DizzyLife
2024-03-12T22:11:52+09:00
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2024.2.29 フルカワユタカ×須藤寿「SEITANSAIVIII」@梅田シャングリラ
http://dizzylife1.exblog.jp/242110195/
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Live
スターとストー(敬称略)の生誕祭大阪公演!46歳を迎えたスターと47歳を迎えた須藤さんをお祝いする場なのに、むしろもてなす側は主役のふたりで、笑いっぱなしのひと時だった。
いつも通り薄れゆく記憶を基にした自分が読み返す用のレポなので、MCのタイミングとか間違ってることもあるかと思いますがご容赦ください…ほんとはこの1.5倍ぐらい喋ってたけど記憶力の限界でした。
髭のライブの日ってよく雨が降るんだけど、この日もやっぱり雨だった。そこそこの雨が降りしきる中、隣の焼肉屋の匂いも風に乗りつつでちょっとつらい。この日は椅子ありのライブで、50番代だったけど3列目の上手端が空いてたからそこで観ることに。スタッフさんが開演までに飲み終わったカップを回収しに来てくれるのありがたいな。
開演時間になり、まずはふたり揃ってステージに登場。
須藤さんは白のスウェットにデニム、黒いボリューム感のあるスニーカー、ファーの帽子を被ってた。
スターはグレーっぽい開襟シャツの下にノーカラーシャツ、黒のストレートパンツ(靴は忘れた)。
「今日は誕生日でもなんでもない」(誕生日は前日の28日だからね)って話してたけど、2年前なんて大阪の生誕祭は4月にやってたし、1日ぐらい誤差の範囲では…?笑
須藤さん「フルカワくんの方が年上でしょ?48になったんでしょ?」
フルカワさん「ずっとあなたに敬語使ってるでしょ」
須藤さん「先輩でもずっと敬語の人いるじゃん」
フルカワさん「そういう人もいますけど、俺の敬語はそういうのじゃないでしょ」
生誕祭(の東京公演)は今回で8回目、生誕祭10周年の時は全国を周りたい、関西は全県でやりたいなんて話も。
この日飛び込んできた大リーグの大谷選手の結婚の話題に触れ、楽屋でその話ばっかしてたと。
フルカワさん「(大谷選手みたいな)パーフェクトヒューマンを愛でるのもいいですけど、今夜はいびつなふたりの弾き語りです」
ここで一旦フルカワさんは退席して、須藤さんの弾き語りが始まる。
曲紹介を交えながら歌い始める須藤さん。一曲目は「僕についておいで」。
須藤さんの歌声と温かなアコギの音色を聴いていると、心がほぐれていくのが自分でも分かった。
須藤さん「母親が毎年、俺の誕生日に連絡をくれて誕生日の思い出を教えてくれるんだけど、今年もLINEをくれて、今年は生まれた時間を教えてくれて。俺が生まれたのは午後の12時31分なんだけど、これが夜遅くだったら生誕祭やってるのにまだ47歳になってないのにって思って。でも今日だったらもう47になってるから関係ないんだって今喋ってる途中で気が付きました」
「去年髭は20周年を迎えたんですけど(まばらな拍手)ちゃんと拍手貰えるまで待とうかな?(大きな拍手)21年目で20周年を超えるってなかなかないじゃん。曲作りのモチベーションが下がったとかじゃなくて。今まで弾き語りに向き合うのを避けてたんだけど、これはいいチャンスなんじゃないかと思って。弾き語りっていってもフルカワくんみたいなの(と言いながら速弾きをやる)じゃないけど」
髭と並行しながら弾き語りももっとやって行きたい、関西方面にも弾き語りで来たいとも話していて今後が楽しみになった。
「昨日ライブ終わってふたりで吉祥寺からタクシーに乗って帰ったんだけど、今日のライブのことを考えたらワクワクして寝れなくて。明日ライブなのになって」
2曲目は「サンデー・モーニング」。青い照明がシャンデリアにきらきらと反射して綺麗だったな。大好きな曲だから、歌い始めた途端かなり込み上げてくるものがあった。
今までは歌声で聴かせる須藤さん、ギターのテクで圧倒するフルカワさんという感じだったけれど、ここに来て須藤さんの弾き語りがかなり良くなっていて驚いた。
それは須藤さん自身に変化があったようで、今まで向き合うことを避けてきた弾き語りに向き合ってみようと、手が悴まない暖かい日に公園でギターの練習をしているそう。
「家の近くに公園があって、暖かい日はそこにギターを持って行って練習をしてて。最近は寒くて手が悴むから暖かい日じゃないと行けないんだけどね。その公園は360度木をぐるっとベンチで囲ってあるんだけど、その日は『やった誰もいない! 』って思って11時から13時ぐらいまでずっとその公園で練習をしてて。その日は次の日が寒い日で、昼過ぎからすっごく寒くなってきたから帰ろうと思ってギターを片付けてたの。そしたら反対側から男性が歩いてきたの。『やべ、ノリノリでギター弾いてたな』ってなったけどまぁいいやと思って。だんだんこっちに近付いてくるのよその男性が。大学生ぐらいかな?俺しかいないし、なにか言われると思って構えてたら『なんか良かったんで』って100円をくれようとして。『いやいやそんなただの練習なんで』って一度は断ったんだけど、もう一回くれようとしたから何度も断るのは無粋だと思って、『ありがとうコーヒーでも頂きます』ってもらったんだよね」
そんな話をして「俺、ライブやる前にもう100円稼いじゃったから!お金を入れる缶とか置いてた訳でもないのに。音楽で100円稼ぐのって大変なんだよ」って。
「次は髭の曲です。まあ大体髭の曲なんですけど」
そんな感じで歌い始めた「もっとすげーすげー」は前とアレンジ変わったのかな?Bメロのところで音を鳴らさず弦のスクラッチ音だけ鳴らしたり、サビ前で段階的にコードが移り変わっていくのいいなって思った。
須藤さん「最初に好きになったのがユニコーンで、この曲が発売された時悲しかったなぁ。(バンドが)終わっちゃうんだと思って」
「すばらしい日々」は須藤さんの声質にもよく合ってたな。伸びやかでいい意味で飾り気がなくて、須藤さんと一緒に口ずさみたくなった。
髭の「きみの世界に花束を」も弾き語りだとシンプルな分、よりダイレクトに響いた。
須藤さん「最近、このピックに書いてある何ミリとかって細かい文字が読めなくなってきて、これかー!って思って。今まで諸先輩方のスマホの文字でか!って思ってたんだよね。言わないよ?でも心の中で思ってたのが、今は因果応報になってる。歳を取るのって良くも悪くも変化していくことだから、それくらいのことじゃん?って。分からない人達のために説明すると、髭の曲で『それくらいのこと』って曲があるんです」
MCだと笑いを取る感じなのに、歌い始めると別人みたいになるのすごいよね。「それくらいのこと」の曲後半のコーラスのところもファルセットで歌ってたの、前からそうだったっけ?
それまで被っていたファーの帽子を脱ぐ須藤さん。「帽子脱ぐとこうなる(毛先が口に入る)の忘れてた。髪留めが必要だね。それか坊主にするか」って言っててすごい二択だなと思った。笑
次のカバーはTHE BLUE HEARTS。須藤さん「ブルーハーツは怖かった。訳が分かんなくて。まあ自分も数年後に訳が分からないことになるんだけどね。笑 ブルーハーツは周りのみんなも好きだったから」
もしかしてそうかなと思ったらやっぱり「青空」のカバーで、the LOW-ATUSのことが過ぎったりした。この曲もめっちゃいいよね、名曲だ…。
ラストは髭の「虹」。いつもバンドで演奏する時はハンドマイクで歌ってるから、弾き語りでギターを弾いてるのが新鮮だった。
髭の楽曲は更にブラッシュアップしていたし、カバー含め、改めて須藤さんの声いいなって。
出番が終わってフルカワさんを呼び込んでもなかなか帰ろうとせず、そのままステージの上でライブを観ようとする須藤さん。
須藤さん「ここでこうやって観ちゃダメなの?拍手もするし!(両手の手の平の手首付近をくっつけた状態で指先だけパタパタさせて拍手する)」
フルカワさん「おば拍手ね」
須藤さん「喋ってる時はマイクの前で笑うから!面白かったらね」
フルカワさん「俺は面白いことしか言いませんけどね。ライブ終わった人と、これからの人とで温度差がある」
須藤さん、立ち上がるそぶりを見せてもう一回座り直して「今バウンドしてみただけだから!」とかやってたけど、結局追い出されてた(かわいい)。
ライブを終えてリラックスモードだった須藤さんとは裏腹に、スターはどこか落ち着かない様子で、「まだギター持たないよ。まだ歌わないから。BRAHMANのTOSHI-LOWさんはこうやって30分ギター持たなかったから」って言ってて、これは間違いなくロウエイタスの話だ…と思った。笑3曲ぐらいしか歌ってないのに一時間経ってることなんてよくあるので…
フルカワさん「須藤くんは昨日と同じ話をしてましたけどね。こういうとまた100倍ぐらいになって返ってくる。ダメだこんなこと言うの、ワルカワだ、ワルカワになっちゃう!」
「昨日も楽屋から出てこないってXに書いてたけど、スタッフと打ち合わせしてたんで。須藤くんもそれを分かってるのにああいう風に書いて。シャングリラのスタッフさんにはこのふたり仲がいいって聞いてたのに全然じゃねえかと思われてるかもしれません」
「好きこそ物の上手なれって言いますけど、須藤くんは今弾き語りをやるのが楽しいみたいで今日もリハで2時間歌って、『声が嗄れちゃうよぉ』って言いながら戻ってきてて。弾き語りが不安だからやるって感じじゃなくて、楽しいんでしょうね」
話の流れでフルカワさんから「須藤くんがパワーアップして生誕祭のクオリティが上がった」という言葉が飛び出して嬉しかったし、わたしもその通りだと思った。
そんな感じのMCを挟みつつ、フルカワさんの弾き語りはゆったりとノスタルジーを呼び起こすような「fairy tale」からスタート。
リズミカルな「密林」はギターの速弾きが炸裂していて、そのテクニックに圧倒された。ふたりとも喋ってる時は芸人さん顔負けの饒舌さなのに、歌うとガラッと空気が変わるなぁ。
フルカワさん「『どうしてそんなにギターが上手いんですか?』って訊かれたら『フルカワユタカだから』って答えてるんだけど、四六時中ギター触ってるから。食事の時も膝の上に置いてたり。…あ、外食じゃないですよ!あとお風呂も!トイレも!…トイレはたまにあるか。でもトシちゃんと俺は排泄しないんで」
トイレにギター持ち込むことはたまにあるんだ!?ってそこにびっくりした。笑
フルカワさん「次に歌うのは、僕はこう語ったった(若干噛んでる)こう語ったった…って走って行っちゃった」
「僕はこう語った」は原曲のバンドアレンジもいいけれど、この音源のアルバムを出して欲しいくらい弾き語りのアレンジも秀逸。
「夏の鉄塔」は2年前の生誕祭で聴いて好きになったんだけど、この曲もいいよね。
昨日(のフルカワさんのMC?)はすべってたという須藤さんによるdisりをいじりつつ。
フルカワさん「髭の曲をカバーしようと思って『青空』を用意してたら須藤くんがブルーハーツの『青空』を歌ってて青空被りをしました」
ずっと須藤さんから「フルカワくんは48歳になった」っていじられてたお返しとばかりに「僕から49歳になった須藤くんへの誕生日プレゼント」と、髭の「青空」をカバーしてくれた。なんだかそれにすごく愛情を感じて、ぐっときちゃったな。
「ここからの3曲はコンセプチュアルにやります。歌詞に注目してください」と、「Crazy」「too young to die」「この幸福に僕は名前をつけた」の3曲を解説も挟みつつ連続で演奏。「Crazy」のことを「やってやんぜロック」だって自称していて、似たようなことを歌っているバンドとしてかわいい後輩(忘◯らんねえよとf◯ad)の名前を出してた。笑あいつら(かわいい後輩たち)と自分が違うのは、自己肯定感の高さだとかなんだとか。
「SNSに書くなよ?お前ら文章下手くそなんだから」って言ってたけど書いちゃったごめんなさい!(後にこのくだりも威圧的だったみたいなニュアンスで須藤さんにいじられてた)。
「有頂天だった頃」の「Crazy」、アッパーなのリズムの取り方とか緩急の付け方、すごかったな。
“思うように走れないなら倒れ込んでしまえばいい”という歌い出しは、解散してソロになってからの「too young to die」。この曲は(ソロで活動を始めるまでの)数年間の不遇を歌っていると。
「昨日BPMが速い、BPMって分かる?beats per minuteの略ね。Crazyの歌詞飛んで全部1番の歌詞で歌ってた。デジャヴ!」って言ってたのに、「この幸福に僕は名前をつけた」で「こんばんはフルカワユタカです!」って言ったら歌詞全部飛んだって言ってて笑ってしまった(これこそデジャヴ…?)。
でも、そんなパーフェクトヒューマンじゃなくいびつ(本人談)な部分も魅力だなって。このくだりだっけ?「みんなが甘やかすからこうなるって渡邊忍に言われた」って言ってたのは。
色々あってもまたフルカワさんが「この幸福に僕は名前をつけた」みたいな曲を歌えるようになって良かった。
フルカワさん「次はバンアパのマーちゃんとの曲。マーちゃんは原昌和かマルシアかだから。『マーちゃんごめん!』…大鶴義丹が不倫して謝罪会見した時のマルシアに向けたセリフね。お前らも知ってるだろ?あの頃は良かった、今は色々厳しい!」
マルシアと大鶴義丹のネタは35歳以上じゃないと伝わらないと思った。笑マーちゃんごめん!って言った時、お客さんの頭の上に「?」が浮かんでたもん…
そんなバンアパ原さんとのコラボ曲「ドナルドとウォルター」。爽やかでキラキラしていて、そういえば髭の曲ってあまりそういうテイストの曲はないなーって思った(全くない訳でもないけど)。今度、京都と大阪でバンアパの荒井さんとアスパラのしのっぴさんと一緒にやるライブの告知も挟みつつ。
フルカワさんの弾き語りラストは「Yesterday Today tomorrow」。この曲ではコーラス部分のシンガロングも起きてた。セトリの起承転結感というか、構成とかその辺りも上手かったな。
ここで再び須藤さんが呼び込まれる。自分の出番を終えてすでにお酒を飲んでいたのか、心なしかさっきよりテンションが高い。笑
須藤さん「さっきずっとファルセットばっかだったじゃん、もう名前ファルカワユタカにしなよ!」
フルカワさん「須藤くんはもう飲んでますけど、俺は飲んでないんで。乾杯しましょうか。ビールください!」
須藤さん「ビール持ってきてくださいってやな感じだよね!俺は偉いんだ!みたいな」
須藤さん、紙をぺらぺらとさせて出てきたから歌詞のカンペかな?と思ってたら。
須藤さん「さっきスタッフさんに肩トントンってされて『宮川さんから電報が届いてます』って。読ませて頂きます」
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お祝い梅田シャングリラ様方 須藤寿様
スト様、フルカー様お誕生日、おめでとう御座います。素敵な打ち上げになるよう、東京よりお祈りしてオリマス。
オレノンデル、コンドノモウ
東京都 ベース 宮川トモユキ
(SNSにアップされてた原文まま)
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フルカワさん「何で今日なの?誕生日じゃないじゃない」
須藤さん「今日の指定なんだよ。ファイナルだからじゃない?」
フルカワさん「うちのタロティは?タロティは来てないの?ハヤトでもいいよ」
タロティの物真似をする須藤さん(気のいい大男がゆっくり喋ってるみたいな感じ)。
フルカワさん「タロティの真似をする人はみんなそんな感じになる。まあ、ティってついてるのは全部かわいいんですよ、キティとか、パン…(言いかけてやめる)」
須藤さん「え、何?パ◯ティって言った?パ◯ティってかわいいものなの?Xでアンケート取る?パ◯ティはかわいいですか?って。ビールやっぱいいです!…いや冗談です!笑」
わちゃわちゃしている間に、グラスに注がれたビールを店長さん?がステージまで持ってきてくれる。
フルカワさん「乾杯しましょうか」
須藤さん「やだよ!」
フルカワさん「何で。笑」
須藤さん「そういう予定調和嫌だ!」
フルカワさん「乾杯しましょう、持ってない人はエアで!」
お客さん&主役のふたりで乾杯。
フルカワさん「藤須くん」
須藤さん「須藤です」
フルカワさん「(チッッ)」
須藤さん「うわ、舌打ちした?今ビクッ!てなったよ。怖!」
フルカワさん「須藤くんと一緒にいるとどんどん嫌な人間になっていく」
宮川さんからの電報で幼馴染コンビの愛の深さを感じて結構じーんとしてたのに、その後のMCで爆笑して笑い泣きしたよね。
須藤さん「またみんなとも飲みたいよね。去年(の対バンの時)は打ち上げできなかったし」
フルカワさん「俺は休止中に斉藤くんと仲良くなったけど、他のメンバーとはそれほど仲良い訳でもないし」
須藤さん「ドーパンが解散する前、フルカワくんはタロティを閉じ込めてたよね(檻の柵を両手で握るジェスチャー)。俺にはタロティの頭の上に昔のピーチ姫みたいに『HELP!』って出てるのが見えてたよ。昔のピーチ姫がどんなだったか知らないけど」
フルカワさん「最初時間を取ってたのが今になってどうなってるのか分からないですけど。大阪は都会だから大丈夫?そろそろ曲やりますか」
須藤さん「じゃあ次は『farewell』やります」
フルカワさん「先に言っちゃう?一音目の感動を奪うの?」
須藤さん「farewellやるYO!こんな時代だって言っちゃってる!(嵐?)」
フルカワさん「何それ?」
須藤さん「ストラップ!」
フルカワさん「これは?(ギターのストラップを指差す)」
須藤さん「ストラップ!」
きれいにオチたところで。「farewell」は元々フルカワさんが須藤さんに楽曲提供(GATALI名義のアルバムに収録)して、その後フルカワさん自身も歌っていた曲。セッションでは須藤さんがメインでボーカル、フルカワさんはギターを弾きながらコーラスを担当(メインで歌ってるパートもあったはず)。ふたりのハーモニーが聴けるのはここだけで贅沢だった。
フルカワさん「(生誕祭)来年もやりますか?」
須藤さん「何を?髭はずっと続けていくつもりだよ?」
フルカワさん「もう俺も髭みたいなもんでしょ?笑」
須藤さんさらっと嬉しいこと言ってくれてて、これだけで来て良かったって思った(ちょろオタ)。
ラストは髭の「テキーラ!テキーラ!」。Stand Up!というスターの掛け声でフロアはスタンディングに。須藤さんが歌いながら自由に動き回って、スターに絡みにいってたの良かったな。それに対してやりづらそうながら嬉しそうだったフルカワさんも。須藤さんがピュアな眼差しで「ギター弾きながら歌えるのすごいね!」って言ってたのは笑ったけれど(須藤さんもね)。
最後、はける前に須藤さんが「フルカワくん、いい歳の取り方してね!」って。
それはふたりともだし、来年も再来年も、ふたりともおじいちゃんになってもこうして仲良く歌っててほしいなって心の底から思った。
と、過去最長レベルで長くなってしまったけれど、2024年のストスタ生誕祭大阪編はこんな感じでした!ライブの感想としてどうかとも思うけど、とにかく面白かったっていうのがいちばんの気持ち。
最後に改めてもう一度、お誕生日おめでとうございます!
(セトリはフォロワーさんとネットからの情報です)
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2024.2.29 フルカワユタカ×須藤寿「SEITANSAIVIII」@梅田シャングリラ
---須藤寿 セットリスト
01.僕についておいで(髭) 02.サンデー・モーニング(髭) 03.もっとすげーすげー(髭) 04.すばらしい日々(ユニコーン) 05.きみの世界に花束を(髭) 06.それくらいのこと(髭) 07.青空(THE BLUE HEARTS) 08.虹(髭)
---フルカワユタカ セットリスト
01.fairy tale02.密林03.僕はこう語った04.夏の鉄塔05.青空(髭のカバー)06.Crazy07.too young to die08.この幸福に僕は名前をつけた09.ドナルドとウォルター10.Yesterday Today tomorrow
セッション
01.farewell(フルカワユタカ) 02.テキーラ!テキーラ!(髭) ]]>
2024.2.10「SLOPE ROCK!」@クラブ月世界 Newdums/ペペッターズ/w.o.d.
http://dizzylife1.exblog.jp/242100961/
2024-02-28T21:00:00+09:00
2024-02-28T21:00:08+09:00
2024-02-28T16:32:55+09:00
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Live
ほぼ5年ぶりの月世界!かつて神戸にあったSLOPE(旧ウィンターランド)の店長井上さんが今は月世界の店長をされているという縁もあって実現した、神戸出身のバンド3組によるスリーマン。
昼には北野町広場でフリーライブがあって、各バンドのボーカルによる弾き語りも。
いつも通り、自分が後から読み返すために書いているようなレポで、記憶が不確かな部分や偏りもあるのでご了承を。
場所がよく分からなくて迷わず行けるか不安だったし、ガチ勢の皆さんは早くから来てるのかと思って余裕を持って向かったら10時半頃に着いちゃって、さすがにまだ誰もいなかった。笑
せっかくだから少し周辺を歩いて異人館街を見て周ったり、北野天満神社にも行ってみたり。異人館街を訪れたのは小学生の頃ぶりで、その時は車で近くまで行ったはずだったから、こんなに坂がきついと思わなかった。特に、うろこの家に向かう坂道がすごい傾斜で、しかもそこは入場料を払って中に入らないと外からは見えないようになっていて。一回行ったことあるし時間もなかったから最初から中に入るつもりはなかったんだけど、それなら先に教えてよっていう。しんどい思いをしたんだし入ろうかって思わせる作戦?
北野町広場や風見鶏の館よりも高い場所にある北野天満神社の境内からはポートタワーも一望できて見晴らしも良かったな。
最初は12時スタート予定だったんだけど機材到着の都合?で20分遅れのスタートになって、その隙に待っているお客さんに近くのカレー屋のおじさま、おそらくインド人の方がビラを配りに来ていてとても良かった(商売上手)。
フリーライブの一番手はペペッターズの広村さん。広村さんは持ち歌3曲(jezeroを歌ってたのは覚えてるけど、あとは曲名分からず…)と、もうすぐバレンタインだからとチャーリーとチョコレート工場の曲を歌ってくれた。最初は椅子に座って歌ってたものの、弾きにくいから立って歌います!と。リズムを取るために手拍子をしてたらお客さんも真似して、そんなつもりじゃなかったんです!って焦ってたの面白かったな。
広村さんのライブ中、後ろからサイトウさんの声が聞こえた気がして振り返ったら数段上の斜め後ろにいてびっくりした(ケンさんも一緒に来てた)。
二番手のNewdumsの伊井さんも持ち歌4曲(Fool、Daydreaming、Octopus、Mercyとのこと)。シンプルな弾き語りだと声の良さが引き立つな。だんだんと雲から陽が射すことも増えてきて、今日は暖かいですねって。高台にあって開けた場所で太陽の温かさを感じながら聴く弾き語りは心地良すぎた。
最後に出てきたサイトウさんは、w.o.d.とHours両方の「オレンジ」を歌ってくれた。寒さで上手くペグが回らなくて、合わせようとする程ギターのチューニングが狂っていくのは笑いそうになってしまったけれど。
間奏のギターをミスりそうになったり、声が裏返りかけた時に自分でも笑っちゃってたのがリラックス感あってむしろ良かった。途中で近くに置いてあったPCがスクリーンセーバーになってしまったらしく、広村さんを呼んで対処してもらう一幕も。広村さんがジョークで椅子に座って膝の上にPCを乗っけてサイトウさんの方を見たら、気付いたサイトウさんがめっちゃ笑ってた。w.o.d.のオレンジも、Hoursのオレンジも両方いい曲だな。心なしかいつになく多幸感があって、幸せのお裾分けをしてもらった気分。
広村さんが進行役みたいな感じで司会っぽいこともされていたんだけど、伊井さんが「また夜に会いましょう」って話していたことを拾って、「彼だけ夜もここで歌ってる可能性がある」って言ってたのは笑った。
サイトウさんとKenさんはライブが終わってからファンサまでしてくれてたし(膝から崩れ落ちて道端に座り込んでるひともいて、その気持ち解る、解るよ…って思いながら見てた)、帰る時もKenさんが車の窓を開けてみんなに手を振ってくれてめちゃくちゃ手厚かった…。
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その後、時間があったから元町中華街まで足を伸ばして、春節ですごいひとだったからもうそのまま帰ろうかと思ったけど30分並んで焼き小籠包を食べたり、街をぶらぶら散歩したり。
月世界の近くにかる生田神社にも寄って、元良さんの首が早く治りますようにってお願いしてきた。境内からは月世界の看板的なネオンも見えるのね。今まで何度も行ったことあるのに初めて気が付いた。
月世界に足を運ぶのは5年ぶりぐらいかな?前は髭の須藤さんのGATALIだった。お店脇の路地みたいなところに整列するのもちょっと懐かしかった。早めに着いたんだけど会場前に出演者さんどなたかのご家族なのかなと思われる方たちもいらっしゃっていて、さすが地元だなと。
整理番号は50番代、中に入るとステージにサイトウさんのギター2本が立てかけてあるのが見えて、w.o.d.が最初なんだ!?って驚いた。下手のKenさん側は埋まってたけれど、迷いながらも上手に行ってみると端の方なら最前が取れた!最前で観れるの初めてだ。
しばらく来ない間にステージの上部、幕の前に「月世界」って電飾で光る看板(看板?)が設置されたのね。ちなみに今回のイベントは2階は関係者席になっててお客さんには開放されてなかった。
開演は10分近く押してたけど、ずっとBGMとしてHoursのアルバムが流れていて退屈はしなかった。
Vanilla Fudgeバージョンの「Ticket to Ride」が流れる中、プロレス形式でフロアの間に設けられた通路を通って、お客さんとハイタッチを交わしながらメンバーがステージへ。
月世界のステージは半円形で前方が丸い形で足元には照明が埋め込まれていて、その先に踊り子さんが踊るためなのか四角くて小さなステージが繋がっているような不思議な形状。ステージ自体は狭いから、ドラムが中央前方に出ていて3人がほぼ横並びになるというめずらしい立ち位置で、クロックスを履いてる元良さんの足元まで見えるのは貴重だったな。
サイトウさんがPAさんに向けて手を上げるとSEが鳴り止んで。ライブが始まるとき、サイトウさんとアイコンタクトをして頷こうとした元良さん、コルセットが邪魔で上手く頷けなくて、ふたりで顔を見合わせて笑っていて。
最近「STARS」から始まるライブが多かったからこの日もそうかな?って思ったら、息を吸い込んだサイトウさんが「リビド」を歌い出して、その声の強さに一気に引き込まれた。首を痛めて全治4ヶ月とは思えない元良さんのドラミングとコーラスも気合いを感じたな。
そのまま「イカロス」に繋がると、力強いビートに負けんばかりにフロアでは拳を突き上げる人が続出。一転してゴリゴリなのに流れるように軽やかな「Kill your idols, Kiss me baby」。
「lala」の前には短いドラムソロもあって、思わず変な声が出てしまったよね。それに、曲後半の掻き鳴らすようなギターソロがカッコ良すぎてキャパオーバーになりかけた。元良さんはドラムを叩きながら曲を口ずさんでることも結構あったな。
MCでサイトウさんが「w.o.d.です、よろしく」と挨拶すると、フロアから「(結婚)おめでとう!」の声が飛んで、ありがとうって笑顔を浮かべてた。続いて「元良くんお大事に!」って言われて、はーいって返事をする元良さん。
サイトウさん「今日の主催なんかな?分からんけど、昔SLOPEっていうライブハウスがあって、そこの店長さんは何もせんねんけど、何もせんのが仕事みたいな人で。はみ出てても許してくれる懐の広いライブハウスだったんで、閉店する時は泣きながら浴びるように酒を飲んだんですけど」
普段は後ろにいる元良さんが横を見るといるから、サイトウさんはそれが変な感じだった様子で。
サイトウさん「横見て(コルセットを着けた元良さんがいるから)すごいなと思って。今日めっちゃ歌う曲多いしYOSHIKIみたい」
元良さん「YOSHIKI歌わんけどね」
サイトウさんに「次の曲のカウントだけしてもらって…」って振られた元良さんがものすごいしかめっ面になって、思わずみんな笑ってしまうっていう(お大事に!)。
MCは和やかな感じだったのに、次の曲が大好きな「サニー」で、またここでも変な声が出かけた。いつも元良さんって今にも泣き出しそうな表情で叩いてるから分かりづらいけど、やっぱり首痛いんだろうなって思うところが度々あったな。
サイトウさんが軽くギターのフレーズを確かめるように軽く弾いてから「煙たい部屋」。こういうダークだったり気怠い曲もまた似合うバンドなんだ。イントロ終わりのKenさんのベースのアレンジもいいよね。
サイトウさんが「夏の曲です」と言って演奏された「陽炎」。再び序盤の熱を取り戻すには充分過ぎるほどの勢いと加速力。いつもこの曲は元良さんのドラムに合わせて手を挙げてしまうんだけど、それがめっちゃ気持ちいい。この日のサイトウさんは陽炎のMVと同じ衣装だった気がする(スマパンの黒Tに黒っぽい柄シャツ)。
そのまま「1994」に行くから元良さん大丈夫かな?ってちょっと思ってしまった。そんなことも感じさせない圧巻の演奏だったのがせめてもの救い。
サイトウさん「昼のフリーライブにお邪魔したんですけど、ペペッターズのボーカルの広村さんが『わ〜!!(子供みたいにおどける)』みたいな感じでめっちゃ良かったです。変わった、変わらないの話じゃなくてね」
「あの頃はアンプの上に、安いワインって開けた後にキャップできるんですけど、アンプにこぼれないようにそういうキャップができる安いワインを置いてたから、今振り返って水が置いてあって訳わからんくなった」
この日のサイトウさんのステージドリンクはお水(たぶん常温でストローが挿してあった)、元良さんはスポドリかな?
