サイトウさん「もう冬になってるよね」
元良さん「ねえ。秋っていつも短いなって」
そんなふたりのやりとりを微笑みながら聞いてるケンさん(マイクがないから喋らない)。
サイトウさん「どう思います?皆さんは。秋って短いっすよね〜(と拍手を求める)…ミナホやからって言って別に話すことないんですよね。天気の話をしちゃう。まだあるんでしょう?しっかりあるんでしょうミナホは。多分あれですよ、ミナホ終わりのイベントとかもいっありますよ。どこまでいけるかみたいなところあるんで、散々遊んで帰りましょう。よろしく」
サイトウさん「星の曲やります」
「STARS」は半音?一音?下げでやってたのかな。
この曲でw.o.d.を知った人、ハマった人も結構いるんだろうなぁ。
サイトウさんの髪が伸びてあまり目が見えなかったんだけど、時折前髪の奥から見える目がやたら色っぽくてドキッとしてしまった。
跳ねるリズムが気持ちいい「馬鹿と虎馬」。
レディクレでもやってたけど、髭ちゃんと同じく802のヘビロだった曲をちゃんとセトリに入れてくれるあたり義理堅い。
ラストに向けて更にギアをぐっと上げる「踊る阿呆に見る阿呆」。
ケンさんがニヤッと笑いながらベースソロ弾いてたのもめちゃくちゃ良かったな。
フロアを見下ろすような視線が特に。
サイトウさんが「ラスト一曲です。また遊びましょう、ライブハウスで。また来ます。w.o.d.でしたありがとう」
ラストの「My Generation」、最前で50代半ばぐらいの男性が拳を上げてノリノリで楽しんでいて、これはメンバーも嬉しいだろうなって。
わたしも負けじと飛び跳ねてたらすぐに息切れした(体力…)けど最高に楽しかった!
元良さんのヘッドホンチャレンジ(勝手に命名)、あともう少しのところでやっぱり落ちちゃって惜しかったね。
曲の途中で下手の袖に友達?を見つけて、ドラムスティックを掲げてバンザイしたかと思えば満面の笑みを浮かべててめっちゃ嬉しそうだった。
前方エリアは適度にスペースがあって観やすかったし、悔いなく楽しめた!
ミセス観れなかったのは残念だったけど、w.o.d.で完全燃焼したからもういいやと思って外でやってた生中継も2、3曲だけ観て帰った。
音が小さくて後ろだとあまり聞こえないし、ビジョンも見づらいしで環境は良くなかったからまた次にこういう機会があれば改善した方がいいと思うな。
初めてのハコや久々のハコにも行けたし、また贔屓のバンドが出たらミナホ行きたいなー!
番号遅かったけど次は太虎でw.o.d.観れるから楽しみ◎
SC.Mayday
01.1994
02.イカロス
03.Fullface
04.陽炎(新曲)
05.オレンジ
06.STARS
07.馬鹿と虎馬
08.踊る阿呆に見る阿呆
09.My Generation
S | M | T | W | T | F | S |
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