「今日は友達とか先輩ばっかりやし、あとは酒飲みながら友達のライブ観るだけやからめっちゃ楽しい。まぁもう飲んでるんですけど。笑」
MC中のサイトウさんに何か言いたげだった元良さん(でも喋らず、Kenさん前には毎回マイクなし)。暑いのかサーキュレーターの風を送って涼んでた。
ライブはラストスパート、「STARS」のAメロ元良さんがサイトウさんの方をじっと見てリズムキープしてたの良かったな。横並びだったから余計にそう感じたのかもだけど、元良さんってドラム叩きながらサイトウさんのことよく見てるんだなって思った(Kenさんもね)。
力強いビートと乾いたギターのリフから「楽園」。バキバキで骨太な曲なのに踊れるのが不思議。まさにサイトウさんの「自由に楽しんで」という言葉を体現したようなフロア。w.o.d.のメンバーはライブ中に煽ったりすることもないんだけど、それがとても居心地がいい。
「踊る阿呆に見る阿呆」で元良さんが黒いカウベルかな?パーカッションを叩いてるの、あんなところ(真ん中辺りタムの横)にあるんだなって今更。お客さんもテンション高くてKenさんがせり出したステージに降りた時、すごい歓声が上がってた。かと思えばKenさん2番のAメロBメロで首を傾げるような角度で左右に振っててお茶目だったな。
ラストは「My Generation」。元良さんのヘッドホンチャレンジ(勝手に命名、最後までヘッドホンを落とさず演奏できるかの意)成功してた…!コーレスも手の挙がり具合もワンマンさながらで熱いライブだったな。
近過ぎて終始夢の中にいるみたいな、現実の光景じゃないみたいな感覚になったな。
w.o.d. セットリスト01.リビド02.イカロス03.Kill your idols, Kiss me baby04.lala05.サニー06.煙たい部屋07.陽炎08.199409.STARS10.楽園11.踊る阿呆に見る阿呆12.My Generation
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転換の後、二番手で登場したのはNewdums。
一曲目(「Dim Room」という曲)いいなって思ったらライブが終わった後に近くのお客さんがギターの林さんに曲名を尋ねていて、ライブの翌週に配信された新曲だったみたい。
軽やかにコーラスが重なる「Behind the door」、音の広がりが心地良い「Another one」。こういう曲を聴くとギタリストがいる4人組のバンドっていいなと思う。
「Restart」だって大人の魅力と妖艶さがすごくて、こんなバンドが日本にいたんだって衝撃だったな。
4人組だとステージが狭いからかボーカルの伊井さんはサブステージで歌っていて「バンドを従えてるみたい」って。
ギターの林さんは元々w.o.d.のサイトウさんと一緒にHoursというバンドをやっていたんだけど、この林さんが弾くギターがめちゃくちゃ良くて。音色に色気もあるし引き出しも多くて、またいいバンドとギタリストに出会ってしまった…という気持ち。
「Your sorrow」ではそんな林さんのギターソロが繊細なのに前面に出ていてとても良かった。「And I see the same ground」は長尺の間奏があるんだけど、演奏力もインストバンド顔負け。
しっとりと、どこか懐かしさもある「Myself」や「Stand by me」は月世界の雰囲気にぴったりだったな。
ライブの告知をしていた伊井さんが「サイトウさんはMCでみんなのことを話してたのに自分のことばっかりで…」って言ってたら、林さんから「そうか?終わったら酒飲んで楽しむしか言ってなかったけど」と突っ込みが。笑
伊井さんが喋ってるとき、二階にいるサイトウさんが「声が小さい!」とか「カッコいいよ」とかヤジってる声が聞こえてきてたの、気心知れた仲間達とやる地元のライブって感じがしてよかったな。
思わず体が揺れる高揚感を与えてくれる「Ghost」と「Anytime」。Anytimeのカラフルなギターソロはワクワクした。
どの曲も全部英詞で洋楽っぽいのに、いかにもアメリカやイギリスのバンドという感じではなく、奥行きと広がりのあるサウンドに伊井さんの柔らかい声がよく合っていて素敵だった。
伊井さん、昼は犬柄のニットだったのに夜は着崩した白シャツにジャケットでそのギャップは反則では…?とかインスタに好き勝手書いてたらストーリーの方に伊井さんの足跡がついていて、やってもうた…と思いました(でも書くのはやめない。笑)。
Nemduws セットリスト01.Dim room02.Behind the door03.Another one04.Restart05.Your sorrow06.And I see the same ground07.Myself08.Stand by me09.Drag up10.Ghost11. Anytime12.Dry
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トリで登場したのはペペッターズ。
お昼のフリーライブでも歌われていた「jezero」からライブが始まる。
こちらも初見だったけど、3秒先のメロディーやアレンジも読めないぐらい遊び心に溢れていて、難しいことをいとも簡単そうにやってのけるタイプのバンドだった。
曲中にボーカルの広村さんが「最後まで残って頂いてありがとうございます!皆さんご存知の?」とフロアにマイクを向けて、みんなから「ペペッターズ!」って帰ってきたら、「知っててくれた!」って喜んでいて、ドラムの箕浦さんも驚いたような笑顔を浮かべてた。
広村さん「僕もタクヤくんみたいに飲みながらやりたいんですけど、以前お酒飲みながらライブやったら全く声が出なくなって金返せ!って言われたことがあるので飲まずにやります!これだけの人数に金返せって言われたら自己破産?何破産?(ベースの中西さん「倒産じゃない?」)会社やってないからなぁ…まぁ破産するので」
女性並みのハイトーンを自在に操りながら、フライングVでそれアドリブじゃないんだよね?って思うような難解なフレーズを弾きこなすボーカルの広村さんがすごい。ドラムの箕浦さんがすごく楽しそうに叩くひとで、それも観ていて気持ちよかったな。
予習のために初めて聴いた時にペトロールズっぽさを感じて、インタビューを読んでみると影響を受けたアーティストとして名前を挙げていてなるほどなと。
広村さんとドラムの箕浦さん、サイトウさんとKenさんが新宿でばったり会って、4人で鰻を食べに行った話でベースの中西さんが「俺行ってない!鰻…??」ってなってたり(用事があって先に帰ってたらしい)、SNSの運用を巡ってメンバー間で揉めたとか話してたけど、どうか仲良くやってほしい…笑
Kenさん広村さんにマッカイくんって呼ばれてたの新鮮だったな。一時期サイトウさんと中西さんの間でとある映画のセリフが流行ったって話もしてたっけ(グルーヴィーだぜ?みたいなセリフだった気がするけど、ここはうろ覚え)。
二階席で観ているw.o.d.とNewdumsのメンバーがこっから見たら逆光になって黒い影が沢山あるから、もののけ姫の猩々たちみたいに見えるって広村さん。
「メガネを拭いてたら、ただ拭いてただけなのに真ん中のところがパキッと折れて。すごい物を壊すタイプなんですけど、w.o.d.とNewdumsとの仲は壊しませんので!」とも。
ちなみにペペッターズの時も「(MCが?)良くなってきた!」とかサイトウさんのヤジが飛んでた。笑
サイトウさん「もっとギター弾いて!」(ギターを弾き始める広村さん)サイトウさん「あんま知らん曲やらんといて!」のくだりも笑った。
「今日はありがとうございました」って言おうとして「お疲れさまでした」って言っちゃうの、広村さんのお人柄が伝わってきたな。
本編最後の時点で21時半ぐらいになってたから、演奏が終わっても引っ込まずそのままアンコールに突入。
翌日、SNSを見てたら「跳ぶ」で爆上がりしてる二階関係者席の動画が上がってて笑った。最後の曲は割とゴリっとしたロックサウンドでそれも意外性があってよかったな。
持ち時間は各バンド35分ぐらいかなって思ってたら、まだある、まだやるんだ?の連続で、まさかの各50分(トリは+アンコール)もあって、チケット代2,000円で大丈夫なんですか?ってぐらい太っ腹なイベントだった。
やっぱり新しいバンドと出会えるイベントって面白い。丸一日、神戸の街を満喫できて楽しかった!皆さんお疲れさまでした、そしてありがとうございました!
SLOPE ROCK!第二弾もやってほしいなー!
ペペッターズ セットリスト01.jezero02.空間色03.Claromeco04.furniture05.シネマトグラビテ06.louve07.新曲08.アザラシ09.PLOT10.Dynamo11.Mirabel
EN.01.跳ぶ 02.格納庫]]>
2023.12.29 RADIO CRAZY 2023
http://dizzylife1.exblog.jp/242042008/
2024-01-08T21:52:00+09:00
2024-01-08T21:54:54+09:00
2024-01-08T21:54:19+09:00
pochi-17
Live
2023年もライブ納めはレディクレ!今年はTHE BACK HORN、w.o.d.、OKAMOTO'S、Chilli Beans.、ストレイテナー、Saucy Dog、ELLEGARDENと色々観た。
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前日の18時にエルレの新作グッズの販売情報がアップされて、Tシャツがどうしても欲しくて気合いで朝9時過ぎに現地着、その時間でもインテックスの入口前の敷地いっぱい並んでたけど並んでなんとか買えた。午前中の時点でサイズ欠けも出てたし、みんなこういう時は本気だから早い。
802のDJさんがSNSに2号館でハーゲンダッツの無料配布があるって書いてくれてたお陰で恩恵に預かれた。ここでも一瞬にして待機列ができてたし、ライブでも始まるんか?っていう人口密度で熾烈な戦いであった…
最初に観たのはRステージのトップバッターだったTHE BACK HORN。
お馴染みのクレイジーマンのアニメによる出囃子にも「ARE」の文字があって今年っぽかった。
開演待ちの時にユニコーンの雪が降る町が流れていて、年末なんだなぁってぼんやりと実感が湧いてきた。
バクホンは久しぶりに観たけど、メンバーの雰囲気も全然変わらないし、気合い十分で熱かった。曲あんまり知らないのに3曲知ってたから初心者向けのセトリだったのかな?
マツさんが「ライブを観て生きてることを感じてほしい」という風に話していたんだけど、まさにバクホンのライブって生命力に満ち溢れてるなと。下手の袖でw.o.d.のケンさん観てたのが見えた(サイトウさんと元良さんもいたのかな?)。
昂りすぎて(?)5分巻きで終わったって山田さんが話してたのに、そのまま終わるっていう。笑
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続いてそのままRステージ二番手のw.o.d.のライブ。
w.o.d.は去年のレディクレで初めてライブを観て今年はワンマンにも行ったし、自分の中で年々存在が大きくなってるバンド。
Rステージはメンバーによるサウンドチェックがあるから早めに入っておくのが吉。
Zステージは暑いぐらいだけどRステージは肌寒いからか、リハではケンさんはパーカーを羽織ってた。
サイトウさんは白いTシャツにバドワイザー柄のシャツを羽織って、元良さんはいつもの黒いTシャツ姿だった。サイトウさんのところに置いてあったストローを挿したボトルの黄色っぽい飲み物は何なんだろう?スロートコートティーとかなのかな。
近くにいた初見と思しき女子が「真ん中の人かっこいい!」って言ってるのが聞こえてきて、元良さんよかったね…!って心の中でにやにやしてた。
転換が終わるとすぐにサウンドチェックが始まるんだけど、大きい会場だと尚更、音も声も強い。サイトウさんはあの華奢で小柄な体のどこからそんな声が出るんだ?って思うし、ケンさんのベースも意味わかんないぐらい歪んでてどよめきが起きてた。元良さんはSTARSのコーラスでマイクチェックをして(ソロボーカリストっぽい)、二人のスタッフさんの名前を呼んで調整をお願いしてた。
リハでは最初から聴きたかった「丸い真理を蹴り上げて、マリー。」が演奏されて、少し前ならライブの定番だった曲も本編でやらないんだなって思った。ラスサビ前のドラムがめちゃくちゃカッコよくて痺れる。
「よろしくお願いします」とサイトウさんが言い残して、メンバーは一旦退出。
ほぼ定刻でクレイジーマンの出囃子が鳴って、続けていつものSE(Vanilla Fudgeバージョンの「Ticket to Ride」)が流れる。
下手からメンバーが登場、元良さんがステージ中央で両手を上げて歓声に応える。
それぞれ定位置につき、サイトウさんがSEを止めるように合図を送ってライブがスタート。
一曲目はツアーを思い起こさせる「STARS」。助走ゼロの状態でいきなり全速力まで持っていく凄みを感じた。2023年のw.o.d.を代表する曲でもあって、そういう意味でもセトリの最初に置いてきたのかなと。
続いて、802のヘビロでもあった「馬鹿と虎馬」。狭いライブハウスで聴くのも最高だけど、広い会場だとドラムの音に抜け感が出てそれも気持ちいい。
次は何が来るんだろうと思ったら「1994」。フロア前方は小箱みたいな盛り上がり。
どのタイミングだったかな、曲間でサイトウさんがギターを持ち替えてる時だったと思うんだけど、男性が「元良くんお誕生日(12月23日)おめでとうー!」って叫んで、元良さんが嬉しそうに「ありがとうー!」って返してた。
サイトウさん「今年作った新曲です。聴いてください『陽炎』」
2023年はw.o.d.にとってのキラーチューンが一気に増えた一年で、陽炎もすでにライブに欠かせない曲になっていて頼もしい。そういえばこの曲でサイトウさんのギタートラブルがあったらしいんだけど、前のひと達の腕で視界が遮られがちだったから気付かなかった(曲中に直ったみたいでよかった)。
サイトウさん「RADIO CRAZY、みんな楽しんでますか?年末になると何で年末って感じがしてくるんですかね」
元良さん「めっちゃ分かる!外出た時とかに感じるよね」
サイトウさん「10日ぐらいになったら年末って感じがしてきて、今ぐらいになってくるともう疲れてきてる」
サイトウさん「皆さん今年どうでした?俺は今年めっちゃ楽しかった。ライブの制限とかもなくなって。色々制限あったでしょ?俺らもそういうライブもやったし。でも今年になって声を出せるようになって、そういうライブもやったり観にも行ったし」
ライブの制限がなくなったことに触れたサイトウさんの「俺は今年めっちゃ楽しかった」という言葉に同意を示すように、胸をトントン叩くケンさん(ケンさんの前にはマイクがない)。
サイトウさん「今こう(体の前でフロアに気を送るかのように手をふわふわさせる)なってるからもっと爆発していきましょう。楽しんで、自由に楽しんで遊びましょう」
足の裏からビリビリと感電しそうな「イカロス」のベース。ケンさんとか中尾さんみたいな歪み系のベースが大好物だからこれはたまらない。
「Mayday」の時、テンションぶち上がったお姉様が右側から現れて目の前に割り込んできたんだけど、シンプルに邪魔で萎えた。最高の演奏でぶち上がるのは分かるよ、でもさぁ…自分も気を付けよう。
サイトウさん「チバユウスケに捧げます」
え、と思ったらミッシェルのカバーで「SMOKIN’ BILLY」。少し前のライブのリハの時?にちらっとやってたって話は知っていたものの、ここで聴けるとは。w.o.d.を初めて聴いたときからチバさんのDNAを感じていたんだけど、この日はサイトウさんの声にチバさんが憑依していたし、熱狂の渦と化したフロアからは次々とダイバーが出てた。
ラストは「My Generation 」。サビ前のカメラに抜かれた元良さんの懸命な表情がすごく良かった。ちなみにこの日のヘッドホンチャレンジ(勝手に命名)は後半まで着けてたけど、最後に見えた時にはなくなってたからあと少しのところで落ちた模様。
去年よりお客さんも増えてたし、熱量も高くてそれもファンとして嬉しかった。フェスって好きなバンドを客観的に観れる貴重な場なのよね。来年もRADIO CRAZYにw.o.d.を呼んでください!!
【セットリスト】
リハ 丸い真理を蹴り上げて、マリー。1. STARS2. 馬鹿と虎馬3. 19944. 陽炎5. イカロス6. Mayday7. SMOKIN’ BILLY (THEE MICHELLE GUN ELEPHANTカバー)8. My Generation
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そのあと休憩して、途中からOKAMOTO'Sを観に行ったらちょうどTHE BAWDIESのROYくんとコラボしてるところだった。ライブが進むにつれてショウくんが服を脱ぎ出して、最終的に上裸になってた。笑OKAMOTO'Sは初年度からレディクレ皆勤賞なのすごい!相変わらず渋くて踊れるカッコいいバンド。お腹が痛くて壁にもたれながらでしか観れなかったのが心残り。
終わってから中島ヒロトさんがMCやってて、眩しくて前が見えないって言ってたのは覚えてる。今年はミナホでもヒロトさん見たけど相変わらず面白いな。
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気になってたChilli Beans.は最初の数曲だけ。見た目は今時の女の子って雰囲気で曲もお洒落なんだけど、一本筋が通っていてファンクな感じもある。「rose」のベースのグルーヴも心地よくて、時間があればもっと聴きたかったな。「Raise」が好きで聴きたかったものの、出てからやってたみたいで無念…まぁフェスなんてそんなものよね。
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Lステージに移動してストレイテナー。2023年はテナー25周年のアニバーサリーイヤーで、地元でもワンマンを観ることができて嬉しかったな。
いつものSEが鳴って、メンバーが拍手に迎えられて登場。
最初は「ROCKSTEADY」、細美さん飛び入りしないかな、袖でw.o.d.のメンバーも観てるのかなとかって、まだこの時は呑気に観てた(MONOEYESで出てた年は飛び入りしてたし)。二曲目は「TRAIN」で、ぶち上げ系のいいセトリだ!ってめちゃくちゃテンション上がって、でも何となくホリエさんの声がお疲れ気味かな?と。昨日もセッションのゲストボーカルとして出てたから?でも数曲歌っただけでそんな風になる?ってぐるぐるしてきて…
ここで一旦MC。
ホリエさん「プロモーションで802に行った時、オフィスで仕事してる人とかいるのにカトマキちゃん(802DJの加藤真樹子さん)がケーキ持って来て『ストレイテナー25周年おめでとう!』って言ってくれて。居合わせた他のレコード会社の人とかにも『あ…おめでとうございます』って言われて、嬉しい半分、恥ずかしい半分…より恥ずかしいが勝ってたけど、今日は嬉しいが勝ってます!」
(ビジョンに笑顔のホリエさんとひなっちが映る)
明らかにおかしいと思ったのがMCに続いて「彩雲」を歌ったときだった。いつものような伸びやかさ艶やかさがなくて声が途切れ途切れで苦しそうで。それでも何とか歌いきってイントロのピアノを弾いて「灯り」を歌い出したものの全然声が出なくて、ホリエさん自ら「ダメだ、Melodic Stormにしよう」って風に他のメンバーに提案して。
「大切なステージに穴を開けたくなくて点滴もしてもらった」と、悔し涙を滲ませ声を震わせるホリエさん。「今日は仲間もいるし、この3人がいれば大丈夫だと思った」と話すホリエさんに、シンペイさんが「そんな日もあるよ」って返していて。
涙も乾かぬまま笑顔を作って「みんなも歌ってくれるんでしょ?」なんて言うから、もらい泣きしてしまった。
お客さんから「俺達が歌うから大丈夫!」って声が飛んで、演奏された「Melodic Storm」と「シーグラス」。
ひなっちが笑顔で煽ると今までのテナーのどのライブよりも大きなシンガロングが起きて、シンペイさんやOJさんも普段歌わないところも歌ってカバーしている姿に泣きながら声の限りに歌った。ほんとに喉潰してもいいやって思って子供みたいな大声で歌ってたら次の日、声がガサガサになってて笑ったよね。ホリエさんもどうかお大事に。
後日談としてシンペイさんがYouTubeの配信で話してたんだけど、ホリエさんの声がここまで出なくなったのは25年間で初めてのことで(これもすごい話だ…)、「よしここは俺が!」と意気込んだものの、シンペイさんもOJさんも歌詞をよく覚えていなかったらしい。笑シンペイさん自身もホリエさんの体が温まってきたらもう少し声が出ると思ってたって話してたな。ちなみに3人の中でいちばん歌が上手いのはひなっちだそう。
かくいうわたしも朧げだったし、GLAYさん方式で歌詞がビジョンに出てたらもっとすごいシンガロングが起きてたんじゃないかな。もしこれが2022年の出来事ならまだ制限があって大声を出すのは憚られたし、制限がなくなったライブでこういうことになったのは唯一の救いだったと思う。
そんなアクシデントがあったものの、むしろメンバーとお客さんの一体感と気持ちの繋がりはより強固なものになっていて、このライブはずっと忘れられないだろうなと思った。
ホリエさん「年明けにまた大阪に来ますんで、会いに来てください。日本のロックをカッコ良くしてくれたバンドの曲を」
と、演奏が始まって歌い始めたんだけどキーが高いって一旦止めて、ちょっと低くしてやり直し。
そう言ってラストに演奏されたミッシェルの「ダニー・ゴー」は偶然だけど掠れた声がチバさんみたいで余計にぐっときたし、かつてチバさんが立ったこのステージで演奏することにメンバー自身も意味を感じていたんだろうな。
演奏を終えて、ドラムセットを跨いで前に出てくるシンペイさん。最後4人揃って肩を組む頃にはホリエさんに笑顔が戻っていて安心した。
25周年の締めくくりは万全じゃなくても、みんなの記憶に残るいいライブだったと思う。
【セットリスト】
01.ROCKSTEADY02.TRAIN03.彩雲04.Melodic Storm05.シーグラス06.ダニー・ゴー(THEE MICHELLE GUN ELEPHANTカバー)
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その後ZステージでSaucy Dog。
コロナ禍にオンライン配信されていたビバラを観て気になってたのがようやく観れた。カッコ付けすぎてない、自然体な3人が奏でる音楽は等身大ですっと入ってくる感じがあって温かかった。予習してなくて、まともに分かるのが「シンデレラボーイ」ぐらいだったけど(ごめんなさい)ビジョンに歌詞のフレーズを映す演出も含め良かったな。
せとさんが「皆さん2023年どうでしたか?」って言おうとして2013年って言ってしまって、お客さんにかわいい!って言われて、石原さん(だったかな?)が「かわいいか?」ってばっさり斬ってた。笑最後に時間が足りなくなってセトリを変えたって話していて、レディクレのタイテが押さなくなったのは運営側が時間に厳しくなったからなのかなと思ったり。初年度とか機材トラブルもあったのか、Lステージのトリ(当時はZステージもアンテナもなくて、LRの2ステージ制だった)のユニコーンがかなり押してた記憶があるけど、近年はほぼタイテ通りの進行だしね。
石原さんの「サウシーの音楽で元気になったり楽しい気持ちになったり、温かくなったりしてくれたら嬉しい」というようなMCも音楽に対する誠実さを感じられた。
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今年のライブ納めは、Zステージで3日間の大トリを飾ったELLEGARDEN。
Zステージは開演前にどんどん人が増えてきて、真ん中の方はかなり密集してた。
下手の出口近くの前方はKind areaといって子供連れで楽しめるスペースが設けてある関係なのか、ダイブするなら柱より真ん中(中央寄り)に行ってくださいとスタッフさん。ロキノン系のフェスは表向きだけじゃなくダイブ禁止で厳しいけど、レディクレは自己責任なのかな。
大抜卓人さんの前説でもライブの楽しみ方に関する注意喚起があって、「ELLEGARDENは100人のお客さんがいて98人が楽しくてもあとの2人がつらかったり悲しい思いをしているならそれはいいライブじゃないっていうバンドなので、くれぐれも怪我はしないように!」と。
エルレの休止前、南港にあったZeppで開催されたライブの楽屋で初めて細美さんと会ったこと、今年のバンドの活動、SUMMER PARTY全公演のMCを託されたこと。並々ならぬ愛情と熱意をもって伝えてくれる卓人さんしか、このステージでELLEGARDENの呼び込みはできない。
レディクレの出囃子とエルレのSE(Silver PandaのSoul Connection)が鳴ってメンバーが登場するや否や、大歓声に包まれる。
今この瞬間のバンドのタフさを見せつけるかのような「Breathing」からライブが始まり、夏の日の青空を思い起こさせる「Supernova」。2022年のRADIO CRAZYではSupernovaの入りで高橋さんが間違えて一年経ってもまだラジオでいじられるっていうエピソードがあったけれど、今回は完璧だった。
ベスト盤と新譜を合体させたような鉄壁のセトリを次々と全力で放っていく。
前回はまだ新譜が出たばかりで旧譜の曲との温度差を感じたけれど、この場所でのライブ初披露から一年経った「チーズケーキ・ファクトリー」は数々のライブを積み重ねてみんなの思い出の曲となって、今年はもっと大きな声で夢が続くための祈りが捧げられてた。
2018年のZOZOマリンぶりに聴けた「Red Hot」は最初の音が聴こえた瞬間、思わず小さく悲鳴を上げてしまったし、今でも全部歌えるぐらい自分の中に刻まれている曲。
続く「Salamander」ではレーザービームを使った見応えある光の演出があって、屋内の大会場の良さも感じたな。打って変わって「Missing」では夕陽みたいなオレンジ色の光に辺り一面包まれ、曲の世界観を引き立ててた。ライブの声出し制限もなくなって、みんな歌える曲は全部歌う感じになっていてZステージが巨大なライブハウスみたいだった。
何度救われたか分からない「ジターバグ」や「風の日」は曲の中に過去の自分の存在を感じて、それだけ長い月日を共に過ごしてきたんだなって。なかなか肉眼でステージを見ることは難しかったんだけど、細美さんがジターバグのサビ前で人差し指を高く掲げてたのは見えた。風の日のギターソロでいつも細美さんが「ウブ行ってこーい!」って言うの、どこか誇らしげでぐっとくる。
曲が終わって細美さんのMCがあったんだけど、前線から離脱してきたひとがヤバい…って言いながらすぐ近くで倒れちゃって、スタッフさんを呼ぼうとあたふたしててちゃんと聞けなかった(倒れたひとは起き上がって自分で歩いて行ったから多分大丈夫。みんな気を付けて!)。細美さんも息が荒くなるぐらい熱くなっていて、めっちゃいい顔して気持ちいい!って言ってたの、ほんとにライブをするのが、歌うのが楽しくて仕方ないって様子だったな。
より一層、みんなの声が大きくなった「Make A Wish」。細美さんがライブで叫ぶ「やっちまおうぜー!」って言葉は理性を飛ばすには十分すぎる。
本編ラストは「Strawberry Margarita」。ひと足早く新年を迎えたかのような祝祭感でライブを締めくくる。
演奏を終えてステージを後にするメンバー。レディクレは時間厳守だけどトリのアーティストはアンコールができるから、すぐにアンコールを求める手拍子が起きて。
しばらくして、再びメンバーがステージへ。
この辺りで終電の関係なのか、遠征組らしき人たちが結構帰り始めていて、それを横目に細美さんが「遠くから来てる人は終電なくなっちゃうのかもしれないけど、人生でどうにもならないことなんてそうそうないんだから」と。
わたしもレディクレで終電を逃した過去があるくせに日帰りだったから時間が気になって、でもこの言葉を聞いてどうにでもなれって気分になっちゃったな。まぁ、ちゃんと帰れるように出口の近くで観てたし、終演後即退出して電車に飛び乗って事なきを得たんだけど。
最後は「もう一曲歌わせてください」と「スターフィッシュ」。もう終わりだしと思って残り数十秒ぐらいのところでイヤープロテクターを外したらめちゃくちゃ音が大きくて、すぐに耳が痛くなってびっくりした(今更)。
全国の箱ツアーと大規模ライブを経て更にタフになったELLEGARDENは最強でカッコよかった。ステージに立ち歌う細美さんは本当に楽しそうで、いつも両手いっぱい抱えきれないほどの力をくれる太陽みたいなひと。どうかこんな幸せな時間が来年も、これからもできるだけ長く、叶うならずっと続きますように。
2023年も大好きなバンドや友達のお陰で最高のライブ納めができました。来年もRADIO CRAZYでライブ納めできたらいいな!
【セットリスト】
01. Breathing02. Supernova03. チーズケーキ・ファクトリー04. Red Hot05. Salamander06. Missing07. ジターバグ08. 風の日09. Make A Wish10. Strawberry Margarita
EN.01.スターフィッシュ ]]>
2023.12.14 GLAY「HIGHCOMMUNICATIONS TOUR 2023 - The Ghost Hunter -」@大阪城ホール
http://dizzylife1.exblog.jp/242030760/
2023-12-25T21:30:00+09:00
2023-12-25T21:30:03+09:00
2023-12-25T16:42:09+09:00
pochi-17
Live
大阪城ホールでGLAYのライブを観るのは何度目だろう。この場所でGLAYのライブを初めて観たのは2000年、そこから23年経ってもまだGLAYのライブに行ってるなんてあの頃の自分は想像してたのかな?
ホールツアーのGhostというモチーフはそのままに、今回はハイコミツアーのアリーナツアー編でスケールアップしたライブが観れた。昔だったら豪華なステージセットを組んでいたけど、今回は本数が少ないこともあってかステージからアリーナの端まで延びる花道(の先にはミニステージ的な部分)があって、ミラーボールが10個ほど吊られていたぐらいのシンプルなものだった。平日にも関わらずチケットは完売、満員のお客さんが入っていたのもファンとしては嬉しかったところ。
会場の中に飾られた、フォトスポット的なサイン入りポスターを撮影して早めに着席。この日の座席はアリーナ25列目のほぼセンター(一応S席だからね)。開演15分ぐらい前にサウンドチェックが始まる。TAKUROさんのギターアンプは6台、HISASHIさんとJIROさんのアンプは2台ずつ。
注意事項のアナウンスが終わり、跳ねたビートのBGMが流れてくると自然と手拍子が起きる。
ライブはほぼ定刻スタート、会場内が暗転すると歓声が。
荘厳な音楽をバックにEPのアートワークをモチーフとした映像が大型ビジョンに映し出される。ビジョンは左右に中ぐらいのサイズのものがひとつずつと、ステージのバック一面に大型ビジョンが設置されてた。
暗がりの中、下手側奥からメンバーがステージへ。
スタンバイする時にJIROさんがTERUさんの進行方向に立ち塞がって通せんぼしてたように見てたんだけど、偶然なのかな?
セトリも見ず、どんな曲から始まるのかと思ったら「3年後」で驚かされた。何度もアンケートに書いてた曲がいきなり聴けるとは。青い光に包まれたステージにはメンバーのシルエットが浮かび上がっていて、曲調も相まって幻想的な雰囲気。HISASHIさんがノイジーなギターを鳴らしていると思えばTAKUROさんは艶っぽく大人な音色を奏でていて、サウンド面での棲み分けを感じた。JIROさんはマット調のシルバーのベースで全部弾いてたのかな?
明るくなってカメラがメンバーを捉えるとひときわ大きな歓声が上がる。
「棘」の“GOD'S BREAKAWAY”の部分をオーディエンスに振ってくるTERUさん、信頼が厚いな…と思ったらちゃんと両サイドのビジョンに歌詞も曲名も出てる親切仕様だった。この曲なんだっけ…ってもやもやすることがなくなってありがたい。
黒のグレッチを弾きながら歌い始めるTERUさんが観れるのは「デストピア」。大型ビジョンには退廃した街の映像が映し出され、映画やゲームの世界のよう。最初からここまではHISASHIさんがサンバーストみたいな黄色っぽい色味のフライングVを弾いてた。
TERUさん「大阪に帰ってきました!ただいま!」
みんなが「お帰りなさい!」と応え、声出しのコール&レスポンス。きっちりスタンドや後方も煽って温めるTERUさん。
「海峡の街にて」ではJIROさんがピックを咥えながら指で弾いて、またピック弾きに戻してた(多分)。指弾きが増えたり、ベースを持つ位置が高くなったりしてるのは尊敬するベーシストの影響だったりするのかな。大型ビジョン一面に海の底のような映像が映し出されていて、まるで自分も海の中にいるみたいだった。
ステージの両サイドに火が灯って「Missing You」。風の冷たさが日に日に身に染みる季節に聴くこの曲は一段とリアルに響く。思えばこの曲も初めてGLAYのライブを観た日にも演奏されていたな。
HISASHIさんとTAKUROさんが向かい合ってギターを弾き、その間からTERUさんが出て来て歌い始める。今回聴けていちばん嬉しかった曲が「生きがい」。聴きたい曲アンケートには時々書いてたけど、滅多にやってくれないから…大人になっても聴くと泣きそうになるよね。途中、TERUさんがHISASHIさんの肩に手を回して歌っていたのも印象的なシーンだった。曲の後半でHISASHIさんがGuns N’ Roses の「Sweet Child O’ Mine」の有名なフレーズを弾いてたのも粋だなと。TERUさんの「これからも僕たちの生きがいでいてください」という言葉、それを伝えたいのはこっちの方だよ。
TERUさんの伸びやかな歌声が堪能できる「刻は波のように」。GLAYの曲を聴くと家族や大切なひとの顔が浮かぶな。すごくGLAYらしい曲だと思うし、王道とも言えるナンバー。
黒いヘッドレスタンバリンを手にしたTERUさんが髪をかき上げてオールバックになっていた「Lock on you」。投げキスしてたのもこの曲だっけ?(他の曲でもしてた)通常運転だからまたやってるぐらいの感じになってしまってるけど、昔はそれなりに歓声を上げてたのよ…自分から始めたコール&レスポンスで「収拾がつかなくなった!」って言っちゃうTERUさんがTERUさん過ぎて笑った。今回はレーザーを使った演出も沢山あって、どれも視覚的にも楽しめて良かった。
「Beautiful like you」のオーロラと星空、流星の映像、綺麗だったな。ライブハウスだと照明で世界観を表現するしかないから限界があるけど、大型ビジョンを使えるっていうのはこういうとき強い。艶のあるTERUさんの歌声ともよく合ってた。
始めからセッティングされていたTAKUROさんのアコギは「軌跡の果て」の為だったのね。GLAYの歴史を感じる曲だし、思い入れがあるひとも多いのか、あちらこちらで啜り泣く声が漏れていた。
スピード感とスケール感のある「Pianista」はアリーナツアーによく映える曲。今回のツアーでは小型のドローンカメラがステージ上を飛び回ってメンバーの映像をビジョンに映し出していたんだけど、これがかなり良かった。普通のカメラでは不可能なアングルから撮れるのはもちろん、メンバーに接近しての映像も見応えがあって、次回のライブでも導入してほしいところ。TERUさんが差し出した手のひらに着陸してまた飛んでいったり、操縦技術もすごかった。
HISASHIさんが前に出てゆっくりとギターリフを奏でる。黒のラメ?グリッター?みたいなあまり見ないギターだったな。一瞬「ACID HEAD」かな!?って思ったけど「ALL I WANT」だった。セクシーさを売りにしてる曲(?)はTERUさんの髪かき上げからのオールバック率が高い気がする。年単位でライブで聴いてないんじゃないかっていう曲でも即レスできるのって骨の髄までグレオタだからなのよ…
アッパーな曲だとメンバーが左右に散らばって煽ることが多いんだけど、どの曲だったかTAKUROさんが花道先のステージでスタンドの手すりに寄りかかって演奏してて、最前のお客さんがあまりの近さにのけぞってた(分かる)。
ここでリーダーによるMC。
TAKUROさん「もういくつ寝るとGLAYは30周年を迎えます。笑顔の多い日ばかりじゃなかったけど皆さんに支えられています。ありがとう!感謝の気持ちが溢れてます。英語で言うとサンキューサンキューサンキュー!みんなとは親密かつ、ただならぬ関係で赤い糸、絆で繋がっています。令和っぽくいうならWi-Fi?無線LAN?Bluetooth?笑 アーティストとファンを超えて、俺たちはBuddyだ!」
そんなMC?曲振り?から始まった「Buddy」。この曲と次の曲はTAKUROさんはレスポールを弾いてた(次の曲はまた別のレスポールっぽかった)。他の曲ではファイヤーバードも使ってたっけ。大型ビジョンにはロスの直線道路の映像が映っていて、ロードムービーのよう。ラララ…で手振りをするところ、大黒摩季さんのパクリみたいってバギクラで言われてたのは笑った(感動的だったよ!)。TAKUROさんがバズーカ飛ばしてたのってこの曲だっけ?割と近くに落ちてたからアリーナ中程までは軽く飛ぶ模様。
桜色の照明できらきらとした多幸感が溢れていた「SEVEN DAYS FANTASY」。これも王道のGLAYナンバーといった雰囲気。
個人的にセトリに入っていて嬉しかったのが「Young oh! oh! 」。ギターキッズみたいなHISASHIさんのギターは聴いてるとワクワクする。Winter,againのカップリング曲で、中学生の頃にめちゃくちゃ聴いて励まされてたな。
そこから「Chelsea」への流れも完璧じゃない?曲中のJIROさんの煽りがオラオラ感たっぷりでとても良かった。銀テープ発射されてたのこの曲のイントロだっけ?微妙に届きそうで届かないような座席の位置だったんだけど、お隣の方が銀テをシェアしてくださって、GLAYファンの温かさを感じた。
TERUさん「大阪は最初にやることが多かったけど今回は終盤で、みんなセットリストを見ずに我慢してくれてたことと思います。今回平日だけど大阪城ホールをパンパンにしてくれてありがとう。来年はライブでシングル曲も沢山やります。年末あたりに来年のお知らせがあるので。ラストナンバー、HIGHCOMMUNICATIONS!」
いつの間にかアンプの裏?の高いところに上っているTAKUROさんがギターを掻き鳴らす。ラストは「HIGHCOMMUNICATIONS 」。手をクロスさせる振りをしているTERUさんの後ろで、 TOSHIさんもドラムスティックをクロスさせてた。炎の演出もさっきより迫力が増していて、本編ラストに相応しい雰囲気。HISASHIさんがタルボを弾いてるのを観るとテンション上がるな。
演奏を終えたメンバー達がステージを後にする。
ステージと客席が暗くなってアンコール待機タイムに突入。座るのはいいとして、手拍子すらしないひとが多かったのは残念だったな(声を張り上げてるひとはごく少数)。アンコールが当たり前、予定調和みたいになってる弊害だと思う。せめて袖にいるメンバーにも聞こえるぐらいの大きな手拍子はしないと…
しばらくしてメンバーが登場する映像が流れて、その後にJIROさんが先陣を切って出てきてくれた。
TAKUROさん以外のメンバーはTシャツ(ツアーT?、HISASHIさんはスパイクのコラボT?)に着替えてた。TAKUROさんはジャケットを脱いで白シャツに赤のパンツ姿になっててこれまた眩しかった…
TERUさん「アンコールありがとうございます。すごい声の人がいたね。声楽でもやってるの?」
TOSHIさんと村潤さんのMCもここで。TOSHIさんは来年で還暦でドラマーになって40周年、村潤さんはBreezeの頃から一緒にやっていて、今年40周年を迎えた大阪城ホールとタメだそう。
TERUさん「今回のセットリストを考えてくれたJIRO!」
JIROさん「今、スタッフの合図より早く出て来たんだけど、お前ら座ってただろ!?体力やばいんとちゃうん?来年に向けて体力付けとけよ?さっきファンレター読んでたら昔のバギクラのFAX、当時はメールがなかったからFAXサービスっていうのがあったんだけど、それのコピー入れてきやがって。恥ずかしい!…ところで、TOSHIはモジャモジャになって何年?」
TOSHIさん(何かを察して指を2と4にしてJIROさんに見せる)
JIROさん「俺、バギクラ25周年!!(ドヤ!)」
JIROさん「TOSHIは誰よりも元気だからね。GLAYは来年30周年ですけど、10年、20年先も一緒にいてください」
JIROさんが「カモン、TOSHI!!」って言うから誘惑かと思ったら「SPECIAL THANKS」で、みんな戸惑ってちょっと笑いが起きてた。SPECIAL THANKSも何度も聴きたい曲アンケートに書いててようやく聴けた。この曲でのJIROさんは指弾きベース。柔らかい音を出したいときは指、強めの音を出したいときはピックなのかな?
HISASHIさん「こんばんはHISASHIです!今年はアレもアレしてもう思い残すことはありません!昨日は曲のことをアレって言ってたらSNSで怒られてました!みんなで歌うアレです、SOUL アレ!」
HISASHIさんのMCは笑える感じだったけど、みんなで歌えるようになるまで本当に長かったなって思ったら沁みた。ライブの後半でコロナ禍の活動、YouTube配信やマスクしてのレコーディング作業、ライブの本番前に距離をとって円陣を組んでいるシーンがビジョンに映し出されていたから尚更だった。もっと歌え!みたいな感じでお客さんを煽るJIROさん(片腕伸ばしてTERUさんみたいなポーズ)、イヤモニを外してみんなの声を聴いて嬉しそうに笑ってる姿に目頭が熱くなっちゃったな。
やると思ってなかった曲のひとつが「KISSIN’ NOISE」。今聴いてもというか、今の方がカッコ良く聴こえる不思議。TERUさんのハイトーンボイス、麗しのギター、骨太なベース。
ラストは「THE GHOST(80KIDZ Remix)」。まさか原曲より好きな(と言ったら怒られるけど)80KIDZのRemixバージョンが聴けるとは。ビジョンにはメンバーのシルエットの躍動感ある映像が映し出されてたんだけど、2004年のエクストリームツアーだっけ?あのオープニング映像を思い出したり。(書いてて19年前…!?って怖くなってる)曲終わりで3人揃ってギターやベースを掲げてたのかわいかったな。
最後は花道でメンバー紹介。HISASHIさんは黒いステッキを持ってた。
TOSHIさんがJIROさんにフーディーを被せようとするも上手く被れなくて、JIROさんは自分で着てた。お客さんとスタッフさんに対してもありがとうと伝えるTERUさん。
TERUさんの「行って来まーーーす!!」に「いってらっしゃーーーい!!」って応えるお客さん。
これでもか!というぐらいテンション高く煽りまくって帰っていくJIROさん。最後両手の親指で背中のlifetimeロゴを指してはけてった。
エンドロールの最後はメッセージ付きのメンバーの写真。拍手の中、ライブは終演。
外に出たら小雨が降っていたけれど、そんなの気にならないぐらい温かい気持ちで満たされてた。
やっぱりGLAYのライブの安心感?安定感?はすごい。それに、近頃色んな悲しいニュースがあっただけに、メンバーが笑顔でステージに立ってくれるありがたみをいつも以上に感じたし、それが何よりのファンサービスだなって。どうかこんな時間が長く長く続きますように。
来年はGLAYデビュー30周年、ますますの活躍を期待しています!
---
セットリスト
01.3年後02.棘03.デストピア04.海峡の街にて05.Missing You06.生きがい07.刻は波のように08.Lock on you09.Beautiful like you 10.軌跡の果て11.Pianista12.ALL I WANT13.Buddy14.SEVEN DAYS FANTASY15.Young oh! oh!16.Chelsea17.HIGHCOMMUNICATIONS
EN01.SPECIAL THANKS02.SOUL LOVE03.KISSIN’ NOISE04.THE GHOST(80KIDZ Remix)]]>
2023.12.14 GLAY「HIGHCOMMUNICATIONS TOUR 2023 - The Ghost Hunter -」@大阪城ホール
http://dizzylife1.exblog.jp/242030761/
2023-12-25T21:30:00+09:00
2023-12-25T21:30:03+09:00
2023-12-25T16:42:09+09:00
pochi-17
Live
大阪城ホールでGLAYのライブを観るのは何度目だろう。この場所でGLAYのライブを初めて観たのは2000年、そこから23年経ってもまだGLAYのライブに行ってるなんてあの頃の自分は想像してたのかな?
ホールツアーのGhostというモチーフはそのままに、今回はハイコミツアーのアリーナツアー編でスケールアップしたライブが観れた。昔だったら豪華なステージセットを組んでいたけど、今回は本数が少ないこともあってかステージからアリーナの端まで延びる花道(の先にはミニステージ的な部分)があって、ミラーボールが10個ほど吊られていたぐらいのシンプルなものだった。平日にも関わらずチケットは完売、満員のお客さんが入っていたのもファンとしては嬉しかったところ。
会場の中に飾られた、フォトスポット的なサイン入りポスターを撮影して早めに着席。この日の座席はアリーナ25列目のほぼセンター(一応S席だからね)。開演15分ぐらい前にサウンドチェックが始まる。TAKUROさんのギターアンプは6台、HISASHIさんとJIROさんのアンプは2台ずつ。
注意事項のアナウンスが終わり、跳ねたビートのBGMが流れてくると自然と手拍子が起きる。
ライブはほぼ定刻スタート、会場内が暗転すると歓声が。
荘厳な音楽をバックにEPのアートワークをモチーフとした映像が大型ビジョンに映し出される。ビジョンは左右に中ぐらいのサイズのものがひとつずつと、ステージのバック一面に大型ビジョンが設置されてた。
暗がりの中、下手側奥からメンバーがステージへ。
スタンバイする時にJIROさんがTERUさんの進行方向に立ち塞がって通せんぼしてたように見てたんだけど、偶然なのかな?
セトリも見ず、どんな曲から始まるのかと思ったら「3年後」で驚かされた。何度もアンケートに書いてた曲がいきなり聴けるとは。青い光に包まれたステージにはメンバーのシルエットが浮かび上がっていて、曲調も相まって幻想的な雰囲気。HISASHIさんがノイジーなギターを鳴らしていると思えばTAKUROさんは艶っぽく大人な音色を奏でていて、サウンド面での棲み分けを感じた。JIROさんはマット調のシルバーのベースで全部弾いてたのかな?
明るくなってカメラがメンバーを捉えるとひときわ大きな歓声が上がる。
「棘」の“GOD'S BREAKAWAY”の部分をオーディエンスに振ってくるTERUさん、信頼が厚いな…と思ったらちゃんと両サイドのビジョンに歌詞も曲名も出てる親切仕様だった。この曲なんだっけ…ってもやもやすることがなくなってありがたい。
黒のグレッチを弾きながら歌い始めるTERUさんが観れるのは「デストピア」。大型ビジョンには退廃した街の映像が映し出され、映画やゲームの世界のよう。最初からここまではHISASHIさんがサンバーストみたいな黄色っぽい色味のフライングVを弾いてた。
TERUさん「大阪に帰ってきました!ただいま!」
みんなが「お帰りなさい!」と応え、声出しのコール&レスポンス。きっちりスタンドや後方も煽って温めるTERUさん。
「海峡の街にて」ではJIROさんがピックを咥えながら指で弾いて、またピック弾きに戻してた(多分)。指弾きが増えたり、ベースを持つ位置が高くなったりしてるのは尊敬するベーシストの影響だったりするのかな。大型ビジョン一面に海の底のような映像が映し出されていて、まるで自分も海の中にいるみたいだった。
ステージの両サイドに火が灯って「Missing You」。風の冷たさが日に日に身に染みる季節に聴くこの曲は一段とリアルに響く。思えばこの曲も初めてGLAYのライブを観た日にも演奏されていたな。
HISASHIさんとTAKUROさんが向かい合ってギターを弾き、その間からTERUさんが出て来て歌い始める。今回聴けていちばん嬉しかった曲が「生きがい」。聴きたい曲アンケートには時々書いてたけど、滅多にやってくれないから…大人になっても聴くと泣きそうになるよね。途中、TERUさんがHISASHIさんの肩に手を回して歌っていたのも印象的なシーンだった。曲の後半でHISASHIさんがGuns N’ Roses の「Sweet Child O’ Mine」の有名なフレーズを弾いてたのも粋だなと。TERUさんの「これからも僕たちの生きがいでいてください」という言葉、それを伝えたいのはこっちの方だよ。
TERUさんの伸びやかな歌声が堪能できる「刻は波のように」。GLAYの曲を聴くと家族や大切なひとの顔が浮かぶな。すごくGLAYらしい曲だと思うし、王道とも言えるナンバー。
黒いヘッドレスタンバリンを手にしたTERUさんが髪をかき上げてオールバックになっていた「Lock on you」。投げキスしてたのもこの曲だっけ?(他の曲でもしてた)通常運転だからまたやってるぐらいの感じになってしまってるけど、昔はそれなりに歓声を上げてたのよ…自分から始めたコール&レスポンスで「収拾がつかなくなった!」って言っちゃうTERUさんがTERUさん過ぎて笑った。今回はレーザーを使った演出も沢山あって、どれも視覚的にも楽しめて良かった。
「Beautiful like you」のオーロラと星空、流星の映像、綺麗だったな。ライブハウスだと照明で世界観を表現するしかないから限界があるけど、大型ビジョンを使えるっていうのはこういうとき強い。艶のあるTERUさんの歌声ともよく合ってた。
始めからセッティングされていたTAKUROさんのアコギは「軌跡の果て」の為だったのね。GLAYの歴史を感じる曲だし、思い入れがあるひとも多いのか、あちらこちらで啜り泣く声が漏れていた。
スピード感とスケール感のある「Pianista」はアリーナツアーによく映える曲。今回のツアーでは小型のドローンカメラがステージ上を飛び回ってメンバーの映像をビジョンに映し出していたんだけど、これがかなり良かった。普通のカメラでは不可能なアングルから撮れるのはもちろん、メンバーに接近しての映像も見応えがあって、次回のライブでも導入してほしいところ。TERUさんが差し出した手のひらに着陸してまた飛んでいったり、操縦技術もすごかった。
HISASHIさんが前に出てゆっくりとギターリフを奏でる。黒のラメ?グリッター?みたいなあまり見ないギターだったな。一瞬「ACID HEAD」かな!?って思ったけど「ALL I WANT」だった。セクシーさを売りにしてる曲(?)はTERUさんの髪かき上げからのオールバック率が高い気がする。年単位でライブで聴いてないんじゃないかっていう曲でも即レスできるのって骨の髄までグレオタだからなのよ…
アッパーな曲だとメンバーが左右に散らばって煽ることが多いんだけど、どの曲だったかTAKUROさんが花道先のステージでスタンドの手すりに寄りかかって演奏してて、最前のお客さんがあまりの近さにのけぞってた(分かる)。
ここでリーダーによるMC。
TAKUROさん「もういくつ寝るとGLAYは30周年を迎えます。笑顔の多い日ばかりじゃなかったけど皆さんに支えられています。ありがとう!感謝の気持ちが溢れてます。英語で言うとサンキューサンキューサンキュー!みんなとは親密かつ、ただならぬ関係で赤い糸、絆で繋がっています。令和っぽくいうならWi-Fi?無線LAN?Bluetooth?笑 アーティストとファンを超えて、俺たちはBuddyだ!」
そんなMC?曲振り?から始まった「Buddy」。この曲と次の曲はTAKUROさんはレスポールを弾いてた(次の曲はまた別のレスポールっぽかった)。他の曲ではファイヤーバードも使ってたっけ。大型ビジョンにはロスの直線道路の映像が映っていて、ロードムービーのよう。ラララ…で手振りをするところ、大黒摩季さんのパクリみたいってバギクラで言われてたのは笑った(感動的だったよ!)。TAKUROさんがバズーカ飛ばしてたのってこの曲だっけ?割と近くに落ちてたからアリーナ中程までは軽く飛ぶ模様。
桜色の照明できらきらとした多幸感が溢れていた「SEVEN DAYS FANTASY」。これも王道のGLAYナンバーといった雰囲気。
個人的にセトリに入っていて嬉しかったのが「Young oh! oh! 」。ギターキッズみたいなHISASHIさんのギターは聴いてるとワクワクする。Winter,againのカップリング曲で、中学生の頃にめちゃくちゃ聴いて励まされてたな。
そこから「Chelsea」への流れも完璧じゃない?曲中のJIROさんの煽りがオラオラ感たっぷりでとても良かった。銀テープ発射されてたのこの曲のイントロだっけ?微妙に届きそうで届かないような座席の位置だったんだけど、お隣の方が銀テをシェアしてくださって、GLAYファンの温かさを感じた。
TERUさん「大阪は最初にやることが多かったけど今回は終盤で、みんなセットリストを見ずに我慢してくれてたことと思います。今回平日だけど大阪城ホールをパンパンにしてくれてありがとう。来年はライブでシングル曲も沢山やります。年末あたりに来年のお知らせがあるので。ラストナンバー、HIGHCOMMUNICATIONS!」
いつの間にかアンプの裏?の高いところに上っているTAKUROさんがギターを掻き鳴らす。ラストは「HIGHCOMMUNICATIONS 」。手をクロスさせる振りをしているTERUさんの後ろで、 TOSHIさんもドラムスティックをクロスさせてた。炎の演出もさっきより迫力が増していて、本編ラストに相応しい雰囲気。HISASHIさんがタルボを弾いてるのを観るとテンション上がるな。
演奏を終えたメンバー達がステージを後にする。
ステージと客席が暗くなってアンコール待機タイムに突入。座るのはいいとして、手拍子すらしないひとが多かったのは残念だったな(声を張り上げてるひとはごく少数)。アンコールが当たり前、予定調和みたいになってる弊害だと思う。せめて袖にいるメンバーにも聞こえるぐらいの大きな手拍子はしないと…
しばらくしてメンバーが登場する映像が流れて、その後にJIROさんが先陣を切って出てきてくれた。
TAKUROさん以外のメンバーはTシャツ(ツアーT?、HISASHIさんはスパイクのコラボT?)に着替えてた。TAKUROさんはジャケットを脱いで白シャツに赤のパンツ姿になっててこれまた眩しかった…
TERUさん「アンコールありがとうございます。すごい声の人がいたね。声楽でもやってるの?」
TOSHIさんと村潤さんのMCもここで。TOSHIさんは来年で還暦でドラマーになって40周年、村潤さんはBreezeの頃から一緒にやっていて、今年40周年を迎えた大阪城ホールとタメだそう。
TERUさん「今回のセットリストを考えてくれたJIRO!」
JIROさん「今、スタッフの合図より早く出て来たんだけど、お前ら座ってただろ!?体力やばいんとちゃうん?来年に向けて体力付けとけよ?さっきファンレター読んでたら昔のバギクラのFAX、当時はメールがなかったからFAXサービスっていうのがあったんだけど、それのコピー入れてきやがって。恥ずかしい!…ところで、TOSHIはモジャモジャになって何年?」
TOSHIさん(何かを察して指を2と4にしてJIROさんに見せる)
JIROさん「俺、バギクラ25周年!!(ドヤ!)」
JIROさん「TOSHIは誰よりも元気だからね。GLAYは来年30周年ですけど、10年、20年先も一緒にいてください」
JIROさんが「カモン、TOSHI!!」って言うから誘惑かと思ったら「SPECIAL THANKS」で、みんな戸惑ってちょっと笑いが起きてた。SPECIAL THANKSも何度も聴きたい曲アンケートに書いててようやく聴けた。この曲でのJIROさんは指弾きベース。柔らかい音を出したいときは指、強めの音を出したいときはピックなのかな?
HISASHIさん「こんばんはHISASHIです!今年はアレもアレしてもう思い残すことはありません!昨日は曲のことをアレって言ってたらSNSで怒られてました!みんなで歌うアレです、SOUL アレ!」
HISASHIさんのMCは笑える感じだったけど、みんなで歌えるようになるまで本当に長かったなって思ったら沁みた。ライブの後半でコロナ禍の活動、YouTube配信やマスクしてのレコーディング作業、ライブの本番前に距離をとって円陣を組んでいるシーンがビジョンに映し出されていたから尚更だった。もっと歌え!みたいな感じでお客さんを煽るJIROさん(片腕伸ばしてTERUさんみたいなポーズ)、イヤモニを外してみんなの声を聴いて嬉しそうに笑ってる姿に目頭が熱くなっちゃったな。
やると思ってなかった曲のひとつが「KISSIN’ NOISE」。今聴いてもというか、今の方がカッコ良く聴こえる不思議。TERUさんのハイトーンボイス、麗しのギター、骨太なベース。
ラストは「THE GHOST(80KIDZ Remix)」。まさか原曲より好きな(と言ったら怒られるけど)80KIDZのRemixバージョンが聴けるとは。ビジョンにはメンバーのシルエットの躍動感ある映像が映し出されてたんだけど、2004年のエクストリームツアーだっけ?あのオープニング映像を思い出したり。(書いてて19年前…!?って怖くなってる)曲終わりで3人揃ってギターやベースを掲げてたのかわいかったな。
最後は花道でメンバー紹介。HISASHIさんは黒いステッキを持ってた。
TOSHIさんがJIROさんにフーディーを被せようとするも上手く被れなくて、JIROさんは自分で着てた。お客さんとスタッフさんに対してもありがとうと伝えるTERUさん。
TERUさんの「行って来まーーーす!!」に「いってらっしゃーーーい!!」って応えるお客さん。
これでもか!というぐらいテンション高く煽りまくって帰っていくJIROさん。最後両手の親指で背中のlifetimeロゴを指してはけてった。
エンドロールの最後はメッセージ付きのメンバーの写真。拍手の中、ライブは終演。
外に出たら小雨が降っていたけれど、そんなの気にならないぐらい温かい気持ちで満たされてた。
やっぱりGLAYのライブの安心感?安定感?はすごい。それに、近頃色んな悲しいニュースがあっただけに、メンバーが笑顔でステージに立ってくれるありがたみをいつも以上に感じたし、それが何よりのファンサービスだなって。どうかこんな時間が長く長く続きますように。
来年はGLAYデビュー30周年、ますますの活躍を期待しています!
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セットリスト
01.3年後02.棘03.デストピア04.海峡の街にて05.Missing You06.生きがい07.刻は波のように08.Lock on you09.Beautiful like you 10.軌跡の果て11.Pianista12.ALL I WANT13.Buddy14.SEVEN DAYS FANTASY15.Young oh! oh!16.Chelsea17.HIGHCOMMUNICATIONS
EN01.SPECIAL THANKS02.SOUL LOVE03.KISSIN’ NOISE04.THE GHOST(80KIDZ Remix)]]>
2023.12.10 ART-SCHOOL ACOUSTIC TOUR 2023「NOSTALGIE」@紫明会館
http://dizzylife1.exblog.jp/242013719/
2023-12-16T21:15:00+09:00
2023-12-16T21:07:54+09:00
2023-12-16T21:07:54+09:00
pochi-17
Live
ART-SCHOOL約5年ぶりの弾き語りツアー!こうしてまたギターを持って2人でライブしてくれる日をずっと待ってた。
会場は京都の鞍馬口にある紫明会館、夏前にスコットさんのライブで足を運んだ時は気に留めていなかったけれど大きな銀杏の木があって、ちょうど色付いていて綺麗だった。
少し早めに着いてしまったから近くにある公園でぶらぶらしていて、会場側から出ようとしたら柵の切れ目がなくて(横断歩道がなさそうだったから渡らないようにしてあるのだと推測)謎に一周してしまった。雪虫が飛んでいて、関西にもいるのかと思ったのと、とりラジで雪虫情報(人の体温で溶けちゃうらしい)を得ていたから結構怖かった。
開場時間になって案内されて、ぎしぎしと軋む階段を上がるのはまだ慣れなくてそわそわする。番号が早かったから余裕で最前が取れて、ステージとの距離の近さで更にそわそわ感が増してしまった。2列目3列目だとひとに埋もれるから大丈夫なんだけど、最前でライブを観るのって観る側も結構緊張するのよね。ただの客なのにね、その緊張感が演者さんに伝わってなきゃいいんだけど…
あ、このレポは零れ落ちる記憶を何とか堰き止めて書いてるので多少の間違いはお許しを。一回疑われたことあるけど、密録なんてしてないので…(それは犯罪、ダメ絶対)
開演前のBGMはEels(イールズ)というバンドのアルバム「Daisies of the Galaxy」が流れてた。
開演は少し早めの17時半、いつの間にかとっぷりと日も暮れて窓の外は真っ暗。
下手側の扉から木下さん、戸高さんが現れて拍手が起きる。
これはARTに限らず、どのバンドのブログでも書いてるから今回も書きますよのお衣装メモ。
木下さんは黒のキャップにグレー(グレージュ?)っぽい色味のもこもこしたセーター(よく見るセーターかな?袖口を内側に折り返してるのか丸くなっててかわいかった)黒のセンタープレスのパンツ、黒のスニーカー。
戸高さんは髪色は緑のメッシュ(毛先が緑になってる)、濃いベージュと赤の模様のニット?、薄茶のコーデュロイのパンツにadidasのスニーカー、左手に大作戦の白いラババンを着けてた。
出てきてすぐ木下さんが「こんにちはART-SCHOOLです」と挨拶するも、間髪入れず戸高さんが「こんばんはやろ」って。この感じすら懐かしくて、もうこの時点で今日は楽しい時間を過ごせそうだなって。「余計緊張するわ」と戸高さん。
やや緊張した面持ちの木下さん、指先を温めるためなのか、ギターを弾く前に手をぶらぶらと振る戸高さん。
最初に演奏されたのは「君は僕の物だった」。木下さんの声がいつもよりハスキーな感じで、前日の疲れもあるのかなって思ったけれど、声の調子はライブが進むにつれてどんどん良くなっていってたな。
今回は「Requiem For Innocence」と「LOVE/HATE」がアナログ盤でリリースされたことを記念してのツアーで、再現ツアーっぽくなるのかと思っていたから、いきなり別のアルバムの曲が演奏されて違ったんだ?ってなった。
木下さんは立った状態でフライングVを弾き、戸高さんは座って真新しい青いアメリカン・アコスタソニック・ジャズマスター(ですよね?)を弾いてた。その新しいギターの暖かく優しい音色がまた良くて、ずっと聴いていたい心地良さだった。ちなみにピックはMONOEYESの時に使ってた白いオリジナルデザインのもの。
歌い終わってギターを置く木下さん、次の曲からは戸高さんがギターを弾き、木下さんは歌に専念する模様。木下さんは曲によってギターを弾いたり弾かなかったりだった。
映画のような世界観の歌詞の「1965」。個人的にART-SCHOOLの楽曲って木々が落葉して冬を迎える今の時期にいちばん似合うと思ってるんだけど、だからこそこの時期にツアーをやってくれて嬉しかったな。
少し前に過去のアルバムを聴き返していて、ライブで聴いてみたいなって思ってた「リグレット」も聴けた。これはバンドセットでも聴いてみたい…
「それは愛じゃない」は戸高さんがコーラスをしてたんだったかな。じっと座って聴いていられなくて足でリズムを取ってたら、戸高さんもギターを弾きながら足でリズムを取ってた。
戸高さん「木下さん、弾き語りなのにまたフライングV持ってきて…Vじゃないのも持ってるのに。(膝に置いたら)滑るから立たないと歌えないじゃないですか」
木下さん「俺はこいつ(フライングV)を信頼してるんだ!!…俺の足が限界を迎えるまでは立ってます」
戸高さん「限界迎えたらどうすんの?限界なんで座りますって言うの?」
木下さん「限界を迎えたら…ちょっと休む」
会場に入った時フライングVが立てかけてあるのが目に入って、また持って来てるし突っ込まれるやんと思ったら案の定。座ったらフライングV股に挟んで歌うしかないからかっこ悪いとか何とか言ってた。笑
戸高さん「昨日マネージャーさんが録っててくれてた岡山の音源を聴きながら車で来たんですけど、喋りすぎてました。途中で木下理樹が立つか座るかの話ばっかりしてて早送りした。今日は8曲目ぐらいからノーMCになるかもしれない」
木下さん「そんな話ばっかりしてた?」
戸高さん「してましたよ」
戸高さん「これは言っておかないといけないことなんですが、今回弾き語りをやるにあたってキーを下げてます。ART-SCHOOLはキーが高い曲が多くて、そのままのキーだと木下理樹を岡山から京都に連れてこれなかったんで。またこの後仙台にも連れて行かないといけないから下げて歌ってます。年末なのに100曲ぐらいある中から弾き語りに合いそうな曲をピックアップしてアレンジして。キーを下げるっていうのがどういうことかっていうと、コードも変わるんで今まで何も考えずに弾いてたのがパズルみたいに頭を使わないといけなくなって。…その間、木下さんはポケモンしてたそうですね」
木下さん「あ、そうポケモンこの間始めて…」
戸高さん「何ポケモンやってるんですか?スカーレットとバイオレットとかあるみたいですけど、この間お客さんに何のポケモンやってるんですかって訊かれて、何て答えたんでしたっけ?」
木下さん「バイオレット…」
戸高さん「あろうことか、スカーレットって曲あるのにバイオレットやってんの?」
木下さん「ペンギンみたいなポケモンと旅してて。『みずのこうげき!』とかってやってる」
昨日移動中にやり過ぎて充電切らしてたぐらいやり込んでるみたい。いやそこはスカーレットでしょ!って誰もが思ったはず。笑
木下さん「いつもはSOLE CAFEでやっててここは初めて来たんですけど、洋館みたいな…」
戸高さん「洋館なんですかね?まあ和か洋で言ったら洋か」
木下さん「ちょっと学校みたいな感じもあって」
戸高さん「ああ、そうですね」
木下さん「和と洋のミックスみたいな…」
戸高さん「俺らの楽屋が座敷だったからそれに引っ張られてるんじゃないですか?見てないお客さんには伝わらないでしょ」
木下さん「昔、シガーロスのライブに行ったら美しすぎて眠くなったことがあって」
戸高さん「リラックスして床に寝転がっててもらっても大丈夫なんで」
木下さん「寝てもらってもいいですよ」
戸高さん「不安で寝れねえだろ」
相変わらず弾き語りはMCと演奏のギャップがすごい(そこがいい)。大好きなFloraからずっと聴きたかった「影待ち」、こんな曲までやってくれるんだ!聴かせてくれてありがとう…がらりとアレンジが変わっている曲も多くて、歌い始めるまでどの曲なのか分からないこともあったけれど、それも今回のライブならではで良かった。
アルバム「BABY ACID BABY」に収録されている「Love will found you, in the end」。当時はかなり声が掠れていたから、ずっとこのアルバムの曲を今の木下さんの声で聴きたいって思ってた。やっぱり、今の声の方がずっといい。
「Butterfly Kiss」は前回の弾き語りツアーでも披露されていたから、その時のことも思い出しながら聴いてた。柔らかくて美しくて、儚さもあってART-SCHOOLらしい曲だな。
木下さん「すみません、もうちょっと足元の音上げてもらってもいいですか?」
戸高さん「木下さんすぐ音量上げたがるけど、返しの音がデカすぎて割れてガビガビになっててミッシェルガンエレファントみたいになってる。ミッドナイト・クラクション・ベイビーですよ。さっきの『トゥナイ!』のところとかすげえ割れてジャリ!ってなってた。もう俺のとこ木下さんの声しか聞こえてないし。音が割れるっていうのはこれ以上大きくできないってことですからね。『もう僕無理ですー!』ってスピーカーが言ってるから。…俺はリハーサルで作った音を壊したくないから上げないですけど。これで俺も上げたらカオスなことになるから」
木下さん「…ほら、上げないと細かいニュアンスとか分からないから」
戸高さん「細かいニュアンスを分かろうとしたら尚更上げない方がいいじゃないですか」
木下さん「そっか…じゃあ下げてください」
戸高さん「昔だったらこういうのですぐピリついてたけど、長年一緒にいるとやんわり伝えられるようになるんですよ(ヒソヒソと小声で)」
戸高さん「これは俺たちの緊張をほぐすためのMCなんで。アコースティックライブとかARTの大事なライブは緊張するんですよ。エレキギター弾きながら頭振ったりしてるのも緊張をほぐそうとしてやってる」
木下さん「まあ、いくつになっても緊張はするもんなんですよ」
戸高さん「無理やり終わらそうとするから話通じない人みたいになってるじゃないですか」
最初の方、戸高さんが少し険しめな表情で演奏していたように見えて照明が眩しいのかと思ったんだけど、緊張のせいもあったのかな。
木下さん「今何分ぐらい経ってます?」
マネージャーさん「40分ぐらいです」
木下さん「昨日、8曲ぐらいやったのにまだ10分しか経ってないって勘違いして。18時半スタートだったのに19時スタートだと思ってて、8曲やってまだ10分しか経ってないのって言ったらみんな引いてた」
戸高さん「そりゃそうですよ、心配になるでしょ。笑 思ったことをすぐ口に出さないで、咀嚼してから言ってください」
木下さん「この間、北野武監督の『首』を観て来たんですよ。『首』観た人います?(ちらほらと手が挙がる)」
戸高さん「…どうでした?」
木下さん「うーん……うーん…………」
戸高さん「そんな言葉に詰まる感じだったの?」
木下さん「加瀬亮がカッコよかった」
戸高さん「加瀬亮いいですよね」
木下さん「なんかBLみたいなシーンがあって…エンケンさんが『かわいいのう』ってやってて、どこがかわいいんだと思いながら観てました。北野武監督の作品は『ソナチネ』とか『アウトレイジ』、『その男、凶暴につき』とかが好きなんですよね」
戸高さん「たけし映画からの?」
木下さん「えっ?」
戸高さん「なんかモノマネしてくれるかと思って」
座頭市の博打でサイコロを振るシーン(?)の再現で木下さんが「音が違うなぁ」ってたけしさんのモノマネをするも微妙な空気に。
戸高さん「さも俺のモノマネは似てるんだみたいな言い方してますけど」
木下さん「俺だった?笑」
戸高さん「俺でもない。たけしのモノマネって言ったら『何だこのヤロー』ぐらいはできないと(クオリティ高めなモノマネ)」
木下さん「それができないんだよね」
戸高さん「それもできないのにやろうとするのがすごいわ」
木下さん「『音が違うなぁ』(もう一度チャレンジしてる)」
戸高さん「ハート強えな。笑(舌打ち&ため息で)…今日も反省会ですね。こういう時、他のミュージシャンはどうやって切り替えてるのか。チャンネルを…」
木下さん「たけしのチャンネル?」
戸高さん「たけしのチャンネルじゃない。笑さっきのたけしが頭をよぎって集中できない…」
じぃさんぽを彷彿とさせるMC?漫談?が面白すぎて涙が出た。笑
気を取り直して(?)曲へ。「クロエ」の弾き語りアレンジめちゃくちゃ良かったな。この音源で一枚アルバム作ってほしいぐらい、どの曲のアレンジも洗練されてた。
去年のクリスマスにあった大阪ワンマンでは聴けなかった「アパシーズ・ラスト・ナイト」も聴かせてくれた。クリスマス前のこの時期にもよく似合う曲。
さっきは結局音量を上げずに終わったのに、数曲歌って木下さんが「やっぱり気持ち音量上げてもらっていいですか?」って言うから笑ってしまった。あれはオチに向かうための前振りだったの…?
やたら音量を上げるから戸高さんに「傍若無人なカラオケやな」って言われてたし(ワードセンスが秀逸すぎる)。
戸高さん「フローズンガールって曲を」
「フローズン ガール」って音源だと透明感のあるギターの音色が印象的だけど、アコスタソニックの優しい感じの音で聴くのもまた良かった。こういうアップテンポな曲だと座って聴いてるとうずうずしてしまう。木下さん、歌う時リズムを取るのに右手で太ももをぽんぽんしてたの子供みたいでかわいかったな。
ここで一旦休憩タイム。お手洗いとか今のうちにどうぞって。
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しばらくして、再びふたりがステージへ。
「あれ?水がない…楽屋に置いてきたかな…」って水を探す戸高さんに飲みかけの水をあげようとする木下さん。マネージャーさんが新しいお水を持ってきてくれて無事解決。
客席を見渡して「あの辺まだ(椅子が)空いてる」と、ギターを爪弾きながら中座したお客さんが戻ってくるのを待つ戸高さん。
ひと通り皆さん戻ってきたところでライブが再開。
戸高さん「木下さん、京都はどうですか?」
木下しん「京都は大好きな街で、Twitterのプロフィールにも京都好きって書いてて」
戸高さん「Xですね」
木下さん「ああ、旧Twitter。京都はプライベートでも旅行に来たことがあって。川床で湯豆腐を食べたのをまだ覚えてますね」
戸高さん「京都のクリスマスってどんな感じなんですか?(反応が薄くて)みなさん知らない?それとも俺らなんかに教えてやるかって感じ?…俺は京都といえば、京都でARTのライブをした後にファミレスで反省会やることになって、ナカケンさんとかもいて、今日はきっちりダメ出ししようってなってたのに、木下さんがドリンクバーに行って水を持って帰ってきて…笑 今でもまだあれは俺の笑えるbotに入ってます」
木下さん「緊張してたんですかね…」
バンドセットもいいけれど、語りかけるような優しさのある弾き語りの「BOY MEETS GIRL」も好き。
「SKIRT」から「LOVE/HATE」の流れは胸に迫ってくるフレーズが沢山あって刺さり過ぎてしまった。
次のだっけ、別の曲だったっけ?ふたりでギターを弾きながら歌う曲で歌に入るところが上手くいかず、いきなり歌から始めずにひと回しイントロを付けてやろうって戸高さんが提案するシーンもあったり。
「SWAN DIVE」のギターが本当に心地よくて、目を閉じたらそのまま眠ってしまいそうだった(退屈だった訳ではなくてね)。
この辺りだったか、ARTのレコーディングでシカゴに行った時の話をしていて。
戸高さん「それ俺も行った。そういう時って木下さん何食べてるんですか?木下理樹の生態系って謎じゃないですか」
木下さん「レコーディングスタジオでチャイばっかり飲んでた」
戸高さん「ラテですね。笑」
木下さん「スタジオのエンジニアさん(?)がトールサイズよりもでかいグランデのラテを出してくれて、飲んだらおかわりいるか?って訊かれて、ああ、って言ってたらまた新しいのが出てきて」
戸高さん「木下理樹のシカゴでの主食、ラテ。俺はエフェクターを作ってるって言ったらデスメタルのバンドのメンバーがいる部屋に連れて行かれて、もやしっ子なのに首根っこつかまれて。バンドの人達に囲まれてて…これ以上この話盛り上がりませんけど、続けます?」
木下さん「ファンの人達はへぇっていう話が聞きたいのかなと思って」
ギターを爪弾いていた戸高さん、ピンポンパンポーンみたいな音が鳴って。
戸高さん「今お知らせみたいな音鳴った。木下理樹様、木下理樹様ー」
呼び出されてる木下さん。笑
戸高さん「…こんな感じで全国周ろうと思ってます。もう終わるみたいな感じなったけど、まだありますんで」
カポタストで手が痛くなってきたって話しながら、もう一本のギター(フェンダーのストラトキャスターかな?)に持ち替える戸高さん。
シンプルなギターだけの演奏がより曲の魅力を引き立ててた「LUCY」。
「カノン」は木下さんの療養中にRopesのライブで戸高さんが歌っていたから、木下さんが歌っていたのはかなりぐっとくるものがあったな。
木下さんの歌は後半に向けてどんどん良くなっていってて、「ステート オブ グレース」は今まで聴いた中でもいちばん良かったんじゃないかな。
メンバー自信気に入っているのか、演奏される機会も多い「しとやかな獣」だけど、何度聴いても歌詞に胸を締め付けられる。
戸高さん「ARTの曲は弾き語りにしても映える曲が多くていいなと改めて思いましたね」
木下さん「え?」
聞いてなかったんかいって感じで苦笑いする戸高さん。
木下さん「…ありがとうございます」
戸高さん「新しいアルバムの曲はあまり弾き語りに合わなかったんでまた。今年行けなかったところも行きたいし、京都また来年も来ます。言いましたよ、来年も来ます!(断言)」
お客さんから拍手が起きる。わーい!また会えるのを楽しみにしてます◎
最後の曲を歌う前、ふたりとも喋ろうとしてタイミングが被って、じゃあどうぞどうぞって譲り合ったのにまたもう一回被るっていう。笑
戸高さん「(ギターを弾いて)助走してたのにそこに入ってくるから。笑」
戸高さん「次に会うまでみなさん病気も怪我もせず元気でいてください。また会えるのを楽しみにしています」
チバさんのことがあったばかりなだけにいつも以上にこんな言葉が心に響いて仕方なかったし、ふたりにもそのままこの言葉を伝えたかった。
戸高さんが再びギターをアコスタソニックに持ち替えて、本編ラストは「Bug」。バンドセットの演奏もすごく良かったけど、弾き語りも気持ちがこもった演奏でたまらなくてもう少しで泣くところだった。音源だとギターの音を長く伸ばす感じで弾いてるけど、弾き語りだと掻き鳴らす感じになってた(と思う)。
演奏を終えてステージを後にするふたりに温かい拍手が贈られる。拍手がそのままアンコールの手拍子に変わっていく。
しばらくして、再びステージに戻ってきてくれた。
アンコールありがとうございます、と最後に歌ってくれたのは「斜陽」。初期の曲だけど、再び歩みを進めている今のART-SCHOOLにも似合っていると思った。
お客さんにお礼をして、ふたりがステージを後にする。戸高さん、隅々までお客さんに目を配って手を合わせて感謝を伝えてた。
しばらく拍手が続いていたのがいいライブだった証拠だと思う。
ART-SCHOOLの曲って孤独に寄り添ってくれたり、そのままの自分を肯定してくれる曲が多いんだけど、そういう部分に沢山救われてきたのを改めて感じたし、楽曲の美しさや儚さも繊細な弾き語りだとより一層際立ってた。
木下さんの歌もライブが進むにつれてどんどん良くなっていって後半はファルセットも綺麗に出ていたし、戸高さんの新しいギターの音色も素敵で演奏も緩急の付け方や余韻の残し方も含め、引き出しの多さや巧さを感じたな。時々リズムを取って打楽器的にボディを軽く叩いて鳴らしたり、そういうのもあったり。何より、前回の弾き語りツアーよりずっと良かった。
ふたりともずっと元気でいてほしいし、反省会なんてしなくていいから2人ともずっとこのままでいてほしいな。
どの曲だったか忘れたけど、最後明るく終わるはずが木下さんがマイナー調の暗いコードを間違えて弾いちゃって、戸高さんと顔を見合わせて笑ってるシーンがあって、ふたりの間を流れる空気感がとても良かった。
長くなったけど、楽しい時間をありがとうございました!また来年も京都に来てくれることが決まってるみたいな口ぶりだったから、それも楽しみにしています。
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セットリスト
01.君は僕の物だった02.196503.リグレット04.それは愛じゃない05.影待ち06.Love will found you, in the end07.Butterfly Kiss08.クロエ09.アパシーズ・ラスト・ナイト10.フローズン ガール--休憩--11.BOY MEETS GIRL12.SKIRT13.LOVE/HATE14.SWAN DIVE15.LUCY16.カノン17.ステート オブ グレース18.しとやかな獣19.Bug
EN.01.斜陽]]>
2023.12.2 髭 20th Anniversary 「XX」@心斎橋JANUS
http://dizzylife1.exblog.jp/242003899/
2023-12-09T23:30:00+09:00
2023-12-09T23:31:22+09:00
2023-12-09T23:31:22+09:00
pochi-17
Live
二週間ぶりの髭ちゃん!今回のツアーは関西だけ行くって決めて(振りではない)、磔磔とJANUSに行ったけど、お世辞抜きで磔磔よりパワーアップしてた。
JANUSを初めて訪れたのはいつだったかな?髭ちゃんがParty Mustacheをやっていた頃だった気がする。それから何度も足を運んで、地図を見なくても行けるいくつかのハコのひとつになった。
ロッカーに荷物を入れたいしと思って早めに行ったらまだ誰もいなくて、ちょっと早すぎた。屋内で開場待ちできて、ロッカーもお手洗いも先に使えるハコって冬場は特にありがたい。
荷物をロッカーに押し込んで待機してたら、フォロワーさんが通りすがりの中国人カップルに日本の文化を体験してみたい(?)って声をかけられたらしく、スマホの翻訳を使いながら案内してあげていて。当日券で無事に入れたみたいで二人でライブを観てくれていて、終演後は見つけられなかったんだけど、楽しんでくれてたらいいな。
話は逸れたけど、この日は番号遅めで70番近かったからどこで観ようか入ってから悩んでしまって、結局めずらしく?真ん中付近で観ることに。
磔磔の時よりも男性のお客さんが多めだったような?最前にも仕事帰りっぽい男性がいたし、ご夫婦?で来られてるっぽいメンバーと同世代か少し上ぐらいかなって感じの方もいた(後ろ姿しか見てないから正確な年齢は分からないけどね)。
この間と同じようにひとりでサウンドチェックをするローディーのジロウさん、社長?はメンバーが飲む用の水を置きにきてた。いつも開演前に流れてる曲いいなって思ったらShazamしてるけど、周りが騒がしいと聞き取れないことがあるから、ツアー後でもいいからプレイリストを教えてもらえるとありがたいんだけどな。
この日は10分ぐらい押して開演。いつものSEに乗って上手からメンバーが登場。
立ち位置の関係だと思うんだけど、最初に出てきた宮川さんが白シャツ姿で爆イケだったから動揺してしまった。これが磔磔だったら目の前すぎて凝視できないところだったから命拾いしたわ…(?)
あ、ついでにここでお衣装メモを。
須藤さんは緑と黒のブロックチェックのロングシャツ?を羽織った中に白地に黒ロゴのDKNYのTシャツ、最近よく履いてるデニム、黒い靴。
斉藤さんはグレーのキャップにくすみブルーのカーディガン、中はグレーで柄の入ったTシャツ?、黒っぽいパンツ。
宮川さんは黒で手描きっぽい文字と絵?が入った白い長袖シャツ(後ろにも文字が入ってた)に黒のパンツ、髪はあまりセットしてないナチュラルな感じ。
コテさんは赤いヨラテンゴのTシャツにデニム?、勇さんは黒のバンドTシャツでこちらも髪はナチュラルな感じだった。
Jackson SistersのSEが鳴り止んで、今までの髭の音源をサンプリング、ミックスしたようなSEから「Birthday」に繋がっていく。あのSEは斉藤さん辺りが作ったのかな?具体的にどんな曲が使われてたとかまでは分からなかったものの、ハコライブでこういう始まり方をするのってあまりない気がする。
2回目だから今度はちゃんと「D.I.Y.H.i.G.E.」だって分かったけど、相変わらずアレンジ力が凄まじい。こんなことされたらぶち上がるしかない…
序盤に配置された「ロックンロールと五人の囚人」もフロアを温めるには十分な熱量だった。ベースやドラムの重低音が足の裏から伝わってくる木の床のフロアっていいよね。
MCの第一声で笑顔の須藤さんに「よく来たねぇ!」って言われて、夏休みにおばあちゃん家に行った時みたいな気持ちになった。笑
「UGOKE」の後半、斉藤さんのギターめちゃくちゃいいな。あんなに色んなことやってたんだって今更気付いた…磔磔で何観てたんだ??
磔磔ではここで化けの皮をやってたんだけど、なぜか「ドーナツに死す」に変わってた。ここは初期レア曲枠じゃなかったんか…?化けの皮なんて次いつ聴けるか分からないし、もう一回ぐらい聴きたかったんだけどなぁ。ドーナツもラスサビ前の勇さんのカウントとかカッコいいし好きだけども!そこは変えないで頂けますか…?笑
「ブラッディ・マリー、気をつけろ!」を聴くと反射的に楽しくなっちゃうね。ライブ前に歩き過ぎて(13000歩over)足が痛かったのも忘れて飛び跳ねてしまった。
須藤さん「今年髭は20周年で、今日は新しいアルバムの曲も、みんなが聴きたい曲も沢山やろうと思ってます。ここまででも結構聴けてると思うけど!」
20周年にちなんで各地の思い出話をするMCコーナー大阪編はここで話してたんだっけ?
須藤さん「コテは大阪の思い出何かある?」
コテさん「初めて(地方で)宝くじを買ったのが大阪だった!」
須藤さん「それはどこで買ったの?梅田?(いつもの「花火」的なイントネーションで)」
コテさん「いや、ビックカメラがあってその並びにパチンコ123があるところで買った。東京で買うのと大阪で買うのとでは番号が全然違うから当たる確率が上がるって雑誌に書いてあって」
須藤さん「この人が面白いのは、抽選日が来るのが嫌だっていうの。買ってワクワクしてるうちはいいんだけど、抽選日が来ると夢がなくなるからって」
コテさん「当たんないんだもん!」
須藤さん「当たったことないの?」
コテさん「1万円はあるけどそんな当たらない!」
須藤さん「7億当たったら俺にも5000万ちょうだい!」
コテさん「あげるあげる!」
コテさんが宝くじを買ったのは千日前かな?ちゃっかり7億当たったら5000万もらえる約束を取り付けてる須藤さん。笑
須藤さん「斉藤くんは何か大阪の思い出話ある?」
斉藤さん「ライブをやるために初めて東京から大阪に来る時、自分達で車の運転をしなきゃいけなくて、高速に乗るのが怖いって言ったら社長に『バンドは自分達の足で全国を周らなきゃいけない』ってすげぇ怒られて。笑」
須藤さん「まだコテがいなかった頃ね。俺は運転できないから一歩下がって背の高い二人が怒られて相談してるのを腕組みしながら聞いてたんだけどね。笑」
斉藤さん「真夜中で真っ暗な高速道路で、後ろからトラックが迫ってきてバックミラーいっぱいに写ってるの、今もたまに夢に出てくるんだよね。朝焼けが天使(天使の梯子?)みたいだったこととか。高速慣れてなくて必死なのに、須藤がシートをわざわざ前にスライドさせて近付いてきて『お菓子食べる?』って言ってくるんだよね。笑 でも大阪に来てみたらベイサイドジェニーっていう大きい箱でライブさせてもらえて嬉しかったなぁ」
宮川さん「俺も高速に乗るために練習させてもらったんだよ。社長の車で左ハンドルだったのを右にした車だったから、ウインカー出そうと思ったらワイパーが作動してパニックになってうわー!!ってなって首都高に乗っちゃって。笑」
須藤さん「ひとつ言えるのは今もまだ夢の途中ってこと!昨日の大阪も最高だったよ」
今もまだ、東京から福岡でも車移動みたいだったけど、この須藤さんの言葉でバンドっていいなって思った。とはいえ大変だろうし、くれぐれも安全運転で頑張ってほしい。
個人的にアルバムの中でも特にライブで聴くといいなって思うのが「無人島」。お得意のトリップ感とはまた違った入り込み方ができる曲で、現実がマーブル状になって溶けていく感覚になる。
「兎」では須藤さんが最近見かける新しいギターを弾いてた。ブラッディ・マリーみたいな明るい曲もあればこういう影のある曲もあって、そのどちらにも髭らしさを感じる。
「This is 諸行無常」は須藤さんがハンドマイクで歌うんだけど、この日はキョンシーみたいな踊りをしてた(アラフォー以降にしか伝わらないネタ)。ふわふわゆらゆら踊りたくなるのは分かる。
須藤さん「(宮川さんの方を見て)何なの?そんな白いシャツなんか着ちゃって!」
自分じゃないぞって感じで下手の壁の方を振り返る宮川さん(もちろん誰もいない)。
須藤さん「落書きしてあるじゃん!笑」
宮川さん「これ?ライブがあるからと思って…ネットで買ったのぉ!」
お客さん「かっこいい!」
宮川さん「ありがとう!」
須藤さん「宮川くんに大阪の思い出聞くの忘れてた。ね!みっきゅん?」
宮川さん「(声高くしてミッキー風に)みっきゅん?みっきゅんはなかなか会えないんだぞ!」
みっきゅんはレアキャラなのか…?笑
宮川さん「さっき話してた初めて大阪に来た頃、フィリポと俺が後部座席に乗ってくだらない話ばっかりしてて。犬を連れて畑に農作業に行った人がさあ帰ろう!つって車に乗って走り出したら、今でいう煽り運転みたいに後ろから車がつけてきて、隣に停まっていよいよダメだと思ったら『犬忘れてますよ!!』って言われた話とか。笑 犬が遠くの方で繋がれてワンワン!って(紐を引っ張ってる感じのアクション付き)あと、ネッシーが寝てる間に湖の水を全部抜いたら『んっ?』(きょとん顔)ってなるのかなとかさ」
須藤さん「半分寝て半分起きてる状態でその話が聞こえてて、うるさいよ!って言うんだけど、本当はその話に入れて欲しかったんだもん。宮川くんとはその頃、稲川淳二のビデオばっかり見てたよね。ライブ終わったあと、夜中にビデオ見たりしてさ。そりゃバンドも売れないっての。笑 観てて宮川くんが寝そうになったら叩いて起こして」
宮川さん「一度須藤を懲らしめてやろうと思って、須藤が夜中起きてトイレに行った隙に壁際でそっと立ってみたんだよね(直立不動のポーズ)」
須藤さん「当時はブレアウィッチプロジェクトとか流行ってた頃でね」
宮川さん「そしたら戻ってきて、そのまま布団に入ったんだけど、しばらくして『宮川くん!?宮川くん!?』って。笑」
須藤さん「布団に入ってすぐはムニャムニャしてたんだけど、宮川くん!!って思って」
宮川さん「須藤のガチギレエピソードはまだまだあるんだけどね。笑」
須藤さん「今だと車の移動中になるべく体力使わないようにしようとしてるけど、今度しりとりとかしようよ!」
宮川さん「俺すぐ終わらせるよ?メロン!あー!ちょっと寝るわって」
須藤さんがしりとりしたいって言った時、斉藤さんは笑ってたけど、宮川さんは渋めの顔してたのが面白かったな。しりとりしながら移動してるバンドマンかわいすぎやしませんか…必死で運転してる斉藤さんにドライブ気分でお菓子を勧めてた須藤さんもかわいい。宮川さんとフィリポの話に混ざりたかったのももっとかわいい。
「もっとすげーすげー」の肩肘張らないリラックス感、いつもこの曲はメンバーも楽しそうで(特に斉藤さん)観ていて和む。
須藤さんが煽りに煽って「ボニー&クライド」のイントロを掻き鳴らす。最前だと何だか照れが入るんだけど、3列目4列目ぐらいだと心置きなく叫べていいな(周りの方ごめんない、ちゃんとマスクはしてるよ)。
「じゃあ行きますか」って須藤さんが煽ってたのは「ダーティーな世界 (Put your head)」。これぞ髭ちゃんという独特の世界観に連れて行ってくれる曲。
「髭は赤、ベートーヴェンは黒」の1サビ前、ベースの音が全然聴こえない!って須藤さんが演奏をストップさせてやり直し。大好きなベース始まりのイントロを2回聴けてラッキー。イントロだけじゃなく、曲全体を通してベースがバッキバキでかっこいい。
須藤さん「今歌った曲、2分以上ベートーヴェンしか言ってない曲で、前に『カラオケで歌いました』ってラジオに送ってきてくれてた人がいたんだけど、友達の反応大丈夫だったのかな?もっと彩りのある歌詞にすれば良かったよね。でも、あの頃も今も誠実に、大切に、同じ人が作ってきたんだよね。そういう意味では20年前も今も同じかもしれない」
そこそこ真面目な感じで話してる時にコテさんのパーカッションの楽器(吊るしてあるトライアングルとか)が賑やかな音を立てて落ちちゃって、須藤さんに「あなたそのトライアングルとか鳴らしてることあります?倉庫の中で結構場所取ってるんですけど」って詰められてて笑った。コテさんは「この一角はドリフの仲本工事といかりや長介の部屋をイメージしてる」って言ってたんだけど、世代じゃないからよく分からず。笑
須藤さんっていつもあんな感じだけど、真面目なところもあるし、本当はとても繊細なひとなんだろうなって思う。そうでなきゃ「パンデミック」みたいな曲は作れないよ。
透明感と光を感じる「青い透明」の美しさ。斉藤さんが弾くリッケンバッカーの音色も素敵だったな。
須藤さん「初日の京都も福岡も最高だったけど、それを超えてる!最高到達点!でも明日の名古屋は今日のライブを超える!仙台もそれを超えてファイナルの東京も超える!でもまた大阪に戻ってきた時のライブではそれをも超えて1000万点のライブをやるから!」
髭ちゃんのライブってほんとにその通りで毎回最高を更新し続けていて、だからこそ何度でも行きたくなるんだよね。
最後に向けてもう一段ギアを上げるような「彼、どんな顔して鎮座しておられるんでしょうね」。新譜の中でも特にライブ映えする曲で、やばいぐらいかっこいい。
マイクがある時は「黒にそめろ」でも宮川さんがコーラスに加わってるのね。一時期(というか割と)宮川さんの前にマイクないこと多かったけど、これからは毎回立ててほしい…!
コテさんがトラメガを片手に賑々しく煽る「ギルティーは罪な奴」。途中、コテさんが視界から消えたと思ったら背後から現れてびっくりした。斉藤さんも前に出てギターを弾いていると思えば、宮川さんはフロアのお客さんにもたれかかりながら間奏を弾いていて。ステージに戻りたそうなコテさん、斉藤さんが手を伸ばして引き上げるのかと思ったら握手しただけで、ジロウさんが横から入れてあげてた。笑斉藤さんは下手に行って宮川さんのマイクで歌ったり、ライブのハイライトがぎゅっと凝縮されてたな。
盛り上がりも最高潮のまま「テキーラ!テキーラ!」。速い曲が続いていたからか、間奏のテンポが若干遅かったような…?めちゃくちゃノリノリだった最前のお兄さんは須藤さんにがっちり手を掴まれてたし、メンバーと同年代から上ぐらいの男性もちらほらいたのも、ステージから見てて嬉しかっただろうなって。
最後の曲を歌う前、須藤さんが「ライブに来てくれるみんなの気持ちを受け止めたいと思ってる」「終わらないよ!まだ続いていくよ!」という風に話をしてくれて、かなりぐっときてしまった。
本編ラストは「アイタイシタイ」。聴くごとにどんどんこの曲が愛おしくなってくる。ずっとこんな幸せが続けばいいのになって思うぐらい、温かくて優しい時間が流れてた。
須藤さん「サンキュー大阪!またすぐに戻ってきます!」
ステージを後にするメンバー。拍手が自然とアンコールの手拍子に変わっていく。
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しばらくして、メンバーが再びステージに。須藤さんの手にはビールの缶。
須藤さん「アンコールありがとう!」
須藤さん「さっき話すの忘れてたんだけど、この間から髭のライブはスマホで撮っていいよっていうことにしていて。ファンの人が公式アカウントのDMに送ってきてくれた『ライブを撮って拡散したい、それで髭を知って観に来てくれる人が増えて欲しい』っていう言葉に自分もしっくりきて。拡散しなくても、後で自分で見返す用でもいいし、今回に限らず今後の髭のライブでは撮影OKにしようと思って。ただ、2時間回しっぱなしで『この人髭のブートレグ作る気だな?』みたいなのはやめてね。それと、眩しくて目を閉じても点で残像が残っちゃってるとかも!笑 あと、俺たちがいないところで揉めないでね?」
斉藤さん「ライブの楽しみ方は自由だからね。俺もライブ見に行くけど、楽しくなってくるとステージとは別の方を向いて踊ってるし。笑」
この話をしてたのがアンコールだったから、あまりJANUSでは撮ってる人はいなかったけど、今後の(主催)ライブでも撮影OKなのか…って、嬉しいようなちょっと戸惑うような気持ちもあって。でも、拡散しなくても自分で見返す用に撮ってもいいよっていうのは優しいなと思った。さっそくライト点けて撮影しようとしてたひとが近くにいて、後ろのひとに注意されて撮るのをやめてたり(揉めてなかったからセーフ)。
アンコール一曲目は「それではみなさん良い旅を!」。“大阪の時間ですよー!”に変えて歌ってくれるところ、普通の歌詞で歌いかけて(多分そういうふりをしてる)違う違う!って言ってたのちょっと笑ってしまった。ギターソロのところで斉藤さん須藤さん宮川さんが揃って前に出てたのも良かったな。宮川さんが最前柵に足をかけてたのもかっこよかった。
須藤さん「ねえみんな、虹見たことある?」
「虹」の最初の歌詞が違和感あるなって思って動画を見返したらやっぱり間違ってた。笑須藤さんが缶を持ったまま両手を突き上げた時、4列目までビールの匂いが漂ってくるぐらい派手にビールがこぼれたんだけど、足元の機材とか宮川さんのエフェクターボードとか大丈夫だったかな?虹を歌ってる時の須藤さん、ぺっかぺかの笑顔だし無邪気でほんとかわいいな。愛してるよ!って投げキスまでしてくれてた(もしやアイドルなのか?)。
拍手の中、ステージを後にするメンバー。
拍手が贈られて、しばらくしてそれがダブルアンコールを求める手拍子に変わっていく。わたしを含め、SNSで福岡はダブルアンコールがあったって知ってた(もしくは福岡にも行ってた)ひとも多かったんじゃないかな。
そしたら、ジロウさんが須藤さんのマイクスタンドを持って出てきて大きな歓声が上がって、それに続いてメンバーが戻ってきてくれた。
須藤さん「みんな楽しんでる?今日楽しかった?今日一日楽しかった?俺はみんなのお陰で楽しかった!」
磔磔ではなかったダブルアンコール、「この曲をやりたいと思った」と演奏されたのがJANUSでの沢山の思い出を呼び起こすような「闇をひとつまみ」。
一緒に朝までライブを観たり、その翌日にタワレコのインストアに行ったこととか、昨日のことのように思い出せるのに遠い昔のことのようでもあって。今はもう自由になって、一緒にライブも観てたかなって思ったら彼女の声が聞こえてきたような気がしてたまらなくなって、思わず涙がこぼれた。今も思い出しながら書いてるだけで泣けてくるし、結構肩が震えるぐらい本気で泣いてしまって、顔を上げた時に斉藤さんと目が合った気がして一方的に気まずかった(多分そんな見てないだろうけど)。でも、この曲を演奏してくれたから存在を感じることができたよ、ありがとう。
須藤さん「今日はほんとにありがとう!みんなのお陰でめっちゃいいライブになった!ありがとう!」
宮川さん「またすぐに大阪来ます!」
楽しかったのと、色んな言葉を貰ったのと、最後に泣いてしまったのとで終わったあとしばらくぼーっとしてしまった。新譜の曲とベスト盤的なセトリを織り交ぜた髭ちゃんらしい、温かくて最高なライブだったな。
わたしのXXツアーはこれにて終了!年内ラストの髭ちゃんでした。また来年も沢山髭ちゃんのライブに足を運んで、みんなに会えたらいいな。
いつもありがとう!
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セットリスト
01.Birthday02.D.I.Y.H.i.G.E.03.ロックンロールと五人の囚人04.UGOKE05.ドーナツに死す06.ブラッディ・マリー、気をつけろ!07.無人島08.兎09.This is 諸行無常10.もっとすげーすげー11.ボニー&クライド12.ダーティーな世界 (Put your head)13.髭は赤、ベートーヴェンは黒14.パンデミック15.青い透明16.彼、どんな顔して鎮座しておられるんでしょうね17.黒にそめろ18.ギルティーは罪な奴19.テキーラ!テキーラ!20.アイタイシタイ
EN101.それではみなさん良い旅を!02.虹
EN201.闇をひとつまみ]]>
2023.11.18 髭 20th Anniversary 「XX」@京都磔磔
http://dizzylife1.exblog.jp/241987806/
2023-12-02T21:30:00+09:00
2023-12-02T21:30:03+09:00
2023-12-02T15:45:49+09:00
pochi-17
Live
髭ちゃんの20周年ツアー初日は磔磔!初日に京都を選んでくれてありがとう。
いつも通りネタバレありの覚え書きなのでご注意を。須藤さんいい話も沢山してたのに、そういう話ほど忘れがちな現象に名前をつけてほしい。朧げな記憶を基に書いてるので間違ってることもあるかと。どこで誰が喋ってるとかパズルみたいに当てはめて書いてるので…セトリはにゃんこてさん提供です!
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晴れ時々曇り予報のはずが14時過ぎに小雨が降ってきて、さすが髭ちゃんのライブだなーって。ヘルシンキのライブの時に橋本さんが行ったって話してた近くの佛光寺にも足を伸ばしてみた。磔磔には数え切れないほど来ていて毎回お寺の横は通ってるのに初めて中に入った。御神木みたいな幹が太い銀杏の木があって(お寺だから御神木とは言わないのかな?)、お茶屋さんっぽいカフェ?もあって、思ったより広かったな。
ライブ前にはフォロワーさん達とお茶をしに近くの町屋カフェへ。こういうのもコロナ禍になってから全然やってなかったから懐かしかった。2時間ぐらいいたけどまだまだいれそうだったし、また近いうちに集まれたらいいな。
17時過ぎに磔磔に着いて、この日は特別寒かったから上着をクロークに預けるのはぎりぎりまで粘った。物販が開場後だと後ろの段差は使えなくしてるのすっかり忘れてたな。今回はめずらしく?番号早かったから端の方だけど最前に行けた。
前まではステージとフロアの間にビールケースを並べて仕切ってたけど、この日は木製のテーブル?台?で仕切られていて。磔磔でモッシュありのライブは観ないから分からないんだけど、そういう時は頑丈な柵が設置されるのかな。
手際よくひとりで機材のセッティングとサウンドチェックをするローディーのジロウさん。磔磔は入場時にドリンクを持って入るシステム、でも空き缶や空のボトルは店長さんが開演前に何回か周ってきて回収してくれるようになってて親切よね。
客入れBGMは知らない曲だったけど、Louis Philippeの「Endless September」って曲がよかった(Shazamした)。
髭ちゃんのライブって少し前なら10分とか15分とか普通に押すから油断してたらサウンドチェックも終わって、ライブが始まりそうな雰囲気に。BGMが止まってフロアが暗くなって、いつものSEに乗ってメンバーが後ろの階段から登場。
一応覚えてる限りのお衣装メモ。
須藤さんはグレーのファーの帽子に赤とオレンジの柄(トランプとか絵画みたいに人の肖像画が沢山描かれてる)のシャツ、中はテレ東の番組に出てた時に着てたTシャツ、デニムのパンツ、黒い靴。
宮川さんはグレーっぽい大きなチェック柄のシャツ、やや細身の黒いパンツ、黒の革靴。
斉藤さんは黒のキャップ、黒とグレーっぽい紫?のチェック柄のシャツ、黒のパンツ、スリッポンみたいな紐のない黒の靴。
コテさんと勇さんは黒のバンTがお揃い感あって良かった。…急に雑になったのは気のせいってことで。
いつもより早めにSEを止める須藤さん。ライブは5分押しでスタート。
今夏リリースされた新譜の「XX」の一曲目でもある「Birthday」。宮川さんの前にもちゃんとマイクが立っていて、ベースを指弾きしながらコーラスも頑張ってた(何目線)。コーラスワークが印象的な曲だけど、やっぱり重なる声が多いほど奥行きと幅が出て綺麗なコーラスになるよね。7月のリキッドでのライブを思い出して、一曲目なのに結構感極まりそうになってしまった。
次に来たのが聴いたことない、何これ新曲?っていうアレンジになってた「D.I.Y.H.i.G.E.」。前半全然違ったからほんとに何の曲なのかお馴染みのフレーズが出てくるまで気付かなかった。髭ちゃんって突然定番曲のアレンジをガラッと変えてくるから面白い。ラスサビ前、ストロボの照明で目の前の景色がスローモーションに見えて、時空が歪んだみたいな不思議な感覚に陥った。磔磔ってハコの雰囲気はもちろん、照明さんもいいんだよね。この曲の宮川さんはピック弾きで次の曲はまた指弾きになってて、半々ぐらいの割合だった。
2曲目か3曲目のあたりで早々と須藤さんは帽子を吹っ飛ばす。笑
イントロのギターを掻き鳴らす前にフロアを煽る須藤さん。「ロックンロールと五人の囚人」の時、勇さんがサビのフレーズを口ずさんでいてそれがとても良かった。最初の頃は譜面を置きながら叩いていたのが楽しむ余裕も出てきたのかなって。
須藤さん「こんばんは、髭です!20周年のアレです!」
ん??って思ったんだけど、アレってアレのこと?ってなった。少し前のw.o.d.のライブでもアレの話してたし、さてはみんな関西人のハートを掴みにきてるな?w.o.d.のメンバーは阪神ガチ勢だから分かるとして、須藤さんのこれは確信犯とみた。気に入ったのか何回かアレって言ってたし。笑
「UGOKE」ってコテさんのパーカッション?の音がすごいポップなのにベースがやたらグルーヴィーでカッコいい。斉藤さんのギターの音色も遊び心があって楽しい気分になる。
今回のセトリでいちばん意外で驚いたのが「化けの皮はがしましょう」。初期曲やるんだ?っていう驚きと、いや選曲よ…っていう驚きと(いい意味でね)。この曲の勇さんのドラミングがめちゃくちゃ良くて目を奪われた。
底なしにハッピーで多幸感溢れる「ブラッディ・マリー、気をつけろ!」。間奏でベースを弾いてる宮川さんの肩越しに須藤さんがひょこっと覗いてたのがかわいすぎた。
須藤さん「ツアー初日にしてすでに最高じゃない?京都めちゃくちゃ寒いって聞いててビビってたんだけど、寒そうに見えます!?」
そう話す須藤さん、すでに汗だく滝状態で笑ってしまった(新陳代謝がすごい)。
須藤さん「せっかくだからみんなで喋りたいんだけど、京都の思い出とかある?」
斉藤さん「京都はね、ボロフェスタに出たり、くるりの人に呼んでもらったりして昔からよく来てたし、最近だと夜の本気ダンスっていう、あのイカれた奴らともよくやってます。髭のメンバーと清水寺にも行ったし」
須藤さん「コテは何かある?京都の思い出」
コテさん「京都ねー。京都に来てもパチンコ行ったりしてたから。4号機!」
須藤さんが「4号機ってエヴァ?」
コテさん「パチスロの4台目!」
ディープなパチスロ話が分からなくて苦笑いする須藤さん。京都の思い出話のはずがいつの間にかパチスロの話になってるの、ふたりで千ちゃぷやってた頃のままで懐かしかったな。
須藤さん「コテの話は内容が薄いんだよ!ちゃんとみんなで喋るから京都の思い出話考えといてね!って先に言ってたのにないの!?」
コテさん「清水寺は学生の頃にも行ったよね」
須藤さん「コテは清水の舞台から飛び降りたの?」
コテさん「飛び降りてない!笑」
須藤さん「学生の頃に清水寺行ったよねって言われても同じ高校じゃないから知らないし、同じ高校だったとしても年が離れてるから俺が高校生の頃にはあなた二十歳ぐらいでしょ?年功序列だったらあなたが先に死んじゃうから!笑」
コテさん「ああーそうかー」
須藤さん「でも長生きしてね!」
コテさんの何とも言えない返しがおかしくてつい笑ってしまった。いやいや、みんな健康で長生きしてもらわないと。
宮川さん「俺の京都の思い出といえば長楽っていう旅館なんだけど、そこでみんなで雑魚寝したことで」
須藤さん「違う違う、長楽は名古屋!」
宮川さん「そうだったっけ?まあいいや。旅館の名前言っちゃっていいのかな?」
須藤さん「大丈夫じゃない?名古屋に長楽っていう旅館があって、そこに昔ライブの時に泊まったことがあるんだけど、みんな同じ部屋で雑魚寝なの」
宮川さん「それで部屋のふすまを開けたら隣の部屋にファンの女の子が泊まってて。須藤ファンとコテファンだったよね」
コテさん「まあめずらしい!」
須藤さん「みんな雑魚寝で、手伝いに来てくれてた友達のスタッフは押入れの上下で寝ててドラえもんの漫画みたいだったんだよね。これ、京都の思い出のはずが名古屋の思い出になってない?」
宮川さん「じゃあこの続きは名古屋で!」
須藤さん「長楽って今でもあるのかな?」
お客さん「長楽潰れた!」
須藤さん「潰れたんだ?さっき話しても大丈夫じゃない?って言ったのはきっとそうなんじゃないかなって思ったからなんだよ。あれで潰れてなかったらおかしいよ。笑」
須藤さん「(斉藤さんに向かって)この人もおかしいんだけど。この間斉藤くんとコテと俺で大手町から浅草まで4時間かけて歩いたんだよね」
斉藤さん「大手町から浅草までって京都でいうと京都駅から比叡山ぐらい?」
須藤さん「何を思ったのか斉藤くんが『Googleマップ開くの禁止』って言い出して、スカイツリーの方に歩いてたら浅草に着くから!って歩いてたんだけど、昼の3時から歩き始めて浅草に着いたのが夜の7時だからね。着いた頃には俺も貧血みたいになってフラフラで、コテなんてあなたそんな座り方するの?って思うぐらい、あぐらかいて座ってたでしょ。やっとの思いで浅草に着いたのに、コテが『この近くに吉原炎上で焼け残った有名な木(?)があるんですよ』って言い出して。浅草を通り過ぎて更に先にあるらしいんだけど、疲れてるから行きましょうとは言わなくて。それでGoogleマップ開くの禁止だったのに、ふと見たら斉藤くんがGoogleマップ開いてんの!!」
斉藤さん「Googleマップでポチッとやったらすぐ出てきてめちゃくちゃ便利だった!笑」
宮川さん「Googleマップ見なかったから4時間もかかったんじゃない?」
斉藤さん「髭山岳部、次は比叡山ですよ。僕は比叡山は何回か登ったことあって。あ、今回じゃないよ?」
須藤さん「今回だったら怖いわ!笑 コテがあれから『また次はどこ行きます!?』って言ってくるんだよね
斉藤さん「大丈夫?山崎ま◯よしさんみたいになってない?」
思わず笑いに包まれるフロア。宮川さんのど正論な突っ込み良かったな。珍道中の予感しかしないけど、比叡山に登る時はJIROさんや井澤さんと登山してた宮川さんもぜひ一緒に…
ちなみに長楽は名古屋というか今池の某ハコのすぐ近くにあって、バンドマン御用達の旅館だったらしい。
「無人島」のイントロのギターや歌い出しにいつも和の侘び寂び的なものを感じてしまう。何だろう、漂ってる孤独感なのかな。宮川さんは勇さんを見ながら弾いていて、コテさんの後半のコーラスが印象的だった。前半はギターの音色に耳を奪われるのに、後半はリズム隊が前に出てくるのもいい。
その後が「兎」だったのもいい流れだったな。形容し難いんだけど、こういう音楽をやってるバンドも少ないだろうし、髭らしさを感じる。
怪しさ満点のムードな「This is 諸行無常」、斉藤さんの足元に膝をついて、今にも抱きつきそうな勢いで踊る須藤さん。
MCでライブの撮影OKという告知が。
須藤さん「ライブの撮影をOKにしようと思って。SNSのDMでそういう要望が何通か届いてて、それもいいんじゃないかって思ったんだよね。ただ、目の前で撮られると邪魔だって気持ちも分かるから、高い位置でスマホをずっと掲げたりはやめてほしいんだけど。俺は人の名前を思い出せない時、3回までは聞いていいってことにしてるんだけど、3回ぐらいまでは(肩をトントンしながら)ちょっとちょっと眩しいんですけど、って注意してもいいんで」
お客さん「演奏中の動画も?」
須藤さん「当たり前だろぉ!!そんな『バナナはおやつですか?』みたいなこと聞くなよ!」
宮川さん「(腕まくりしながら)俺たちがこんなしてるとこ撮ってどうするんだよ。笑」
突然のことで驚いたけど、たまにはそういうのもアリかもね。ただ、撮影可だと撮りたい気持ちと肉眼で観たい気持ちのせめぎ合いになったり、集中できないのも知ってる…(ヘルシンキのライブがそうだった)
話の中で須藤さんが色々うるさく注意事項を言わなくても分かってくれるでしょ?っていうニュアンスで、みんなのことは仲間だと思ってるっていう風に言ってくれていて、長い間かけて築いてきた信頼関係を感じた。
かと言って撮っていいよ!って言われても戸惑ってしまうのか、そんなに急にみんな撮影する訳でもなく。「もっとすげーすげー」もいつも通りの盛り上がりで楽しかった。
そこから「ボニー&クライド」への流れももはや鉄板。何度見ても後半の宮川さんのペースめちゃくちゃかっこいいな。
そろそろ動画撮ろうかな、と思ったところで「ダーティーな世界 (Put your head)」が来たから、いやいや撮ってる場合じゃないなって。
「髭は赤、ベートーヴェンは黒」は途中から動画撮って見返したんだけど、宮川さんマイクある時はコーラスしてるのね?この曲も後半のベースがやばくて、これだから下手で観るのやめられないなと思った。
須藤さん「自分で言うのもなんだけど、俺って誠実だと思うんだよね。その時々でアルバムの色は違うんだけど、その時作りたいものを全力で作ってきたから。新曲2曲やります」
やっぱり「パンデミック」を聴くと切なくなるというか、コロナ禍がなければこの曲は生まれてなかったんだろうなっていう出来事が浮かんでしまう。コーラスも綺麗で穏やかで優しくて、ひとや世界もそんな風だったらいいのになって。
海の底にいるみたいに、澄んだブルーの照明が美しかった「青い透明」。斉藤さんがリッケンバッカーを弾いてるの初めて見た気が。個人的にはリッケンバッカーといえばLOSTAGEの拓人さんのイメージなんだけど、音色も含め斉藤さんが弾いてるのも良かった。須藤さんが弾いてた真新しそうなギター(フェンダーのテレキャス?)もあまり見ないギターだった。暗くなると手描き看板にスパッタリングされた蓄光塗料が星のように光って、それもいい雰囲気だったな。
須藤さん「最高のツアーが始まってるよね!?」
と、各メンバーに聞いて回って、勇さんも「始まってる!」って。勇さんが喋るのはめずらしいから、口を開くと未だに喋った!って思っちゃう。
「彼、どんな顔して鎮座しておられるんでしょうね」は髭の新しいライブのキラーチューンになっていきそうな(というかすでになりかけてる)曲。この曲こそ動画撮ってる場合じゃないんだけど、この熱量をシェアしたい!と思って後半だけ頑張ってブレないように構えて撮ってみた。
終盤に向けて勢いそのままに「黒にそめろ」。はい最高!かっこいい!
「ギルティーは罪な奴」でコテさんが大丈夫そうか確認して慎重にテーブル(?)に登って煽ってたんだけど結構ぐらついてて、その上に間奏で宮川さんも来て片足をかけるから壊れないか肝を冷やした。笑
「テキーラ!テキーラ!」は髭の20年を語る上で欠かせない一曲。動画を撮りながら観てたんだけど、須藤さんが何回も煽りに来てくれてて撮ってる場合か!?って自問自答した。曲終盤の宮川さんの荒ぶり方がカッコ良すぎてやばかった…須藤さんの「京都!大好きです!!」も頂きました◎
須藤さん「次が最後の曲です!(えー!)俺も同じ気持ちだよ。今、みんなが帰ったらまだ演奏してるのに!ってなっちゃう。でも、20年分の曲やったら5、6時間かかるから!(ふー!)途中でみんな帰っちゃうでしょ?ふー!って言ってた奴ほど先に帰るから!笑」
須藤さん「ギターを始めてユニコーンのコピーをしたのが40年前?あれ、違うな30年前か。こういう計算弱いところが須藤のウィークポイントだから。宮川くんとは14歳の頃から一緒にいるし、斉藤くんやコテとも20年以上一緒にいる。結成日を覚えてないから最初のアルバムのリリース日を記念日にしてて。バンドで初めて音を鳴らして、うん!って思った日を覚えてないんだよね」
斉藤さん「20年も経ったらありがとうしか言うことなくなるね。出てきてみんなの顔を見た瞬間に泣きそうになった」
須藤さん「今でも曲作ってるとき自分でもおかしいんじゃないかって思うほどワクワクしてるんだよね。昔はみんなが(ライブで)ワーってやってくれるのもいやいや嘘でしょって思ってた。でも20年経って、マトリックスみたいに自分を信じられるようになった」
須藤さん「…上手いこと曲に行く道筋はできてたのにユニコーンの話してたら分からなくなった!最後に演奏するのは、こういう行為のことを書いた曲です(笑いが起きて)そんなに面白い?笑うようなとこだった?」
斉藤さん「行為って言うから性的な意味に取られたんじゃない?」
須藤さん「そんなに面白いかな?俺M-1出れる?あ、R-1か」
そんなこんなで本編ラストはアルバム最後のトラックでもある「アイタイシタイ」。斉藤さんが泣きそうになってた頃、わたしも泣きそうになってたので大丈夫です(?)。ほんとに髭ちゃんのライブはあったかいよね、曲にもそれが滲み出てる。
演奏を終えてステージを後にするメンバー。みんなの拍手がそのままアンコールの手拍子に変わっていく。
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しばらくして、再びメンバーがステージに。須藤さんの手にはスーパードライの缶。
須藤さん「アンコールありがとう!バンドやってたら普段できないこともできていいよね。『大好きです!』って大声で叫んだり、ダブルピースしたりさ。みんな道端でダブルピースとかしたことある?朝、家族に行ってきますって軽くピースするとかじゃないからね?」
「この曲やるとすぐ声が嗄れるんだよ!声嗄らしの曲!」って言いながら肩慣らし的にシャウトして、またビールを飲んで喉を潤してる須藤さん(嗄らしすぎたん…?笑)。
アンコール1曲目は「白い薔薇が白い薔薇であるように」。何回聴いてもほんとかっこいいよねこの曲。
須藤さんの足元のビール缶を倒さないようにローディーのジロウさんが素早くどける(プロの仕事)。ハンドマイクの曲でマイクスタンドを回収したり、ギターを交換したり、回収したギターのチューニングを直したり(?)、たまにスマホで動画を撮ったり忙しそうだったな。
須藤さんが「虹だー!」だったか「虹だぜー!」だったか、そんな風に叫んでラストの「虹 」。須藤さんが真ん中のお客さん達とハイタッチしてて、端っこには来てくれないだろうなーと思いつつ手を振ってみたら、こっちにも来てハイタッチしてくれた。油断しきってたら後ろからめっちゃ押されてつんのめったけど…(ライブ中唯一の押しがそこかいっていう。笑)。どの曲だったか忘れたけど宮川さんのベースも触らせて頂きました。すごい!弦が振動してる!って新鮮に感動した(フレットを触ってしまったがゆえ)。
曲の最後の辺りでコテさんが唇を突き出した顔してたら勇さんも真似し返してにらめっこみたいになって、それを見た宮川さんも笑ってたのが平和すぎた。
須藤さん「サンキュー京都!来年も再来年も磔磔に来ます!次はJANUSで!その時までみんな元気でいてください」
ステージを降りるメンバー。軽く会釈して帰ってく勇さん。宮川さんは少しバランスを崩したのかテーブルに手をついて?いて、ちょっとヒヤッとした。
ライブが終わったのは20時20分頃だったかな?磔磔で観る髭ちゃんはいつだって最高で、それは沢山の友達と一緒に観れるからなんだろうな。最近色んなニュースがあったから、須藤さんの次に会えるまで元気でいて下さいって言葉にいつになく重みを感じた。
髭ちゃんとみんなの20年間を感じさせるようなセトリやMCも良かったな。今回のツアーは関西だけ行こうって決めたから(振りではない)JANUSも楽しむ!
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セットリスト
01.Birthday02.D.I.Y.H.i.G.E.03.ロックンロールと五人の囚人04.UGOKE05.化けの皮はがしましょう06.ブラッディ・マリー、気をつけろ!07.無人島08.兎09.This is 諸行無常10.もっとすげーすげー11.ボニー&クライド12.ダーティーな世界 (Put your head)13.髭は赤、ベートーヴェンは黒14.パンデミック15.青い透明16.彼、どんな顔して鎮座しておられるんでしょうね17.黒にそめろ18.ギルティーは罪な奴19.テキーラ!テキーラ!20.アイタイシタイ
EN01.白い薔薇が白い薔薇であるように02.虹 ]]>
2023.11.7 w.o.d.「ONE MAN TOUR "バック・トゥー・ザ・フューチャーⅥ"」@太陽と虎
http://dizzylife1.exblog.jp/241976447/
2023-11-16T21:00:00+09:00
2023-11-16T23:40:39+09:00
2023-11-16T17:41:32+09:00
pochi-17
Live
2023.11.7 w.o.d.「ONE MAN TOUR "バック・トゥー・ザ・フューチャーⅥ"」@太陽と虎
(ネタバレあり注意!)
ツアー初日、w.o.d.の地元太虎ワンマン!コロナ禍に入る直前にあったMONOEYESとGOOD 4 NOTHINGとの対バン以来、3年8ヶ月ぶりぐらいに太虎に行けた。
いつもながら抜けてるところとか、話を要約してるところもあるのでニュアンスで感じ取ってください…ライブ中はよし覚えた!って思ってるのに、終わると全部飛んでる。
先行物販に並んでたら中からリハの音漏れが聴こえてきて、壁に耳をくっつけたくなった。並んでた間はバニラ・スカイとオレンジを一番だけさらっと流す感じでやってたのかな。
お店の入口で物販やってて、タオルとかロンTとかぶら下げてある棒がよく見たらマイクスタンドだった。今後のスケジュールも前はホワイトボードみたいな所に書いてあったのが今は動物の白抜きのシルエットのところに書いてる(それをラミネートしてある?)ものに変わってた。SiMとおとぼけビ〜バ〜の対バンはかなり熱そうだし太虎のキャパじゃ足りなくないか…?
無事に欲しかったグッズを入手して、滞留禁止なので時間までその辺をぶらついて再び太虎へ。太虎の前ってバスとかも通る道路だから2列にしか並べなくて、番号が遅いとかなり遠くに並ばないといけないから、スタッフさんも後方まで移動しながら案内してて大変そうだったな。列に並んでたら前のひとがGLAYの話(それもバギクラ公録の話)してて、まさかここにグレオタさんがいると思わなかったからびっくりした。
わたしはギリ100番代(ほぼ200番)な整番だったんだけど、入った時はバーカンの前まで人が溢れ返っていて軽く絶望した。笑とりあえずドリンク引き換えたら、いろはすのミニボトルが600円?って今度は困惑したり…重いし飲みきれないから小さい方がまぁいいんだけど。
始まれば詰まってステージが観える場所まで行けるかなーと思ってたら、スタッフさんが「あと40人ぐらい入るので詰めてください!!」と。どう見ても40人も入るスペースはなかったんだけど、このひと声でフロアに空間ができてありがたく上手の壁際まで行けた(太虎は壁際で観るのがすき)。でも、最後の方に入るともう見えない場所しか残ってなかっただろうから、200番以降だと視界の確保が難しい箱だと思う。一応バーカン前の柱の後ろにモニターがあってステージの様子は映るようになってるけど、不鮮明だしそんなに大きく映らないからあまり見ないな。
入場に時間がかかってたのか、開演は5分ぐらい押してたのかな?他のバンドだと(誰とは言わんよ)15分ぐらい押すこともあるから全然許容範囲内。ステージの後ろにはバンドロゴが入った黒い幕が張られてた。
BGMが大きくなって暗転して静かになり、いつものSE(Vanilla Fudgeバージョンの「Ticket to Ride」)が鳴って、下手からメンバーが登場。
最初に出てきたのは元良さんで、拍手が起きるフロアに応えて手を上げてた。続いてケンさん、サイトウさんが出てきてそれぞれ位置について、サイトウさんがPAさんにSEを止めるための合図を送る。そんな気はしてたけど、ステージが低いから元良さんは座ると見えなくて無念。
レコ発ツアーじゃないし、何が一曲目に来るんだろうと思っていたらまさかの「STARS」始まりで、いきなりそれやるんだ!?って軽々と期待を飛び越えてきた。完全に予想外だけど、いい選曲だったな。
こういうアッパーな曲を最初に持ってくるとお客さんの反応もいいし、フロアが分かりやすく盛り上がって温まるしいいよね。小箱だしもっと耳が痛くなるかなと思って一応イヤープロテクター着けてたものの、外しても大丈夫そうなぐらい耳に優しい爆音(矛盾)だった。姿は見えなくても、「何も見えない空」のところで元良さんのコーラスもばっちり聴こえた。
ステージが赤と青の照明に彩られてたのは「楽園」だったはず。この曲って歌詞はメンタルきつそうなところの淵を彷徨ってる感じなんだけど、踊れてしまうから不思議なのよね。サイトウさんが書く曲ってそういうのが結構多い気がする。
ケンさんの歪んだベースから「Fullface」。サビのコード展開に強烈なNIRVANAイズムを感じるんだけど、もはやそれを自分のものにしてる。スリーピースとは思えない音の密度、気付いたらすっかりフロアは温まってた。
「QUADROPHENIA」でサイトウさんがイントロのギターを掻き鳴らすと歓声が上がる。声出しができて制限がないツアーは(コロナ禍になってから)初めてだという話をラジオでしていたけれど、ライブって本来こうでしょ?っていう感じだったし、何なら自分も歓声を上げていた。
「PIRAMIDS」ってロックなんだけど、どこか民族音楽的なリズムもあって面白い。ベースの音も笑っちゃうぐらい歪んでるし強すぎる。
ずっとライブで聴きたかった「THE CHAIR」が来たときは声にならない悲鳴が漏れそうになった。元良さんの精密機械みたいに正確なのに力強くて速いビートがめちゃくちゃかっこ良かった…今度はドラムが見える位置でもう一度ちゃんと聴きたいな。“不安と憂鬱で動けない”と歌うサイトウさんの声の揺れというか震え方に気持ちがこもっていて、すごくリアルでゾクっとした。
速い曲の後に「煙たい部屋」が演奏されたのは緩急のつけ方がにくいなーと思ったけど、息を整える意味もあったりするのかな?ケンさんが二番に入る直前のベースのフレーズをアレンジしていて、こういうのってライブならではでいいなぁと思った。
「relay」の抑えたトーンの序盤からサビで一気に音が分厚くなって、エモーショナルになっていくのがたまらない。確かこの曲だったと思うんだけど、サイトウさんが始めの方で右耳を手で押さえながら歌っていて、イヤモニ着けてたっけ?それとも演奏の音が聴こえにくい?って気になった。
それまでの重々しい空気を変えたのは「バニラ・スカイ」のイントロ。薄暗いライブハウスなのに目の前には青空が広がっていくような開放感があった。
夕陽みたいな色の照明がステージを照らしていた「オレンジ」。歌い始める前、息を吸い込んだサイトウさんのブレスの音まで拾ってくれてたマイクにお歳暮を贈りたい。マイクはなくとも、ケンさんが“スタンドバイミー”のところでベースを弾きながら一緒に口ずさんでたの良かったな。落ち込むことがあってライブ中も少しそれを引きずっていたから、この曲がいつも以上に沁みた。
この辺りで最初のMC。他のバンドと比べると少ないとはいえ、初期はMCなかったらしいし喋ってくれるのは嬉しい。
サイトウさん「みんな調子どう?」お客さん「最高!」サイトウさん「俺らも色々と最高で」お客さん「おめでとう!」サイトウさん「ありがとう 笑 この話せんとこって思ってたのに。何がとは言わんけど、太陽と『虎』でねぇ」
ボロフェスタ終わり、ツアーの前乗り(とラジオも出てたよね)で関西にいて、ケンさんと共にアレの夜に街に繰り出して道ゆく阪神ファンとグータッチしたらしいんだけど、w.o.d.のファンにも会ったそう。そのファンの人が中日ファンだった(?)とかで「立浪(監督)代われよ、って言っても分からないですよね」とか何とか言ってた。笑
サイトウさん「(一緒に野球観てたとき)俺うるさかったやろ?声量っていうより内容が」
元良さんが「内容も文字数も声量もうるさかった。笑 それも含めて楽しかった!おめでとう!」
サイトウさん、翌朝起きた瞬間にも「嬉しい…!」って喜びを噛みしめたんだとか(そんな話をしながらまた思い出してめっちゃいい顔してた)。
そんな話を挟みながらライブは後半に突入。
「モーニング・グローリー」の“古くなった脳をどうぞ撃ち抜いて”のところでサイトウさんがこめかみにピストルを模した人差し指を当ててたの、めちゃくちゃ絵になってたな。ケンさんはケンさんで髪を振り乱してベース弾いてるの美しすぎるし、ステージのメンバー達が眩しすぎるんよ(元良さんのことは心の目で凝視してた)。それにしてもこの曲も最高の歌詞だな。
「Kill your idols, Kiss me baby」のうねるようなベースライン、かっこ良すぎません?いや、もちろんギターもドラムもかっこいいんだけど、自然と身体が揺れるしお酒飲んでないのに酔っ払ってるみたいな没入感がある。Sing it "lala lalala"のところをみんなで歌うのも楽しかったな。
「lala」、改めて聴き返したらすっかり歌詞に胸を打たれてしまった。
“聴こえてるか分からないし 届いていたって何も無いし ただそこに想いがあって 音があって”
このフレーズのまっすぐさよ。間奏のわしゃー!ってなってる感じ(サイトウさんが5月の弾き語りのときにw.o.d.の音をそう表現してた)も良い。この曲もみんなに歌わせてくれてたな。
8月のワンマンとかミナホでは1曲目に演奏されてた「1994」。この頃にはサイトウさんの髪に汗が滲んでた。最初と比べるとちょっと歌のピッチが甘くなってる感じがして、ここまでのライブの熱量がそうさせたのかなって。
サイトウさん「まだツアータイトル言ってなかった。『バック・トゥー・ザ・フューチャーⅥ』へようこそ!原作超えてます。原作の倍ぐらいいってる。作者の人がいたら怒られるな」
いつだったかサイトウさんが喋ってる後ろで電車の音が聴こえてきて、太虎っぽいなーってなった。
サイトウさん「ボロフェスタとか学園祭とかやってたから、ツアー初日やけど3日目ぐらいの感じで。大阪BIGCATもあるんで、来てくれる方もいると思いますけど。また遊ぼう」
「…もう終わるみたいな言い方してるけど、まだまだ曲やるんで。一緒に遊ぼう」
後半(特にラスト6曲)の畳み掛け方がすごくて、ここで演奏されたのが「イカロス」だったのも痺れた。むしろここから加速していくライブ序盤みたいなテンションで、フロアもそれに応えていて文字通り熱かった。換気はされているのかサウナ状態になることはなかったけれど、後ろで観てても汗が滲んで、前方やステージの上はもっと暑かっただろうなって。
ラストスパートの口火を切ったのは「Mayday」。頭にこびりつく苦々しい感情を全部洗い流してくれるような爆音。
「踊る阿呆に見る阿呆」のパーカッションっぽいドラムの音、それまでのバキバキのドラムと違って肩の力が抜けていい感じのリラックス感で踊れていいよね。
後半のどこの場面だったか、ケンさんの髪が後ろに流れてオールバックっぽくなってていつもの雰囲気とまた違って見えた。
元良さんのヘッドホンチャレンジ(勝手に命名)を見届けたかった「My Generation」、今回は見えなくて残念。でも曲の後半で人垣の間から元良さんの伸ばした手とスティックだけが見えてテンション上がった。たまにおでこの辺りだけはチラチラと見えてて、終盤の曲で立ち上がったのも見えた。ぶち上がりすぎて今回も酸欠になりかけたよね…iPhoneの歩数計見たらライブ中だけで3,000歩ぐらいカウントしてて笑った。みんなで歌える曲があるのってやっぱりいいよね。
サイトウさん「新曲、『陽炎』って言うんですけど、陽炎って憧れとか希望みたいに遠くの方には見えてるのに近付いたら消えてしまうし、手を伸ばしても触れない。『陽炎』の歌詞にはポジティブじゃない言葉も入ってるけど、希望の歌です」
「あと一曲聴いて帰ってください。w.o.d.でした、ありがとうございました」
ラストは新曲の「陽炎」。サイトウさんの話を聴いて、陽炎に希望の光を感じたのは間違いじゃなかったんだなって。何より、演奏も歌も力強くて頼もしさすら感じた。ドラムのビートに合わせて拳を上げてしまうから周りとずれてたかも?でも自由に楽しめばいいやって思った。
演奏を終えて楽器を置くケンさんとサイトウさん。元良さんはステージを後にする時も手を振ってくれてた。
ケンさんもサイトウさんもフロアを隅々までよく見ていて、後ろにいても目が合ったような気がする(気のせい?)。
バンドの地元でのライブなんて盛り上がらない訳がないでしょっていう感じだけど、セトリの戦闘力が高くてフロアも熱くていいライブだったな。
ツアー初日とは思えないほど仕上がっていて、終盤もう一本ぐらい行きたい…けど12月これ以上増やせないから次はレディクレかな?エルレやテナーとタイテが被りませんように!そして無事にツアーも完走できますように!
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2023.11.7 w.o.d.「ONE MAN TOUR "バック・トゥー・ザ・フューチャーⅥ"」
@太陽と虎 セットリスト
01.STARS02.楽園03.Fullface04.QUADROPHENIA05.PIRAMIDS06.THE CHAIR07.煙たい部屋08.relay09.バニラ・スカイ10.オレンジ11.モーニング・グローリー12.Kill your idols, Kiss me baby13.lala14.199415.イカロス16.Mayday17.踊る阿呆に見る阿呆18.My Generation19.陽炎]]>
2023.10.9 「FM802 MINAMI WHEEL 2023 25th ANNIVERSARY」
http://dizzylife1.exblog.jp/241959178/
2023-10-23T21:00:00+09:00
2023-10-23T21:00:04+09:00
2023-10-23T17:53:40+09:00
pochi-17
Live
大阪・ミナミ一帯のライブハウスで開催されるMINAMI WHEEL、25周年にして初参加!元々w.o.d.観たいな〜と思ってたところに髭ちゃんが追加されて、タイテも被ってなかったしじゃあ行くわ!って。スキマスイッチ、山本彩、UEBO、髭、w.o.d.と5組のライブを楽しんだ。
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当日はやる気を出して11時前に現地着、ダメ元で覗きに行ったらまだそんなに並んでなくてキャパ500(本当にそんなに入るん…??)のSUNHALLでスキマスイッチを観れた。あのハコって段差が少なくてステージが低いから前方と段差以外はほぼ見えないんだけど、ダジャレではなく隙間から大橋さんだけチラチラと見えた。前説で出てきた802DJの中島ヒロトさん、この優先エリアに当たった人は今年はもういい事ないって言ってて笑った。
ミナホへの出演は20年ぶりだそうで、20年前のミナホも観たというお客さんがいたのにはびっくり。でも、初めてライブを観た人!で挙手する人もかなりいて「あと10年ぐらいは頑張らないと!」って。笑最後の曲ですって言った時だったかな、えー!ってなって大橋さんが「(トップバッターだから)僕らが押したら大変なことになる」と。
「全力少年」とか「奏」とか、みんなが聴きたいであろう曲もやってくれたし、歌も演奏もさすがだった!アリーナクラスの会場でライブをやってるアーティストをこの規模感で観られるのはミナホならではだなと。「全力少年」はともかく、「奏」でシンガロングを煽ってたのは意外だったけど「View」も懐かしかったなぁ。ライブの告知もしてたんだけど、大橋さんが城ホールのことを武道館って素で間違えてた。笑
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BIGCATに移動して、こんな機会でもないと観れなそうな山本彩ちゃんのライブ。
まあそうだろうなとは思ってたけど、男ばっかりで8割9割は男性だったんじゃないかな?規制はかかってなかったけど後ろまで入ってたから上手のドア付近で観ることに。
ELLEGARDENトリビュートに収録されていた「風の日」を歌ってくれて、エルレの楽曲に昔から助けられていたという話もしていて親近感が。トリビュート音源と同じなのかな?ウブさんのギターソロもアレンジされてたな。脳内で細美さんの「ウブ行ってこーい!」が再生されてたのは内緒。
彩ちゃんも14年前にミナホに出演していたらしいんだけど、初めてライブを観るというお客さんも結構いて、挙手したお客さんに「大好き!」って(大好きいただきました◎)。曲間になると名前を呼ぶ声があちこちから上がるんだけど、さやかー!とかさや姉ー!に混じって山本さーん!って声が上がって笑いが起きてた。彩ちゃんも「山本さんって呼ばれると誰!?ってなる」って反応してた。
バンドメンバーを従えて、細美さんとお揃いのサンバーストのレスポールを掻き鳴らして歌う姿も様になっていてカッコ良かったな。
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規制がかからないとも限らないし早めにANIMAに移動して、シンガーソングライターのUEBOさんのライブも始めから観た。
ANIMAってどこにあるのかよく分かってなかったんだけど、SUNHALLの斜め前のローストビーフ丼屋さん(?)の地下にあるのね。階段にw.o.d.の「LIFE IS TOO LONG」のポスターが貼ってあった。お手洗いに入ったら今度はそこにHelsinki Lambda Clubと羊文学のポスターも発見。個室じゃないところの壁だったけど何となく気が引けて写真はやめといた。
UEBOさん、音出しの時に森山直太朗さんの「夏の終わり」を歌ってたからどんなジャンル…?って思ってたら、サーフとかシティポップっぽい感じもありつつ、チルで心地良い雰囲気もあるし、ゲストを迎えた盛り上がる曲もあって楽しかった。バンドセットでのライブだったから勝手にバンドだと思っていたのだけど違って、でもバンドメンバーさんが醸す空気感も良かったな。沢山ある中でこのライブを選んでくれてありがとうって話されていて、アーティストさんにとってサーキットイベントって真剣勝負なんだろうなって思った。
ずっと後ろで観てたけど、ステージが結構高いから観やすくて良かった。
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その次はお待ちかねの髭ちゃん!お呼ばれされた時の髭ちゃんはギラついててかなりいい(わたし調べ)。
最前取れそうだったから前に行こうとしたら、それまで最前にいた人に「次までに戻ってくるから荷物みててもらえませんか?(その代わり最前どうぞ)」って言われて、荷物踏んだり盗まれたりしても知らんよ…と思いながら断る理由もないから引き受けて、色んな人がいるもんだなと。それで宮川さん前の最前で観れた(結果オーライ)。
スタッフさんに混じって先に勇さんやコテさんが出てきてセッティングして、後から宮川さん斉藤さん、最後に須藤さんが出てきて音出しが始まって。斉藤さんがドラムのセッティングをしてる時に自分のアンプにもたれて(顎乗せポーズみたいな格好で)眺めてた。
需要あるか知らんけど、この日のお衣装メモ。
須藤さんはミッキーマウスのTシャツ(目がビニールっぽい素材で立体的に見える)の首回りをざっくり切って肩出しスタイル、CA4LAのファーの帽子、青いチェックの巻きスカートっぽいワイドパンツ、黒いレザーのハイカット(ブーツ?スニーカー?)。
宮川さんは赤っぽい柄のシャツ、黒いパンツ、革靴。斉藤さんは襟が立ってるシャツ(一番上だけ黒いボタンで半袖)、黒っぽいパンツ、帽子。コテさんはいつもの感じ(記憶力…)、勇さんはTシャツの上に半袖のシャツを羽織ってたと思う。
音出しでは「ブラッディ・マリー、気をつけろ!」を流す感じで軽く演奏。曲のゆるふわ感も相まって、肩の力が抜けたリラックスムードに。そうこうしているうちに出番の時間が来てミナホのジングルは鳴ってたけど、いつものSEは流れてなかったな。
須藤さん「時間なんで始めよ!」
一曲目が「黒にそめろ」だったから、このライブの盛り上がりを確信したし、本気度が伝わってきた。のっけから宮川さん斉藤さんがグイグイ前に出てきてくれて気持ち良く盛り上がれた。ANIMAはステージとフロアの距離が近くて手を伸ばすと届きそう(昔だったら触ってたけど自重)。
須藤さんがボニクラの前に歓声を煽ってて、2回「フゥゥーーー!」って応えてたんだけど、更にもう一回煽られて、めっちゃ欲しがるやん…って笑ってしまった。何だろう、明らかに目が合ってますよね?みたいな状況だと照れて笑ってしまうんよ…須藤さんごめん!盛り上がる曲だからという理由もあると思うけど、802のヘビロだった「ボニー&クライド」をちゃんとセトリに入れるあたり、髭ちゃんの律儀さが出てるよね。
かと思えば、新譜からぶち上がり曲の「彼、どんな顔して鎮座しておられるんでしょうね」が投下されて無事昇天…あの曲やばくない?頭が真っ白になる系の上がり方をする危険な曲だ…コテさんがドラム椅子に登って立ち上がり、アジテートしてるのを見ると髭ちゃんのライブだなーって感じがする!勇さんのドラミングもカッコ良かった。
セトリ覚えたいのにテンション上げすぎて記憶が飛びそうだったから、正気を取り戻す為にここでMCを挟んでくれて助かった。笑
須藤さん「MINAMI WHEEL25周年おめでとうございます!僕たちも20周年です!」
フロアから拍手が起きる。
須藤さん「タイムテーブル見てびっくりしちゃった。僕どこ!?って。あんなにいっぱい出るんだね。今日は髭の20年の歴史から色んな曲をやりたいと思います」
そう言って演奏されたのは「GOO」。緩やかな始まり方だけど、徐々に熱を帯びていって最後は須藤さんのシャウトするような歌い方で終わるっていう髭ちゃんらしさに溢れた一曲。確かこの曲は宮川さんもコーラスしてたはず(マイク立ってた)。そのシャウトが須藤さんさすがだなって思うぐらい良かった。コテさんがドラム叩いてるときの表情も味わい深くて良き。
ボニクラの前にあった歓声煽りのくだり(歓声を上げてもなお煽り続けられるあれ)が「ロックンロールと五人の囚人」の前にもあって、また同じように笑ってしまった…笑この日のラスサビ前は音源通り普通に歌うバージョンだったけど、ダーリン!って2回叫んでたような。
続けて「それではみなさん良い旅を!」までやられたら盛り上がるしかないよね。この曲の間奏でも斉藤さんと宮川さんが前に出て演奏していて、下から見上げる景色が良過ぎた。この曲だったか囚人だったと思うんだけど、斉藤さんがサビ前、謎にぐるっと一周腕を回していて思わず笑いそうになった(調子がいい時のあれ…!)。斉藤さんめちゃくちゃ上機嫌で最高の笑顔だったし、ワンマン並みに盛り上がってるフロアにピックをくわえて拍手してくれてた。
ラストは「テキーラ!テキーラ!」。
持ち時間が短い(30分〜35分ぐらい?)からMCも最小限で、ツアーの告知はテキーラの前奏でやっていて。
須藤さん「今日はありがとう!ツアーでまた大阪に来ます!最後の曲です!」
お客さん「えー!」
須藤さん「これがMINAMI WHEELの流儀だから!今『えー!』って言った人は全員ツアーに来てくれるんでしょ?」
わたしはいいぞいいぞ!って思いながらニヤニヤして観てたんだけど、ドキッとした人もいたはず。笑須藤さんの言葉っていつもユーモアがあっていいよね。いつもの二拍置いてイェーイも完璧だった!
須藤さん「バンドが俺たちについて来れるかが問題だから!」
宮川さんの方をちらりと見る須藤さん。
須藤さん「…ちょっと待ったちょっと待った!!なんでミュートしてるんだよぉ!!」
どうやら宮川さんのベースがミュートになってた模様。笑勇さんも笑ってたし、斉藤さんも宮川さんのエフェクターを覗き込んで笑ってた。
宮川さんが頭を下げて謝って、テキーラやり直し!久しぶりに須藤さんとお客さんがE.T.やってるの見た気がする(そうでもないか?)。須藤さんもかなりテンション上がっててファーの帽子がすっ飛んでた。
「FM802も、MINAMI WHEELも、僕たちも、みんなも永遠に続いていけばいいなって思います。それだけ!」ってマイクを床に置いて去って行く須藤さんが粋だったな。
ライブが終わると慌ただしく転換が入るんだけど、ドラムをばらしに出てきた勇さんがフロアに残ってたお客さんに会釈してくれてた。尺の短いライブだったのに情報量が多いな!楽しかった!
【セットリスト】SC.ブラッディ・マリー、気をつけろ!01.黒にそめろ02.ボニー&クライド03.彼、どんな顔して鎮座しておられるんでしょうね04.GOO05.ロックンロールと五人の囚人06.それではみなさん良い旅を!07.テキーラ!テキーラ!
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ずっとミナホの大トリがシークレットでタイテもTBA表記になっていたんだけど、それがMrs. GREEN APPLEだと当日の夕方発表になって、ちゃっかり抽選エントリーしたけど外れました!(ですよね〜)
そんな訳でシメはw.o.d.!
前方エリアの抽選に当たったお陰でど真ん中3列目で観れた◎前方エリアは30分前集合なんだけど、入場するのに結構時間かかってたから入ったらすでに元良さんがドラムのチェック中だった。マイクのチェックをする時、あーとかえーとかじゃなく「なーにも見えないー空ーっ」って歌ってて、STARSだ!ってなった。後からサイトウさんとケンさんも出てきてサウンドチェック。思えばw.o.d.も3人ステージの真ん中にギュッと寄ったセッティングよね。MONOEYESもかなりギュッとしてるけどあれに近いものがある。
サウンドチェックではラフなセッションから「Mayday」をゆるっと流しながら確認していて、リハを観れるのもイベントの良さだなと。声出しでサイトウさんが歌ってた英詞の曲は何て曲だったんだろう?お腹の底から声が出てて、3日連続ライブの最終日とは思えないコンディションだった。サイトウさん、小柄で華奢なのにどこからあんな声が出るんだろう。
サイトウさん「w.o.d.です、よろしく!」
メンバーは一旦ステージを後にして、ミナホのジングルに続いてバンドのSEも流れる。
3人がそれぞれの位置について、サイトウさんが元良さんの方を見てアイコンタクト。元良さんがドラムスティックを掲げカウントしてライブが始まる瞬間、それまで硬かった表情に情熱が宿るように、みるみる表情が変化していったのは感情の発露を目の当たりにした感じがしてかなりグッときた…
いきなりトップスピードな「1994」から始まって、フロアの熱が上がっていく。今年の夏がフラッシュバックしたし、クアトロのライブも蘇ってきた。
ワンマンみたいに世界観に惹き込む曲が続いて「イカロス」。イカロスのケンさんは歌舞伎の獅子っぽくて(個人的な見解です)荘厳な雰囲気がある。
歪んだベースとドラムのイントロから「Fullface」。音圧とか重厚感とか、もはやスリーピースバンドの域を超えてる。
サイトウさん「w.o.d.ですよろしく。MINAMI WHEEL調子どうっすか?新曲持ってきたんでやります」
SNSで告知されていた通り、新曲の「陽炎」も聴かせてくれた。まっすぐな歌詞とサビのドラムの連打がよかったな。まさにいま、羽ばたいていくバンドの姿と重なるものもあった。
「オレンジ」はサイトウさんのしなやかな歌声を堪能できる曲。叫ぶように歌う曲もカッコいいけど、こういう歌い上げる曲もまたいいんだよなぁ。ノスタルジーを感じる間奏のギターの音色も相まってぐっと入り込んだ。
サイトウさん「元気ですか。雨降ってましたか?(降ってました!って返ってきて)そうですよね。嫌っすよね」
元良さん「なんかもうすぐ秋終わりそうじゃない?(ものすごく嫌そうな顔しながら)」
サイトウさん「もう冬になってるよね」
元良さん「ねえ。秋っていつも短いなって」
そんなふたりのやりとりを微笑みながら聞いてるケンさん(マイクがないから喋らない)。
サイトウさん「どう思います?皆さんは。秋って短いっすよね〜(と拍手を求める)…ミナホやからって言って別に話すことないんですよね。天気の話をしちゃう。まだあるんでしょう?しっかりあるんでしょうミナホは。多分あれですよ、ミナホ終わりのイベントとかもいっありますよ。どこまでいけるかみたいなところあるんで、散々遊んで帰りましょう。よろしく」
サイトウさん「星の曲やります」
「STARS」は半音?一音?下げでやってたのかな。この曲でw.o.d.を知った人、ハマった人も結構いるんだろうなぁ。サイトウさんの髪が伸びてあまり目が見えなかったんだけど、時折前髪の奥から見える目がやたら色っぽくてドキッとしてしまった。
跳ねるリズムが気持ちいい「馬鹿と虎馬」。レディクレでもやってたけど、髭ちゃんと同じく802のヘビロだった曲をちゃんとセトリに入れてくれるあたり義理堅い。
ラストに向けて更にギアをぐっと上げる「踊る阿呆に見る阿呆」。ケンさんがニヤッと笑いながらベースソロ弾いてたのもめちゃくちゃ良かったな。フロアを見下ろすような視線が特に。
サイトウさんが「ラスト一曲です。また遊びましょう、ライブハウスで。また来ます。w.o.d.でしたありがとう」
ラストの「My Generation」、最前で50代半ばぐらいの男性が拳を上げてノリノリで楽しんでいて、これはメンバーも嬉しいだろうなって。わたしも負けじと飛び跳ねてたらすぐに息切れした(体力…)けど最高に楽しかった!
元良さんのヘッドホンチャレンジ(勝手に命名)、あともう少しのところでやっぱり落ちちゃって惜しかったね。曲の途中で下手の袖に友達?を見つけて、ドラムスティックを掲げてバンザイしたかと思えば満面の笑みを浮かべててめっちゃ嬉しそうだった。
前方エリアは適度にスペースがあって観やすかったし、悔いなく楽しめた!
ミセス観れなかったのは残念だったけど、w.o.d.で完全燃焼したからもういいやと思って外でやってた生中継も2、3曲だけ観て帰った。音が小さくて後ろだとあまり聞こえないし、ビジョンも見づらいしで環境は良くなかったからまた次にこういう機会があれば改善した方がいいと思うな。
初めてのハコや久々のハコにも行けたし、また贔屓のバンドが出たらミナホ行きたいなー!番号遅かったけど次は太虎でw.o.d.観れるから楽しみ◎
SC.Mayday01.199402.イカロス03.Fullface04.陽炎(新曲)05.オレンジ06.STARS07.馬鹿と虎馬08.踊る阿呆に見る阿呆09.My Generation]]>
2023.9.23 Helsinki Lambda Club「ヘルシンキラムダクラブへようこそ」@京都磔磔
http://dizzylife1.exblog.jp/241943022/
2023-10-08T21:33:00+09:00
2023-10-08T21:33:03+09:00
2023-10-08T17:34:20+09:00
pochi-17
Live
10周年を迎えたヘルシンキの初磔磔ライブ!同じ日に髭ちゃんとドーパンの対バンが梅田、w.o.d.が出るイベントが野音であって久々に分身の術を使いたいと思ったけど、先にチケット取ってたし磔磔で観るライブは3割増で良いという持論で今回は磔磔に。
音食キッチンに寄ってからだからめずらしく阪急で行ったんだけど、たまたま乗った電車がやたら豪華で、普通料金で乗っていいの…?ってなった(京とれいんっていう観光列車みたいなの)。阪急からだと四条通を通ってお茶屋さんの角を曲がってほぼ一本道で分かりやすいのね。普段とは違う道を通るとお店とか新しい発見があって面白い。外国人観光客のマダムが路地裏の美容院を興味深そうに覗き込んでいて、それに気付いた中のお客さん(施術中)が笑顔で返していたり。素敵!
グッズを買いたかったから少し早めに着いて、先行物販に並んだり、記念のスタンプを押したり、ようこそ幕にメッセージを書いたり。幕はもうほとんど書くスペースがなかったから文字の上に銀色のペンで書いたんだけど、ペンが太くて思った以上にスペースを使ってしまい、端折ったら「10周年おめでとうございます!これからも共に」っていう変な感じになってしまった…ほんとはもう少しまともな文章書きたかったんだけど許して…
何の曲をやってた忘れたけど、中からはうっすらとリハの音漏れが聴こえて来てた。一旦駅周辺に戻って時間をつぶしてまた戻って開場待ちをしてる時だったかな、派手目な柄シャツに長髪っていう明らかに一般人ではない出立ちのひとが6缶パックのビールを持って顔パスで中に入っていってて、誰…?ってなってたんだけど、夜ダンの西田さんだったらしい!観に来てくれるの嬉しいね〜
そういえば、磔磔って住宅街のど真ん中にあるからハコの前で喋ってるひとがいると店長さんに注意されるんだけど、注意された時の静まり方が過去一だった気がする。ヘルシンキのお客さんって若い(20代前半が多い印象)けど、若い子の方がよっぽどちゃんとしてる。年齢層が高いライブだと注意されてもまあまあな声で喋り続けてるひとも結構いるし、自戒を込めてあれは見習わなくては。
今回の整理番号は、最初の先行で取ったけど70番。他のライブはこの番号だとフロア後方か段差の後方しか空いてないことが多いんだけど、段差の前方もベンチも空いてるではないの。ベンチなんてよっぽど早い番号じゃないと空いてないのに、若者はフロア前方の方がいいのか…?それで上手のベンチで観ることに。
ステージの後ろにはアルバムジャケット柄の大きなバックドロップが飾られていて、色が移り変わるカラフルなライトが照らしてた。
開演時間を少し過ぎた頃、SEが鳴ってお馴染みのプロレス入場形式でメンバーがステージへ。
橋本さんは熊谷さんのアンプの後ろにいたスタッフさんがスマホを構えてるのを見つけてピースサイン。
橋本さん「磔磔初めまして!ヘルシンキラムダクラブへようこそ」
最初は「台湾の煙草」からスタート。軽やかで駆けていくスピード感はライブの序盤にぴったり。2番のAメロ、ベースが効いていてカッコよかったな。
アウトロからそのまま「ミツビシ・マキアート」のイントロへの繋ぎが良くてテンション上がった。ジョージさんのDJ風ナレは同期で流してたのかな?再現度が高かった。稲葉さんもエンジンかかってきてだんだん動きが激しくなってくるし、フロアも無数の拳がゆらめいてて、動画撮りながら観てる場合か?って思ったり。踊ろうよ〜のところで「踊ろうぜ京都!」って。
新譜以外にも過去曲が散りばめられたセトリで、「Skin」もそのひとつ。この曲の歌詞めちゃくちゃすき!ギターソロで3人が三角形になって向かい合って演奏してたのも良かったな。
「Chandler Bing」は音の浮遊感と稲葉さんのベースがとにかく気持ちいい。HIPHOP的なノリで橋本さんはハンドマイクで歌っていて、ヘルシンキというバンドの柔軟さが伺える曲でもある。曲の途中で下手の熊谷さん側まで行った稲葉さんが戻るときにピョンピョン飛んでたのがかわいかった。笑
お待ちかね、稲葉さんのダンスタイム到来の「PIZZASHAKE」。稲葉さんが熊谷さんの前に立ったと思ったらChoo Choo TRAINばりに回転するもんだから、熊谷さん戸惑いながらも後ろでずらして回ってくれてたの優しいな(ふたりともかわいい)。稲葉さんのキレキレのダンスタイム(これがいい笑顔!)下手側のベンチのところに熊谷さんとふたりで行って、熊谷さんはピースしたりしてたら橋本さんに「そこ気まずくないですか?」って言われてたの笑った。サイレントベースを真似て橋本さんもウィスパーボイスで返して歌に戻っていくのも良かった。曲終わり、橋本さんに「ダンサー稲葉航大に大きな拍手!」って紹介されてた稲葉さんは真のダンサー…
橋本さん「改めましてHelsinki Lambda Clubですよろしくお願いします!」
「京都はライブで来るのはかなり久々、磔磔初めましてですね。磔磔が憧れっていうバンドマンは多いと思うんですけど、僕の中ではくるりの『Philharmonic or die』っていうアルバムに磔磔のライブ音源が入っていて。それを10代の頃よく聴いてて、ずっと出たかったハコで今日ソールドアウトできてすごく嬉しく思っています。ありがとうございます!」
橋本さん「どうですか京都」
稲葉さん「最高だね京都!街並みもいいよね」
橋本さん「レイヤーの一番上の部分の情報 笑」
稲葉さん「ライブ前に蕎麦を食べに行ったんですよ。subaっていうお店の。めっちゃ美味かったね。めっちゃ食べるところ斜めだったね」
橋本さん「テーブルがね。石を削ったみたいなすり鉢状のつくりになってて、ベイブレードの闘技場みたいな。食べるときに顔をこうしたら(俯いたら)設計上食べやすいんじゃないかと思ったんですけど、すごい文句言ってましたねこの人(と熊谷さんを見る)。食べ辛えこんなの!って」
熊谷さん「俺のところは異常だった。急斜面で」
橋本さん「この話そんな膨らませなくていい 笑 楽しいね。こっからまだまだ楽しいんでよろしくお願いします!」
橋本さんが谷さんと稲葉さんに合図を送って演奏されたのは「Debora」。相変わらず最初の稲葉さんなんて言ってるのか分からない。笑後半の転調するところのリズム隊のハイカロリーな演奏がめちゃくちゃ強くて良かった。ヘルシンキの楽曲ってポップなのにドキッとするような歌詞が結構あって、そのギャップも魅力的だなって。
極彩色のカラフルなライトにステージが彩られていたのは「IKEA」。間奏のちょっとファンクな香りがするところがたまらない。ラップっぽい語り口調になるところでギターを担ぐように後ろに回す橋本さん。後半の展開とか異世界への扉が開きそうなトリップ感だった。
「Be My Words」はヘルシンキの曲の中でも1、2を争うぐらい自分の中で大好きで大切な曲になってる。軽やかな熊谷さんのギターと温もりのある稲葉さんのベース、橋本さんの歌が重なると心のもやがすっと晴れていくような気持ちになる。後半のベースが際立っていくところ、稲葉さん姿勢を低くしてステップを踏みながらも正確に演奏していてさすがだった。
IKEAもすごかったけど、三部作のもうひとつの楽曲、「収穫(りゃくだつ)のシーズン」のトリップ感はやばかった。脳が宇宙にワープしそうな、現実と非現実の狭間にいるような錯覚。最初の方で熊谷さんが弾いてるフレーズってかなり変わってると思うんだけど、この曲にはあのフレーズしかないっていうぐらいはまってるな。
ふっとステージの照明が暗くなったと思ったら橋本さんがギターを掻き鳴らす音が聴こえてきて「Jokebox」。こういう速い曲の谷さんのビートがすごく気持ちよかったなー。その流れで演奏された「何とかしなくちゃ」も、夏と秋のちょうど間のこの季節にぴったりだった。
橋本さん「めっちゃ磔磔でライブやってるって感じします。嬉しいっすねー。やりたかったんで。結成10周年で思うこともあるし、憧れとか達成してきたこともあるけど、まだまだ全然やりたい事いっぱいあるなって磔磔来て思いましたね。出たいハコもイベントもやりたい事もいっぱいあるし。でもやっぱり時々、憧れてた事を叶えられるといいっすね。いい感じです。ありがとうございます」
橋本さん「いいアルバムができたんでほんとに。今年8月にリリースしたアルバムすごく気に入っていて、今まで出した作品全部気に入ってますけど、丁寧に届けたいなって思ってツアー周ってるんですけど、アルバムの曲じゃない曲もいっぱいやってるよね」
稲葉さん「そうですね」
橋本さん「でも多分、今が一番カッコいいって常に思えるから昔の曲もなんも気にせずに演奏できるのかなって思ったりするんで。10年経ちましたけど、僕的にはここからがスタート位置かなって気がするんで、新しく聴き始めて来てくれた人もいると思うんで、こっからなんでどうぞよろしくお願いします」
橋本さん「じゃあアルバムから一曲やります」
そう言って演奏されたのは「触れてみた」。童謡みたいにシンプルで優しいメロディとサウンドが磔磔の雰囲気にもよく似合う。ライブでは1オクターブ上げて歌っていて、後半は稲葉さんが1オクターブ下の音階でコーラスしてた。繊細で艶のあるギターの音色が寄せては返す波のようで綺麗だったな。
それにしてもさっきのMCめちゃくちゃ良かったし、これからのヘルシンキがもっと楽しみになった。期待してます!
緩く転がってドライブしていくような「Horse Candy」。この曲を初めて聴いたとき、ORGE YOU ASSHOLEの影響を感じたんだけど違うかな?
「バケーションに沿って」はライブでは緩やかにテンポを落としたサビ始まりのアレンジになってた。この曲は熊谷さんと谷さんもコーラスしてたのかな?熊谷さんと稲葉さんのコーラスの使い分けって高音と低音で割り振ってたりする…?
橋本さん稲葉さんのツインボーカルも板についた「ロックンロール・プランクスター」はヘルシンキのライブの楽しさを詰め込んだような曲。拳上げて風に吹かれるビニール!ってやるのいいよね。2番のサビで橋本さんがくるっとマイクを回してフロアのみんなの声を拾ってくれたのも良かった。
橋本さん「ありがとうございました、Helsinki Lambda Clubでした!」
「午時葵」はHelsinki Lambda Clubのアンセムとも言える、数々のライブで演奏されてきた曲だけど、毎回同じフレーズでグッときてしまう。
橋本さん「ありがとうございました。おやすみなさい」
本編ラストは「This is a pen.」。
なんかもう敢えて言うこともないくらい最高だった。大好きな磔磔で大好きなバンドのライブをみんなで楽しめるって幸せだな。一応動画撮ってたけど、楽しむことを優先したらブレまくってた。笑
演奏を終えてステージを後にするメンバー。拍手がアンコールを求める手拍子に変わっていく。
しばらくして、再びメンバーがステージに。先に出て来たのは稲葉さんと熊谷さん。
熊谷さん「アンコールありがとーう!…声出せって言われたから…」
稲葉さん「最近、太起さんの声がめっちゃ小ちゃくなってて。老化なのか」
熊谷さん「違う。笑」
稲葉さん「この間MCでずっと喋ってたのに何喋ってるのか分からなくて」
熊谷さんは新譜のレコードを片手に出て来ていて、しばし宣伝タイム。最後もちゃんと声を張って「ありがとーう!」って。笑
サポートドラムの谷さんの紹介を挟んで、橋本さんも合流。
物販のTシャツはボディにもこだわって作っていて、物販で売っていたロゴをプリントした古着は、昔からお世話になっているスタイリストの入山さん(最近だと「ベイビーわるきゅーれ」のスタイリングも手掛けているそう)と一緒にセレクトした物らしい。昔、ボロフェスタやnanoに出た時の話もありつつ。
橋本さん「あれから10年経ってソールドできてほんとに嬉しいです。ありがとうございます」
橋本さん「寺が好きだから今日来る前にお寺に行って。奈良とかマジで行ってみたいんですけどね、全然行ったことがなくて。すぐ近くの仏光寺に行って。(稲葉さんに)行かなかったでしょ?」
稲葉さん「行かなかった」
橋本さん「谷さんもすぐ出ちゃって」
谷さん「なんか良過ぎて、良くないなと思って」
橋本さん「どういうこと?笑」
谷さん「ライブ前にまったりしちゃうから」
橋本さん「あー」
稲葉さん「僕もその理由だね。右に同じく」
橋本さん「俺にとって寺はみんなにとってのサウナなんで。本堂とか入るとビシッとなる。おすすめの寺があれば。南禅寺行ってみたいんですよ。京都色々行きたいところがあるんで、今後もお世話になります!」
「余力があればぜひ!」と翌日の大阪ライブの宣伝を挟んで。
橋本さん「京都ですからね、京都。僕らずっとサポートドラムで回してて覚えなきゃいけない曲も多いんですけど風物を大事にしたいんで、京都来たらやっとくかって曲を。速いんで身体動かしといてください。よし、谷さんからだね」
橋本さん「磔磔初めて来れて、また来ます!また来たい!実質ファイナルの東京も気だけでも送ってもらえれば頑張れるんで。ありがとう!京都でも大阪でもまた会いましょう。Helsinki Lambda Clubでした!」
フロアにピックを投げるメンバー。
階段を登りながら稲葉さんが「ありがとう!気をつけて帰ってね!バイバイ!」って。
Helsinki Lambda Club初の磔磔ライブ、行って良かった!また磔磔で観れる日を楽しみにしています。
最後に、Helsinki Lambda Club10周年おめでとうございます!これからどんな景色を見せてくれるのか、どんな楽しみを与えてくれるのかわくわくしながら待ってます◎
セットリスト
01.台湾の煙草02.ミツビシ・マキアート03.Skin04.Chandler Bing05.PIZZASHAKE06.Debora07.IKEA08.Be My Words09.収穫(りゃくだつ)のシーズン10.Jokebox11.何とかしなくちゃ12.触れてみた13.Horse Candy14.バケーションに沿って 15.ロックンロール・プランクスター16.午時葵17.This is a pen.
EN.01.宵山ミラーボール]]>
2023.8.17 w.o.d. 「バック・トゥー・ザ・フューチャー V」@梅田クラブクアトロ
http://dizzylife1.exblog.jp/241924387/
2023-09-12T21:22:00+09:00
2023-09-12T21:22:03+09:00
2023-09-12T17:40:43+09:00
pochi-17
Live
忘れた頃にアップするレポシリーズ、今回は…ずっと観たかったw.o.d.のワンマン!前から沼落ちはしてたけど、去年の年末に初めてレディクレで観て、5月にはサイトウさんの弾き語りも観て、やっとワンマンが発表されたと思ったらエルレのZOZOマリンと被ってた……何でよりによってそこと被るん…?結局エルレは舞洲に行くことにして、ZOZOマリンへの未練を断ち切るためにチケットを取ったんだけど、結果的にはそれで良かったんだと思う。
いつも通り、薄れゆく記憶を基にしたレポなので色々突っ込みどころはあるかと思いますがご容赦ください。
今年も通いがちな梅田クアトロ、入口に貼ってあるマンスリースケジュールにもw.o.d.の写真があって嬉しい。先に物販買って、ほぼ一般みたいな先行で取ったチケットは500番代。クアトロでこんな番号初めて見たかも?待機列エアコン入ってなさそうな場所だなと思ったらやっぱりそうだった。番号が遅い方は階段で上がった方が近いですよって話だったけど、そうなの…?開場して呼び込みが始まってもなかなか入れないからかなり暑かった。
中に入って、一段目で観るか二段目で観るか迷ったけど、二段目の方がドラムはよく見えそうだったから二段目に。入場した時点で7割8割はフロアが埋まっていて、上手の壁にSTARSの星モチーフのバックドロップが掲げられてた。
開演は5分押しぐらいだったかな?圧縮があったら空いたスペースに行ってもいいかなって思ったけど、圧縮も起きず。
最初に出てきたのは元良さん。両手を上げてお客さんの歓声に応える。ケンさんを見て、後ろにいた男子たちが「でけぇ!」と。笑サイトウさんは髪を切って外国人の子供みたいなくるくるのパーマになってた。
何が一曲目なんだろうと思ったら、助走もなくいきなり全力疾走するかのように「1994」が来て驚いた。フロアを温めるには充分すぎるほどの熱量でそのライブパフォーマンスを発揮する3人。
歪んだベースのイントロが空気を変える「イカロス」。ヒリヒリとしたスリルとまだまだ緩めることなく加速していくドラム。
音源もいいけどやっぱり生音は格別で、個人的にいちばん音源と違う印象だったのが「丸い真理を蹴り上げて、マリー。」。ほんとはこんなにバキバキのドラムだったんだ?って度肝を抜かれた。サイトウさんの声もけんさんのベースも強いのに、それを凌駕するドラム…強いんだけど跳ね感があって、誇張じゃなくフロアが揺れてた(梅田のクアトロは盛り上がるとほんとに揺れる)。
グルーヴ感のある「Kill your idols, Kiss me baby」はフロアのお客さん達がそれぞれ自由に楽しんでいてそれも良かった。
サイトウさん「こんばんは、w.o.d.です」
サイトウさん「こんなにでっかくなっちゃって、ステージに収まりきれなかったんで横にしか飾れなかったんです」
と、バックドロップが壁に飾られている話をしたんだけど、思ったより反応が薄くて。
元良さん「やっぱ関西厳しいね!ややウケだった。滑り笑いが起きてる」
サイトウさん「やめろぉ!俺が知ってる大阪はもっとうるさいはずや!こんなもんじゃない!(歓声)もっと!!」
元良さん「もっとくれ!もっとくれ!!(そのまま「馬鹿と虎馬」を叩き始める)」
サイトウさん「あはは!笑」
まだ喋るんかと思わせといて曲に行くからサイトウさんの笑い声がマイクに乗ってた。そんな二人のやり取りをケンさんは優しい目で黙って眺めてるっていう。笑
「馬鹿と虎馬」はFM802のヘビロにもなってた曲。ダイナミックなドラムと鋭いギターが絡み合う。
「失神」では音源と同じように、演奏に合わせてクラップも起きてた。サビでのシャウト気味なサイトウさんの歌い方がめちゃくちゃカッコいい。
1stに収録されてる「KELOID」、重々しい気持ちがそのまま音になったみたいな演奏にぐっときた。
この日のライブでもハイライトだったのが、「スコール」、「バニラ・スカイ」、「オレンジ」という3曲の流れ。スコールが降って、雨は止んで青空が広がって、夕陽が沈んでいくっていう時間の経過と空の色の変化が落とし込まれていて、粋だなと思った。
初期の荒削り感が瑞々しい「スコール」、どこまでも高く飛べそうな「バニラ・スカイ」、普遍的な愛を感じる「オレンジ」、振り幅の広さや引き出しの多さもw.o.d.の魅力だなと。
雨が止んで夕日が沈んだのに、その次が「あらしのよるに」だったのはご愛嬌ということで。笑独白みたいなサイトウさんの歌にバンドの音が重なって、ぐっと引き込まれた。
サイトウさん「でっかくなったんでTVアニメの主題歌もやるようになりました。BLEACHっていうアニメで子供の頃から観てて、傘を刀に見立てて振り回してました」
サイトウさん「さっきあんなだったんで言いにくいんですけど、俺関西出身で。尼崎っていうところなんですけど(わるー!)そうなんです悪いところで。ダウンタウンの出身地なんですけどね。今回なんでツアーが東京と大阪だけやねんってなってると思うんですけど、今度また秋冬にツアーやります。BIG CAT?ですね(袖のスタッフさんに確認しながら)」
ツアーどこでやるのか3人ともよく分かってない様子で、探りながら喋ってた。笑
サイトウさん「今度、ファーストアルバム『webbing off duckling』のレコードが出ます。ファーストはバンド名から取ったタイトルで、それだけ今までレコードが出てなかったんですけど、今度リリースします。このアルバムには中学生の頃に作った曲(マリー)とかも入ってて…まぁさっきやったんですけど。笑 そんな曲も入ってるんで感慨深いです」
アナログ盤のリリース告知のとき、元良さんとケンさんも拍手してたの良かったな。
サイトウさん「笑いは取れなくてもめちゃくちゃカッコいい演奏で魅せるんで。楽しんで踊って帰ってください」
満を持して演奏された「STARS」。どこを切り取ってもサビになりそうだし、w.o.d.の新たな名刺代わりの一曲になったんじゃないかな。
ラストに向けてもう一段ギアを上げるターンに突入して「楽園」。後ろで大人見しようと思ってたけど、体が勝手に揺れるよね。
ベースの音が足の裏から伝わってくる「Fullface」。若さを感じる挑発的な歌詞ってともすれば寒くもなってしまうけど、バシッとはまっていてカッコよかったな。
5月に観たサイトウさんの弾き語りでも演奏されていた「モーニング・グローリー」、バンドの音もやっぱり最高だった。
そこから「Mayday」への繋ぎ方がすごく良くて、ライブバンドとしての力量を感じたよね。
この辺りだったか、いつの間にか耳上で束ねていたはずの元良さんの髪が解けて、髪を振り乱してドラムを叩いてた。
パーカッションっぽい音がワクワクする「踊る阿呆に見る阿呆」。
ラストは「My Generation」。今日は元良さんのヘッドホンキープなるか!?と思ったけど、最後の最後サビ終わりでずれ落ちてて惜しかった。OK alrightのところ、マイクから離れてフロアに歌わせるサイトウさんも良かったな。まだ新しい曲なのに、ライブのアンセムになるような力をつけてるのってすごいよね。
演奏を終えてステージを去るメンバー。アンコールの手拍子も起きていたけど、ライブはここで終了。
MCは最小限、アンコールなしという潔さ。綺麗で耳触りのいい音楽がもてはやされている中で、ロックって本来こうでしょ?っていう音を鳴らして、人気アニメのタイアップまで付いてるのも頼もしい。そういえば、絶対耳やられるだろうなと思ってプロテクター着けてたけど、爆音なのに耳に優しくて驚いた。
w.o.d.のライブには高校生からメンバーの親世代まで(それも連れられて来てるんじゃなくて自分の意思で来てる)様々な年代のお客さんがいて、みんな自由に楽しんでるのを見て、いくつになってもライブハウスに行っていいんだなって心強かった。今回聴けなかった曲もあるし、またライブ行きたいなー!ツアーは太虎が当たったからそれも楽しみ◎
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セットリスト
01.199402.イカロス03.丸い真理を蹴り上げて、マリー。04.Kill your idols, Kiss me baby05.馬鹿と虎馬06.失神07.KELOID08.スコール09.バニラ・スカイ10.オレンジ11.あらしのよるに12.STARS13.楽園14.Fullface15.モーニング・グローリー16.Mayday17.踊る阿呆に見る阿呆18.My Generation]]>
2023.8.8 髭「AITAI-shitai 」×ART-SCHOOL@新代田FEVER
http://dizzylife1.exblog.jp/241898971/
2023-08-15T21:30:00+09:00
2023-08-15T21:30:03+09:00
2023-08-15T17:38:08+09:00
pochi-17
Live
髭ちゃんとARTのリベンジ対バン!木下さんの体調不良で急遽、髭のワンマンになったあの日から4年、この日が来るのをずっと待ってた。もし再び実現する日が来たら、その時は絶対その場にいたいって思っていたから、自分にとってもすごく意味のあるライブだった。
髭のドラムも勇さんが叩くようになったから、この日はダブルヘッダーというか実質勇さんのワンマンで、配信で(疲れるから)速い曲はやらないとか言ってたけど、蓋を開けてみれば両バンドとも速い曲もかなりやってたという。笑
FEVERに行くのは一年ぶり、前回は去年の木下さんの復帰ライブとなったアコースティックライブ、これも蓋を開けてみれば二部構成でバンドセットでのライブもあったというあの日以来。
楽しみすぎて記憶が飛びがちで色々抜け落ちてる感があるけど(主にすとーさんのMC。笑)、いつもの感じで書き残しておきます。
少し早めに着いて駅の周辺を歩いていたら、社長(たぶん)とローディーのジロウさんがカフェに入って行くのを見かけた。暑いし中に入ったら、まだARTのリハ中でそこでネタバレを結構聴いてしまったり、普通に斉藤さんや宮川さんが出てきたり(宮川さんは外に出て煙草を吸ってた)。
6時から物販だったからアクキーを買って、まだあんまり人がいないなーと思ったら開場5分ぐらい前に一気に人が増えて。
整理番号が100番過ぎてたから視界は半分諦めてたんだけど、上手に人が割れてちょっと観やすい位置があって良かった。大体いつも髭のときは下手、ARTのときは上手で観ることが多いからどっちに行くか迷った。
開場BGMはあまりShazamできなかったものの、ジーザス&メリー・チェインのVirtually Unrealだけ聞き取れた。最近またライブハウスで「またお客さんが来られますので前に一歩ずつお詰めください」って聞くようになってきたな。
ステージのセッティングはART仕様、ARTのライブはそんなに開演押さないのにこの日は髭ちゃんタイム(?)なのか少し遅れて開演。
いつものエイフェックス・ツインのSEに乗って下手からART-SCHOOLのメンバーが登場。ツアーと同じく、やぎさんがいちばん下手寄りの立ち位置だった。立ち位置の関係なのか、勇さんワンマンを意識してなのか、勇さんが最初に出てきてた。
そういえば戸高さんが大作戦のラババン着けてるの久しぶりに見た気がする。ギターは木下さんはステッカーが貼ってない方のフライングV、戸高さんは黒いジャズマスターだったかな(やぎさんもジャズマスター?)
何から始まるんだろう、と思ったらアルバムの世界観をなぞるように「Moonrise Kingdom」が一曲目に選ばれていた。戸高さんがSHOEGAZERって書いてあるTシャツを着ていたんだけど、この曲のイントロはまさにシューゲイザーの雰囲気が色濃い。
続く「ブラックホール・ベイビー」の焦燥を含んだような疾走感。やっぱり中尾さんのベースは笑っちゃうぐらいに歪んでいて、足元からずしりと音が伝わってくる。
「ロリータ キルズ ミー」は一年前のライブでも披露されていたから、そのときの場面が鮮やかに蘇ってきて胸を締め付けられた。フロアは髭ファンが多いのかワンマンほどの熱狂はないけれど、この曲でじわりと温度が上がったと思う。
真夏に聴く「フローズン ガール」、透明感あるギターのフレーズが心地よかったな。思わず口ずさみたくなるキャッチーなメロディーと跳ねるリズムがたまらない。
勇さんの力強い一打から流れるようなギターに繋がっていく「Promised Land」。たまらず手を上げたらこの曲は結構色んなところで手が上っていて嬉しかったな。やぎさんがいると楽曲の音の厚みと再現度が増していて、木下さんも歌に集中できている様子だしでいいことづくめ。
木下さんがギターを置き、ハンドマイクで歌う「2AM」。ツアーで聴いたときより声が出ていて、あれからも沢山練習したんだろうなって思ったらぐっときた。転調するところ、ジャクソン5みたいなフレーズのカッティングのギターもいいよね。
戸高さん「こんばんは、ART-SCHOOLです」
木下さん「髭とのツーマンは元々2019年にやる予定だったのが僕の体調不良でできなくなって、4年ちょっと経ってまたこうして誘ってもらえて嬉しいです。今日は楽しんでいってください」
髭ちゃんがまた誘ってくれたのも、その場所が同じFEVERだったのも、ARTがパワーアップして戻ってきてくれたのも全部嬉しい。楽しんでいってくださいって言ってくれるのも嬉しい、楽しんで帰ってくださいより嬉しい(なんかちょっと気分的に違わない?)。
MCを挟んだとはいえ、イノセントな「2AM」と大人の色気漂う「その指で」の対比がすごくて、ARTの引き出しの多さを改めて思い知った。サビのところ、原曲とは歌い方を変えてるのもまたいいな。
戸高さん「対バンどうですか?」木下さん「い、いい、いいですね」
(辿々しい返事にフロアから笑いが起きる)
お客さん「もっとやってー!」
木下さん「髭ちゃんとの対バンを?僕は髭のファンなのでもっとやりたいですけどね。この間のリキッドルームも行きましたし、アルバムも素晴らしかったんでまたやりたいですよ」
木下さん「…あの、これが最後のMCなんで…」
そういうことは言わなくていいの!笑笑いを取ろうとしてないのに笑っちゃう、突っ込みどころが多すぎるいつもの空気感のMCが良すぎた。またじぃさんぽやってほしいな…(やるまで言い続けるタイプのオタク)
「Just Kids」は喋ってる後ろで戸高さんがサビ終わりのフレーズを練習してるから、次の曲が分かった。めっちゃ速いフレーズだから練習したくなるんだろうなぁ。この曲のイントロ、絶対に中尾さんを見てしまうな…カッコ良すぎる。
ラストスパートをかけるように「real love/slow dawn」。一時期ライブでこの曲をやると1.5倍速ぐらいになってた記憶があるんだけど、最近は割と落ち着いてるような。木下さんのシャウトするような歌と目まぐるしく変化するギターのフレーズ、見どころ聴きどころが沢山ある。
ライブの起爆剤的に演奏されることが多い「BOY MEETS GIRL」がこの位置に来てたのは少し意外だったな。後半速い曲が続くから、勇さん大丈夫かな?ってちょっと思ってしまったり。
セトリも対バン仕様なのか、最近はそれほどワンマンでも演奏されない「あと10秒で」も聴けた。何回も聴いてるんだけど、イントロの同期の音が流れてくるとテンション上がるよね。この日も木下さんがフライングVを高く掲げるシーンが観れた。
戸高さん「最後の曲です」
新譜に収録されている「Bug」、たった一度のツアーを経ただけですっかりARTのライブのキラーチューンになっているのはすごいな。5人の音と気持ちが重なったとき、こんなに美しい景色が描けるんだって思わされる。戸高さんのギターソロも魂がこもっていて、その前の歌詞とも相まって泣きそうになってしまった(ツアーでは本気で泣いた)。
曲が終わり、ステージを後にするメンバー。木下さんが投げたピックがすぐ近くに飛んできたんだけど見失っちゃって。でも暗くて見えないから他のところにあるんだと思ったら自分の足元にあったらしくて、前の人に取られてしまった。こういうのって意外と取れないよね…でも戸高さんのピックだったら血眼で探してた気がする…
ARTはリハの音漏れでプロミス、ブラックホール、フローズン、2am、キングダム、その指で、Bugと結構聴いてしまっていたんだけど普通に楽しめた(二度美味しい的な…?)。
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慌ただしく転換が行われて(時計は見てなかったけど結構早かったと思う)、後攻の髭ちゃんの出番。
いつものミラクルズのSEにのってメンバーが登場。ARTのときはドラムが真ん中だけど、ツインドラムの髭ちゃんは下手と上手に分かれるからちょっと観づらくなっちゃった…
須藤さんはCA4LAのファーの帽子に、前にも見たことあったかな?白い猫柄のTシャツを着ていて、その猫Tがかわいくてライブ中トータル3分ぐらいはTシャツを見てた気がする。勇さんはさっきの黒いTシャツ(よく見えなかったけどARTのTシャツ?)から白い髭Tシャツに着替えてた。
SEで手拍子を煽る須藤さん、なかなかSEが鳴り止まない。笑
何が来るかな、と思ったら意外にも「GOO」。程よく肩の力が抜けた歌い出しからは想像できない須藤さんのシャウトがかっこいい。
ARTのメンバーはストイックに、真剣な眼差しで演奏していたのに対して、髭ちゃんは最初から笑顔が見えるくらいリラックスムードなのが印象的だった。
2曲目の「もっとすげーすげー」、宮川さんがステージの前に出て煽ってるのをいいなーと思いながら見てたら、突然斉藤さんの横に来て弾くっていう。髭のライブでは割と最初から手が上がっていて、やっぱり髭ファンの方が多かったのか?と思ったり。
「ロックンロールと五人の囚人」、ナイフ…レモネード…っていうあの歌い方を久々に聴けて叫びそうになってこらえた(ここで叫んだら不審者)。あの歌い方めっちゃ好きなのよ…もっとやってよ…
須藤さん「こんばんは、髭ちゃんです!」
須藤さんが「髭ちゃんです!」って挨拶してたの、木下さんが髭ちゃんって呼んでたからなのかなって思ったり。
4年前の話をして、またFEVERでやれて嬉しいと話して、今年髭は20周年で同じことをやり続けてたら20年経ってたみたいな話をしてたのかな(記憶…)。ART-SCHOOLは髭と親和性があるバンドだって言ってくれてた。
須藤さん「髭は新しいアルバムをリリースしたところで、サブスクでも聴けるけど最近はCDを買うのがいいらしいですよ!」
単刀直入すぎるCDの売り込み。笑でも切実なところだし、サブスクで聴くよりCDを買う方がバンド側の実入りはいいって聞くよね。
須藤さん「髭のCDは魔除けだから!初詣に行ったらお札とかお守り買うでしょ?それと同じ!何ならTシャツ感覚で買って!」
アルバムからライブ初披露の新曲を、と演奏されたのはイントロの哀愁漂うギターのフレーズが印象的な「無人島」。これが髭ちゃんお得意のライブで化ける曲で脳が溶けそうになって合法で飛べるやつ…後半になるにつれてリズム隊が司ってる比重が多くなって、トランス感が出てくるのも最高だったな。なんかこういう曲は目を閉じて揺られるのがいちばん気持ちいい気がする。曲が終わったあと、フロアの反応に手応えを感じたのが斉藤さんが頷いてた。この曲のコーラスは流してたのかな?前の二人は歌ってなかったし、よく見えなかったけど後ろの二人も歌わなそうだし。
新曲をやったかと思えばの「ダーティーな世界」。こちらも対バンを意識してなのか、髭ちゃん入門編的な曲がセトリに散りばめられていた。最後に向かうところの須藤さんの煽り(煽り?)もはや18禁では…?
にこにこの笑顔で下手側ステージ前方に歩いて行く須藤さん。何をしてるのかと思ったら、また「ボニー&クライド」のイントロで歓声を欲しがってたのね(かわいい)。バーカンの近くにいたから誰かいるのかなってチラッと見たら木下さんと戸高さんが並んで観ていて、中尾さんも袖で観てたらしい。
須藤さん「ART-SCHOOLがあっためてくれてたから俺たちがやることは楽!」
須藤さん「新しい曲もやるけど古い曲もやるから、無人島の後にダンスダンスフーリガン!とか歌ってたら情緒がこんななる(波ポーズ)」
須藤さん「次にやる曲も新曲で、『彼、どんな顔して鎮座しておられるんでしょうね』っていう、B'zみたいな長いタイトルの曲なんですけど、もし俺が閻魔様のところに行ったらこんな感じかなって思って曲にしました」
「彼、どんな顔して鎮座しておられるんでしょうね」は、とにかく爆発力がすごくてライブ向きの曲だった。薄暗いライブハウスで色鮮やかな照明に照らされた中でやるのがまた映える。正直、こんなにいい意味でやばい曲だと思ってなかった…この日いちばんのエモ曲がARTのBugなら、この日いちばんのぶち上がり曲は間違いなくここだった。自分からバーカンの向こうが見えるなら向こうからもこっちが見えるんだろうなと思ったけど、そんなの全部どうでも良くなったよね。
「黒にそめろ」は後半のコールレスポンスで反応が良かったからなのか、斉藤さんパチン!って俊敏な動きで手を叩いてたのが個人的にツボにはまって笑いそうになってしまった。上手にいるとほんとに斉藤さんから目が離せなくなる…
本編ラストは「テキーラ!テキーラ!」。まるで髭のワンマンライブかのように2拍おいたコール&レスポンスを煽って、お客さんたちも難なくそれに応える。
須藤さん「大好きって言葉いいよね。普段は言わないけど、ここだといっぱい言える!大好き!大好き!」
そんな風にフロアとコミュニケーションを取りながら、めちゃくちゃいい笑顔で大好き!って連呼してるから、きっとARTファンのハートにも上手いこと潜り込んだと思う。笑須藤さんってほんとにお客さんのことをよく見ていて、その場にいるひとりひとり全員と目を合わせてるんじゃないかな。だから5列目ぐらいの端の方で観てても目が合う、というか謎にMC中にバキバキの目で見られた状態で話し続けられて、一体これは何なんだ?ってなった。
“ミラーボールから悪魔の子守唄”というフレーズのとき、ふと後ろを見たらFEVERのミラーボールからきらきらとフロアに光の粒が降り注いでいて綺麗だったな。
演奏を終えてステージを後にするメンバー。しばらくして、アンコールで戻ってきてくれた。ARTの機材は片付けてあったからセッションがなかったのは少し残念だったけれど。
アンコールでも須藤さんがAITAI-shitaiの第一回目のゲストがART-SCHOOLで良かった的な嬉しいことを言ってくれてたんだけど、「彼〜」でぶち上がりすぎてその後の記憶がほぼない…ちゃっかり次回、第二回目の夜ダンとの渋谷での対バンの告知をしてたのは覚えてる。
須藤さん「今日は実質藤田勇のワンマンライブだからね!ART-SCHOOLより髭より、いちばんステージに長くいた!でも、髭でもART-SCHOOLでもない!モーサム トーンベンダーの…何ていうの??ギター?ドラム?」(この辺で宮川さんもちょっと喋ってた)
須藤さん「『大好きだよ!』とか言ってるけど、実のところみんなは藤田勇に踊らされてるからね。ズン!ダッ!ズンズンッズダン!って!」
すとーさんの口ドラムのキレが良すぎて笑った。そうか我々は勇さんに踊らされていたのか…。
須藤さん「ART-SCHOOLと新代田でやれて嬉しい!みんなもそこに居合わせてくれてありがとう!」
須藤さん「みんなで虹を見に行こうよ!」
ラストを飾ったのは「虹」。ライブ後にTwitter(とは言わないのかXなのか)をパブサしていてハッとしたんだけど、4年前の幻となった対バンで髭ちゃんが最後に演奏していたのもこの「虹」だったのね。須藤さん、それを憶えていてまた同じ曲を最後に持ってきたのなら粋だな…
曲終わりに勇さんを労ってか、宮川さんがベースのヘッドを勇さんに向けてグイグイやってたのも仲良し感が伝わってきてとても良かった。
演奏を終えてメンバーが拍手の中、ステージを後にする。こうして2時間弱のライブは終演。
ARTも髭も両方、バンドの持ち味を出しつつ攻めの姿勢も見られていいライブだったな。何よりも、アイタイシタイの第一回目のゲストにART-SCHOOLを選んでくれたのが嬉しかった。
木下さんの歌はツアーのときより更に安定感が増していたし、もう完全復活と言っていいんじゃないかな。
リップサービスかもしれないけど、またやりたいって思ってくれていたみたいだし、第二弾にも期待してます!
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2023.8.8 髭「AITAI-shitai 」×ART-SCHOOL@新代田FEVER
ART-SCHOOLセットリスト
01.Moonrise Kingdom02.ブラックホール・ベイビー03.ロリータ キルズ ミー04.フローズン ガール05.Promised Land 06.2AM07.その指で08.Just Kids09.real love/slow dawn10.BOY MEETS GIRL11.あと10秒で12.Bug
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髭セットリスト
01.GOO02.もっとすげーすげー03.ロックンロールと五人の囚人04.無人島05.ダーティーな世界(Put your head)06.ボニー&クライド07.彼、どんな顔して鎮座しておられるんでしょうね08.黒にそめろ09.テキーラ!テキーラ!
EN01.虹]]>
2023.7.9 髭「(4+1)×4=XX」@恵比寿リキッドルーム
http://dizzylife1.exblog.jp/241882300/
2023-07-22T21:00:00+09:00
2023-07-22T21:00:05+09:00
2023-07-22T17:53:45+09:00
pochi-17
Live
髭ちゃんの20周年記念日ライブ!髭の4人とサポートドラムの勇さんに加え、フィリポ(愛を込めて敬称略)、アイゴンさん、gomesさん、謙介さんという歴代のメンバー、サポートメンバーが集結して各メンバー在籍時の曲を演奏するという夢のような一夜だった。
迷ったけど行って本当に良かった!もうこんなライブは二度と観られないと思う。
レポは絶対書かなきゃ、書きたい!って思ったのに、色々と記憶が…断片的な記憶をかき集めて書いたからMCのタイミングとか曖昧だけど、ニュアンスで感じていただければ。セトリはナタリーさんから引用させて頂きました。
一年振りのリキッド、行きしなに小雨が降っていて、やっぱり雨男いるなーと思いながら(髭のライブは雨率が高い)会場へ。
物販の列に並んでいるときにも久々のフォロワーさん達がいて、髭のライブに来たっていう実感が湧いてきた。無事に新譜とZINEを入手して、せっかくなので幕(フラッグ)にメッセージを書き残す。周りをよく見ず、書きやすそうな位置に書いて後で見たらにゃんこてさん達のすぐ横だったというミラクル。
この日はバンドマン仲間っぽい方達も結構いて、開場前にDOESの氏原さん、終演後にヘルシンキの橋本さんと稲葉さんもお見かけした。ARTの木下さんもいたよーって教えてもらったんだけど、わたしは遭遇できずで残念。笑
遅くに買ったチケットで500番代中盤だし、後ろで観ようかなーと思っていたら、まだ下手側の前方にスペースがあったからそこに。
須藤さんのスタンドマイクにはガーベラの花、立ち位置は奥にドラム3台(下手から勇さん、コテさん、ゲストドラマーのもの)、手前は宮川さん、須藤さん、アイゴンさん、斉藤さんという立ち位置。
誰か友達いないかなとキョロキョロしてたけど意外と見つからないものね。開演待ちのBGMはハッピー・マンデーズのアルバムだったのかな?開演時間を10分ほど過ぎた頃(やっぱりそこは押す)、BGMの音量が大きくなってフロアが暗転。
いつも需要あるのか?と思いながら書いてる憶えてる限りのお衣装チェックを。
フィリポは記念Tにデニムのハーフパンツ。コテさんは水色のstick flag?のTシャツ。アイゴンさんは半袖シャツに蝶ネクタイ。謙介さんは黒のノースリーブ。須藤さんはPumaの赤いロゴが入った黒のノースリーブ、赤青チェックのスカートみたいなハーフパンツ?、ハイカットのスニーカーみたいなレザーのショートブーツ。斉藤さんはキャップに夏っぽい素材の黒の半袖シャツ。勇さんは白っぽい半袖シャツ(アイゴンさんと勇さんはアンコールは記念Tに着替えてた)。宮川さんはオレンジっぽいシャツに白のパンツ。
お馴染みのSEが鳴る中、上手から須藤さん、斉藤さん、宮川さん、コテさん、そしてフィリポという初期メンバーが5人で肩を組んで出てきて、ぬいぐるみの花(?)を投げ入れる。宮川さんは最前のお客さんに手渡ししてたのかな。ひとつ目の前に飛んできたけど、前の人がキャッチして取れなかったや。
フィリポの顔見たら泣いちゃうかもなって思ってたし、最初に初期メンバーの5人で肩を組んで出てきた時点でかなりグッと来てしまった。髪を切って爽やかな雰囲気になったフィリポ、本人曰く5キロ痩せたらしい(何度も痩せたアピールしてた。笑)。この日のためにダイエットしたのかな?そうだったらすごいよね。
何から始まるんだろうとは思ったけど、「白い薔薇が白い薔薇であるように」が一曲目なのはかなり意外だった。フィリポのちょっとゆるっとした、でも男っぽいビートが懐かしくて、昔の髭ちゃんのライブを観ているような不思議な感覚に。
「ブラッディ・マリー、気をつけろ!」のイントロ、にっこにこの笑顔でフィリポが両腕をモンキーダンスみたいに縦にブンブン振っていて、めちゃくちゃ楽しそうで良かった。
曲が終わって、次なるゲストであるアイゴンさんが呼び込まれる。
須藤さん「アイゴンさんはバンドが立ち行かなくなって爆発しそうになった時、レコーディングだけじゃなくてライブの現場にもいてもらおうってなって誘って」
アイゴンさん「この間、初期メンバーって言われて初期?って思った」須藤さん「アイゴンさんは黎明期ですから。笑」
須藤さん「フィリポ、ライブやってみてどう?」フィリポ「みんな笑顔だから全然緊張しなかった!」アイゴンさん「みんな笑顔だから全然緊張しなかった!(クオリティ高めなフィリポのモノマネ)」宮川さん「…アイゴンさぁ〜ん!!」
何だかこんなくだりもあの頃と変わらなくて、懐かしくて愛おしかった。話の流れは忘れたけど、フィリポは昔パンクバンドのボーカルだったというのは意外な感じがしたな。
須藤さん「コテはどう?」コテさん「一曲目の白薔薇でウルっときましたね。20年前だっけ?」須藤さん「20年前」コテさん「ヴィンテージだ」須藤さん「あなたそういう価値が上がっていくもの好きだよね。笑」コテさん「あの演奏は価値がありますよ!」須藤さん「各メンバー3曲ずつ選曲してみたんですが、みんな楽しんでくれてますか?」
須藤さん「アイゴンさんと一緒にレコーディングしてた頃、アイゴンさんが夜ご飯を頼んでくれてたんだけど、頼むのがめちゃくちゃ早くて、3時半ごろになったらもうメニュー見てて、5時ぐらいになったらもう届いてるの」
アイゴンさん「それにはちゃんと理由があって、7時とかにすると混んでてなかなか来なくて『来ないしもうちょいやるか』って作業がダラダラしちゃうでしょ。早くに頼むと夜の営業が始まってすぐに来てくれるから早いんだよね。今度また呼んでくれたら飯作りに行くわ」
このときだっけ?フィリポがキャベツを手でちぎって作る手ちぎり焼きそばの話をしてたのは…漢の料理だ…
「下衆爆弾」はフィリポとアイゴンさんが共演。フィリポのドラム本当にカッコ良かったなぁ。バンドを離れて9年も経つのにコテさんとの息もぴったりだし、まだまだ現役でバンド一緒にやれそうだった。
ここでフィリポがステージを後にして、替わってドラムを担当したのが現在のサポートメンバーである勇さん。
「それではみなさん良い旅を!」でアイゴンさんのギターソロがあったんだけど(この曲で合ってる?)、ギターを放り投げるようなアクロバティックな動きをした瞬間にケーブルが抜けちゃって、いちばんの見せ場で音が出なくなるというトラブルが発生。それでもピリつかず、和やかな空気になるのが髭ちゃんのライブっぽいなーって思った。
アイゴンさん「さっき突然、ギターをスピーカーの上に乗っけてみたくなって投げたんですけど、虎舞竜が起こって」
斉藤さん「ケーブルが抜けて音が出なくなっちゃいましたね。笑」
須藤さん「今日のライブは前代未聞だと思う。今まで出会って、いろんな理由で一緒にやることをやめたメンバーが、また全員集まるなんて、そんなことやってるバンドきっといない。それを許してくれた今までのメンバーたちと、今日ここに集まってくれたみんなは寛大です。その寛大な皆さんに許してもらったついでに、今日はめっちゃ楽しんじゃおうと思います」
「ロックンロールと五人の囚人」でも遊び心あるアイゴンさんのギターが聴けた。須藤さんや斉藤さんのギターのアプローチとはまたひと味違うし、使ってるギターも含めて粋だなぁ。
勇さんはライブを重ねるごとにバンドに溶け込んでいるけれど、ART-SCHOOLのライブを観た時にも思ったのがドラムの音が大きいこと。ARTは割と轟音になる曲も多いのにギターの音に埋もれないし、髭でも音が重くて存在感があった。
ここでアイゴンさんと勇さんがステージを後にする。勇さん、はける時に「まだ飲まないでくださいね!」って釘を刺されていて笑った。
続いて呼び込まれたのは謙介さん。相変わらず爽やか〜なきらきらスマイル。
須藤さん「この間、リハーサルの後に打ち上げしたんだよね。打ち上げじゃないわ、打ち上げのリハーサル!宮川くんと謙介が喋ってるんだけど、打ち上げですっごい声がおっきいのこの二人!」宮川さん「俺はこんなウィスパーボイスでしたよ?謙介大きい声出せ!」謙介さん「やだ!笑」
斉藤さん「謙介もこんなの(黒のノースリーブ)着ちゃってね。笑」照れた感じで腕をそっと隠す謙介さん。宮川さん「斉藤さん、ここにも同じ格好してる人います!(須藤さんを指す)」須藤さん「俺たちフィーリングが似てるから!」謙介さんなんかラッパーみたいなポーズしてた。笑
「TOMATO」で謙介さんが口ずさみながらドラムを叩いてる姿がサポートをしていた頃のままで、これも結構グッときてしまった。でも、須藤さんの歌詞がちょっと怪しい感じがして我に返るという。笑
個人的に謙介さんのストロングポイントは速くて正確、タイトなドラムだと思ってるんだけど、「とても愉快なテオドアの世界」はそれがまさに遺憾なく発揮される曲で。さらっと演奏されてたけど、この曲やるのかなり久しぶりじゃない?ってテンション上がった。イントロでは須藤さんがフロアを上手と下手に分けてドゥーワップのコーラスをハモらせていて、みんなでライブを作り上げていく感覚もワクワクした。
続いて呼び込まれたのはgomesさん。gomesさんも魔法みたいな音色の鍵盤で髭に新しい魅力を吹き込んでくれたひと。
gomesは不思議ちゃんだと思ってたと斉藤さんが話していたけど、斉藤さんも近いものがあるような。宮川さん「(リハのとき?に)スピーカーの奥にファサッ…としたのがあって、何かと思ったらgomesだった。笑
謙介さんは2013年からサポートとして髭に参加しているという話で、謙介さんがその頃はまだ20代前半だったと言ったら、須藤さんが「俺も20代だった!」宮川さんは「じゃあ俺も!」って。
謙介さん「髭に入って最初にやったのが白塗りのMV撮影(CLUB JASON企画のYouTubeにアップされてるの)で」須藤さん「変なバンドだなって思ったでしょ?」謙介さん「はい。笑」宮川さん「あの時gomesは家から白塗りで来たよね?」
突然飛び出す宮川さんのジョーク。笑
謙介さんとgomesさんを加えて演奏されたのは「闇をひとつまみ」。この曲が演奏されたらこらえきれないだろうなと思っていたけど、やっぱり涙が止まらなかった。髭ちゃんのライブに足を運ぶようになって沢山の出会いがあったし、別れもあって。でもきっとそこにいてくれてたと思うし、この日はみんなで一緒にライブを観ている気持ちだった。
謙介さんのプレイも年月を経てバラードの表現が更に良くなってた(上から目線みたいでごめん、伝え方って難しいな)。gomesさんの鍵盤も優しくて温かかった。
ここで謙介さんは勇さんと交代。
ライブ前にとったアンケート(ZINEに載ってたアンケートかな?)でgomesさんが好きな曲として挙げてくれていたから、と「バタフライ」を。この曲も聴けるのめちゃくちゃ久々じゃない?アルバムのツアー以降、どこかで聴けたっけ…?この曲の宮川さんのベースラインがずっと聴いていたくなるぐらい、ほんとに心地よかった。
「嘘とガイコツとママのジュース」は後奏がアレンジでかなり長くなってて、トリップ感も増し増しに。gomesさんの鍵盤は不思議な音色を奏でていて、ポップなのに狂気を感じるような曲調によく合ってた。こういう変テコな、宗教っぽい(褒めてる)曲ってすごく髭ちゃんのアイデンティティを感じる。
この辺りだったか、上手の袖でフィリポがお酒片手に楽しそうにライブを観ている(たまにフロアを覗いてる)のが見えて、思わず手を振ってみたり。
ここでgomesさんがステージを後にして、現在の5人体制に。
「Birthday」はニューアルバム「X X」に収録されている新曲。アルバムはこの日のために前倒しして急いで作ったって須藤さんが話してた。この曲をどこかで聴いた覚えがあったの、どこで聴いたんだっけな。ライブだったのか配信だったのか、それともライブに行って配信も観た磔磔だったのか。コーラスワークが印象的で、タイトルの通り始まりを予感させる明るい曲。過去を振り返ってばかりではなく、現在進行形のバンドの姿を見せたいっていう気持ちも伝わってきた。
「もっとすげーすげー」もライブの鉄板曲と言っていい盛り上がりをみせる。色んなことがあったけど、今こんな風に楽しそうにステージに立つメンバーの姿を観れていることが何より嬉しい。この曲やるとき、斉藤さんがいつも楽しそうで何ならそこにいる誰よりも楽しんでるのが伝わってくるの、それもいいよね。
「黒にそめろ」の間奏で斉藤さんや宮川さんが前に出てフロアを煽る。安心安定のいつもの髭ちゃんのライブといった雰囲気に。
と、ここでフィリポ、アイゴンさん、謙介さん、gomesさんを呼び込んで、ステージに9人が勢揃いする。
斉藤さん「(ステージを見渡して)多いな!笑」須藤さん「スカパラの気持ちが分かった!9人でやるのもいいね」
スカパラだったら誰は誰々みたいな話をしてはしゃいでた(かわいい)。
須藤さん「フィリポがいるとコテが生き生きするなぁと思って」斉藤さん「生き返った金魚みたいだよね」須藤さん「それを言うなら水を得た魚じゃない?」宮川さん「生き返った金魚って言ったら金魚飲み込んでウッ!って出す金魚おじさんじゃん?笑」須藤さん「フィリポもコテイスイも真面目なんだけど、明後日の方向に真面目なんだよね」
須藤さん「9人で何やろうかと思ったんだけど、思い入れもない新しい曲をやってもあれだし、コテとフィリポが歌うのがいいと思って。抜けたメンバーを呼んでライブやるなんて、こんなバンドいねーよな!」
須藤さんとフィリポとコテさんが肩を組んで揺れながら歌う「オニオン・ソング」。こんな光景がまた見られるなんて、誰が想像してただろう?
肩を組むとき、3人くっついてたんだけど。須藤さん「おじさんが近い!」コテさん「この中で誰が一番おじさんか…俺か!」フィリポ「俺もおじさんだよ。笑」
このターンではフィリポはタンバリンと、鼓笛隊みたいなスネア?を叩いてた。
フィリポ、手に何書いてんの?って訊かれて「オニオンソングの歌詞!」って。宮川さん「(フィリポの手を覗き込んで)『たの』とか『逆』とか、出だしの二文字だけ歌詞が書いてある」消えなくてよかったねって言われてたけど確かに。笑
9人で演奏された「髭よさらば」の無敵感ったらない。フィリポがコテさんのドラムにいる蛇のぬいぐるみ(?)をぶんぶん回しながらフロアを煽ってたのってこの曲だっけ?
コテさんは前方にいたお客さんを手招きして、フロアにふわっとダイブ(飛び込まないところにコテさんの優しさと真面目さを感じる。笑)。男性の手に掴まって、お客さんの上に乗って煽ってるコテさんが一瞬TOSHI-LOWさんに見えたような。加勢しても支える腕力がないから離れたところで見てたけど、コロナ禍もあったしコテさんがダイブするのもかなり久々だったよね。
須藤さん「9人でやるのもいいね!出会いがあれば別れもあるっていうけど、こうやって9人で演奏してみると出会いはあったけど別れはなかったんじゃないかな。20周年を迎えてもまだまだ、曲を書きたいとかバンドをやりたいって気持ちが全然冷めなくて」
本編ラストは「きみの世界に花束を」。謙介さんが勇さんとアイコンタクト(というか勇さんはあまり謙介さんを見てなかった?笑)してるのとか、曲調も相まって何だかじーんとした。
演奏を終えてステージを後にする9人。拍手はすぐにアンコールの手拍子に変わる。
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しばらくして、再び9人でステージに戻ってきてくれた。フィリポの手にはコーラ、そんな些細なことも懐かしく思えた。
須藤さん「アンコールありがとう!」
謙介さん「ちょっと泣けた。なんか泣けちゃいますね」
フィリポがスマホで写真を撮っていたのを見て。須藤さん「フィリポ写真撮ってどうするの?」フィリポ「後で見るの!」
フィリポ飲んでた?って訊かれて「ちょっとだけ!」って答えてたけど、匂いを嗅いだ宮川さんに「酒くさ!」って言われてた。笑
アンコールでは勇さんと謙介さんのツインドラムとコテさんのパーカッションに加え、フィリポはタンバリンとジャンベという大きな打楽器を担当。
「虹」のとき、音楽を続けている他の3人とは違って、フィリポに会えることって今後あるのかなって思ったらすごく切なくなってしまって。“楽しい事ばかり続けばいいのにね”という歌詞そのものみたいな気持ちに。
でも、9人で奏でる最後の「テキーラ!テキーラ!」はそんな寂しさも吹き飛ばしてくれるぐらい最強で最高だった。アイゴンさんとフィリポが目の前で楽しそうにおしくらまんじゅう(尻相撲?)していて、何だかもうたまらなかったな…。何年経っても、数えきれないほどライブで歌っていても歌詞を飛ばしちゃう須藤さんも愛おしかった。
演奏が終わって、最後に須藤さんが「ストーンズ(がやってるライブ後の挨拶的なもの?)みたいなあれやろう!」って言い出して、全員がステージ前に集まり一列に並ぶ。手を繋ごうとしたとき、勇さんが片手に黒ラベル持ってて手が塞がってて、勇さん…!って思ったらちゃんとビールを置いて手を繋いでた。笑
めずらしくカメラマンさんによる記念撮影タイムがあって、端の方だし写らないだろうなーと思いきや、ちゃんと写ってた!プロってすごいし公式Twitterに上がってた4K画像もすごい。ちゃんと須藤さん「写ったらまずいってひとは顔隠して!」って言ってた。
須藤さん「みんないつも色んな気持ちをありがとう。今日はみんな髭だと思っています。みんなで生きていこう!」
温かい拍手の中、ステージを後にする9人。ダブルアンコールを求める手拍子が最後まで鳴り止まなかった。終演のアナウンスの代わりに白薔薇が流れてたんだっけ。
髭ちゃんのライブに行き始めて15年、こんな日が来るとは思わなかった。15年の間には色々なことがあったけれど、髭ちゃんが繋げてくれた縁を大切にしていきたいな。
20年間バンドを続けてくれた現メンバーと、出演を快諾してくれた4人には本当に感謝しかない。誰かひとりでも欠けていたら、今の髭ちゃんはなかったと思う。この日は数年ぶりに会えた友人も多くて嬉しかったし、離れ離れの場所にいてもみんなでライブを観てるっていう気持ちだった。
最後になってしまったけれど、改めまして20周年おめでとうございます!これからもずっと一緒に歳を重ねさせてください。
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2023.7.9髭「(4+1)×4=XX」@恵比寿リキッドルームセットリスト
01. 白い薔薇が白い薔薇であるように(フィリポ)
02. ブラッディ・マリー、気をつけろ!(フィリポ)
03. 下衆爆弾(フィリポ&アイゴン)
04. それではみなさん良い旅を!(アイゴン&藤田勇)
05. ロックンロールと五人の囚人(アイゴン&藤田勇)
06. TOMATO(佐藤謙介)
07. とても愉快なテオドアの世界(佐藤謙介)
08. 闇をひとつまみ(佐藤謙介&gomes)
09. バタフライ(gomes&藤田勇)
10. 嘘とガイコツとママのジュース(gomes&藤田勇)
11. Birthday(藤田勇)
12. もっとすげーすげー(藤田勇)
13. 黒にそめろ(藤田勇)
14. オニオン・ソング(9人)
15. 髭よさらば(9人)
16. きみの世界に花束を(9人)
<アンコール>
17. 虹(9人)
18. テキーラ!テキーラ!(9人)]]>
2023.6.25 ART-SCHOOL TOUR2023「luminous」@梅田クラブクアトロ
http://dizzylife1.exblog.jp/241852798/
2023-07-02T22:26:00+09:00
2023-07-02T22:27:52+09:00
2023-07-02T22:27:52+09:00
pochi-17
Live
ARTのレコ発ワンマン、アルバムの世界観を更に奥深く、豊かにしてくれるようなライブだった。「luminous」はいい意味で昔のARTに戻ったような作品で透明感や純粋さが前面に出ているイメージだったけど、ライブで聴くと轟音のシューゲイザーで音に包み込まれる感覚になって浄化された。
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ここ数年、いつもARTのライブはシャングリラが多かったけど、今回はクアトロ。どっちも好きな箱とはいえ、観やすさはクアトロの方が上かな。
先行で取ったチケットが10番台前半だったから、せっかくの良番を無駄にしないよう早目に会場へ。先行物販でグッズを買いに行ったらちょうどリハ中だったみたいで、ネタバレを喰らわないようにそそくさと退出。アルバムがリリースされてから、ほぼ毎日(テナーのライブの日を除く)何回も何回も聴いてた。聴いてまず感じたのが、早くライブを観たい!ということ。本当ならばもっと聴き込んでからの方がいいかもしれないけど、衝動的にライブを観たいと思うような作品だった。
開場して、急いでドリンクを引き換えてフロアへ。どこで観よう、いつも通り上手かな〜なんて考えてたら上手から埋まっていて、上手の2列目か空いてる最前で迷って最前にした。それが、他のバンドなら整理番号2、3番のひとが行くような位置(ほぼセンター)だったから若干戸惑った。
場内ではRadioheadのアルバム(多分Pablo Honey)が流れていたんだけど、シャッフルで流していたのか何なのか、開演までの間にCreepが3回も流れていて、3回目はさすがに軽く笑いが起きるという。そう言えば去年とはやぎさんと中尾さんの立ち位置が逆になってたな。今回は下手からやぎさん、中尾さん、後ろに勇さん、木下さん、戸高さんの並び順。
開演時間ほぼ定刻、いつものAphex TwinのSEが流れ、下手からメンバーが登場する。
木下さんは黒のキャップを目深に被り、黒のカーディガン、Tシャツ(トーキングヘッズのオレンジっぽいプリントの)、濃色のデニムという出立ち。
戸高さんは茶色の小花柄?の開襟シャツ、黒のゆるっとしたさらさら素材のパンツ、黒っぽいスニーカー。
中尾さん黒のロンT(darkwaveとかって書いてあった)やぎさんはストーンローゼス?のレモンT、ゆるっとしたパンツ。勇さんはこの間の髭の時とは髪型が違って立ててた。
戸高さんはsagoのJMとJGを曲によって使い分け、木下さんがメインで使ってたのは黒のフライングV(あれはサブ機になるのかな?ステッカーを貼ってない方)。
詳しくないのでやぎさん、勇さんは割愛…中尾さんはいつもの黒いベース(Crewsかな?)。
シューゲイズっぽいあのイントロ、一曲目が「Moonrise Kingdom」で、アルバムの世界観にすっと没入できた。まだ少し緊張している感じはあったけど、思った以上に木下さんの声も出ていた。
赤い光でステージが染まり、「ブラックホール・ベイビー」へ。中尾さんのベースの歪み方がそれはもう極悪だったし、疾走感もあってライブ映えする曲だなと。
ここで「I remember everything」が来るのは少し意外だった。この曲は昔のARTっぽさを感じる曲調で、鉄壁のリズム隊の安心感がすごい。
ぐっとギアを上げるように「real Love/slow dawn」。戸高さんの高速ギターリフも、それに負けずむしろ喰わんばかりのやぎさんの存在感は惚れるしかない。この日は木下さんがモニターに足をかけて歌うシーンが多かったな。
戸高さん「ようこそお越しくださいました」
「(自己紹介してなかったことに気付いた様子で)こんばんはART-SCHOOLです。木下さん、大阪地元ですけど、どうですか?」
木下さん「すごくウェルカムな雰囲気があって楽しいです」
戸高さん「新しいアルバムをリリースしたんですが、皆さん聴いてくれましたか?」
フロアからアルバム聴いたよ!の拍手が起きる。
戸高さん「俺はどのプロジェクトもライブやってなくて、コロナ禍が明けて初めてのライブなので楽しんで帰ってください」
「Adore you」の音の透明感や瑞々しさはベテランの域に差し掛かっているバンドのものとは思えない。本当に心地よくて、ずっと聴いていたいほどだった。
「Butterfly kiss」の歌い初めのところ、前だったら音程が安定しないこともあったけど今はかなり良くなってるなぁ。この曲でもやぎさんのギターがかなりいい仕事をしてた記憶。
未だに「14souls」で戸高さんのコーラスが入るところでぐっときてしまう。この曲の明るさや光を感じるところは新譜のイメージにもマッチしていて、それで選曲されたのかなって。
木下さんが「アルバムの中でも特に想いを込めた曲」という風なことを話すと、戸高さんが「同じことばっか言ってる曲ですね」みたいな返しをしていたんだけど、2AMはリフレインする歌詞が最適解だったんじゃないかな。
「2AM」では木下さんはフライングVを置いてハンドマイクで歌う。跳ねるようなリズムでじっとしながら聴くのは無理。カモンベイビーのところ、やぎさんのコーラスなのかと思ったら木下さんがファルセットで歌ってたのは意外だったな。
戸高さんがエフェクターを踏み、聴こえてきたのはYOUのイントロ。2番の歌詞が時期的にもぴったりで、きらきらと空から降り注いでくる雨粒が目に浮かぶような、ライブなんだけど映画を観ているような美しさがあった。
勇さんがカウントして叩き始めたところで戸高さんが焦った様子で曲を止める。(戸高さんは次は別の曲だと思ってたっぽい)
戸高さん「東京のライブで大きく振りかぶってヘドバンして、戻った時にマイクに当たってステージの前まで転がってって、自分の曲なのに歌えないっていうこともありました。……今日はそんな夜にしない!!」
気を取り直して演奏されたのは「クロエ」。大人っぽく艶のあるギターの音色、身体を揺らす心地良いリズム。音から溢れ出る色気にとろけてしまいそうになる。
ここで木下さんがフライングVからジャガーに持ち替えたんだけど、出音が小さくてギターの調子が悪かったらしく。
戸高さん「俺の曲でトラブるのやめてもらえますか?どこから引っ張ってきてる?(と木下さんのエフェクターボードを覗き込む)」
木下さんがフライングVに戻して試奏してたら「俺の曲で練習するのやめて?」と戸高さんからクレームが。笑(なおも木下さんがギターを鳴らす)「音ちっちゃ!…木下さん、細胞が爆発するような面白い話をお願いします」
木下さん「…新しいアルバムを、大阪に来れて…」(みたいなことを話してたはず)
なぜか辿々しく話すものだから、戸高さんが少し笑いながらその言葉を繰り返す。
木下さん「新しいアルバムを作って大阪に帰って来れて嬉しいです。自分でも気に入ってるアルバムが作れたので。また大阪に来るんで待っていてください。皆さん今日は楽しんで帰ってください」
中尾さんが戸高さんを指差して曲が始まる。戸高さんボーカルの「Teardrops」、PAの具合なのか下手寄りの位置にいると戸高さんの声が聞こえにくかったような。5月に下手で髭ちゃんを観たときは音のバランスは全然気にならなかったんだけど…演奏は良かったけど、ギターを弾くために下を向いたときとかマイクがあまり声を拾えてなかったし、ギターの音も小さめだったのが勿体なかったな。そういう意味では木下さんはその辺上手くやっていて、意外と声量もあるんだなという今更の気付き…
「In The Lost & Found」もアレンジといいコーラスの入れ方といい昔のARTを彷彿とさせる曲。Eternal Dreaming…のところとかめちゃくちゃ胸熱なんですけど……
新譜の中で戸高さんが“どこかで涙流しているのなら 止まない雨はないさ二人には”と歌い、木下さんは“何処までも行けるだろう 何も無い二人なら”と歌っているのは偶然なのかなぁ。
少し意外だったのが「アイリス」。ドラムの重低音が床から伝わってきて、ヒリヒリとしたギターのフレーズと絡み合って高揚していく。
一旦クールダウンするように「ステート オブ グレース」。この曲はリキッドの復活ライブや年末の大阪でも演奏していて、ネットを見ていると定番曲が固定だから他の曲もやってほしいっていう話も目にしたんだけど、今の歌と演奏のコンディションで改めて届けたいからセトリに入ってるのかなと。実際、去年のライブで聴いたときより歌も安定していたように思えたし、これからもっと良くなっていくんだろうな。
澄み切った水が湧き出る泉のような「SWAN DIVE」のイントロ。そこがライブハウスだということを忘れそうになるほど、甘くて優しい音色。またいつか、休日の昼下がりにSOLE CAFEで弾き語りも聴かせてほしいなぁ。今だったらあの頃よりずっといい歌が聴けると思うのよ。
ワルツのリズムの「End of the world」、音源で聴くと子守唄になりそうな柔らかさだけど、ライブだとバンド感がもっと強く出ていて重厚さもあって、実際に聴いていちばん印象が変わった。曲の後半とか、かなり轟音でシューゲイズっぽさもあって良かったな。
自分が歌う曲になるとどこかそわそわして緊張した面持ちになる戸高さん(14年も歌ってなかったらそうなるか…)このタイミングだったか、木下さんが笑ったのか目が合った中尾さんも笑っていて、勇さんもニヤッとしたのがメンバーの空気感が滲み出ているようでいいなって。
「Heart of Gold」の明るくてキャッチーな雰囲気、アルバムの中でもいい風を吹かせているよね。戸高さんが歌う曲だと木下さんがコーラスしているのが新鮮。
「Just kids」のイントロ、中尾さんの頼もしさがすごい。もはやこの曲はARTのライブになくてはならない曲になったし、これからバンドをもっと先に連れて行ってくれると思う。
終盤に向けてもう一段加速するように「ジェニファー'88」。この曲を聴いてると飛び跳ねたくなるんだけど、わたしより先に中尾さんが飛び跳ねてた。笑
全てを焼き尽くすかのような、焦がすような「Under My Skin」のヒリヒリとしたサウンド。木下さんや戸高さんがステージの前方に出てきてた気がするけど、頭が真っ白になりかけてたからこの辺の記憶が薄い…
本編ラストは「Bug」。このライブのハイライトは間違いなくこの曲だった。いいところに持ってきたなというか、まだこんな曲を残してたのかと思った。歌詞が本当にたまらないし、メンバーの気持ちがこもった演奏に心を揺さぶられて、気付いたら涙が溢れていた。戸高さんが振りかぶってヘドバンしたときに耳栓?が落ちて後でスタッフさんが拾ってた。
演奏を終えてステージを後にするメンバー。ジャガーの調子を確認するためなのか、木下さんだけ上手からはけてた気がする。
温かい拍手がアンコールを求める手拍子に変わり、しばらくしてステージに再びメンバーが。戸高さんは物販の羽根T(黒)に着替えてた。
木下さん「アンコール、あとはもう絶叫する曲しか残ってないんですけど…」
戸高さん「灰になってください」
木下さん「みんなついて来てくれますか?」
まるでここからまたライブが始まるかのような勢いのある「Boy Meets Girl」。去年のライブだとメンバーもお客さんも木下さんを見守っている感じが強かったけど、今は違う。正直、ライブを観るまでは音源の方がいいんだろうなって思ってたけど、全体的に音源より声が出ていて驚いたほどだった。それはひとえに木下さんの個人練やボイトレの成果、努力の賜物なんだよね。
静かなフロアを切り裂くような「スカーレット」の鋭いイントロのギター。そういえばスカーレットって一時期、よく透んだ10月に(オオオ)の“オオオ”のところをフロアが歌ってたような気がしたんだけど、いつの間にかなくなったね?
アンコール最後の曲は死力を尽くすかのような「FADE TO BLACK」。もうこれはメンバーもフロアのお客さんも文字通り灰になるぐらいの熱量で燃え尽きた。
久しぶりというかめずらしく?ライブの後半で木下さんも戸高さんもピックを投げてた。
演奏を終えてステージを後にするメンバー。戸高さんがフロアとエアでグータッチしてたのはこのときだったかな?
メンバーの姿が見えなくなるとすぐ、拍手がまたアンコールの手拍子に変わる。
しばらくして、メンバーが再びステージへ戻ってきてくれた。
戸高さん「若干燃え尽きた感があるんですが…速い曲で終わった方がいいんじゃない?って言ったら、『いや、この曲がやりたいんだ』って木下さんが言うんで」
そう言って演奏されたのは「しとやかな獣」。今までも折に触れてライブで演奏されていたから、木下さんにとって大切な曲なんだろうな。盛り上がる曲なら沢山あるけれど、木下さんの気持ちに応えたいと思ったメンバーの優しさも沁みた。
ダブルアンコールの曲はその場で決まったはずなのに、打ち合わせしていたかのように夕陽みたいなオレンジ色の照明がステージを包み込んでいて、クアトロの照明さんへの信頼度が増したなぁ。
今度こそライブは終わり。拍手の中ステージを去るメンバー。
フロアの男性の「ありがとう!」の声にペコっとお辞儀をして帰っていく戸高さん。
ARTのライブってひとりで来ているひとも多いのか、終演後のフロアが他のライブと比べると静かな気がした。
それにしても、木下さんの歌が半年前よりもっと良くなっていて音源より声が出ていたのも、サポート陣を含めバンドの攻撃力がかなり上がっていたのにも驚かされた。中尾さんの音の説得力と気迫もすごかったし、勇さんの安定感、やぎさんのギターも戸高さんを喰わんばかりで、もはやメインギタリストに近いぐらいの活躍だった。
大阪はツアー序盤の粗削りな感じがあったけどファイナルではもっと良くなってると思うし、まだまだバンドとしての伸び代も感じられたから8月の髭ちゃんとの対バンも楽しみ◎
去年のライブが復活と再生の物語だとしたら、今回のツアーは更に踏み出して、歩みを進めているように感じたな。きっと次はもっと良くなっていると思える、そんなライブだった。
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2023.6.25ART-SCHOOL TOUR2023「luminous」@梅田クラブクアトロ
セットリスト
01.Moonrise Kingdom02.ブラックホール・ベイビー03.I remember everything04.real Love/slow dawn05.Adore you06.Butterfly kiss07.14souls08.2AM09.YOU10.クロエ11.Teardrops12.In The Lost & Found13.アイリス14.ステート オブ グレース15.SWAN DIVE16.End of the world17.Heart of Gold18.Just kids19.ジェニファー'8820.Under My Skin21.Bug
EN.01.Boy Meets Girl02.スカーレット03.FADE TO BLACK
EN.201.しとやかな獣]]>
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